床面と木の板では跳ね返り高さだけで無く波形にも変化がみられたことから、衝突面の違いは運動と音の両方に影響すると考えられる。
各ボールの跳ね返り率、波形に違いが見られ、同じ質量、密度同士を比較した結果、跳ね返りの高さや波形に依存性はみられなかったことから衝突時のエネルギーの伝わり方は全てのボールで同じではなく、ボールの弾性や変形のしやすさ、衝突面との組み合わせによって異なると考えられる。
跳ね返り率が100%にならなかったことからボールは衝突前と後でエネルギーを損失していると考えられる。衝突前にボールが持っていたエネルギーは衝突後の跳ね返り運動、ボールの変形・振動、衝突面の変形・振動、音、熱などに分かれると考えられる。そのため、「よく跳ねる=大きな音が出る」「跳ねない=音が小さい」という単純な関係ではないと考えられる。
ボールの落下、衝突という現象を「運動」と「音」の両面から観察することで、衝突時のエネルギーの伝わり方の違いを捉えられる可能性が示された。