日本女子大学
  多屋研究室紹介 Japan Women's University Taya Laboratory

 


実験に使用する航空機「ガルフストリームU(G-U)」
(ダイアモンドエアサービス株式会社所有)
航空機による無重力実験コンテスト参加
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が大学生や高等専門学校生から募集していた『学生のための第2回航空機による無重力実験コンテスト』に、日本女子大学大学院家政学研究科 修士1年 小川芽久美(指導 多屋淑子教授)の「国際宇宙ステーションで着る新しい機能を持つ衣服設計のための実験 〜微小重力環境下の水分移動挙動と形状変化〜」など、6件のテーマが選ばれました。コンテストには30チームが応募し、学生らしいフレッシュさや独創性などが選定の基準となりました。選定されたテーマは、12月以降、JAXAが手配する航空機で無重力実験に取り組み、2005年3月までに報告書をまとめることになります。
日本女子大学大学院 多屋研究室
多屋研究室では、国際宇宙ステーションを快適な生活空間にするための生活関連の技術開発の必要性から、平成13年度から宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共同により、国際宇宙ステーション内で着る日常服の開発を行っています。平成14・15年度は下着用の素材を検討・開発し、宇宙飛行士による着用評価を行いました。
『学生のための第2回航空機による無重力実験コンテスト』における実験では、この研究の一環として、微小重力環境を利用した実験を行うことにより、地上実験では不可能である微小重力環境下の衣服材料と衣服デザインの最適化のための基礎データを採取し、宇宙飛行士の要求が高かった温熱的な着心地を解明することを目指しています。

多屋教授と研究室のメンバー(一部)

航空機内の様子
実験紹介
通気性の異なる3種類の供試衣服を着用し、パラボリックフライトによって生じる重力変化による、衣服内の非定常状態の水分移動挙動の違いを分析します。また、重力変動に伴う身体形状や衣服形状の変化量を未延伸糸とCCDカメラを用いた計測を行います。これらは、衣服の保温性能と関係し、微小重力環境下にふさわしいデザイン情報となります。同時に、衣服内環境の湿度変化からストレス状況を把握し、地上におけるストレスとの違いを分析することで、重力変化が生じる特殊環境下での衣服設計に必要な熱水分移動情報を提供できると考えています。
測定項目
 衣服内温・湿度
 皮膚温(7点法)、直腸温
 周径変化
 動作解析
 心拍      
 室内温・湿度
 感覚情報【被験者による申告】
実験で使用する供試素材

通気性大

通気性小

通気性なし

実験成果をもとにした日常着の開発
 国際宇宙ステーションにおける生活の質の向上
 EMU 注1)やLES 注2)スーツの衣服内環境制御への応用 
 地上での福祉への技術還元

          注1) Extravehicular Mobility Unit: 船外活動用宇宙服
           注2) Launch and Entry Suit: 打上及び帰還用与圧服


Extravehicular Mobility Unit

Launch and Entry Suit

 

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