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皆さんこんにちは、如何お過ごしでしょうか。えぬです。
㋅がやって来てしまいましたよ―――!!!一年の半分が終わる!!!推しに会えないまま一年の半分が終わってしまう!!!なにより暑い…例年より暑さが半端じゃない気がしています。夜な夜な寝苦しくて飛び起きちゃうんですよね、何かいい対策方法があるといいのですが…。
 
さてさて話は変わりまして…遂に私のアルバイト先の書店も営業再開になりました。嬉しかったのは、フロア全体にお客さんの顔に笑顔が浮かんでいたことです。「やっとほしい本が買える!!」という喜びなのでしょうか、カゴいっぱいに本を積み上げてほくほくした顔でお会計後にお店を出ていく姿を見ると、私も嬉しくなりました。私もそんなお客さん達に触発されて、欲しかった本を買っちゃいましたよ~~~。
さてその買った本というのは、今話題のブレイディみかこ氏の『ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー』です。新潮社から出ている本になりますね。この本を手にした理由は試し読みで数ページんで、名立たるブリティッシュロックバンドの名前がポンポン出てきたからです笑
僕は◀『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』新潮社
作者のブレイディみかこ氏は英国に在住しており、その地で中学校に通う息子さんと配偶者と共に人種差別、貧富の差やアイデンティティの難しさを英国での生活を切り取りながら一緒に悩んでいく姿が見られます。さてここで皆さんに問題です。作中には”シンパシー”と”エンパシー”というこの二つの言葉が出てきます。皆さんはこの二つの違いは何だと思いますか?
著者は本書で、シンパシーとは「かわいそうな立場の人間や自分と同じような意見を持つ人に抱く感情=同情や共感=自分で努力をしなくても自然に出来る感情」を指し、「自分と違う理念や信念を持つ人や、別にかわいそうだとは思えない立場の人々が何を考えているのだろうと想像する力」をエンパシーとしています。これは実は息子さんの考え方から導き出された答えなのだそうです。差別の前にまず人を傷つける事はしていけない、だからこそまず理解しようと歩み寄ってみる。そういう行為を多種多様な人権が認められつつある現代だからこそ、していくべきなのでは無いでしょうか。深く考えさせられる一冊でした。
この本の読みどころというのは、そういった人種差別や貧困問題、格差などの凝り固まった世界の課題に対して、大人が堅苦しく考えるよりも思春期真っただ中の子供の方がずっと敏感に感じ取っていて、大人よりもずっと「多様性ある現代社会で相手を思う心」でもって隣人を理解しようとする姿勢をしていると気付かされる事です。
何よりタイトルが素晴らしく、本書を読んでこのタイトルが付けられた経緯を知った時には思わず鳥肌が立ちました(是非読んでほしいです)。この貧富の差や差別といった世界に当たり前のように存在する重たい話題も、著者のパンクな文体と息子さんの思慮深く素直な言動にすんなりと身体に入ってくる感じがします。とても読み易いです。帯に「一生モノの課題図書」と推薦文句があるのですが、なんて言い得て妙なんだと思いました。本当にその通りです。世界から差別や格差が無くならない限り、一生読み返すことになるであろう、そんな本に出会えました。
このコロナ騒ぎだけでなく、世界中で差別や色んな問題が浮き彫りになっています。そんな現代だからこそ読んでおきたい、子供も大人も関係なく、いや成人した大人こそ読むべき一冊です。
(下記に新潮社特設サイトのURLを貼っておきます。今なら4章分公開中ですので是非!)
https://www.shinchosha.co.jp/ywbg/
それでは今回はこのあたりで。えぬでした~~