こんばんは。ギリッギリで滑り込みながら、これもまた確信犯の あゆみ です。いやはや、今日はホントに駄目かと思いましたお。だってほら、見て下しゃんせ………
ぎゃぼん。というかあぎゃー!!! といったところかしらん。冷や汗×鳥肌の出血大サービス。
……止血ののち、気を取り直して。
国語国文学会 秋季大会 を本日開催致しました☆
私自身、今年から学会委員を拝命しております(プロフィールに記載済み)。微力の「び」の字も働けていませんが、それでも今までの活動の集大成ですから、とても感慨深いものがありました。ということで、今日は秋季大会のご報告&真面目に巫山戯た感想をお送りする次第であります。
さて、午後イチのご講演は皆さんお馴染み Y先生(固有名詞の記載に躊躇……)がお送りする
「石川淳 『処女懐胎』を読む ―奇跡の政治性」
です。
石川淳とは誰ぞ? というもやもや感満載で拝聴したワタクシ。まず、『処女懐胎』がどのような作品で、それを執筆したのがどのような男性なのか、というところから説明を受けました。ないと「分からんちー」状態だったので、ご説明がとてもありがたかったです。
あまりに詳らかな感想を申し上げますと、先生が後日ご発表なさる論文の「大いなるネタバレww」ですゆえ、15㎝程度の掘り下げで。
作中のヒロイン:貞子ちゃん(TEIKOだよ☆)が突然妊娠したものが、出来たてほやほやの「日本国憲法」なんじゃないか。この推測は一般論のようで、先生による説明で納得……でも、なんで? 「日本国憲法」をあえて擬人化・具現化(?)するなんて昨今大流行りの、ちょっと大きいコミックじゃああるまいし。。。と思う あゆみ。
で、先生の発言曰く、作品そのものが「日本国憲法」誕生に影響を受けている、と。賛否色々な意見が飛び交うなか制定・公布された憲法を、これから我々がどう扱っていくか、という葛藤というか意気込みというか……というネタを仕込んでいるようです。
続いて、『ダ・ヴィンチ』編集長:関口靖彦氏による
「本を見つける/伝える」
というご講演です。これはですねー本当に楽しみだったのですよ。中学生の頃から愛読する雑誌の編集長ですもの。いつでも浮かれている私が、更に浮かれていることに気づいた方もいたかもね、うん。言うならば、TVの中の人に会えたっていう感じ。これは、ご講演を聴く以前に、すんごい貴重な経験です。
基本の軸で、『ダ・ヴィンチ』という摩訶不思議な雑誌の存在意義と、それに命を吹き込む人々について語って下さいました。聴けば聴くほど、『ダ・ヴィンチ』という雑誌の守備範囲の広さ、というか寛容さ? に改めて思いを巡らせるばかり。これを取り上げよう、この人を起用しよう、この本イイよね、みたいな「キモチ」が積み重ねられて、《本=『ダ・ヴィンチ』》という発信源になる。一人ひとりの方に、愛着と熱意がなければ成り立たないことだと思います。それが紙越しに伝わるからこそ、名前も知らない誰かの読書欲を刺激し続けられるのでしょう。
そして、後半では「本の見つけ方」と「本の伝え方」について「ふむふむ」と思う話を拝聴しました。そのなかでも特に、「共感 と ワンダー」というネタが興味深かったので、それに特化した感想をいざ。
昨今、自分の分かる範囲のものだけを「共感」してもらいたい、という風潮が広がっているそうです。それは「本・読書」という世界も例外ではなく、むしろその風潮がより強いかもしれません。そんな中、読書に「ワンダー」を見出すことこそ大切なのでは? と。つまり、「自分の知らないことを知る」ための常套手段だった読書を、もう一度やろうじゃあないか! ということです。
「ワンダー」を追い求めることこそ、読書の醍醐味である。
その言葉に思わずニンマリしつつ、赤べこレベルに頭部を上下へと動かしたのは、言うまでもありませぬ。
ここにて余談。途中に用意された質疑応答コーナーにて一発、ゆるーい質問をしてしまいました。一般の参加者の方にお譲りするべき「一番槍」を学会委員の あゆみ が持ってっちゃった………これアカンやつだわww 反省はしていますが、後悔はしてません。多分。自重もいいけれど、訊きたいことを我慢するのも「毒」ですし、ね?
Q:「一般論と自分の意見・感想にズレがあることが多い。“第三者の目線”は如何にして養うのか」
Ans:「色んな人にその話を持ちかけてみる。反応を見る。相手によって“どの伝え方が効果的か”ということを念頭に置く」
………だそうです。自他共に認める濫読家&マニアックな趣味だったので、今後の薦め方には是非コレを実践せな。今まで、半ば(ゴム紐とかの)押し売りと化していたのは、被害に遭われた方には周知のことですね。。。これで黒歴史を少し減らせそうです。
さてさて。長らくお付き合い頂き、感謝の極み……。これでもまだ、本日の体験を伝えきれていないのは百も承知ですけど、あんまり長いのもアレなので。ここでお開きに致します。とは言いつつ。あのですねー、ホントはもっと打ちたいんです。懇親会のこととか、関口氏のスキンヘッドのこととか、美味しかったケータリングのこととか、大爆笑で終わった打ち上げのこととか。今日あった出来事を具に記載したくらいです。しかし、ここはぐううううぅぅぅぅっと堪えてっと。一言でまとめましょう。
私は途中からしか存じていないものの、学会の先輩方(皆さん素敵)が一年越しで準備なさった会です。面白くないわけがないのです。為にならないワケがないのです。何で来ないのみんなー(;ω;)
あのー、もしかしたら文字のサイズが愉快なことになっているかもしれませぬ(自覚症状あり)。しかしここはご愛敬(本人が言っていいのか)。このまま颯爽と遣り逃げを敢行しちゃいましょう。見逃して下さいませ。
お相手は あゆみ でした。