» 大学院生の活動のブログ記事

読み聞かせの様子 読み聞かせの様子

児童文化特論の授業では、『絵本は赤ちゃんから』『絵本のしくみを考える』など、その期ごとに絵本を様々な角度から考察し、書店ではなかなかお目にかからない“レア”な絵本と出会い、それぞれのテーマを持って、週に1回、近くの公立保育園にお邪魔させていただき、読み聞かせを行っています。

読み聞かせの記録から―

初日だったので、こちらの問いかけに良い反応が返ってくるのか不安だったが、最初からその心配は無用だった。すべてのページにおいて「まるが何になるのか」の問いかけに何人もの子が即座に答えを返してくれた。「あおむし」を「へび」と答えたところはちょっと難しいところだったかなという気はするが、「へび」に見えなくもない。みんなちゃんと考えて答えてくれる。1歳児でも十分絵本を読み聞かせできる!と実感できた。

4冊の絵本を通して感じたことは、?知っている”ということはこんなにもテンポよく読み進めることができ、一体感を味わうことができるのだということ。1歳児のゆったりとした時間もいいが、3歳児の勢いの感じられる時間も捨てがたい・・・

「1冊の絵本を読みあうことにより、その時読みあう二人の間でどのようなことで笑いと驚きが生まれ、悲しみあるいは幸せの感情に包まれたかを反芻し味わう(中略)たった一度しか流れない赤ちゃんの時間」-*1 を保育園の子どもたちと共有できたことを本当に幸せに思っています。

引用文献:(1) 佐々木弘子2006 絵本は赤ちゃんからー母子の読み合いが開く世界 新曜社

(文責:児童学専攻修士2年次 Y.N.)

海外で見聞を広める 海外で見聞を広める

私は、大学に入った時から小学校の教員になろうと考えていました。しかし、卒業論文を書き終えた時に、もう少し研究をしたいという気持ちが芽生え、大学院に進むことを決めました。研究を進めている中で、「やはり、研究だけではなく、将来のために実習をしっかりやりたい!」と思い始め、東京教師養成塾にも入塾することを決めました。そして、2010年4月から東京教師養成塾に入塾し、現在も大学院と養成塾での勉強を両立させています。

東京教師養成塾では、週に1回の教育実習(3回ほど一週間の連続実習あり)や様々な分野の方を招いての講義、仲間とのゼミナールなど様々なカリキュラムがあります。教師としての力量に直結するものもあれば、自分の知識や考えを深め、豊かにすることのできるものもあり、とても有意義な時間を過ごしています。

大学に通い、修士論文を書きながら養成塾に参加するのはすごく大変なことではありますが、自分の糧になっていることを実感することができます。

学校に対する捉え方も、実際の現場に入って見るのと、論文を読んだり執筆したりしながら見るのでは感じ方が異なり、様々な視点から学校というものを見ることができるようになってきたのではないかと思っています。

学生生活はあと半年もないですが、修士論文をしっかりと納得いく形で完成させ、来年の4月からは小学校の教員として、大学院と養成塾で得たことを生かし、立派な教師になりたいと思っています。

(文責:児童学専攻修士2年次 H.A.)

ネパールの施設にて ネパールの施設にて

私は、ネパールの身体障がい者施設(Technical&Skill Development Centre for Blind & Disabled)に滞在し、一ヶ月間(2010.08.19~2010.09.15)ボランティアをしてきました。そこはネパールの各地から障がいのある方が職業に役立つスキルを身につけたり、語学を学んだりする目的で集まっているのですが、私はその中の一つの授業を持たせてもらい、生徒さんたちに絵を描いて心の表現をしてもらうお手伝いをさせていただきました。

生徒さんの多くが普段から表現に親しみのない様子でしたし、また私たちのような外国人がクラスを運営するとあって、はじめはとても緊張した様子でした。しかし日々お互いに顔を合わせ、のんびりとした空気の中で話をしたり、歌を歌ったり、時には外に出て踊りを踊ったりするうちにお互いうち解けられるようになりました。また絵画の表現に関しても、私たちはなるべく見守りながら、時には励ましたりしながら接するよう心がけました。そうしていく内に、次第に生徒さんたちはリラックスして自分なりの作品を作れるようになっている様子でしたので、私はとても嬉しかったです。

ネパールの方はよく歌を歌ったり、踊りを踊ったりします。私たちは施設内の一室に滞在し、スタッフや生徒さんたちと一緒に生活をさせてもらったのですが、毎朝、朝日が昇ると同時に、外からどこからともなく歌声や楽器の音が聴こえてきました。また、彼らは嬉しい気持ちの時にはいつも皆陽気に踊り出します。

日本の私の普段の生活ではなかなか考えられないことなので当初とても驚きましたが、しかしそうした習慣はとても良いことだと思いました。なぜならば心を表すことが日常の中で自然と行われているからです。嬉しくて、心地がよくて、思わず身体で表現してしまう、というのはとても自然でそれを素直に表すことができるというのは素敵なことです。だから、彼らの描いた絵も、素朴でとても楽しそうな雰囲気です。心が自然と現れている作品が多いと感じました。
今回、このような貴重な経験をたくさんさせてくださったネパールの施設長のシャシさん、スタッフの皆さん、生徒さん、そしてこの度の機会をくださった大学とお世話になったゼミの先生に心から感謝を申し上げたいと思います。

(文責:児童学専攻修士1年次 C.U.)

ブルーノ・ネトル氏の講演 ブルーノ・ネトル氏の講演

まず私自身が手伝ったワークショップについて述べたい。2010年8月2日(ISME北京大会2日目),日本女子大学からの日中韓のメンバーが「日本と中国と韓国の伝統的なリズム・パターンを基にしたグループ即興を楽しもう」というワークショップを行い,お囃子の締太鼓奏者として私も参加した。①3国の伝統的なリズム・パターンをもとにして即興を楽しむこと,②3国の音楽に「共通するもの・独自のもの」を知ること,③新たな創造への展開を探ること,を目的としたこのワークショップは,立錐の余地もない程の参加者で埋まり,後半は聴衆も参加しての太鼓合戦となり,あつい熱気に包まれた。

多くの催しの中で私が最も関心を持ったのは,『世界音楽の時代』の著者として知られるブルーノ・ネトル氏による「音楽教育と民族音楽学の調和のとれた関係」というテーマの基調講演であった。講演は英語,訳は中国語でパワーポイントに映し出されたが,私は中国語を学んでいたことがあり,主にこのパワーポイントを見ながら講演を聞いた。その中でも「全ての音楽は他の文化に影響されており,音楽は,誰でも理解できる共通言語ではなく,文化間,そして社会間を表現し,解釈されているものである」という言葉が印象的であり,更にこうした音楽の中からネトル氏自身が選んだ曲に彼の解説を交えて聴くことできたことが,本からだけでは得られない大きな収穫であった。

中国には「聞いたことは忘れ,見たものは覚え,体験したことは忘れない」ということわざがある。今回のISME北京大会を通し,文献を読んで理解するだけではなく,見たり聴いたりしたのちに自らが体験することが,実となり骨となるのだと,ISME参加初めての私にも実感できた機会であった。

本大学では,「研究・教育活動における一層の充実をはかり、対外的競争力をもつけるための重点的な資金援助をする制度を設け、大学における幅広い研究・教育活動の活性化を推進すること」を目的とした「特別重点化資金」という支援策がある。この制度のお陰で,私は本大会に参加することができた。これまでとは違った視点を持つことができ,こうして新たに広がった視野を糧にして今後の研究へとつなげていきたいと思う。

(文責:児童学専攻修士1年次  M.S.)

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中川素子『女と絵本と男』翰林書房 2009年
2008年の特別講義「絵本とジェンダー」では、「絵本でジェンダーを考える」「絵本のジェンダーを考える」ということから、文教大学教授の中川素子先生にジェンダーを視点とした絵本研究の授業を展開していただきました。
院生6人に、石井光恵准教授や今田由香助教の外野も加わって喧喧諤諤、刺激的な授業に。そこで学び考えたことを本にしようということになり、一人一冊絵本を選んで、それを主軸にジェンダー目線の絵本作品論を書きました。選んだ本はさまざま。みんなそれぞれの個性を反映してか、その人らしい絵本ばかりです。『パパのカノジョは』―パパのカノジョって誰のこと?、『ゼラルダと人喰い鬼』―男を虜にする料理、などなど意味深な36冊の女と男のありようを考える絵本の紹介もあります。みんな頑張って書きました。
うーーん、絵本は深くて面白い! 絵本はお子様仕様の砂糖菓子などと侮るなかれ!

(文責:石井光恵 准教授)