これにて

こんにちは、とみーです。ブログ部4年生卒業ラッシュ、私もいよいよ最終回です。何か特別なことを書き残したい気持ちもありましたが、いつも通り行こうと思います。

さて。いよいよ春休みもあとちょっとということで、めいいっぱい遊ぶことも大学生活の思い出に欠かせませんね!(笑) 前回のブログでも友人先輩行脚してましたが、28日には福島のお友達に誘われて、茨城県古河市に現地集合してスタンプラリーをしました。歴史博物館や古河公方公園、現地の美味しい喫茶店でランチなど、古河満喫の一日でした。
私が自由にスケジュールを動かしてお出かけの日を合わせられるのも、今だけの特権です。

古河公方公園ではちょうど桃祭りを開催していました…といっても、桃の花は流石にほとんど葉っぱになってしまっていて、その代わりに(?)沢山の桜と菜の花がお迎えしてくれました。平日だったので程よく空いていて、きっと休日は子供がはしゃぐようなアスレチックで、22歳のおなご3人できゃっきゃと遊びまくりました(笑)

また、こうやって楽しく遊ぶためにも、身心の健康を保ちながら四月から社会人を頑張らねばなりませんね。

卒業式を終えて、先日、中世卒論ゼミでは謝恩会がありました。
個人的には、卒業式以上に仲間たちとの別れと門出を感じるものでした。ゼミ員一人ひとりが進路・卒論・これまでのことを述べて、教授のお話を聞いて…私はやりたいことに正直に、まっすぐに、突き進んで挑んだ日本文学科の道でしたが、必ずしも全員がそうとは限りません。知らないところで皆いろんな悩みを抱えていたんだなあと感じました。

昨今は、将来に対する不安や就活に備えた進路選択が多いので、日本文学科を選ぶ方が少ないらしいです。私の場合、好きなことは趣味、大学では自分の研究したいこと・人生を豊かにすることを、就職は地元で!みたいな選択が自分の中できっぱりしていたので、不安はあっても悩みはしなかった気がします。
もし学び直したくなったら、自分でお金貯めて音大に行って経験を活かしてピアノ教室でも開業しよ~とか、働きながら社労士の勉強したいな~とか、そんなことを考えています。就職もそうですが、ここが人生のゴールだ!と思ってしまうと、そこが合っていなかったときの不安に押し潰されるものです。

だから、ふんわりと、こういう道も目指せたら楽しいかもな~と現実的にいけそうな未来の枝葉の先を考えれば、なんとなく頑張れる気がします。
こんな性格だからか、謝恩会では先生に「木をバッサバッサとなぎ倒して進むパワフルさ」とのお言葉をいただきました(笑) 自分ではあまり思っていませんでしたが、周りからはそんな風に見えるのかと。でも、パワフルさはあって悪いものではないので! この言葉を胸に今後も自分の道は自分で切り開いていこうと思います!


最後に、進路に思い悩む人に一言。
日本文学科は本当に色んな授業を取る余地があるし、組み方によっては外部活動を充実させることもできます。結局、どこに入るかよりも何をするか、人との縁を大切にしながらどうやって進んでいくかが大切です。歩いた後に道ができるのですから、振り返って自分が誇れる道を作ってください!

やらない後悔よりやる後悔ということで、これから受験・学生生活を控える方には、どんどん挑戦してほしいです。私たちの代みたいに、いつコロナ的なのが来てできなくなるかも分からないのですから。


私にとって、日本女子大学で学んだ四年間はかけがえのないものになりました。そして、中世ゼミで学んだこと、書き上げた卒業論文は達成感や知識ではなく、自信になりました。
寂しいですが、学生生活は一旦おしまいです。先輩から脈々と受け継がれてきたこのブログにも携わることができて、本当によかったなあと思います。いつか、私のブログを読んで元気を出してくれる方がいらっしゃったら嬉しいかぎりです。

それでは、縁があれば、またお会いしましょう! さようなら!

旧交行脚

こんにちは、とみーです。無事に卒業が決まり、安心しています。
一年生の頃から、対面・オンライン・混合型、そしてあっという間に卒論とコロコロと状況が変わっていき、本当にあっという間の四年間でした。大学二年になったらたくさん旅行しよう!と決めていたものの、コロナで叶わなかったのが残念。世の中どうしようもないことばかりです。

2月・3月に入ってから、友人・先輩など色々な人に会いに行き、ご飯を食べたり遊んだりしました。
二年前に卒業した先輩からは、激励の言葉やあたたかいメッセージをいただいてほっこり…
先輩目線で私について印象に残っていることの話になると、必ず「変体仮名演習テスト当日に教科書なくして落とし物ボックスの場所を質問した」というポンコツエピソードが出てくるのが本当に面白かったです。私にとっても忘れられないドキドキの出来事でした。

ヒヨコのように先輩にくっついていた私が卒業することに、私も先輩もびっくりです。池袋のドリアやさんでオムライスとドリアの合成物を食べました。(笑) おいしかったです。
また色々なお話がしたい、遊びたいなあと思う一日でした。

あと、またしても弾丸一日福島旅行に行ってまいりました。新幹線でバビューンして、同い年の友人ズとカラオケです。この話を兄にすると、福島まで行ってカラオケだけ!?と言われます(笑)
メインが友人行脚なので、カラオケで十分なのです。
名古屋二人、埼玉二人、福島二人が集まって、ワイワイしました。福島の二人は高校卒業して立派に働いているので「社会人へようこそ」といった感じでしたね…。

おでかけをたくさんした後は地元参り。高校の友人の内見につきあったり、幼馴染と二人でケーキを買ってきて二個ずつ豪勢に食べたり、中学の親友とアフタヌーンティーしたり。卒業式の前に高校時代の先輩とランチもするので、大出費の二か月になりそうです。

久々に会う人々といろんな話をして、聞いて、今しかできないことをその都度楽しんで、繋がりを大切にしたいなと思う、行脚の旅になりました。

それでは、また。

おいしいものだいすきです

運とタイミング

こんにちは、とみーです。

この頃北風が強くて困ります。私の部屋は北向きにあって、しかも家の北側には乾いた畑。窓際が砂埃祭ですし、風の音で目覚めることもしばしばです(笑)
冬は好きな季節ですが、この風だけでは止まってくれればなぁと思う日々です。

さて。大学四年生の生活を振り返ると、やっぱり卒論!就活!となりますね。
私は卒論は割と順調に(?)調べて書くこともできて、本当に中世ゼミに感謝感謝…といったところなのですが。就活は本当に酷かったです(笑)
といいますのも、私が最も優先させたかった条件が

・基本的に自転車30分(駅まで自転車20分なので職場に直接行きたい)
・実家通い全国転勤なし(埼玉県内の東京ベッドタウンのさらにベッドタウン)
・土日祝日年末とか普通に休み
・そのほかなんでもばっちこい

という感じで、とてもワガママだったんですね。
で、地元は工業や製造業はまああるけど…くらいなので、色々考えて、コミュ力とかは自信あるし、公務員め~ざそ!クレーム対応慣れてるし、残業あってもまあ一生頑張れる! と。

で、あんまり準備しないまま夏採用で大失敗。謎の鋼のメンタルで半年待って冬の二次募集で合格!(一月末の出来事)

こんな粘り勝ちできる人もいるので、夢や条件を妥協しすぎず、皆さん、頑張ってください! 大丈夫! 私の人生のモットーは「人間万事塞翁が馬」、我が家の家訓は「人生は運とタイミング」です。

受験生の皆さんも、これから就活に挑む皆さんも! 縁と運とタイミングと自分の努力を信じてがんばってください!

それでは、また。

かぜっぴき

こんにちは、とみーです。
共通テストを終えた受験生のみなさん、お疲れ様です。

私は現在四年生(もうすぐ卒業!)で、受験があった2019年度は平成だったしセンターだったなあとお思うととても不思議な気持ちになります。たった4年しか経っていないのに、時代の節目に立った感じがすごいですね…。

2019年度のセンターは、英語に羽の生えた野菜モンスター(笑)が登場したり、国語にて「玉水物語」が採用されたりで話題になりました。私はこの作品を卒業論文で扱ったので思い入れしかありません!(詳しくは私の卒論について書いたブログに色々書いています)

そんなこんなで私の時代はセンター試験だったので、共通テストの恐ろしさというのは味わったことがない世代なのですが、今年の古典は『俊頼髄脳』が出たそうですね。平安後期の歌論書で、あまり高校生にはなじみがないイメージですが、とても良い作品でもあるので、興味がわいたら調べてみてください。
大学生になった後の心得(?)として、自分が楽しい、知りたいと思ったことを必ずメモして、忘れないうちに調べる! というのを個人的に大事にしていました。大学には充実した設備がありますが、講義も図書館も様々な講座も活用しないと無いのと同じ。
大学の授業は本当に楽しいですが、学習段階としては種まきだと思ってください。そこで面白いと思ったことをどうやって伸ばして芽を出して花を咲かせるか。どんな風に育つのかは人それぞれです。
大学の設備は定額使いホーダイ! ぜひ活用してくださいね。

受験で合格した後の自分を想像して、学びを楽しむことを思い描いて、頑張ってください! 入れ替わりで卒業してしまうので、待っていることはできませんが、応援しています。

最後に。13日くらいからちょっと信じられないくらい体調を崩して、熱出るわ喉痛いわで散々でした。筋金入りの病院嫌いなので、家に引きこもってやせ我慢してようやく治りかけてきましたが…。(結局はやり病だったのかもよくわからん状態です)みなさまも体調にはくれぐれも気を付けてお過ごしください。

それでは、また。

ちょっと違う年始。

 こんにちは、とみーです。
 そして明けましておめでとうございます!私は喪中なのであまり相応しくないのですが…。

 我が家では1/1に父の実家へ行くのが毎年の恒例行事なので、今年も行ってまいりました。普通に隣の市なので車でちょちょいっとブイーンです笑

 そうして挨拶に来た祖父の家。いつも笑顔で迎えてくれていた人が、1人いません。祖母です。
 冒頭では喪中、と書きましたが、父方の祖母が昨年の夏に亡くなりました。祖父はやや寡黙な人ですが、祖母は本当にずっっと笑顔で喋っているような人でした。初めてばあちゃんのいない家に行き、なんだか心がスースーしました。なんなら家も寒かったです。

 私はおせちがものすっごくものすっごく苦手で、その理由が件の祖母です。毎年食べきれないくらいのおせちと寿司と菓子がでっかい机の上に並べられて、しかも一人一人個別に3段のおせちまでドーーンって用意されてるんです。手作りのあたたかみはありますが、なぜか毎年クオリティの差が激しい!!従兄弟連中と一緒に「ばあちゃん今年の数の子1発で病気になりそうなくらいエグいしょっぱいわ!!!」という文句が飛び交うくらい。でもそんなことももう無いんだなぁと思うと、不思議な気持ちになりました…。

 祖父宅には、庭に「なんだかわからんけど実ってる果実」がいっぱいあります。(キウイ、イチジク、鬼ゆず、ユズ、知らん柑橘、さくらんぼ、くわいetc)今年は、なんか食べられそうな大きい柑橘からやたら良い香りが漂っていたので、家族みんなで協力して、初めて収穫してみました。
 道路沿いの方に1番熟した実があったので、それを狙って枝切り鋏を使いましたがなかなか届かない。すると兄が「俺車の上乗るから、ギリギリに止めてくれ」と言って、我が家の日産セレナちゃんの上に陣取りました。屋根凹むー!と母が叫んでいましたが、整備士兄曰く、この程度なら平気だそう。なかなか無い光景なのでいっぱい写真撮ったら、ノリノリでピースしてくれました✌️
 とった実を開くと、柚とはっさくを混ぜたみたいな香り。皮はえらい分厚かったです。かなり酸っぱめだけどまあまあ美味しい、日本ぽい味の柑橘でした。
 後から色々調べたら、1番近そうな果物の名前は「三宝柑」でした。もし本当に三宝柑だったとしたら、収穫時期もっともっと後だったので、ちょっと食べるのが早かったかもしれません笑

 いくつか収穫したものの1つを祖母の仏壇にお供えして、帰宅しました。寂しさと楽しさのお正月でした。

生きているうちに、こういうこともできればよかったなぁと思いつつ。皆さんも、かけがえのない人と一緒にいられる時間を大切にしてくださいね。
それでは、また。

一年の終わりに。

こんにちは、とみーです。今回のブログで私の年内の更新は終わりです。振り返るといつも遅れがちの投稿で…反省ですね…。

さて。他の四年生が口を揃えて言うように、私も卒業論文を無事に提出し終えました!!
19日15:00締め切りで、私は19日の深夜1:00くらいに提出でしたね。本当は一週間前に提出するつもりで書き進めていたのですが、ギリ当日という、なんとも言えない提出時刻になってしまいました。

私たちの中世ゼミは11月末まで4年生の発表がありました。後期になると、石井先生は繰り返しこのように言ってくださいました。
「今までたくさん調べてきたことをまとめればいい」
「皆さんがちゃんとやってきたのは知っている」
もう、12月に執筆している間は、先生のこの言葉を信じて書き進めていました。私たちは一か月に一回しっかり演習で発表して、みんなのアドバイスを受けて一年間ずっと走ってきたんだ!大丈夫!と言い聞かせて。この先生の言葉が一番心の支えになったと思います。

あと執筆中、私はブログ部のまなさん(20日ブログ担当の近代デンドロカカリヤ卒論)とよく進捗報告をし合っていました。彼女はしっかり16日くらいに提出していて、私もあと少しなんだよ~~~~!!!とか、目次のタイトル思い浮かばない!!とか論題が一生決まらない!!!とか言ってドドドド深夜に論題一緒に考えてくれと言っていましたね。
ブログ部の顔合わせで話すようになってから、なぜかオンラインになった後は一番よく話していたので、良い縁を築けたなあと思います。彼女本当に優しくて、くだらない泣き言にも付き合ってくれて…こういうの大事ですね。

私の卒論の題名はこうです。
「『玉水物語』の独自性―二類『紅葉合』・類型との比較を中心に―」

本当はもっと色々考えたんですよ。「『玉水物語』に見る狐像―契らぬ恋と不幸の回避―」とか!
興味を引くかっこいい題名に憧れますよね!?!? ただ私の場合は、

①一類本と二類本の比較で本文の性格を掴む
②狐の説話、公家物、異類(男)×人間(女)の三つの視点から玉水を見る

という二つの作業をしていたせいで、それらの内容を上手く全部さらった題名をつけることがなかなか難しくて…。でも、私が卒論で『玉水物語』を扱うと決めたときにやりたかったことは概ねできました。本当は各項目をそれぞれ全部もっともっとも~~っと深堀りすることもしてみたかったけれども、それはそれ(笑)

私のブログでは何度も言ったことですが、私は異類及び中世という時代区分の物語をしっかり学んでみたくて、それができる本学に入学。入学前から中世自主ゼミに入ろうと心に決めていて、入ったらびっくり、「今年は『木幡狐』をやります!」と言われて運命を感じました(笑)
一年のときはそのまま古典文学講義(中世)で、中世の魅力をたっぷり浴びましたね。
今思うと、大学で他の様々な授業を受けるとき(古典の講義や文化芸術系(絵巻とか))、いつだってこの古典文学講義(中世)で学んだことが根底にあって、興味や好奇心の方向性の指針となってくれました。

色々好きな授業あったんですけど、特に思い入れが深くて好きなものは間違いなく「古典文学講義(中世)」です(布教)。1年次から受ける人は少なかったようですが、興味がある人は恐れずにとってみてください。その後の日文の講義に対する視点の幅がとっても広がります! 

私は自分の考えと文学の中から見出せるものを繋げてそれを考察するのがすごく好きで(日文なら結構みんな好きかな?)、2,3年になってからはレポートが重たい系の授業を好き好んでいっぱいとっていました。そういうレポートを書くときや、古典作品のこの場面をどのように受け止めるか…みたいな授業のとき、本当にこの講義で学んだことが私の中で息づいているのを感じました。なんと表現したらいいのか難しいのですが、文学の中にある人間を感じるんですよね…。享受者への意識だったり、それまで生み出されてきた物語の系譜、そこから逸脱する挑戦、風刺。そんな色々なものが、中世の文学からはよく見えてきます。触れてみると分かるんですけど、本当に本当に、現代と一番通ずる価値観のある時代だと思います。

あと中世の講義では「こんなにもらっていいんですか!?」って思うくらい豊富な資料と共に学べるので、ファイリングした資料の山はそれだけで宝物です(笑) 
私の場合、中世で卒論書くことを入学のときから決めていたようなものなので、中世関連は演習も文学史も講義も全部ファイリングしてあって、めちゃめちゃ分厚くて重いです。わくわくしますね。

卒論に関する詳しいお話はまた次の機会にとっておくとします。それでは、また。

(▽愛着ある資料の一部▽ 卒論関連とかとは全く別で演習や授業内資料のみのファイルです。オンライン保存のもあるので、全部ではありませんが…)






異類譚っていいな

こんにちは、とみーです。最近ますます寒くなってまいりましたね。風邪をひかないようお気をつけてくださいね。

さて。私の卒論のテーマは2019年のセンター入試で一世を風靡した(?)『玉水物語』です。狐の異類物が好きで、性別について考える余地のある物語が好きで、健気な子が好きで…いろいろあってこの話を選ぶに至りました。

三つ子の魂百までとはよく言ったもので、なんだかんだ私はずっと動物と人間が関わる話ばかりが好きでした。ドラえもんの映画とか、ものすごく刺さるものが多いです。一番ビデオ再生したのは「ワンニャン時空伝」。他に好きなのを挙げると「のび太と恐竜2006」とか「ロボット王国」です。人間と人間でないものの共存が好きなのかなあ…と思います。

本だと、上橋菜穂子さんの『獣の奏者』シリーズを聖書のごとく扱い、『狐笛のかなた』も愛しています。紅玉いづきさんの「人喰い三部作」と呼ばれるものも好きです。

あと小学校の図書館にある『チロヌップのきつね』を年中借りている子供でした。

ここまでくるといっそ清々しいくらい好きなものがぶれませんね。
前にも話したかもしれませんが、大学を決めるときも、この軸があったから日本女子大学を選びました。「この学校、時代ごとにめっちゃ区切ってる…へえ、マイナーだけど面白い中世ね。いいなあそういうの! あと絶対私が好きな物語この時代にあるじゃん! この大学で文学やりたい~!」と。
また大学でサークルに入る気が全くなかったのですが、自主ゼミにはめちゃくちゃ入りたいなと憧れてきました。

大学の進学をどこにするか悩む人、卒論のテーマに迷う人、色々いると思います。私は、好きなものがあって、資料を見たときに「あ、私この学校で学ぶ気がする」とビビっときて、そのまま今もここにいます。こんな感じで決める人はあまりいないかもしれませんが、今後だれかがブログを見たときに、「そういう感じで決めてもいいのか」と思える足掛かりになれたらいいと思います。

中世ゼミの格言を借りれば、「卒論は愛」。
私は自分が卒論に選んだ『玉水物語』を一生推し続けると思います。そんな作品と出会いたい人は、ぜひ中世で探してみてください(笑)

それでは、また。

PS
すれ違う四年生全員に「あなたの卒論どこから!?」と聞いてみたいです。

バトンタッチ!

こんにちは、とみーです。
いよいよ北風も強く、急に寒くなってきましたね。体調を崩さないように気をつけましょう。

さて。中世の卒論ゼミでは、月一で行われていた4年次の発表がいよいよ終わりました。本格執筆期間突入です。来週からは3年次のみで演習ということで、1年が経つ速さをひしひしと感じます。
教室には行けませんが、心の中で彼女たちのことを応援しています…!

卒論について、私たちは夏休みに半分ほど書き、中間レポートとして提出したものがあります。しかし、追加で調べた内容や章立ての都合もあり、微調整して改築も必要です。

残りの期間で何をどれだけできるのか……ドキドキですね。同じ4年次の皆さん、一緒にがんばりましょう💪

短いのですが、本日はこれで。それでは、また。

カウントダウン

こんにちは、とみーです。
時間が経つのが早すぎて怖いなぁと最近よく思います。噂によると、人生の体感時間の半分は20歳くらいで終わっているとか……。納得できてしまうのが面白いですね。

さて。本日は卒論ゼミのお話を少ししたいと思います。卒論ゼミは(特に変更がなければ)3年次になる前に選択した予備ゼミからそのまま持ち上がり、約2年間自分のテーマと向き合い続けます。
私の所属している中世ゼミは、人数にもよりますが大抵1か月に1回のペースでレジュメや資料をまとめて発表していきます。3年の夏休みにやりたいことを決めはじめて、11~12月に4年生から3年生へ発表ターンをバトンタッチします。昨年の4年生の発表を思い出すたびに、やっぱり先輩はすごいなあと一生追いつけない気分になります(笑)

最初の発表もつい昨日だった気がするのですが……そんな呑気なことも言ってられません。いよいよ次の授業(22日)で私も最後の発表になります。
あまり最後だとかは考えていませんでしたが、先日のれいかさん(同じゼミ)のブログを読んで「そっか、もう終わりなのか!」と実感しました。
まあ、まだまだ発表準備を詰めなければならないですし、肝心の卒論文章化をもっとしっかり進めなければならないのですが。
それはそれとして、やっぱり時の流れが早いし寂しいです。

私のゼミは約1年、1人につき10回くらい発表機会がありましたが、ゼミごとに所属人数も大きく異なるため、発表回数や方法は各々違います。振り返ってみるとあっという間ですし、1回1回が貴重な意見を貰える場でもあります。これから4年生になる人は是非、その機会を大切にしてください!

それから、卒論ゼミ(予備ゼミ)どうしようかなぁと悩んでいる2年生の方。冬休み明けくらいから、本格的に所属先を決めなければなりません。
これまで自分が受けてきた授業等を振り返って、興味がどこにあるのか整理しておくと良いと思います。悩んだらお近くの先輩や先生に相談してみましょう。きっと皆さん聞いてくださいますし、私も聞きます(笑)

それでは、本日はこのへんで。またお会いしましょう。
(よく考えたらこのブログもあと少ししか更新機会がないのですね…)

八十八鍵に広がる

こんにちは、とみーです。最近、日が沈むのが早くなってきましたね。
私は郊外住みで自転車のヘビーユーザーなのですが、少し前まで夕日を眺めながら漕いでいた時間がすっかり星空観賞の時間になりました。車も通らない真っ直ぐ伸びた畑道・田んぼ道で空を見上げて漕ぐのが、高校時代からのお気に入りです(危ないので軽率に真似はしないでくださいね)。
星座に詳しいわけではないですが、秋冬はとっても分かりやすくオリオン座が輝くのでついつい探してしまいます。


さて。皆さんは何か続けている趣味などはありますか? 
私はピアノを二十年近く続けています。特に大会も発表会もない穏やかなレッスン教室で、弾きたいなあと思ったクラシック曲を持ち込んで指導していただいています。
現在は「クララ・シューマン」という女性が作曲した曲に興味があって、弾いているところです。繊細で丁寧な曲調が多く、弾き方も解釈によって変わってくるので大変面白いものです。

シューマンというと「ロベルト・シューマン」という有名な男性の作曲家が思い浮かぶ人が多いかと思います。クララは彼の妻で、彼女自身とても才能のあるピアニスト・作曲家でした。19世紀のドイツで天才少女と言われ、公演も多く行うなど表に立って活動する才能あふれる女性だったのです。

クララはロベルトと愛ある結婚をして8人の子をもうけますが、夫が本当に精神的に繊細すぎたために、クララが妊娠中も演奏会を開き、家庭も家計も担っていました。それでも夫は病むし自殺未遂もする。

ロベルトにはブラームス(※ハンガリー舞曲第五番などは耳にしたことがあると思います)という優秀な弟子がいて、クララも仲良くしていました。ブラームスは苦労の絶えないクララを支えていた事実があるため、恋人説などもあります。
私のピアノの先生はクララの作った曲を見て、「この辺はブラームスの作曲方法と似た手法が入っていて、さりげないアピールみたいになっていて面白いのよ。忍ばせたくなるのが女心ね」など言っていました(笑)

クララとブラームスの恋人説が本当かは分かりませんが、それでも彼女は夫や家族に対して献身的で、愛と才能を存分に発揮した女性でした。ロベルトは病んで結局若くして亡くなりますが、夫の名誉のために、クララは亡くなった後も彼の作曲した曲を演奏して回るなどして、子育てしながら曲を広めていました。並みの苦労ではなかったでしょう。
私の先生はクララがお気に入りだったみたいで、ふと「クララやりたい」と言ったら大喜び。彼女の人生について色々教えてくださいました。
(彼女の人生が気になった人はぜひ調べてみてください! 女性の芸術家関連だと私はクララ、画家のアルテミジアの話が好きです)

こういった作曲家の人生と曲が生まれた年代を比べ、どんな思いを抱えて作った曲なのか想像しながら弾くと、曲の中にある苦悩や喜びの調べがより深く理解できるのではないかなと思います。
こういうふうに地道に人生と作品を辿るのは、文学とも似ていますね。


ピアノは弾く前にチューニングもなく、調律してあれば八十八鍵の多彩な音を誰でも不自由なく出すことができます。ピアノを楽器の王様にしたのはこの性質だと私は思っています。「音を出す」という段階から苦労する楽器は多いですし、たたけば定まった音が必ず出るって実は結構特殊なんですよね。

誰でも同じ音が出せて、それでも弾く人・弾き方によって違う音色が出てくる。初心者も玄人も音楽を奏でられる。それぞれの楽器に奥深さがありますが、最もポピュラーな楽器といえるピアノから得られるこの面白さが私はとても好きです。
昔弾いた曲でも作曲家について知り、自分自身も人生と経験を積み重ねてから弾くと全然違う音色が出てきます。そんな発見をするたびに、ピアノは私の一生ものの趣味なのだと思います。

ピアノに限らずですが、何か継続しているものを大切にするとそれだけで価値のあるものになると思います。皆さんもなにかそういうものがあれば、ぜひ大切にしてくださいね。

それでは、また。