杉のバカヤロー就活

花粉降り頻るこの頃、皆さまお元気ですか。私は薬と共になんとか元気でやっております。こないだは自主ゼミやブログ部の同学年の数人と久しぶりに話せてラッキー✌️でした!楽しかった〜!!

さて、今月最後のブログを担当させていただいたからには、来月からの予告をしなければなりません。

ついに来月、現1年生による新入部員投稿ウィークがスタートいたします!楽しみだね。

私は自分が初めて書く前日に、当時の3年生によって投稿されたブログを読んでから、前日じゃなくても絶対に私も言いたい!と決めていたので、今日この日を迎えることができてとても嬉しいです。私も、皆さんの文章を読むのが本当に楽しみです。どうぞオリジナルのブログを展開していってください。

私も含め、投稿が遅れてしまうのが最近常になりつつありますが、私は告知しなくても見てますよ。身近に読者がいないなんて、寂しいことは言わないでくださいね。ちなみに私は秋からずっとアレルギー用の処方された強い薬を飲んで、外に出る日は必ずメイク(特にマスカラ)をばっちりしていくことで全面マスクがわりにしていますよ。

🌲🌲🌲

さて、3年生の昨今となりましては、就活が本格的に始まり、明日には正式にスタートという、スケジュール的にも気持ち的にも忙しない時期となりました。もちろん私も例外ではなく、毎日毎日どこかしらの会社を見たり行ったりしています。ほとんど家-学校-会社しか行ってないのに、こんな毎日忙しいとは思いませんでした。1月の最後とかも、テストやらなんやらと重なって面白いぐらい忙しかったですけど、負けず劣らずって感じですね。ルール外れにも程がある早期化のせいですが、長いスパンでやりたいこともやれない。ストレスか痩せてきました笑(ストレスであれ)

色々な会社のことを広く浅く聴きに行くのが唯一の楽しみぐらいです。大学5年制にして1年間就活に特化するとかどうですか。いずれにせよ早く終わらせて、さっさと旅行したいです。

来月は更新無しかな?4月まで皆様どうぞご自愛くださいね🌲

本日の読みたい本

『新潮 日本文学小辞典』 伊藤整ほか編 新潮社

読書感覚で読める日本文学に関する辞典。1つの作品に1項目はないが、作者についての詳細は小辞典にしてはかなり充実している。

辞典ゆえ、例えば三島をひいて、次が水落露石、水木京太と続くわけだが、それゆえ知らなかった作家だったり作品に出合えるきっかけになる。

忙しい時に限って文学を欲するが、うってつけの息抜き道具である。

ないものねだり

皆さんこんにちは。みちこです。

前回は過去のブログ記事の振り返りをしました。去年は2月の後半から新入部員の更新が始まったので、この記事はブログ部2年目最初の記事ということになります。

ちなみに今年度は3月の前半から新入部員の更新が始まる予定なので、読者の皆さんは楽しみにしていてくださるとうれしいです。

私もどんな文章が紡がれていくのか楽しみにしています。

さて。今回は、私が最近考える機会の多いフレーズ・観念である「ないものねだり」について話していこうと思います。

「ないものねだり」だの、「隣の芝生は青く見える」だの、人という生き物は常に他人と自分を比較したがります。私にも覚えがありますし、皆さんにも何かしら当てはまるところがあるのではないでしょうか。

今回は、この「人と比較する」という人間の性とどう向き合っていくかということについてお話していこうと思います。

 

結論から言うと、私は、この「人と比較する」ということが悪いことだとは思っていません。むしろ仕方のないことだよな、と思っています。

この社会はあまりにも「人と比較する」という構造が自然に組み込まれてしまっていますから。むしろ、我々は常に競争し、比較することをこの社会で求められ続けているといっても過言ではない。

受験だの、定期テストだの、企業の成長だの、この社会はありとあらゆるところで「人と比較する」ということを求められています。

なので、比較してしまうことは仕方のないことなのです。

 

そして、「人との比較」から生まれるあらゆる感情を、私は「人間らしいな」とここ最近では感じています。

 

現在私は放送サークルに所属しているのですが、そこでは春と秋の年2回、「番組発表会」というものが開催されます。これは、自分たちで作った映像・音声作品を披露するというものです。

そこで私は「他人に対する嫉妬や憎悪」をテーマとした作品の脚本を書きました。

これを書いている時は本当に楽しかったです。どのキャラクター同士に確執をつけようか、どんな設定にしようかなど様々なことを考えた末にこの台本は出来上がりました。

今の私はあまりこういう感情を抱かなくなってきたので、過去の自分が感じていた思いを少し脚色するなどしてこの台本を作っていたのですが、これをサークルの部員に見せたところ、中々に面白い反響を頂きまして。中でも、部員の一人から「登場キャラクター全員の境遇に共感できる」という感想を頂いた時はうれしかったものです。

こういう設定をあえて選んだ理由として、「他人への嫉妬や憎悪は誰もが感じ得る可能性があるものだから」というものがあったので。

現在は、作品公開に向けて練習を重ねている所です。公開するのが楽しみです。

 

この台本を執筆している時に感じたのが、先ほども言った通り、「ないものねだり」というものは誰しもが陥る現象であり、それ自体は決して間違っている事ではないんだ、ということでした。

誰にでも当てはまる現象であるからこそ、こういう負の感情というのは至極人間らしい、私は常日頃そう思いながら生きています。

ある時から私は「他人と比較する」ことをやめ、それによって感じる嫉妬や憎悪などといった感情からは離れていたので、改めてここで考え直せる機会が出来て良かったと感じました。

無論、小さい単位でなら私は未だに「他人と比較する」ことはしていると思いますし、この現代社会を生きる上でこれは切っても切れないものではあると思います。

ただ、それとどう向き合うか、どう付き合うかはその時々にきちんと考えなければならないものなのだな、と感じました。

 

こんなところで今回は終わりにしようと思います。

あまりうまくまとまらなかったような気がするのですが、まあこんな回があったっていいでしょう。

次回は…再熱したギターか資格勉強か…どちらについて書くのでしょうね。

あるいは、どちらでもないかもしれません。

まあ、お楽しみにということで。それでは、失礼いたします。

最後までお読みいただきありがとうございました!

PC・ブルべ冬

こんにちは、さくらです!

先日友人の誕生日にパーソナルカラー診断をプレゼントしてきました。プレゼントと言いつつも実は私がやりたかったことでもありまして。
パーソナルカラー診断というのは自分の肌や目の色から似合う色を診断して貰い、メイクや服選びに役立てるというものなのですが、これがプロにやってもらうと意外とお高い。なんでもない時にぽんと出せる金額でも無いですし、ひとりで行くのもなんか違う……。そんな思いでずっとやりたいけど出来ていないことのひとつでした。

そんな時、友人の誕生日が近かったのでプレゼントの希望を聞いたのですが毎年恒例の「思いつかない」という返信。
まぁお前は毎年そう言う奴だよな、と私から何か提案しようと考えていたところちょうどパーソナルカラー診断が思い付きました。
打診したところ「やりたい!」と二つ返事でOKが出たのでさっそく今まで行きたいと思い調べていたお店を予約しました。

今回私が行ったのはこのお店。
Beauty N Tonality
https://beauty-n-tonality.com/

ペア割などもあり、友達と行くとお安くなるのでオススメです。

お店に入ると個室へ案内され、好きな服の系統など簡単なアンケートを書きます。個室なので、私たちと診断してくださる方しかいないのも楽でした!人に見られるかもしれないと思うとなんか恥ずかしいので笑

診断はひとりずつなのでまずは友達からお願いします。あくまで誕生日プレゼントなので。

鏡の前の椅子に座り、髪の色や目の色を確認したあとよく見る様々な色の布を当てていきます。
「こっちの方が顔が明るく見えますね~」というふうにどんどん違う色が当てられていき、系統が絞られていきます。後ろから鏡に映る友人を眺めていたのですが、本当に色によってだいぶ顔の見え方が違うんです!!
前の色はそんなに顔に印象が出なかったけれど、こっちの色だとめっちゃ明るくなる!なんて後ろで診断士の方の話にうんうん頷いていました。
友達の自認は「イエベ秋」だったのですが、診断結果も「イエべ秋」
さらに今回の診断は16タイプ診断と言って
イエベ春
イエベ秋
ブルベ夏
ブルベ冬
の4つの基本タイプをさらに4分割した診断でそれぞれ
Strong
Deep
Vivid
Warm
に分けられます。
友人は「イエベ秋」の中でも「Strong」タイプでした。

友人の診断も終わりいよいよ次は私の番です。
人の診断を見るのは面白かったのですが、自分がいざ鏡の前に座るとどこを見ていいか分からずめちゃくちゃニヤニヤしてしまいます。

私はずっと自認が「イエベ春」の人間でした。だって名前もさくらですし、誕生日も春なんで。春は自分の季節!と思うくらいには春が大好きで、身の回りのものも心無しかパステルカラーというか、暖かい色を選びがちでした。
友人も自認と同じ色だったし、多分私も同じイエベ春だろう。そんなことを思って診断を進めていくとなんと結果はまさかの「ブルベ冬」

ブルベ……?

まさかの思ってもみなかった結果に驚きを隠せません。しかし確かに診断中「似合いますね〜」と言われた色は似合っていました。顔が明るく見えましたし。

まさか今まで来ていた服やメイクは全く似合っていなかったってこと!?メイクを始めてまだ4年くらいですが、若干のショックを感じました。
その日の私は真っ赤なセーターを着ていたのですが、これもまさか似合わない色なのかな!?と困惑していたら診断士の方が「その色はブルベ冬の方にとてもお似合いですよ」と一声かけてくださったので、ほっと胸を撫で下ろしました。すごく色が気に入ってたセーターでよく着ていたので、よかったです。

診断が終わると診断士の方がパーソナルカラーに合わせた似合う色のカラー表とメイク道具を出してくれます。
私は16タイプ診断だと「ブルベ冬のVivid」でした。

写真で見ると分かりにくいのですが、この布の一番奥にあるピンクっぽい色がめっちゃ赤です。私が着ていたセーターとほぼ同じ真っ赤でした。

パステルカラーも好きなので、似合わなかったらどうしようと思っていたのですがブルベ冬のVividでも淡い色も似合うらしくて安心Part2です。

しかしコスメの色は全く選んだことの無い色ばかりでとても新鮮でした。パーソナルカラー診断はすっぴんで行く方がしっかりと判断出来るとのことですっぴん出来たのですが、帰りに似合う色のメイク道具でメイクをして帰れるので、そこも嬉しいポイントです!
ブルベ冬のコスメって本当に自分がブルベ冬って分かってないと買わないよな、という感じの色をばかりで面白かったです。こんな青みピンク使ったことない!とはしゃいでいました。

ずっとイエベだと思ってたので、オレンジ系のアイシャドウやコーラル系のリップを使っていたのが、ブルベっぽい色を塗ると一気に顔がブルベ顔になって感動しました。

密に嬉しかったのは、似合う髪の色にバーガンディが入っていたことです。就活が終わったら絶対髪の毛を深い赤みのある茶色に染めようと思っていたので「似合うんじゃん!」と分かって染めるのが楽しみになりました。

帰りに友人とオススメされたコスメや、新しい服を渋谷で買って帰り大満足な一日でした。

パーソナルカラー診断はネットでも簡単なものだと出来るのですが、実際にやってもらうと違った発見や似合う色も細かに教えて貰えるので本当におすすめです!ひとりで行くとちょっと手持ち無沙汰になるかもしれないのでお友達とぜひ楽しんで頂きたいです。
私は次は顔タイプ診断にも言ってみたいなと思ってます!

最後に最近使ってるコスメを置いておきます🎶
皆さんのおすすめのコスメも聞きたいです。

こんにちは。

昨日、国立科学博物館の特別展「鳥」に行ってきました!(“とりてん”と言うと何となく“鶏天”が出てきてしまうのは私だけでしょうか。)池袋駅のポスターを見てからずっと気になっていたところ、閉幕間近になってやっと訪れることができました。バードウォッチングなどはしたことがありませんが、私が鳥好き(ド素人部門)であることは以前のブログ「あひる」を読んでくださった方なら覚えがあるかもしれません。

今回は一人で行ったのですが、かわいいかわいい鳥さんたちの容姿を見て、おそらくニヤケ顔が出てしまっていたと思います。(自分で自分のニヤケ顔を想像するのはなんとも恐ろしい気分ですね・・・。)“一生分の鳥を見られる”という謳い文句の通り、会場には本当にものすごい数の鳥の標本が展示されておりました。展示は「目」という分類に基づいてされていたようですが、この「目」についても種類であったり分類の経緯であったり、たくさんの情報と知識が紹介されていました。動物学に親しみのない私には少し難易度が高かったのですが、新しい知識を得られたことでちょっと賢くなったような気分。標本の近くには種の名前や生息地域、特徴的な生態などの解説が書かれたプレートもしっかりあり、とても勉強になりました。プレートには鳥の和名が掲載されていたのですが、鳥の和名って漢字で表記をするとおもしろいものが多いのですね。一番印象的だったのは「ブッポウソウ」という名前です。漢字で書くと「仏法僧」となるそうです。鳴き声が由来なのだそうですが、元になった鳴き声は実はコノハズクのものだったのだとか。

標本やプレートの他にも、鳥の生態が漫画形式で紹介されているものがあり、かわいらしい鳥キャラたちがコミカルに、そして分かりやすく生態を紹介してくれていました。中でも刺さったのが「光源キジ」というものです。日本の国鳥でもあるキジのオスは次々にお相手のメスを乗り換えることから光源氏の浮気性と重ねられていました。名前のゴロも性格もぴったり!まさかキジさんにそんな浮気な生態があったとは初めて知りました・・・。

そうそう、すっかり現代の鳥さんたちの話ばかりになってしまいましたが、この展示の初めには鳥の先祖、恐竜の時代から現代の鳥に至るまでの進化についての展示もありました。復元された大きな大きな鳥(名前はペラゴルニス・サンデルシというそうです)が天井から吊り下げられており、大迫力でした。翼を広げると5mほどにもなるといい、こんなに大きな生き物が空を飛んでいたら恐ろしいこと間違いなし、とぶるぶるしてしまいました。

ちょうどお昼ご飯を食べてから入場したのですが、展示を見終えることにはなんと3時間ほどが経過しようとしていました。じっくり見ていたとはいえ、そんなに長い時間がかかっていたとはびっくりです。たくさんの鳥さんたちの姿と豆知識を獲得できたので大満足です。

上野公園にはいつも観光客がたくさんいるのですが、広々と開放的で気持ちがよいです。公園内には他にも博物館・美術館があるようなので、これを機に大学生のうちにすべての館を見てみようと思います。

・・・あ、そういえばアヒルさんはどこにいたのだろうか。

窓枠

ごきげんよう、あやめでございます。

受験シーズンですね。お元気ですか。私立をメインで受けてらっしゃる方はもう受験は終わったのですかね、お疲れ様でした。大学生はじぶんで道を切り開くこともたくさんできるようなので、ぜひ楽しんで過ごされたらいいなと思いました。私もあといちねんを有意義に過ごせるよう、たくさんの計画を立てているところです。あと、いちねん、なのか、と愕然としながらではありますが。

さて前回、最近あんまり書けないことを懺悔して、それから次回こそは長く書けるように頑張ると申し上げておりました。今回はそれができるよう、久しぶりになんとかカラカラの脳みそをひねって書いてみました。がんばりました。張り切ってどうぞ。

◆◆◆

車窓のちいさな枠組みに囚われてその街を眺めておりました。

私は出不精でありますから、大した理由をつけないと出かけられない人間なのです。

毎日大学に通うのに、毎日同じ枠組みからその街を眺めるにとどまっていて、その街のこと、何も知りません。

外から見たら、私は枠組みの中身、ということになりましょうか、そうしたら、私は絵のなかのひと、ということになりましょうか、ちょっと誇らしいので背筋を伸ばして立っておこうかしら。

●●●

たいした理由ができました。

ずっと車窓の枠組みのなかから見ていたあの町に、いくべき大した理由ができました。

大学からの帰り道、ちょっとそこまで、と思って散歩のつもりで練り歩き、気が付けば大分とおくまで来てしまったので、バスに乗って帰ることにいたしました。

私の家の近くをはしるバスとは違って、さきにお支払いをすませる式のバスでしたから、もうICカードが必要なのねと焦って取り出し、焦って鞄にしまいました。かおだけはおすまししながら。後ろには私よりはるかに年下の方(ランドセルを背負っていたので、それで「はるかに年下」と判断しました)がずっと慣れた様子で順番を待っていたので非常に焦りました。そんなことをしたせいで、ICカードを、鞄に入れ損ねたのでしょうか、なくしてしまいました。バスを降りて、駅について、定期券をかざして電車でかえろうと思ったのに、その定期券(ICカード)がないのです。あ。絶対あの時落としたんだ。バスはもうどこにもいません。冷や汗と口の中いっぱいに広がる嫌な味のする唾液。まずいなあ、昨日定期を更新したばかりなのに。

そこでバスの案内所・車庫へお電話しました。

「あの、もしもし、おそらく私定期券をバスの中で落としてしまったようなんです。ええ、はいそうです、○○駅前の停留所に○○:○○に到着する○○行きのバスに乗っていました、ついさっきです。はい。それで、まだ定期は届いていませんか、あ、はい。とどいてない、え、はい。あ、向かったら、はい。わかりました、ちょっと向かって見てみてもよいですか、ありがとうございます。では○○:○○頃そちらに伺えると思います。お願い致します。○○と申します。はい、よろしくお願いいたします。失礼します。」

こんなはいとかあ、とかをなんども言って誰も見ていないのにペコペコしながら、冷や汗ダラダラでお電話をし、とりあえず確認だけさせていただくことができました。

その車庫があったのが、あの町だったのです。

おすましなんてできません。

こんなに焦っているのですから。

いつも乗るのと違う電車に乗って、無かったらどうしよう、お母さんに何と言って説明しようか、ああ、お散歩なんて慣れないマネするんじゃなかった、などというつまらない気持ちがどんどん湧いて、それが全て唾液となって湧き出ているのか、というくらい変に生唾がでました。いやなきもち。胃がきゅとなってグルグル嫌なことばかりがあたまにうかぶ。

さて、車庫に行って名乗れば、温厚なおじさまに「あ!ありましたよ~」なんてのんきに・世界の幸福を詰め込んだ声で定期を手渡され、いままで心に重くたちこめていた暗雲がブワッとはれて、大いに安心して、震える声で(実際には硬い声しか出ませんでしたが。緊張してのどもこわばっていたようです)「ありがとうございます」と言って、よかった、と思って、帰りました。

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車窓のちいさな枠組みに囚われてその街を眺めておりました。

ただし、私にとってあの町はもう、しらないまちではありません。世界の幸福が詰まったおじさまがいる、やさしいバス車庫がある、まちです。

卒論

こんにちは、ゆきほです🍵

先日、大学で写真学科に所属している友人の卒展を見に行ってきました。

ついこの間高校の卒業式で一緒に写真を撮ったはずなのに、もう大学を卒業しちゃうのかと他人事のように思いつつ、せっかくだから「卒業併せ」をしよう!!(?)と前日夜に急に思い至った私。わざわざ卒論を持参しました。友人に経緯を説明してバッグから卒論を出したら「世界でいちばん変」と言われました。

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小学生の時、「ヤバい」「ウケる」「マジで?」のような、”正しくない日本語” “悪い言葉”とか言われてしまうような言葉を極端に毛嫌いしている先生がいました。
生徒同士の軽い雑談の中だったとしても「ヤバい」とか言っているのを聞いた日には烈火のごとく怒り出すから、先生がいそうな場面では”正しい日本語”だと思われる言葉を意図的に選んで話していた記憶があります。

でも、当時の私は子ども心に「正しくない日本語って何なんだろう?」と疑問に思っていました。

日本人が使っていて意味が正確に伝わっているんだから、それって日本語としては正しいんじゃない?正しくないって言い方はどうなんだ?と思っていたあの気持ちが、大学生になって日本語学の授業を受けて昇華されたのは一旦置いておくとして。(というかシンプルにその先生とは馬が合わなくて、うちのクラスの担任でもないのにやたらと怒られていました)

先生が毛嫌いしていた”正しくない日本語”って、麺つゆみたいなものなんじゃないかな?と今になって思います。

うどんにも、パスタにも、おひたしにも、何なら肉じゃがでも牛丼でも、味付けに迷った時には、とりあえず麺つゆをザーッとかけちゃえば大失敗になることってそんなにありませんよね。

先生の言う”正しくない日本語”も、麺つゆのように喜怒哀楽何にでも使える、すごく万能な言葉だと思います。醤油とか砂糖とか、色々な調味料が複雑に絡んだような言葉の使い方を小学生のうちに身につけさせるために、敢えて”正しくない日本語”として禁じようと思っちゃう気持ちも、大人になってから考えるとまあ理解できます。

ただ、無事卒論を書き終えた今、万能な言葉は”正しくない日本語”じゃない!!と、あの先生に胸を張って伝えたいと思います。

***

私が卒業論文で扱ったのは、『枕草子』における「をかし」です。

「をかし」はみなさんもご存じの通り『枕草子』中では最も多く使われる表現で、小学校のあの先生がタイムスリップしたら絶対に”正しくない日本語”と言って禁じそうな使われ方をしています。

卒論を書いているときから、口述試験終わって成績も出た2月後半のブログで絶対『枕草子』の話をするぞ!と決めていたものの、いざ2月後半になってみたら何から書こうか全く決まらなかったため、今回は小学校の時の先生への不満から書いてみることにしました。
先生と出会ったあのときから10年以上が経ちましたが、私は「ヤバい」と「ウケる」を中心とした相槌を日常的に多用しながらもちゃんと就活を終えて、日本文学科を卒業しようとしています。

私が『枕草子』をはじめて読んだのも、そんな小学生のときです。恐らく多くの方と同じように6年生の国語の教科書ですね。

国語の教科書によく載っている『ごんぎつね』とか『手ぶくろを買いに』のように、ものすごく感動的なストーリーがあるかと言われたらそういうわけでもないし、『モチモチの木』や『スイミー』のように特徴的な挿絵が入っているわけでもありませんが、小学生の私にはなぜか「春はあけぼの」がものすごく魅力的に映りました。

授業で「春はあけぼの」を暗唱させられていた中で、覚えようとは意識していなかったのに気がついたら「冬はつとめて」まで覚えていたという経験が、卒論で『枕草子』を扱おう!!と思った最初のきっかけになるのかもしれません。

次に『枕草子』が現われたのは中学校の国語の教科書で、これも多くの人と同じように「うつくしきもの」でした。私は『枕草子』の中で「うつくしきもの」が1番好きです。

中学生の時に私のクラスを担当していた国語の先生は授業がありえないくらいのスピードで進んでいくことで有名な先生で、中学校の国語の教科書に載っているような短い古文・漢文はいつも1時間で終わっていました。

そう、この前置きからもお察しいただけるように、「うつくしきもの」も例に漏れず1時間でサラッと終わらせられてしまった上に、なんと私はその回を学校外での行事参加のため公欠していて。翌日の学校に行ったら国語の授業が「はい、昨日は『枕草子』が終わったから……」から始まってとっってもショックでした。今になって改めて考えると、多分爆速授業の中で台風のように読まされていたら「うつくしきもの」もそこまで好きになれなかったと思うので、結果オーライですね。

こんな感じで成長した私は、5教科の中なら国語が1番好き、そして国語の現・古・漢の中なら古典が1番好きだったので高校の選択授業では数学・理科・英語などを全て捨てて古典のみを選んでいました。

受験のことをあまり考えていない授業選択ですが、同じような猛者は他にも数人いて、しかもその猛者たちは絶対に私より古典が大好きで詳しくて選んだんだろうなということがものすごく伝わってくる人たちでした。

人間としての方向性は近いはずなので、話しかけていたら仲良くなれていたのかもしれません。でも当時の私は勝手に対抗心を燃やして、私はあの子にテストの点で勝つことができても、根本的な愛では絶対に敵わないんだろうな、と心のどこかで思いながら、ついには一言も話さずに卒業してしまいました。

正直今もあの子には、古典全般に対する知識や愛では全く敵う気がしません。

あの子のことを知ってしまったからこそ、卒論を『枕草子』で書いていると言ったら決まって聞かれる「古典の授業とか好きだったんですか?」「得意だったんですか?」に対してスパッと即答することもできませんでした。

でも、今は「『枕草子』の類聚的章段の「をかし」についてなら、あの子より絶対に詳しいし大好きな自信がある!!!」ということを自信満々に思えるようになりました。

自分の「好き」に「卒論」という形で根拠がついて、今後絶対に折れないであろう自信が持てたという点で、私は卒論を書いてよかったなと思っています。

ではまた。

ジブリの時間

駅のホームで無心でお菓子を食べているおばさま。片手で袋を持って遠くを見ながらもう一方の手で袋の底を探り、掴んだそれをまた口に運ぶ。そのまま電車に乗り、座席で引き続き食べている。こういうときに感じる、不思議な気分の名前を私は知らない。

まいです、ごきげんよう❀今回はショートバージョンでお送りします。

人生最後かもしれない春休みを過ごしているため、旅と呼ぶには近場ですがおでかけの機会を増やしています。

先日、初めて三鷹の森ジブリ美術館に行ってきました。ジブリが好きなのですが三鷹は家から遠いため行ったことがありませんでした。姉から話を聞いて、楽しそうだなあと思っていたくらい。

三鷹は東京の中でも緑が身近にあってなんだかゆったりと時間が流れているような街でした。そのおかげか走行中のどの車も必ず道を譲ってくれて(本来はそうすべきですが)、気持ちに余裕のある環境は人を優しくするんだなぁと思ったり。

三鷹駅から美術館までは市営バスが出ていて、ジブリのパッケージのバスもあるとのこと。バス停を見ると停まっているバスの黄色い車体に『となりのトトロ』のメイが描いたような絵が描かれていて「やったね!」と言ったそばからドアが閉まり発進していきました。バス停に着いた頃には通常の赤いバスが私たちを迎えに来ました。

平日にもかかわらず人は多く、予約した入場時間になるまで外で並びます。幸い、この日の東京は風が穏やかで、2月と思えない強めの日射しに後頭部が熱くなっていくのを感じていました。

時計の針が11を指し、ようやく入場。

『となりのトトロ』のキャラクターを象ったステンドグラスのドア、『千と千尋の神隠し』の坊の部屋の天井、冷たい石壁には色とりどりのガラスの照明がやんわり光り、階段を降りていくだけで期待感が高まっていきます。

「美術館」と言ってもジブリの絵や資料が飾ってあるのではなく、どちらかと言うと小さなテーマパークのようで、色々な作品が展示されています。空間もジブリのイメージをくずさない、地中海地方を想起させる生成色の壁や陶器の水道、つんできた小さい花と春の眠たい陽射しが似合うような雰囲気です。

窓が描かれていたりヤモリがいるように見える壁や、だんだん小さくなる扉は遊び心満載。外の椅子にもなぜか回せる取っ手がついていたり、「なくても困らないけど気づくと楽しいもの」がたくさん隠れていました。こういうアイディアを出す作業って楽しいだろうなぁと思います。

そのほか映画が完成するまでに使う道具や、絵コンテ、下書きなどの展示はいつまでもその場で見ていられるようなものばかりです。

行ったことのある方はご存知だと思いますが、ここには小さな映画館「土星座」があり、来場者はそのチケットとしてジブリ作品のフィルムが1枚貰えます。

名シーンという訳ではなく、あらゆる場面のワンシーンなので「どの作品のどのシーン?」となるような一瞬の場面のフィルムであることも少なくありません(少なくとも我が家の姉たちはそう)。…なのですが!なんと私は『ハウルの動く城』の名シーン「なぜ?僕はもう守るものができた。君だ。」の場面のフィルムだったんです!!

ソフィとハウルが見つめあってるシーンで、先日ハウルを見返したばかりだったのもあり感激しました。

ランチは「麦わら帽子」という館内のカフェでいただきました。

通常のカフェよりもお高いですが、「美味しい」と何度も声に出してしまうほど絶品でした。特に新発売の「マンマボスが大好きなスープ」は本当に美味しくておすすめです。

ゆっくりお昼を食べ、西日にあたりながら屋外の展示を見て、のんびりのんびり三鷹駅まで歩きました。

中央線のグリーン車を今は無料で利用できるので、贅沢に利用し、たのしかったね〜また行きたいね〜とうつらうつら喋りながら帰ったのでした。

ジブリに触れると心と時の流れが穏やかになる感覚が私はすきです。

今日はこれで、おしまい。

ガスマスクをください

春だ!花粉だ!籠城だー‼

はい、というわけで今年もやってまいりました、私の目と鼻がガンガンダメージを食らう時期が。にっくきスギ花粉の到来です。毎年花粉症に耐える日本全国の同士の皆さま、毎年スギ花粉を浴びる度にこうは思いませんか?

ああ、ガスマスク欲しい、と。

というわけでタイトル回収です。誰かガスマスク買ってくれませんか?毎年欲しいとは思いつつ、お金がなくて買えないんですよ。あとどこで売ってるのかも全然わからないので入手しようがない。いや、勿論普通のマスクでもそれなりに効果はありますよ?でも目まではガードできないじゃないですか。え、メガネかければいいじゃんって?ごもっともですがガスマスクのほうがかっこいいので個人的には目を守るならガスマスクを推したいです。その点ガスマスクは顔全体を覆ってくれるので花粉対策にはもってこいのはずです。なんでこの時期のドラッグストアは目薬や鼻うがいはあってもガスマスクはないのでしょうか?置いたら絶対売れると思うんですけどねー。私だったら絶対買います、お金ないけど。

だってガスマスクさえあれば薬飲まなくても花粉防げますし、花粉症のためだけに毎年毎年病院にかかる必要もないので、長期的に見れば間違いなくガスマスク一個あったほうが節約になりませんか?それにスターウォーズファンからも絶対ウケがいいですし、なんでどこもガスマスク取り扱ってくれないんですか?それとも私が見落としているだけで実はマツキヨとかにあったりするのでしょうか。このブログを読んでいる皆さん、もしガスマスク売っているお店があれば教えてください。飛んでいきます。

さて、というわけでそろそろ花粉症の薬飲んできます。一回でも飲み忘れたら大変なことになるので…。少し短いですが今日はこのあたりで。また次回お会いしましょう!

振り返りのお時間

皆さんこんにちは。みちこです。

さて!満を持して!!振り返りのお時間です!!!前々から予告していた通り、自分の書いてきたブログ記事の振り返りをしようと思います。

実はこの更新でブログ部で記事を書き始めてからまる一年経過するそうです…。せっかくきりがいいので、今回は自分の書いてきた記事をふりかえろうと思います。

なお、合計21もの記事を書いているそうです。すべてにコメントをつけていくのは書いてる私も読者のみなさんも骨が折れそうですが、どうかお付き合いくださいませ…。

追記:今回もバレンタインデーであることには触れませんでした!!!(こう言ってしまうと触れているという矛盾…)

 

【2/20 大学生になって変わったこと】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/02/20/

これがその時の私が一番伝えたかったことのようです。今もそうですが、私はこのブログという、一つのテーマに対して自分の考えを述べる行為がとても好きかつ得意なようです。大学生になって、自分がどれほど変化することが出来たのか、自分の現在地を確かめたかったようですね。

ちなみに、ここで初回から長々と失礼しました、などとほざいておりますが、どんどん長くなっていきます。てかすでにもう次から長いです。手遅れです。はい。

【3/3 My Hobbies―イラスト編―】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/03/03/

ひな祭りだというのに、そのことには一切触れずに自分の趣味とか語りだしてますね~はい。

どれだけ図太い子なのでしょうか私は(笑)

ちなみにこの話は冗談でも誇張でもなく本当の話で、絵を描くようになってから私のモノの見え方は変わりました。そしてこの記事を書いたことを機に、当時の美術部の顧問に連絡したところ、暖かいお返事を頂いたことも申し添えておきます。

【3/20 My Hobbies―ギター編―】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/03/20/

趣味というものに対する私の考え方第2弾ということで、ギター(ひいては音楽)のことをお話しました。今は忙しさにかまけてほぼ出来てないのですが、最近新たにハマった推し(まあ前のブログで言った甲斐田晴さんなのですが…)が定期的に弾き語り配信をなさるほどギターがお上手なので、その影響を受けて時間を見つつやろうかな、という次第です。

ちなみに父には未だに楽器を買ったことがバレていません…もう二年も経ちますよ…(笑)

このままいつまでバレずにいられるでしょうかね…

【4/7 私の「推し方」】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/04/07/

世間一般で言われている「推し」や「推し活」。それらと私の考えは少し違うよ、という話をしました。未だにこの話が分かる人間には出会えたことがありません。多分私の中で、「推し活」の優先順位が自分の活動より低い位置にあるからでしょうね。

【5/7 私の発想の源】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/05/07/

私の創作物に対する発想の源がどこからくるのか、という話です。これまでの趣味や推しの話と少し被るところもあるでしょう。ここらで総括しておいて、こんな話をしたかったのでしょうか。今となっては知る由もありません(笑)

ちなみにここで初めてブログテーマに難航したのも、いい思い出です。

皆さんの「発想の源」はどこですか?

【5/28 ソロ活日記】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/05/28/

一人カラオケ、ジュンク堂書店巡り、池袋駅内のカフェなど一人で池袋を渡り歩いた際の日記ですね。

色々な活動が始まり、人と触れ合う機会が多くなった結果、自分だけの時間が減ってしまっていることに気づき、空きコマに決行した諸行の数々です。

ちなみに私は一人の時間がないと死ぬタイプです。絶対に欲しい。喧騒の中一人で何か別のことを考え込んでいるシチュエーションとかに憧れます。てか、それほぼ私です(笑)

【6/13 日文とは…?―オープンキャンパスに先立って―】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/06/13/

私が日文を学ぶきっかけとなったことや女子大の雰囲気などをオープンキャンパスに先立って紹介した記事ですね。

実は何気に紹介系の記事を綴ったのはこれが初めてだったりします。

あとにちぶんちょう!!!!この子たち本当に撫でまわしたいくらい可愛い…。9の分野に分かれたにちぶんちょうたちには、その衣装や飾りにもきちんと理由があるんです。

それらの理由を学びたい方もぜひ本学へお越しください!

【6/25 忙しい方がQOLは上がるのか…?】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/06/25/

昔から時間の使い方が至極下手だった私が、「やりたい」気持ちだけ先行してありとあらゆる課外活動を増やしたところ、充実した暮らしになっているのではなかろうかというだけの話です。

ちなみに未だに時間の使い方は上手くありません(笑)

【7/7 フィードバックをもらえることの嬉しさ】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/07/07/

バイトのことを話しています。まあまずこんなことを考えながらバイトをしている人間は少数派でしょう。でも、バイトから学ぶものというのは本当に大きいものです。1年近く経った今でも課題があると感じているため、それを解決するにはどうすればいいのかを考えながら日常の生活に取り入れていっています。(なお、ここでも七夕には触れないそうです。)

【7/24 「ルーツ」は知るも話すもおもしろい】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/07/24/

リレーエッセイについての宣伝とともに自身のルーツについて振り返ってみました。ルーツはその人がその人たる所以の詰まったもの。そしてそれを垣間見るのが面白いと感じています。話すことが好きであまり聞き役に回らない私が唯一といっていいほど聞き役に転じられる話題はこれかもしれません(笑)

【8/15 「勉強する」って楽しいんですよ!】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/08/15/

勉強って本来こうあるべきでは?と考えていたことを綴らせていただきました。好きなことを思う存分に学べている私は幸せ者です。そして、「新たな気づき」。これはいつ何時でも、忘れてはいけない大事なことであると思います。(なお、ここでも終戦記念日であることには触れないそうです。)

【8/31 自分の弱さと向き合うことは】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/08/31/

10代ラストに自身の欠点について触れてみました。

この時期は一週間以内に二度しんどいことが起きて、メンタルが死んでた時期です。

どうせならこれをネタにしてしまおうと書いた次第です。結局言葉に出来てる時点である程度は自分の中で解決出来てるってことなんですけどね…。こればかりは未だに正解が出ない。その場その場で向き合っていくしかないのではないかと思います。

【9/15 「理由」を大切に】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/09/15/

私のブログ史上難易度の相当高い記事を書いたような気がします。多分この意味が伝わった人はあまりいないのではないでしょうか。少し抽象的すぎて難しかったと思います。

ここらへんくらいから、どんどん私が「深考」するさまが見られると思います。(なお、「深考」とは私なりの造語です。実際にこのような言葉はないと思います多分…。)

【10/10 日文生と読書】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/10/10/

前回のブログ更新で「次回は言語化について書く」とか言いつつそうしませんでした。この前例が出来てから、もう予告通りに次回の記事が書かれることは少なくなったような気がします。多分2回に1回は外してますね(笑)

読書についてその時思っていたことを記しました。私が読書と言って読む本の対象が年齢とともに変化してきました、みたいな話をしてるような気がします。

【10/29 「徒然なる」読書】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/10/29/

前回の記事に引き続いて、話題は読書。

衝動買いして読んだ本の紹介などをしております。そして隙あらば古典文学の沼に落とそうとしており、この記事から古典オタクっぷりがどんどん発揮されていくことも忘れてはならないでしょう。

(ちなみに、忘れても大丈夫ですよ…?(笑))

【11/13 古典の現パロに挑戦!】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/11/13/

意外や意外、古典の現パロとかいうとんでもなことをついにやってしまいました(笑)

ちなみにここで書いた作品を好きになりすぎて現状卒業論文で題材にしようと思ってます。

【11/29 迷いの境界線】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/11/29/

「迷い」というものに対してさまざまな観点から述べてみた記事。迷い続けるか、切り捨てるか。

この境界線に関して、私は未だに実践の域に達することが出来ていません。

一朝一夕には難しいと分かっていても、目に見えた結果を追い求めてしまう人間の残酷さを垣間見たような面持ちです。

【12/15 努力が手に入れられるものは?】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/12/15/

受験生応援プロジェクトと私が勝手に題している記事の第一弾として、努力と結果の話をしました。

まあでも、正直こんな記事を書かれたところで普通の応援の仕方ではありませんよね…。

本当に私は、人の気持ちを汲み取って何かを返す、ということが苦手なようです。要反省です。

【12/30 年一のプチイベント】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/12/30/

年一のプチイベントと称して、私と母が毎年近所の神社に参拝していることを綴りました。

こういうプチイベントは、皆さんの中にありますか?

【1/11 検証:歌は言葉より雄弁】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2025/01/11/

受験生応援プロジェクト(勝手に名付けてる)の第二段の記事です!第一弾の反省から、私は何も言わずに、私が最近ハマってる推しの曲を紹介して受験生へのエールとさせていただこうという、非常に他力本願なことをしました(笑)

この推しさんについて語る記事もいつか書きたいです!気分によって語る語らないが激しいので、いつになるとは言えないのですが…。

(それと、受験生応援メッセージが本学の公式HPに載ってるよ、という宣伝も僭越ながらさせて頂きました)

【1/29 ソウルメイトとの出会い】

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2025/01/29/

ここでは授業関連のお話として世阿弥の著した『風姿花伝』を取り扱った授業の中から私が特に印象に残った話を記させていただきました!ここだけの話、ブログ部員にもこの授業を取っていた方はいらっしゃると思うので、その方たちの感想も聞いてみたいところです。

そしてこれもまた、受験生応援プロジェクト第三弾と勝手に題している記事ですね…。性懲りもなくよくやってるよホント…。

 

 

 

以上で、私の記事の振り返りは終わりにしたいと思います!

この次の更新からは新たなメンバーも加わって、より一層にぎやかになることでしょう。

ぜひ、彼女らの初舞台をお見逃しなく!

ということで、私はこれで失礼します。

次回は…。もうあまりにも外したことするから予告するのやめようかな…。(笑)

まあ、なんか書いてますよきっと。

というわけで、最後までお読みいただきありがとうございました!

これからの時代の日本文学

本日公開の文学部スペシャルサイトはもう御覧になりましたか?私は友達がたくさん映ってて嬉しくてしかたない!

みんなみてね~↓

文学部スペシャルサイト|日本女子大学

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日本女子大学文学部日本文学科は、贔屓目無しにみても他大学と比べてもレベルが高く、広範囲で日本語と日本文学について学べる場所です。これを読んでいる幼稚園生から介護保険対象者の方までの女性の方々全員に、憧れの学部射程圏内に入れて頂きたいと思っています。そのためには、関わっていないサイトを読めばわかるよと放任するだけではなく、私からも魅力をお伝えしたい次第です。

授業にも著作権があって、私はかなりそのへん厳しくしたい派ですから、誰にも許可を得ていない今、授業の詳細を全て書くというようなことははしませんが、日本女子大学文学部日本文学科と他数校を実際に過ごしてみて、うちの日本文学科のどこがいいのか悪いのか、できるだけ細かめに書いていきたいと思います。是非、歴代のサイトやブログを見ながら、これも参考の一部にしていただけると嬉しいです。

目次

1日本語学の授業

2デジタルの授業

3課外授業

4文学講義

5先生について

6授業外の学生生活

1  日本語学の授業

一番代表的で、分野外で区別つかないよという人でもわかる特徴は、日本語学をカリキュラムに含んでいる点です。

日本語学を研究・学習領域に含む日本文学科はかなり少なく、しかもその中で、全学生が必ず日本語学の概論・歴史を学んだ上で、三-四年の研究に活かしていくという工程が否が応でも組み込まれる仕組みがあるというのは、本当に珍しいものです。

しかし日本及び日本文化、そしてその中に含まれる日本文学を語る上で日本語に関する構造的な知識は必要不可欠。日本語学を通らずに日本文化を語るのは、入り口にも立たぬ部外者の発言。ソシュールらが論じているように、言語によってその文化圏が作られていくのですから、日本という国や、日本文化を本格的に研究しようとする際は必ず日本語学をどういう形であれ、学ぶ必要があるのだと理解しています。代々口伝でのレシピだとか、狂言のお稽古だとかもそのひとつであると思います。

私?一番苦手な分野です。正直この科目は人を選びますね。一年生の概論からマジで意味がわからなかった。初心者にしては学ぶ量が多く、悩んでいると次に進む。特に高校までの文法知識(五段なんたら活用など)がしっかり頭に入っていないと、本当についていけない。先生方に聞けば答えていただけますけど、私たちの学年は遠隔だったのでどうにも。多分、今学部にいる学生の中で最も日本語学が出来ない学年。全員初めて学ぶ内容で、国語が好きという人は得意科目の概念を崩され、かと言って理系の人も唸る内容なのである意味、平等な科目。どうにかして回避できないかと毎日悩んでるんですけど、なんだかんだ毎年取っているような気がします。

2  デジタルの授業

レポート提出締切三時間前になって「名前すら打ってないわ…。」となっても、サイニーやらなんやらで何とかできてしまう、親世代の大学生活が信じられない生活をしている私たち。でも、それを使っている身として、その仕組みや裏側、危険なところを知ったり、それを有効活用するためのイロハは大切で、出来ればその学びを今後の仕事に活かしたいものです。今回の新しいHPはこの話がメインなわけですね。

そんな学びができる授業、『デジタル時代の人文学』という授業が代表的な例でしょう。先生によって内容は変わりますが、どの授業も「文化をデジタル時代にどう活かすか?」ということを考えるものとなっています。

ただ、それにしてはコンピュータに対する知識養成が足りてないかな。基本的なExcelやWordの使い方は必修で習うけど、それ以降はカバーしない。まあそれは理系の仕事だから…と割り切っているのでしょうが。

なのでプラスα(サイト運営に必要な統計とかプログラミングとか)を学ぶには、他学科の授業を自由選択科目や、大学の講座で探すべき。数物や化生に対して多少抵抗がある学生は、家政学部(旧含め)の授業がおすすめ。

そしてデジタル関連の授業とは話が離れますが、授業ごとバラバラに参考サイトを紹介するのではなく、一年生の初めに全員共通で、こういう便利サイトがあるよということを全て一覧で示すと指導が楽そうだなと、毎回思っています。生徒各々が逐一自分で見つけていくのが一番いいんですけど。

3  課外学習

ある。あるけれど、実験をするような他学科や京都の大学に比べると少なめ。

能や歌舞伎を観たり、現場の声を聴く機会は先生であったり国語国文学会によって作られているけれども、一ヶ月に一度二度というわけにはいかない。学会委員の立場から言うと、予算も限りあるし、呼びかけても来ない場合が多い。これは毎年そう。大学生忙しいものね…。といいつつ、いざ主催側になると舌打ちすることもあったり。でも仕方がありません。

これにはどうしても大学の立地が理由の一つとしてあります。目の前に御所、降りれば国立博物館、大学が寺や神社の敷地にある、はどう足掻いても勝てません。目白不動もすぐ行ける距離ではない。能舞台も学校からじゃ電車で一駅以上。だいたい全ての駅まで微妙に遠い。普通に行けるから諦めきれない距離感なんです。

ただですら、七人以上で動くとなると安全の保証が低くなるのに、移動距離が長いとなるとさらに面倒になります。これが「じゃあ来週の授業は土下座前集合ね!そこから北上して、色々巡って、次の時間前には帰れます。」が出来ない要因です。聖地巡礼のようなものを授業内や空きコマでしっかりやりたい人は他の学校、というか京都がおすすめです。

ちなみに学校関わらず自分で行くにも、立地問題は変わらないので、面倒くさい。電車代も高い。歩くとなるとかなり辛い(上野とか)。

東京の大学なんだから贅沢は言うなって話ですが、せめてJRの最寄り駅から徒歩一分くらいの大学と場所を交換したいなとかは毎日思っていますね。こればかりは仕方がない。三井家も成瀬先生もこれは想像していなかったことでしょう。まだ私たちは副都心線が出来たのを喜んでおくべきです。

その分、和本を直すとか、能面を見るとか、学校でやれる体験は多め。古本に触れたり、実物を見る経験も用意されている。T大学やK大学などと比べて数では勝てないですけれど、この学校は触らせてくれたりするのでより身近に感じます。数で負けるようなところは大抵デジタルで資料を公開しているので、それらの恩恵にもあずかれます。

そして、忘れてはいけないのが変体仮名の読解をほとんど強制で皆、読めるようになるということ。京都で文学を学んでいても、写本で読める人が本当に少ないんです。最近は一年生の必修ではなくなったようですが、これは取るべきですよ、授業があるのですから。ちなみに、うちの史学科もあるみたいです。そちらは漢字が読めるようになるそうです。だから、こういうノウハウを学ぶ授業を経て、それを持っていること前提に資料を読まされることは多々あります。

つまりうちの学科は比較的インドアな授業が多め、そのため十二分に知識はつけられるが、それを外でどう活かすかは学生次第、ってことです。全ての物事に言えることですが、ずっと受け身の体制だとちょっと勿体ないのかなと、受け身の姿勢でいながら思っています。

4  文学講義

古代から現代まで幅広い時代・ジャンルの文学と、オールマイティに関われるのは非常に良い点。

何が誰が悪いこともなく、どの授業を取っても後悔がないです。もぐりをしてもいいのかは謎。個々に許可は取った方がいいかもしれないです。二時間続けての授業もないので、色々な授業が取れます。曜日・時間割が被りがちなのがムッとくることもありますが、それはどの学校も似たり寄ったりなことです。

「こんな授業があるよ〜」という例として、一年生から取れる講義を三つ、柔らか〜く紹介しましょう。

①中国の古典文学についての講義。来年帰ってくる予定!ただプリントを先生が教壇で読んで、感想だったりを書いたり、言ったりするごく普通の形式だったが、内容が濃かった。ちゃんと「読む」。特に覚えているのは『東京夢華録』を地図を見ながらどこでどこでと見ながら読んだ、本当に最初の方の回。大学の授業はこういうものなんだ!と初めに知るのにもうってつけの授業。

②万葉集の写本を巡る講義。古典文学全てにおいて原作が残っているものはない。時代時代で人が手で写し、たまに改変しながら受け継がれていって、最終的に私たちが知っているものになる。そんな歴史の流れをどう見ていけばいいのかを、万葉集を使ってしっかり学べる授業。古典文学を専攻する人は絶対におすすめ。今も離島な存在の校舎でやっているのかは謎。

③文学と派生した能についての講義。元の物語・能の台本・実際の映像を順に見ていき、お能の魅力を知る。楽器や舞台などの基礎的知識もしっかり学べるため、お能やそれ以外の伝統芸能に関して、親しみを持てるようになる。能楽師の方のお話を聞いたり、後日実際能を観に行く機会もある。上手いお能にはα派が出ているため、寝てしまうのは仕方がない。先生の話にはばっちり目が開いているのに、動画が始まると寝る、「普通は逆だよね」が体感できる…かもしれない。

5  先生のこと

書いてもいいのかわかりませんが、人によってはこれが一番知りたいことなのでは?

一言でいうならアットホーム。でも最近ブラック企業がこの言葉を使うこともあるので、ちゃんと事実に基づいた理由を言うと、失態を冒しても注意とかなり手厚いフォローがしっかり返ってくることが常であること。他にも、時間がないのにリソグラフのインクがないことに頭を抱えていたら、見かねて詰めてくださったことも。全員、親身です。本当に親身です。とても失礼な例えですが、近所のお姉さんお兄さんおじさんという感じの雰囲気があります。

全員専門家ということで、もちろん個々に癖はあります。あるあるの域ですね。もはや当たり前。これが怖いという生徒もいますが、癖のない教授の授業なんてつまらないにも程があります。ただ相性というものは絶対にあるので、まずはオープンキャンパスなどでお話ししてみてください。

悪いと思うことはなんでしょう、あまりないですね。学生さんがたくさん食べなと、立食パーティーの時全然食べてくれないことかな。

6 授業外の学生生活において

レジュメは自分でリソグラフを使って大量印刷します。意外とこれ珍しいんですよ。職員にお願いしなきゃいけないことが多々。使い方がわかると共に、ギリギリまでレジュメの内容を改変できる利点があります。数日前に申請しないとダメというのは忙しく、できれば最後まで完璧に成したい学生にとっては難しいでしょう。結局コンビニの印刷機が待っているのですから。

印刷室の斜め手前にある学科の図書室はなかなか充実しています。静かで机も広々。辞典など、豊富に揃っています。億劫な点は大学図書館が遠いこと。他学科の図書室も同じですけれど、校門前の信号が厄介なんです。間隔があるので、急いでいる時など、最悪なのです。カチカチしている時、小学生の目の前なのにダッシュで渡ろうとすると、守衛さんにガチギレされます。当たり前だ。

印刷室の隣部屋は会議室です。そこではよく国語国文学会が開かれ、ほとんど毎週会議をしています。学生が主体でやっており、三年生が一番上につきます。オリエンテーションやガイダンスで選出された委員が、企画の実施・研究ノートの作成・自主ゼミ等の会計管理をチームに分かれて行っております。他にも、年一での静嘉堂や宮内省書陵部の見学、十月ごろに開催の国語国文学会大会を中心になって行います。学科の中の学級委員長、と考えればわかりやすいと思います。まあ面白いですよ。とくに学会大会を学部学生が運営するところは少ないですし、いい経験です。

あとうちの学科で特徴的なのは自主ゼミかな。所属ゼミや学年関係なく、上代・中古・中世・近世・近現代・創作・日本語・交流ゼミなどと、一教授につき一つ持っているイメージがあります。中国もあったかと。大抵週一お昼休みに先生の研究室や教室・会議室に集まって、一つの作品を読んでいくもの。時間が短いので、発表者は(演習授業よりはかなりお気楽な)発表をして、しない側と先生はそれを聞いてリアクションする。夏休みには、国語国文学会のつくる研究ノートに全員でレポートを書く。真面目な会合と思う人もいるみたいですが笑、私は結構楽しくやっています。メンバーと先生が良いからかな。入るのは希望制で、春から何時でも入れるはずです。

ラスト、交換留学について。同志社女子大学さんには日本語日本文学科というものがあるので、史学科の生徒などに比べると今後戻ってからの大学生活がスムーズに進みます。単位互換がしやすく、またいくらでも行くための言い分は揃っている感じですね。今は私たちもいるので、先生や先輩に質問しに行きやすい環境もあります。

国外留学に行く人もいます。文系まるごと言える話ですが、理系と比べて違うのは、学校を離れやすいところですね。ラットとかいないし。行く先(協定校)が少なめというのはありますが、あまり志望する人がいないので、ほとんど確実に行けるそうです。

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以上、私が見る日本文学科でした!私は日本女子大学の犬レベルにこの学校法人が好きなので、多少バイアスがかかっているかもしれませんが、比較対象を持っての感想、ご参考になれば嬉しいです✌️

本日の読みたい本

『増補 文学テクスト入門』 前田愛著 ちくま学芸文庫

作者論を中心に展開する、高等学校までの一般的な国語教育をしっかり受けていると、この本の内容はすんなりとは入ってこないだろう。入門とあるだけ解りやすい方なんだとは思うが。しかし、本作で語られているテクスト論こそ、今主流の「読み方」である。

さあ、これをスッキリと読み終えられるだろうか。

ついでに言うと、本書に書かれた、本を始めとするあらゆる事象について、一年生の時点で「読み解ける」ようになるのが、日本女子大学文学部日本文学科のカリキュラムである。

この本を読み、本学科の授業を受ける、またこの本を読む、本学科の授業を受ける…のサイクルは必ずあなたの見る世界を変える。