♪ 答えて……壊れない情実があるなら
夜を飛び越え 今、会いに行く
水樹奈々
「METRO BAROQUE」より
えりこ嬢の予期せぬ暴露によって、一世一代の大莫迦が露見してしまい泡を食っております あゆみ ですあわわわわわわ。貴女、ブログ記事には2泊3日のまともな旅行の方を書くって!言っていただろうが! 嗚呼もう……恐ろしい子っ!
せっかくかいた恥。いっそかくなら盛大にということなので、補足をば。ダイジェストその➁にはもう一段階ありましてね……えりこ嬢が、某クラシックロリータ寄りのお嬢様系ブランドで「レースの塊」になった1時間が存在しておりました。貴女ノリノリだったじゃないの! ラベンダー色のロリロリしたワンピース着て、ぐふふ笑いしていたのは何処の何奴だ! なんで書いてないの! ついでに、かつーん嬢の仏頂面おしゃれ着写真は「実在」しております。証拠が欲しい方は是非ご一報を(冗談)。本当に水色がお似合いです。しかし、暴れて威嚇する彼女を試着室に軟禁するのは本当に手こずりました……。
他にも、途中までCLAMPしばり→気づいたらしばれなくなっていたカラオケ2時間コースとか、アニソン「以外」カラオケを提案した時の総員絶望の顔とか、実は食事が全部CLAMPキャラにあやかって「全部麺類」だったとか。ネタの宝庫というか、最早伝説………。
んでもって、今回の歌詞載せ。前述の「やりたいことしかやらないCLAMPナイト」で(力尽きた為に)見損ねたDVD『劇場版BLOOD-C The Last Dark』の主題歌から。述懐するならば、この作品こそ50インチのTVで観たかった……!後日自宅で再生して、思わず天を仰ぎました。制作したProductionIGさんが後に送り出す名作『PSYCHO-PASS』に通ずる映像美と、地上波アニメだった頃よりも格段に進歩したキャラ造形とストーリー! なにこれ素敵、なアニメは主題歌だって素敵、という訳です。地上波アニメの主題歌「純潔パラドックス」はすっかりカラオケの定番曲(誰かが必ずあの「全日文生が惚れた」的なPVを見たくて入れる)ですが、今回の曲もまた、これから長い付き合いになりそうな気がします。
まくらと本題の温度差に戦きつつ、本題へ進みましょうか。どんな因縁なのか、今年もまた3.11の更新担当になりました。抜擢されたとか、信頼されているというより、単にさえこ部長が忘れているからだと思いますけれど(七夕も年をまたいで連続更新していたことだし)。前年で4年。今年で5年経ちましたが、何か復興への明るい兆しがあったかと訊かれても、言葉を濁してしまうばかりです。個人の性格上くよくよする性分でもなし、顔を上げて来し方を睨み付ける方が断然慣れています。しかしちょっと今日は封印して、5年間で自分が「これは」と思いついたことを述べる所存です。
まず地均し程度に身の上話を。わたくし あゆみはⅠ型糖尿病を長く患っています。1日4回2種類のインスリン皮下注射及び血糖値の測定は、私の生命維持行為であって、欠かすことは即ち死を意味します。まぁ、もうすっかり習慣化されているので、呼吸をするようにこなしておりますから、その点はご安心ください。お腹に連なる注射跡の痣とか、測定針の跡で指紋が変わったとか、ネタになることは山ほどあって寧ろ語り尽くせないのですが……。
閑話休題。
このような未曾有の大災害において、最も生活物資がカバーされるのは「一般男性」であるというのが、あくまで私の持論です。大きな声で言うのが憚られる話題ながら……月経用ナプキンの支援でトラブルがあったことを覚えている読者の方もいらっしゃるかもしれませんね。ほかにも、妊婦の方が白湯と粉ミルクについて嘆いたり、帰宅困難状態なのに足元がヒールで絶望した恨み節や、真っ昼間の停電・断水でメイクが落とせずに肌トラブルに悪化したケースも耳にしました。兎角女性が不便を強いられる可能性の高さは、誰が推測しても明白です。反対に一般男性は、衣食住がある程度どうにかなっていれば、健康状態の悪化に直結するようなトラブルは(女性に比べれば)軽微です。「好きでヒールを履いている・メイクをしているんだから我慢」という理屈の方もいらっしゃるでしょうが、社会的立場上「しないといけない」ものによって不幸せになるのは理不尽に思えて仕方ありません。
またもや閑話休題。
私は曲がりなりにも女性です。女性であることで、今まで述べたような不自由が想定されます。それに上乗せする形で、「Ⅰ型糖尿病であること」がのし掛かってくるのです。
現代の日本に「糖尿病」の方は数えきれぬほどいます。しかしその中で「インスリン注射が必要な方(インスリンが分泌されないⅠ型各種と、深刻なⅡ型患者)」は完全なるマイノリティです。人数の少なさは支援の手薄さに直結します。劇薬であるインスリン(内心複雑ながら……『名探偵コナン』では殺人の道具にされた例もあり)は、貯蔵するにはリスクを伴いますし、保管は冷蔵庫を推奨しているし、ほんの数年前まで主流の保存容器はガラス製でした(現在の使い捨てタイプはプラスチック製)。まぁぶっちゃけ、自治体の倉庫に備蓄してくれという方が無茶な代物なんです、実は。それはそうとして、ないと確実に死人が出る大事な治療薬なのに、個人と病院の備蓄に頼るほかに入手する術はありません。となると、どうするか。
自衛、しかないんですよね、正直。
おそらく自分が定年退職するまでのウン十年の間に、首都直下型地震に遭うでしょう。その時に備えて、ちょっとずつインスリンその他の備蓄を手元に留めて、肌身離さず持ち歩く意識を高めておかなければなりません。実際に、毎日携帯している注射器入りポーチには、予備を数本入れておく習慣がつきました。何度も消費するものなので、実際に兵糧攻め状態に陥った時にその量で足りるか、と云われたら疑問視してしまいますけれど。
しかしそれでも充分とは云えません。インスリン注射についてまわるリスク「低血糖」についても考慮が必要です。詳しい説明は省きますが、この「低血糖」対策用に即効性のある糖分(羊羹・ブドウ糖・ジュースなど)も併せて携帯せねばなりません。これがまた厄介で、個体差によっては精神的な不安定さから低血糖を引き起こす可能性が、無きにしも非ず。いくら用意していても、充分かどうかは実際にぶち当たってみないことには不明瞭です。同時に、こういう商品って、日持ちが怪しいんですよね……。 あゆみ もよく、低血糖にならなかった間に賞味期限が切れた羊羹を、ずっと後の低血糖時にぱくついております。無駄だと分かっていても、無いときに困るものは用意しないといけない。困るのは、いつかの自分だ。そう思うのが人間のサガってもんですね。
3.11から5年経って、「自衛」の難しさとかけがえの無さにようやく気づきました。日常が日常でなくなる瞬間を経験をしたことで、「いかに自分の日常を死守するか」という命題に知恵を絞る毎日を得ることが出来ました。毎年この日を迎える度に、失ったもの・傷ついたものの大きさに気づかされます。その時の流れで、自分は一体何を果たせるのか、その「何か」を果たすためには何を守らなければならないのか。
まだ自分の果たすべきことは、薄ぼんやりとしか思い描けません。しかし、そのために守るものは一部だけれど見つけられました。
次回が最後の更新です。卒業までにプロフィール欄をどうにかせねば……!
お相手は あゆみ でした。