水無月の頃に

6月30日!1年の半分が終わりましたね!梅雨もそろそろあけそうですがいかがお過ごしでしょうか。梅雨明けということは、そろそろ海県民である私が過去最高級に恐れているこの世の炎熱地獄盆地の夏がやってまいりますね。今週の日曜日に石山寺で初蝉に遭遇して、いやいやここは山だから、下界には降りてくるのにはまだまだ時間がかかるだろうと思っていたら、一昨日ぐらいに御所の方から鳴き声が聞こえてきて思わず絶望しました。蝉、いきなりUターンして首とか服に止まろうとするから苦手なんですよね。私は木じゃない。あと通称蝉ファイナルも苦手。しかしそんな蝉ですら飛ぶ勢いを落としコンクリートという名の鉄板で焼き肉ならぬ焼き蝉になりかねなさそうなのが昨今の夏。日本より北の国から来られてる観光客のみなさん、本当に体調崩していないのかしら。アイス買って体内から冷やしてゴミはゴミ箱に捨ててくださいね。

6月30日といえば夏越の大祓。今日までに彼方此方の神社で茅の輪をくぐったり、人形に穢れを移して半年分の厄を祓うと共に、残り半年の無病息災を祈ります。京都は歩けば神社にあたるので私も今までに北野天満宮さんや学校の近くにある護王神社さん白峯神社さん、大好きな寺町通りにある下御霊神社さんなどで厄を祓い、今日は授業後堀川通りをオラオラ歩いて、上賀茂神社にて茅の輪をくぐり人形に厄を託した後に、20時から行われた夏越の大祓に参列してきました!上賀茂の人形流しは「風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける」という歌もあって、あまりにも有名。今日は朝から雲行き怪しく、日が沈むころには雨がかなり降っていたにも関わらず、たくさんの方々が来られていました。

神主さんの手によって、今日まで一緒にくっ付いていた穢れが、他の人のと一緒に流されていくのは実に滑稽です。闇の中、ところどころ消えかかりながら下流へと流れていく人形共をみていると、なんかもう半年、京都での暮らしも3分の1過ぎちゃったのかと時間の流れも早いなとしみじみします。桜も藤も薔薇も紫陽花も、ついこの間まで盛りだと思っていたのに、今は「まだ早い」と思っていた廬山寺の桔梗が見頃なのですから、本当に早いものです。

そうか、期末テストもそろそろなのか。

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さてさて話は変わって、今夜私がいただくのは

メイン:水無月〜水無月を添えて〜 

副菜:水無月の盛り合わせ 

デザート:3種の水無月

です。白黒だけでなく、抹茶、柚子にほうじ茶とバリエーション豊かに。いやはや早朝からあちこちへ買いに走った甲斐があります。レッツ食べ比べ大会です。半年どころか数年分の無病息災を祈る羽目になっておりますが、住まない限りもう2度と簡単に買いに行けないのでね。胃も年々衰えるし。関東ではなかなか話題にならない水無月。聞けばこんなに熱狂しているのは京都だけだとか。半夏生で有名な両足院さんのスタッフさん曰く、大阪はタコ、福井はサバ、石川は翌日に氷室を食べているとか。水無月、シンプルだからこそお店ごとに違いがあって面白いし何より美味しいです。個人的にはかぎ甚さんの柚子と出町ふたばさんの抹茶が好きです。抹茶や柚子があるのだからチョコ味とかないのでしょうか。いちごはあるようで、これもまた美味しそうです。しかしながら、こんなに食べればさすがにお腹いっぱいでして、明々後日の朝までグミ1粒すら入らないだろうなという具合。やっぱり水無月9個は欲張りすぎたかしら。

明日からは祇園祭。相変わらず寝込む暇もない京のみやこ。夏バテなんぞしてる場合はありません。厄をリセットし、数年分の無病息災を祈ったから大丈夫なはず。盆地の夏、かかってこい!

今年の夏は

 みなさん、こんにちは。前回の更新から3週間ほど。

雨がなんたらと文句を言っていたのが懐かしいほど日差しの強い日々が続いております。30度を超えるような日もちらほらとあるなかで怖いのはやはり熱中症です。私は意識しないと水分をとらない人間なので、最近は意識して摂取するようにしています。お供はもっぱらお水かお茶です。熱中症対策にはスポーツドリンクや塩分タブレットというものもありますが、個人的に美味しいと感じられず……甘じょっぱいとか、無味に味をつけるものとか違和感を覚えてしまいます。

あくまで個人的な感想なのでお気になさらないでください。ご自身のできる熱中症対策でこの夏を乗り切りましょう!

 

 時を戻して6月前半。所属するジャズダンスサークルで今年度最初のイベントがありました。その日は4月の新歓期からたくさんの新入生を迎えて3学年で初めて表舞台に立つ日でした。姉妹サークルさんの発表も見ることが出来、友人たちと久しぶりの再会を果たす交流の場でもあります。合宿を挟んだ約1か月間ひたすらに踊った作品で、ノリノリな曲に合わせてパワフルに体を動かす時間は何物にも代えられない…と実感しました。

 そんなこんなで。相も変わらずヲタ活と並行してサークル活動に勤しんでいる私ですが、最近1つの悩みがあります。それは「後輩とどうやったら仲良くなれるんだ!?」ということ。もともと人に話しかけたり、会話を探したりすることが得意ではなく、「仲良くなりたいな」「お喋りしたいな」と思いつつ、きっかけを失い続けています。さらに高校時代後輩という存在に触れてこなかったこともあり、本格的に「後輩」が分からない。みんないい子で可愛いのに私の勇気がでないのです。

 世の中には初対面の人とでもまるで旧知の仲であったかのように楽しく関係を作ることのできる人がいます。そんな方と出会うと少しの戸惑いと同時に尊敬の念を覚えます。大学生になり、人との新たな出会いや交流が自分を育むと分かってきたもののそれを掴むのは自分自身なのだと考えさせられます。先輩、後輩、同期関係ない良好な人間関係もその1つですね。ここ数ヶ月で同期はもちろん先輩とも仲が深まってきたので少しずつ進めていきたいものです。

3学年で初めての大きなイベントが終わって、9月にあるサークルライブに向けて動きだしています。この時期は「先輩と後輩」の距離が縮まった期間だったと記憶しているので、後輩ちゃんとお喋りできるように頑張ります。この場を借りて決意表明を。

 最後に人との交流に少しだけ勇気をくれるこんな言葉をご紹介します。

「みんな「たりない」から「おぎないあう」んです。」

(『あんさんぶるスターズ!!』、深海奏汰)

かつて1人で万能を求められて行き詰まり、友人になる人物との交流によって救われた奏汰くんから発せられる深い台詞です。様々な人との交流は、生活のなかで自分を助けてくれるものになるのかなと思います。新たな」出会いの春」を越えて、出会いを「深める夏」に今年はしたいと思います。

皆さんはどんな「夏」を過ごすのでしょうか。

お互い溶けてしまわないようほどほどに来る「夏」を楽しみましょう!

濃ゆい日のこと

嵐は夏の予感。

水滴が激しく地面に打ちつけられる音の正体を暴く、青白い雷光。

夏の到来を告げる雷神の、目に痛いほどのまばゆさが美しくて堪らない。

我が物顔で社会を生きる人間たちに自然が見せつける圧倒的な優位の真実。

牙を剥き叫び悲鳴の涙を流し洗い流された分子の一粒一粒を輝かせていく、嵐という大地の主張に、皮膚が呼応する。

本当はみんな、ずっと昔は、ひとつだったということを肌が感じている、そんな気がする。

呼吸する自然のその呼吸に生きる人間。

思いを馳せずにはいられない、夏の夜の雨。

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まいです、ごきげんよう❀

6月は紫陽花畑に行ってきました。

同じ時期にラベンダーも見頃を迎えますが、ラベンダー畑は紫陽花ほど数がなく、遠かったのでまたいつかの楽しみにしています。

紫陽花といったら青や紫がまっさきに思い浮かばれますが、実はひと玉ひと玉 色も形も異なって個性があるんです。

真っ白で鞠のようなもの、ピンク色で大胆なもの、うすあおで天使の輪っかのようなもの……花びらに見えるひだに誰かが水彩絵の具を垂らしたような、淡い滲み。

葉脈をびっしりと広げみずみずしい葉の緑。

ああここでカタツムリになって私、紫陽花のすべすべした肌に寄り添っていたい。

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紫陽花は相変わらずの方、つまりは相方と行ったのですが、遅刻する相方を待つ間、近くの商業施設で開催されていたハワイアンフェスティバルに足を運びました。

ハイビスカス色のビーチサンダル、マンゴー色のポロシャツ、海色のスカート、太陽色の耳飾り……。

出店のどこを見ても目が覚めるような華やかな色が溢れていて、……ハワイって、ハワイっていいな!!!!と笑、私の心もビビットになりました。

こんなにも純粋で幸せな色は、それを見てきた人にしか生み出せない。ハワイの自然には日本のそれとはまた別の魅力が宿っているという証拠です。

出店だけでなく、ステージ上でフラダンスのショーも行われていました。

生でフラダンスを観るのは人生で初めてでしたが、一瞬にして心を奪われました。

平和の踊り、フラダンスを舞う人々の指先はまるで波を撫でているよう、揃えられた指先のなめらかな動きが一度として空気を切らない優しさに溢れていました。

自然と心に流れ入るハワイの独特な音楽とフラダンス、ぜひ沢山の人に観ていただきたいです。

夏バテしてしまいそうなので今日はこのへんで。

アイノ

私の母親のおじいちゃんのお墓が長崎にあるらしいというので、行ってきた。

母親のおじいちゃん、つまり私のひいおじいちゃんのお墓になるのだが、ひいおじいちゃん、と言われても私にはピンとこない。私は早いうちに祖父母全員を亡くしているので、曽祖父の存在なんて、よく分からない。

長崎の「アイノ」という場所に、母親の母親の兄弟がいるらしい。6月某日朝、家族全員車に乗り込んで、出発した。福岡から長崎に行くには、佐賀県を越えなければいけないので、ちょっと遠い。有明海沿いを走る県道をぐんぐん進んで、アイノに向かう。満潮の海が、たぷたぷ道路に迫っていた。

久しぶりに家族全員で出かけた。家族で出かけるならどこに行こうか、と提案したら、母が長崎に行きたいと言った。ずっと行きたかったらしい。長崎にいる母の母の弟や、母の従兄弟たちの様子が気になっていたらしい。コロナのせいで、めっきり疎遠になっていたのを、気にしていた。

私からすると、遠い親戚という感覚なので、どこか他人事だった。祖母は私が3歳の頃に亡くなっているので、葬式に来た親戚の顔も覚えていない。長崎の思い出といえば、小学1年生の頃に、学校を休まされて葬式に行ったこと。それが祖母の弟だったらしいが、よく分からない。その後祖父が亡くなった時と、3回忌の時に、長崎の親戚には会った覚えがある。

長崎に向かう母は、なんだかソワソワしていた。大事な人たちに会いに行くんだなと思った。

3時間くらい車に乗っていただろうか。もう、アイノに入ったね、と父がいうので、ふと窓の外を見た。電柱に、「長崎県愛野町」と書いてある。愛野、そう書くのか、と思った。いい地名だと思った。あれが雲仙岳で、あれが普賢岳で……と父が説明している。下からは有明海、上からは雲仙普賢岳が迫ってきて、その隙間のちょっとしたところに、人が住んでいる、そんなイメージだ。

親戚の家の前についた。まず母だけが車を降りて、挨拶をした。ワァっと喜ぶ声が聞こえた。続いて父、姉、私も車を降りて、挨拶をした。とてもとても喜ばれた。いま私が会っているのは、母親の母親の弟の奥さん。祖父の3回忌の時に、一緒に温泉に入った人だな、と思い出した。

「もこちゃんは知らん人になってしまったね〜」と言われた。「昔はこ〜んなに小さかったけんね〜〜」と、膝より下を指している。これは私が親戚に会う時によく言われる言葉。姉も従兄弟も全員30歳に近いので、みんなの記憶の中で私はチビっこなのだ。もう、来年は社会人と言って、えー!となる。

お墓の場所を忘れちゃったから…と母が言っている。母のおじいちゃんのお墓参りも、この旅の目的である。なら案内すると、おばちゃんが自分の車にヒョイと乗り込んだ。もう80近いらしいが、元気である。

車を3分ほど走らせて、お墓に着いた。立派な墓がそこにはあった。親戚は石材店を営んでいる。私が見てきた文豪の墓に負けず劣らず、立派なお墓だった。お墓の横に、文字が刻まれている。祖母の名前があった。なんと、知らぬ間に祖父が祖母の骨を分骨していたらしい。ばあばがここにも眠っていたのかと、嬉しくなった。

ばあばの名前の横に、また名前があった。これは誰?と聞いたら、それが私が小1の頃に学校を休んで行った葬式の人だった。
やけん何回説明させるとよ、と母に笑われたが、私にとっては、遠い話なのだ。

でも、青空の下、立派なお墓に祖母の名前が彫ってあって、私は嬉しくなった。そして、私にはひいおじいちゃんが、ちゃんといたと分かって、遠いとか、よく分からないとかで、他人事みたいに思うのはやめようと思った。

長崎は、母の、こころの故郷。

私の、ゆかりの地。

動物怖い

こんにちは、あやめです。いつもお昼に投稿するのですが、本日は遅くなってしまいました。すみません。レポートがそろそろやってくるのですが、そいつと戦っていました。言い訳です。ごめんなさい。

本日は前回に引き続き(?)、私の幼少期のことをお話しします。

今回もまた幼児らしからぬ〈気づき〉をしてしまいます。自分で言うのもなんですが、全く可愛くない子供ですね。

さて、皆さんには「こわいもの」ってありますか。なにやら「まんじゅうこわい」的な問いかけですが。私はどうしても、動物、小さめの動物を、触ったりすることが苦手です。見ているぶんにはいいのですが、ちかくによってくると、ダメなのです。ですから、「犬派?猫派?」という問いにはお答えできません。どっちも怖いので。遠くから見る派です。なにそれ。

今回の舞台は動物園です。私の家族、主に母は動物園が大好きで、何度もいろんな動物園に連れて行ってもらいました。

その時はおばさん(母のお姉さんです。おばさんには動物園だけでなく、いろいろな場所に連れていってもらいました)と弟と一緒に上野の動物園に行きました(また登場しましたね、弟。年が近いので一緒に行動することが多かったです。いまでもわりと仲がいいと思っていますがそう思っているのは私だけかもしれません)。二人とも小さかったので(私は幼稚園生か、小学校低学年だったと思います。ちょっと曖昧)、わざわざ園内を走っているモノレールに乗ったり、わがままもたくさん言いました。途中で、ふれあい動物コーナー(名前は忘れてしまって定かではないですが、モルモットやハツカネズミ、ヒヨコやアヒルなんかを飼育員さんに膝に乗せてもらって触ってかわいいね、となるあれです)に行きたい、となって、長蛇の列に並びました。まわりもちびっ子ばっかりだったような。動物の独特の香り…みんなわくわくそわそわしているのがわかりました。

ようやく順番が回ってきました。モルモットを触ることができるようです。小屋の中に入り、部屋の四隅に沿う形のベンチに座ります。中央には四角い箱のようなものがあって、その中にモルモットがいました。ずいぶんたくさんいます。これだけの人がみんなで触るのだから当然か。などと考えているうちに飼育員のお姉さんが全員にタオルを配りました。膝の上にひくためです。なるほど、このうえにモルモットが乗るのだな……ドキドキ。お姉さんが、モルモットが怖がってしまうため、優しく触るようにお願いをしています。優しくてハリのある声でした。歌のお姉さんみたいな。よし!やさしくさわるぞ。

一瞬でした。が、忘れることができない一コマでした。

やさしい声のお姉さんが、モルモットをむんず!と、およそ「やさしく」ないつかみ方をして捕まえました。……よくみたらその箱の中はモルモット地獄なのです。モルモットがそれぞれ箱の中であわれに逃げまどっているのです。そっちへいこうがあっちへ行こうが[人間様]にはバレバレなのですが、必死で、自分だけは助かろうと、ちいさな箱の中を逃げ回っていました。阿鼻叫喚。その刹那、私にはモルモットの悲鳴が聞こえました……

「やさしくさわってあげてね」

気が付くとお姉さんが目の前に来ていて、私の分のモルモットが膝の上に置かれていました。

「はひ」

みたいな声が出ました。もう十分非常に怖かったけど、まああんなに並んだので、とりあえず、せっかくだから触っておこう。御免!!

うーん、ふわふわしている。お姉さんが言ってたように、やさしく、やさしく。こ、こ、怖くないよ……こちらに害意はありませんよ……すーりすーり……

というこちらの気持ちは全く届かず、膝の上のモルモットさんは数分のふれあいタイム中はずっとガタガタ震え、断末魔の悲鳴、「や、やめろオーーーーー食うなアーーーー!!」的な声はずっと聞こえ続けました。ごめんね。怖くないわけないですね。数分なので頑張ってね……私の良心がすり減りそうなほど痛みます。

そうだ。まわりのみんなはどうでしょう。はたしてどんな顔してこの地獄を体験しているのか。おそらく自分はひきつった顔をしていますが。モルモットさんから周りの人へ視線を移します。

まずは隣の弟。「かわいいねえ!」嬉しそうになでこなでこしています。にこにこです。うむ。気づいていない。弟はさすがにこの地獄を見つけるのには幼すぎたようです。しょうがない。次に隣の隣のおばさん。「かわいいね。やさしくさわるんだよ」おや、大人はなれっこなのでしょうか、おばさんもとくに異常なしです。その隣も、向かいの席の人も、同い年くらいの人もみんな一様に膝の上の愛玩動物を愛でては嬉しそうにしています。

……どうやら、またひとつ、気づいてはならないことに気づいてしまったようです。この、みんながたのしいふれあいコーナーはその実モルモット地獄なのです。このモルモットどもは残念ながら一日中触られまくり、そして逃げることは叶わないのです。そうしてこのモルモットは一生この小さな箱から逃げられないのです……

怖くてはやく帰りたくなりました。みんな楽しそうなのがまた怖くてたまりません。膝の上のぶるぶる震えるちいさな命、優しくないお姉さん、誰も気づかない阿鼻叫喚。

やっぱり私は、動物が苦手なのです。いまでも。

ればんげるぼわとキッチンと私

 数年ぶりに吉本ばななさんの『キッチン』が読みたくて本棚を覗いたら、いつの間にか本が消えていました。こんにちは、さゆりです。

 私の部屋には天井まで届く高さの本棚がひとつありまして、小さいころはそこから本を出して床に山積みにしながら読書をするのが好きでした。といっても半分以上は父の本だったのですが、下の方にある児童書を中心に、小説や自己啓発本とか、難しいビジネス書とか、そういった本を読み漁る背伸びした子供だったと思います。その中で、小学校高学年から中学生ぐらいでしょうか、『キッチン』に出会ったんです。もう何年も読んでいないのでだいぶ輪郭がぼんやりしていますが、最近読んだ本の雰囲気の雰囲気がそれによく似ていて思い出しました。

 なんでしょう、表現するのが難しいのですが、静かな語りなのに温かみがあって、ノスタルジーで、現実を描いているのに白昼夢のような柔らかさがあるところでしょうか。巻末の短編もとても印象に残っています。もうほとんど忘れてしまったのに、読んだときの感覚だけは残っていて急に懐かしくなったんです。不思議ですね。さあ読むぞと思ってせっかく建付けの悪い本棚を開いたのに、『キッチン』だけ忽然と姿を消していてなんだかとてもショックでした。でも大丈夫、もう大人なので今度は文庫本を買います。待ってろ、私の『キッチン』。

 先日21になったばかりで昔といってもせいぜい10年前程度のことですが、年月が経ってから不意に思い出して懐かしくなるのってたいてい本か、香りか、音楽なんです。本を読んで感情や感覚や香りを重いだすこともあるし、その逆もあります。本棚の埃っぽい匂いで、本の内容を思い出したりだとか。みなさんにはないですか?

 ちなみに香りで記憶や感情を思い出す現象って「プルースト効果」っていうらしいですね。プルースト、というと、ノーズショップにあった癖強フレグランスの1900 ルール ドゥ プルーストを思い出します。(私には合いませんでしたが、甘さを煮詰めたようなかなりインパクトのある香りでした)お値段なんと驚きの3万円。Les Bains Guerbois(ればんげるぼわ)という耳なじみのないブランド名なので覚えにくいのですが、なんとこの「プルースト現象」の名前の由来になった文豪イメージの香水らしいじゃないですか。今後はきっとプルースト現象が起こるたびにこの香りを思い出すことでしょう。

 今月、半年前から待ち続けた推しのイメージフレグランスが届きます。32歳二重人格の看守キャラ、とかいうとやばそうな響きですがおそらくお分かりの方もいるのでは。

 今まで推しが自分と真逆のタイプだったせいで推しの香りと自分の雰囲気がバトルしてしまい似合った試しがありませんでしたが、今回はトップがソリッドソープとベルガモット、ミドルからシナモンバーク、ラストがサンダルウッドとムスクのスパイシームスキーノートらしく。おや、これはいけるんちゃうか?という希望を胸に抱きつつ毎日そわそわしています。似合うといいな。似合わなかったら泣きます。やることが山積みでチベットスナギツネみたいな顔になる日もありますが、強く生きていきたいと思います。暑さと紫外線にはお気をつけて。では、また。

梅雨の晴れ間

皆さん、こんにちは!

今日は、ここ数日の晴れた、過ごしやすい天気とは打って変わって、どんよりした空模様でしたね。おまけに、思っていた以上に気温が低く、長袖の服を着ていたにも関わらず、風が吹けば、ぶるっと震えてしまいそうなほどでした。

ゴールデンウィークの後からの疲れがどっと出てくるこの季節。前期最後の山場である期末の期間を目前に控え、manabaのレポート欄に公開された最終課題から目を背ける日々。そこにきて、風邪をこじらせてしまいそうな今日の天気。皆さん、体調にはくれぐれも気を付けてお過ごしくださいね。

そんなこんなで、本日は、梅雨の季節の最大の悩み「前髪のセット&キープ」に頭を抱え、皆さんにより良い前髪のセット方法・キープ方法をお聞きしたいと、心から願うももこがお送りいたします。

さて、先週の金曜日から土曜日にかけて、静岡から叔母が遊びに来てくれました。一泊二日という短い時間でしたが、とても有意義な休日となりました。おいしい食べ物に囲まれた、それはそれは幸せな時間だったのです。というわけで、皆さんにもおすそわけを…。

1日目の夕食は中華料理。東京駅の構内にあるお店なのですが、叔母と行くのは2回目でして…。というのも、昨年の7月に叔母が遊びに来てくれた時も、その中華料理屋さんに入ったんです。私と叔母のイチオシメニューは羽根つき餃子!その中でも私は、ニラの餃子が1番おいしいと感じました。

2日目は足を延ばして浅草へ。小学校の修学旅行以来、浅草には行ってなかったので、活気溢れる仲見世通りに圧倒されてしまいました。レトロなお着物や浴衣に身を包んだ観光客の方も多く、素敵だなぁと思いながら、浅草寺まで歩きました。浅草寺へお参りした後は、叔母がずっと行きたがっていたクレープ屋さんへ。抹茶やお芋をふんだんに使った、和のクレープは、本当においしかったです。素材の甘さが際立つような、上品なクレープ生地やクリーム。今、ここでクレープについて書いているだけでも、また食べたくなってきてしまいました。

さて、甘いものを食べれば、しょっぱいものを食べたくなるのが、人間の性ですよね…。ということで、クレープを食べ終わった後、クレープ屋さんのすぐ隣の洋食屋さんへ。テラス席に座って、ウインナーやポテトで腹を満たしながら、冷たい飲み物でのどを潤しました。涼しい風が心地よく吹く、午後のことでした。

その後、池袋へショッピングに行き、新しいお洋服をゲット!お互いに似合う服をチョイスしたり、アドバイスをしたりするのは、たとえ相手と年が離れていたとしても、とても楽しいことだなぁと思いました。

2日目の夕食はお肉!ずっと気になっていた、お家の近くにあるステーキ屋さんへ、叔母と偵察をしてきました。ステーキ、パスタ、ガーリックライス、どれも絶品!二人とも食べるのに必死で、写真を撮ることを忘れていました(笑)。普段一人でご飯屋さんに入るのは気が引けるのですが、テイクアウトメニューもあるらしいので、いつか挑戦したいです。

おいしい食べ物に囲まれ、お腹を満たし、怒涛の期末の期間を乗り越えるためのリフレッシュとして、とても充実した2日間を過ごすことができました。腹ごしらえもしたことですし、あとは夏休みに向かって、ただひたすらに励むのみ!皆さんも、適度にリフレッシュの時間をはさみながら、夏休みまでの約1カ月を乗り越えましょうね。

P.S.

明日の21時から金曜ロードショーで放送される「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」は、私がシリーズの中で1番好きな作品です。とってもおもしろいので、ぜひ、ご覧ください!

本日もお付き合いいただきありがとうございました!それでは、また!

ダイヤモンドの記憶

 1度自転車の乗り方を覚えたらしばらく乗ってなくても忘れない、なんていいますが、自転車の他にそれを感じることってありますか。だいたいこれは頭を使う系より体を使う系の事だと思いますが、私にとってはソフトボールのバッティングです。私は小、中とまあ一般的に見たら割と”ガチ”な方でソフトボールをやっていたのですが、小学生からやっていたということもありあらゆる動きが染み付いてるなぁと思うことがあります。高校からは硬式テニス部に所属し、今もずっと体育会の部活でテニスを続けています。やっていた年数で言えばテニスも小学生の頃ちょろっとスクールに通っていたことがありそろそろソフトボールと並んでくる、なんなら越すくらいになりますが、まだソフトボールの方が体の動きとの結びつきが強くて。それが顕著に出るのが”バットを振った時”です。バッティングセンターに行った後、試合の助っ人で打席に立った後、テニスをすると決まってラケットワークがおかしくなります。驚くことに未だにバッティングフォームに引っ張られちゃうんですね。ラケットのスウィングとバットのスウィングは似ているようでかなり非なるものでとんでもない方向に飛んでいったりとんでもない回転がかかったりなどします。すごく困る。
 先週、高校1年生の末妹のソフトボールのインハイ予選を見に行ってきました。しばらくソフトボールから離れていても、グラウンドに行くと懐かしいなと思ったり苦しいなと思ったりします。私ソフトボールが(というより運動全般なんですが)全然上手くなくて。全国を目指すようなチームにいたらそりゃそうなんですが、本当にしんどかったです。楽しいこともやっていてよかったと思うこともあるけれどやっぱり苦しいこと、辛いことも多かった。試合を見ながらそういうことを思い出していました。一度覚えたら忘れないのは体に染み付いた動きだ、なんて話をしていましたが、実は頭も意外と忘れていないのかも。特に場所とか匂いとか、天気とか、忘れやすそうな感情であってもトリガーがあると急に思い出すこともあるなと思いました。

 最近梅雨も終わりの気配がしてきてだいぶ夏らしい空気になってきました。来週からはもう7月。あっという間ですね。暑い日が続きますが熱中症など気を付けていきましょう。私もたくさん水を飲んで、塩分も補給して、気を付けながら今年も部活に励みたいと思います。では。

すこしふしぎ、な世界

こんにちは、さくらです。

6月も後半になってきたことによって夏休みが近づいて来てわくわくしますね!皆さんは夏休みの予定はお決まりですか?私はとりあえず、湘南と秋田と大阪に行こうと友達と話しており、大阪以外はまだ何にもちゃんと決まっていない状態なのですが、今からとても楽しみです。

今日は何のお話をしようかなぁと思って考えていたのですが、皆さん藤子・F・不二雄先生の「SF短編集シリーズ」はご存じですか?ドラえもんやキテレツ大百科で有名な藤子不二雄先生ですが、S(すこし)F(ふしぎ)シリーズもとっても面白くて本当にオススメなんです!元々児童漫画を描かれる方なので親しみやすい絵柄と簡潔な物語が特徴的なのですが、逆にその余白から想像の可能性が広がって読む人によって様々な感想が出てきます。

私自身もバイト先の先輩から「ヒョンヒョロ」というお話を勧められたところからSFシリーズを読み始めたのですが、シリアスな展開もあり、どのお話も深い印象を残してきます。「ミノタウロスの皿」や「ノスタル爺」などが有名だと思いますが、いろいろな種類のお話があるのでぜひ皆さんが興味を引かれたものから読んでみて欲しいです。

7月に入ったら親と一緒に神奈川の方にある藤子・F・不二雄ミュージアムに行こうという話もしているんです!今藤子・F・不二雄ミュージアムでは常設展示に加えてSF短編シリーズの特別展示があるのでそれを見に行ってみたいんです。またミュージアムカフェではヒョンヒョロのケーキや流血鬼のカシスフロートなど作品をテーマにしたコラボフードもあってそれも楽しみにしています。

ご飯関係でもう一つ言うと先日SNSでヤマザキのゴールドソフトというものを知ったんです。第2・4週の金曜日と月2回しか販売されていない要予約の高級食パンなのですが、SNSで食レポ漫画を読んでどうしても買いたくなってしまいました。3斤分の大きさで2000円いかないくらいで普段なら絶対買わない代物なのですが、そのレポート漫画で見た食パンがあまりにも美味しそうで・・・。本来ならここで食べた感想を述べる流れなのですが、実はまだ第4金曜日が来ていないので食べていないんです。食パンを頼んでから1週間ちょっと次の金曜日を心待ちにしており、もう金曜日の朝一に近くのヤマザキストアに取りに行ってそのまま朝ご飯として食べようと心に決めています。

まだ食べていないのですが、バターと生クリームをふんだんに使用したという謳い文句だけで100点満点なので近くにヤマザキストアがある方はぜひ一度食べてみてください。

本日もお付き合いいただきありがとうございました!

明日も暑いって

こんにちは、ゆきほです🍵

さあ、私は前回の更新日から約2週間何をしていたのでしょう。何だかバタバタしていて、気がついたら6月も半分が過ぎていました。

ブログを書こうとパソコンに向かっても書き出しから思いつかなくて、Wordの画面の裏で流している作業用BGMもたった今1周してしまいました。もうちょっと長いものを選ぶべきでしたね。

そもそも私、6月に対して好印象を持っていなくて。

三半規管が弱いということも関係して雨はものすごく苦手だし、晴れたら晴れたで夏を感じる日差しがこれまたしんどい。祝日はないし、おまけに偶数月なので大相撲もない。

あとは誕生日が7月の最初の方なので、昔から6月が早く終わって7月にならないかなと思いながら過ごしていたんですよね。これがけっこう大きいのかも。

去年の6月に何をしていたかブログを見返してみたら、PASMOを落として警察署に取りに行っていましたね。

先週はけっこういろいろなことをやらかして頭を抱えることが多かったのですが、幸いなことにPASMOはまだ落としていません。

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今回は短くなってしまいました。

一応自分の中で毎回最低1000文字くらいは書こうと決めてはいるのですが、7割くらいしか書けていないです。

今この文章を書いていたら、最近好きなものに没頭する時間がなかったなということに気がつきました。

今も睡眠時間はそこそこに取れているし、ご飯もおいしく食べられているし、毎日笑って過ごしているけど、私が元気に生きるためにはそれと同じかそれ以上に、好きなものに没頭する時間が必要不可欠なのだとつくづく感じます。

たった今思い立って、明後日その「好きなもの」の1つに関わるような予定を作ったので、次回は楽しかった思い出の文章を書きたいです。

ではまた!