皆さんこんにちは。みちこです。
久しぶりに何を書こうか迷っている、そんな心境を綴るところから始めようと思います。まあ十中八九そうなっている理由がレポート地獄の渦中にいるからというものなのですが(笑)
レポートもテスト勉強も、もっと計画的にやろうよと思う自分と、どうせやらんしな、という自分が両方います。
でも結果的にどうにか何とか出来てしまうのが経験上分かっているので、まあ大丈夫かという目で見ています。こういうこと思ってるからいつまで経っても計画的にできないんですよ…?(笑)
ところで話は変わりますが、大学に入ってからの方が私は勉強している時間が多いです。それはおそらく、履修する授業を自分で決められるからでしょう。おまけに元々責任感が強い性格してるので、自分で決めたことは絶対最後までやり切ります。こうして主体的に何かをする、という経験は本当に大事ですね。でもそのせいで、手を抜くことを知らない人間にはなってしまいました。でも、絶対的に自分が無理をすることもしない。というのも、無理してる時は「無理してるな」と分かるようになったので、無理せず休むようにしてるからです。どんなに忙しかろうと。幸いにも私の趣味はほとんど室内で完結する趣味ですし、根っからの出不精なのでリフレッシュは案外すぐできます。
いい塩梅なんだかよく分かりませんが、とかく無理はしないというのは覚えておきたいと思いました。
「無理をしない」といえば、後期に受けていたとある講義で世阿弥という人物について学ぶ機会がありました。私はこの講義を通じて、世阿弥のことを勝手に「ソウルメイト」だと思うようになったのですが、その世阿弥も「無理はしなくていいんだ」ということを説いています。
その前にまず、世阿弥がどういう人物だったのかについて講義の内容を借りながら説明しますね。
世阿弥は父の観阿弥とともに能を大成した人物として教科書等にもその名が載っていると思います。
名前くらいは知ってるよ、という方も多いのではないでしょうか。
さてその世阿弥さんですが、これが中々に苦労人でして…。少年時代に時の将軍:足利義満に気に入られて以降、自身の流派を盛り立てていくのですが…時代は移り変わるもの。
将軍が変わると世阿弥たちへの興味は失せてしまい、流派存続の危機に陥ります。そんな中で世阿弥はなんとか自身の流派を再興しようと奔走します。
そうしていくうちに生まれたのが能楽論を説いた書の数々。その中でもこの講義で扱っていた作品は『風姿花伝』でした。
先ほど紹介した「無理しなくてもいいよ」論はこの講義の最終回で紹介されたものでした。
この書の中では「男時(おどき)」と「女時(めどき)」の場合という形で紹介されていました。「男時」は順風満帆な時、すなわち何もかもが上手くいってるな、と思う時のことです。「女時」はそれとは逆の時です。何かをやっても上手くいかない、そんな時のことです。
世阿弥は「女時」の時の対処法について、「無理な努力はしなくていいが、いずれくる「男時」のために力を蓄えておくことは必要だ」と説いています。しかるべき時のために少しずつでも進みながら、時を待ち続ける…。これ、本当に世の真理だと思います。要は、タイミングが悪い時に頑張りすぎちゃ良くないよ、ということなので。体も心も疲弊してしまいますから。
あれ?これって本当に能楽論を説いてる書なの?と思ったそこのあなた。この書の魅力は、「能楽書でありながら現代の我々にも通じることを説いている」ということなんです!
こうしてみると、古典文学というのも案外身近な存在だったりするんですよね…。私はそういう感覚を感じられる瞬間が好きで古典文学が好きになりました。
なんかいつもより言葉がとっ散らかって、順序立てて伝えられていない気がするのですが、ここで私が言いたいのは、「無理をする必要はないんだ」ということです。
無理をして、何か特別なことをしなくていい。等身大の皆さんのままで、向き合うべきものに向き合ってください。それが出来たら上々です。あとで自分をしっかり褒めて、労わって下さい。そういう時間も、時には必要です。
さて、これで受験生へのエールも3回くらいの更新に分けて少しずつ伝えてきたことですし、私も私のなすべきこと(期末課題)をしようと思います。
ちなみに私が世阿弥のことを勝手に「ソウルメイト」だと思っているのは、あまりにも世阿弥の考え方に共感を示せたからです。私のように物事を考えられる人は本当に少ないのだと、常日頃から若干の孤独を感じているので、偉人で恐れ多いですが、勝手に「ソウルメイト」だと思っています。
そして次の更新は何にしましょうか…。最近古典文学が好きで好きでしょうがないので、その話でもしようかな…。ゲームの話にしようかな…。まあ、どうせまた未来の私が話したいことを決めるでしょう。
それでは、失礼いたします。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!