総括責任者
日本女子大学学長 後藤 祥子
日本女子大学は創立以来1世紀余にわたって、総合大学の構想実現に力を尽くしてきました。そして1992年には、長い歴史を持つ家政理学科から、私学の女子大学で最初の理学部が誕生し、数学・物理・化学・生物の各分野から優れた卒業生を輩出し、研究・教育分野はもとより、産業界や報道の世界にも女性リーダーとして幅広い活躍を展開しています。今人類は、地球規模で人智を結集し、次世代の豊かな未来を築くことが求められています。全人教育の基盤にしっかりと支えられた本学の自然科学は、女性の科学的な芽を育み、新世紀の要請に応える実力と体系を備えています。
プロジェクトリーダー
日本女子大学理学部教授 小舘 香椎子
本プロジェクトの目的は「出産・育児と研究活動の両立支援」および「女性研究者の活躍の場の拡大」です。実験に向けて、
(1)ユビキタスリサーチによる支援、
(2)ヒューマンリソース支援、
(3)調査・企画の3つの柱として実施していきます。女性研究者がさまざまな場所で活躍できることを示し、
産学連携など就職に結びつける活動を通して女性研究者数の拡大を行います。また、プロジェクトにおける
活動を次世代に広げ、科学教室やシンポジウムを開催し、科学の面白さを伝えることで継続的な女性研究者の育成を
図ります。
プロジェクト推進室長
日本女子大学大学院客員教授 遠山 嘉一
女性研究者が出産・育児により研究活動を断念あるいは中断することのないよう、支援モデルを提案して進めています。ひとつは出産・育児中の女性研究者に研究補助者をつけ、IT技術を利用して在宅でも実験ができるようにすること、もうひとつは、広い範囲のキャリアパスを示して、選択幅をひろげること、さらに小中高校生に理系の面白さを伝えること、理系女子大学であればこそできるこれらの計画を試み、実際に問題点・課題を解決してゆきます。この試みを成功させ、ほかの大学・研究機関にまで拡大させて行きたいと思っています。皆様のご支援をよろしくお願いします。