6月30日。1年の半分が終わりましたね!梅雨もそろそろあけそうですがいかがお過ごしでしょうか。梅雨明けということは、そろそろ海県民である私が過去最高級に恐れているこの世の炎熱地獄盆地の夏がやってまいりますね。今週の日曜日に石山寺で初蝉に遭遇して、いやいやここは山だから、京都で聞くのはまだまだ時間がかかるだろうと思っていたら、一昨日ぐらいに御所の方から鳴き声が聞こえてきて思わず絶望しました。
6月30日といえば夏越の大祓。今日までに彼方此方の神社で茅の輪をくぐったり、人形に穢れを移して半年分の厄を祓うと共に、残り半年の無病息災を祈ります。京都は歩けば神社にあたるので私も今までに北野天満宮さんや学校の近くにある護王神社さん白峯神社さん、大好きな寺町通りにある下御霊神社さんなどで厄を祓い、今日は授業後堀川通りを上って、上賀茂神社にて茅の輪をくぐり人形に厄を託した後に、20時から行われた夏越の大祓に参列してきました。
上賀茂の人形流しは「風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける」という歌もあって、あまりにも有名。今日は朝から雲行き怪しく、日が沈むころには雨がかなり降っていたにも関わらず、たくさんの方々が来られていました。
神主さんの手によって、今日まで一緒にくっ付いていた穢れが、他の人のと一緒に流されていくのは実に滑稽です。闇の中、ところどころ消えかかりながら下流へと流れていく人形をみていると、なんかもう半年、京都での暮らしも3分の1過ぎちゃったのかと時間の流れも早いなとしみじみします。桜も藤も薔薇も紫陽花も、ついこの間まで盛りだと思っていたのに、今は「まだ早い」と思っていた廬山寺の桔梗が見頃なのですから、本当に早いものです。
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今日食べるものといえば、水無月。今回はせっかく京都にいるので食べ比べをしてみようと、朝からふた葉、鍵善良房、かぎ甚と周り、合計9つの水無月を用意しました。白黒だけでなく、抹茶、柚子にほうじ茶とバリエーション豊かに。
関東ではなかなか話題にならない水無月。聞けばこんなに熱狂しているのは京都だけだとか。半夏生で有名な両足院さんのスタッフさん曰く、大阪はタコ、福井はサバ、石川は翌日に氷室を食べているとか。
食べ比べてみると、シンプルなお菓子だからこそお店ごとに違いがわかります。全部美味しいですが、個人的にはかぎ甚さんの柚子と出町ふたばさんの抹茶が好きです。抹茶や柚子があるのだからチョコ味とかないのでしょうか。いちごはあるそうで、これもまた美味しそうです。
しかしながら、こんなに食べればさすがにお腹いっぱいでして、明日が心配です。明日からは祇園祭。相変わらず寝込む暇もない京のみやこ。夏バテなんてしてる場合はありませんし、今日の水無月パワーで乗り切れたら良いなと思っています。