これまで本稿では、日本文学科に在籍する一学生の日常や思いを自由に書き連ねてきた。学位記を手にした今、4年間のキャンパスライフを振り返りながら、これだけは明らかにしておきたい。
みなさん、こんばんは!明日からいよいよ新年度。3月最終日である本日は、ブログ部の部長・あやがお送りします。そして、約3年間綴ってきたこのブログも終章を書かねばならないとは。寂しいですが、どうぞ最後までお付き合いください。
さて、高い学費と引き換えにいただいた4年間はもちろん特別な場でした。高校までの学習とはまるで異なり、専門的に学問を追究することができる。それが大学の授業ですが、ひとことで言うなら「出会い」だと思います。すべての学生が足並みを揃えて与えられる学びではないこと。必修以外は何を受講するのも自由。あくまで自身の興味に基づくこと。その中で、自分の知識をより深めたり、知らなかった世界に突然興味を持ったりと、学生と学びが結びつく瞬間をもたらしてくれるのですね。「自身の興味に基づく」と先ほど述べましたが、それ以外で学びと出会うこともあります。空きコマがあったから受講してみるか…そんな理由で受講した講義で、私は中世文学と出会い、そこからどっぷり沼落ちしました。「わからないから」「知らないから」でシャットダウンするのはおすすめしません。なんとなくが自分の興味に繋がり、専攻になることもあるのです。
おっと!!偉そうに語っているものの、1年次は何度泣きながら辞めたいと親に言ったものか。大学に馴染めない、授業もいまいちわからない。モチベーションはないのに、謎にプライドはあって… そんなダメダメ学生でしたが、授業内容に対して自分なりに思うことがあればその考えを大切にしていました。すべてを良い・素敵と肯定する必要もないし、100%理解していて今すぐに論理的に説明できる人なんてそういないでしょう。「この登場人物ひどいな」「◯◯に似ている」といった何気ない感想、「これには賛成できない」という批判的な捉え方、それでも大丈夫だと思います。内容に対して頭の中でぼんやり浮かんだちょっとした思い、考えこそが意外と活きてくるような気がします。難しく捉えすぎないということも一つのコツ!また、他大学と比べて人数が少ないからこそ先生や院生の先輩からアドバイスを多くいただくことができたのも恵まれた環境だと思っています。4年前の何もわかっていなかった自分なら、卒論を完成させることも到底無理だったはず。手厚いサポートに何度も救われました。
そして、大学在学を通して人間的にパワーアップできたと実感しています。何より書くこと話すことに自信がつきましたし、以前よりも人との交流が活発になりました。このブログもそうですが、新たなことにチャレンジさせていただく機会が多かった4年間。時には失敗・反省しながら自分を高めたり、新たな一面を知ることができたりと非常に充実していました。これもまた、自分自身との「出会い」だったのでしょうね。
厄介な感染症のおかげで大学の教室でノートを広げる機会が少なかったのは悲しい事実ですし、やり残したことや後悔はあるのですが……いよいよ社会人として新たなステップを踏み出すとき。大学で得たことを無駄にはせず、今後も粘り強く頑張ります。
歴史あるブログ部に私をスカウトしてくださった石井先生、ブログ部を盛り上げてくれた部員のみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。そして、これまでブログを読んでくださった画面の向こうのあなた。本当にありがとうございました。少しでも楽しんでいただけたのならば幸いです。今後も引き続き「新・当世女子大生気質」をよろしくお願いいたします。
それでは。