こんにちは、みどです!
先日、大学の対面授業が終わった後に、池袋へ『空白』という映画を観に行きました。古田新太さん、松坂桃李さんなどの実力派俳優の方たちが出演しており、とても素晴らしい映画
どんな映画か、あらすじを簡単に説明します。
ある日突然、まだ中学生の少女が死んでしまった。スーパーで万引きしようとしたところを店長に見つかり、追いかけられた末に車に轢かれたというのだ。娘のことなど無関心だった少女の父親は、せめて彼女の無実を証明しようと、店長を激しく追及するうちに、その姿も言動も恐るべきモンスターと化し、関係する人々全員を追い詰めていく。
というあらすじです。私がこの映画を観に行こうと思ったきっかけが、『王様のブランチ』で映画特集をやっていて、そこで紹介されていて興味を持ち、観に行こう!と決めました。また、紹介をしていた映画コメンテーターのLiLiCoさんのコメントで「考えさせられる映画だ」と話していたのがとても印象的で、どんな内容なのだろうと関心を持ったのもきっかけとなりました。
実際に映画を観賞した後、エンドロールが流れる映画館の暗い座席の中で、一人虚無感とやるせなさとスッキリしない気持ちでただただ茫然としていました。万引きをした少女の事故により、その事故に関係する人々を巻き込み、流れるように人生を狂わせていく様子が私には辛すぎました。
映画の中で、特に印象的だったのが万引きした少女が道路に飛び出して轢かれてしまうのですが、その轢いた若いお姉さんとそのお母さんと万引きした少女の父との掛け合いが、辛く観ている私まで辛くなってくるような場面がありました。ネタバレになってしまうので、あまり言えませんが轢いてしまったお姉さんのお母さんの言っていた「心の弱い娘に育てた私が悪いんです。娘を許してやってください。」という台詞がとても心に残っています。
タイトルの『空白』はどういう意味なのか。この映画を全部観終わった時に自然と出てくるはずです。物語の中の『空白』、登場人物の心の『空白』…それらをまとめたタイトルなんだろうなと個人的に思います。
また、万引きした少女の父親メインで物語が進むのですが、少女の事故と死をきっかけに父親が周りの人間の優しさに触れ、少しずつ変化していく様子もこの映画の見どころです。
是非映画館の大きいスクリーンで観てほしいです!!ただ、事故のシーンが生々しく、苦手な人は目をつぶっておいた方が良いです…
以上、みどでした!
月別アーカイブ: 9月 2021
フリークの300分
ご無沙汰しております、みちるです。
どんどん指先が動かなくなってゆくんです。
「元々上手じゃないでしょう、からだの操作」
それも仰る通りですが、どうもここ最近でますます酷くなっているのです。
指先を使って物を細かくちぎったりする作業に向いていない自覚はあった。しかし特定の場面では、例えばゲームのコントローラーを握っているときなどは、私も器用ニンゲンの仲間入りをした気になってきたものです。
ところがつい二、三日前新たに始めたコンピュータゲームを操作していると、昔は楽に避けられたであろう攻撃をしっかり食らってしまった。それも一度や二度のことじゃありません。
これが、老いというものなのでしょうか。
己が指先を腕に当ててみると、その末端の冷たさがよくわかる。
この肉体はもう駄目なのかもしれない!
バーイ・・・
「下らないことを言っていないで、」
本題に入りましょう。
(間奏)
そう此度はそのゲームについて少々ご報告などしたく思いまして…
「((宣伝))っ・・・!みちるさんっていつもそうですね・・・!ブログ部のことなんだと思ってるんですか!?」
そこをなんとか…
私を突き動かすのは素晴らしい作品を共有したいという純粋な動機なんです。どうか…。
冗談はさておき、ゲームの話でしたね。
作品名は「DELTARUNE(デルタルーン)」。tobyfoxというクリエイターを中心に制作されたコンピュータRPGゲームで、同作者による「UNDERTALE」という作品の後にプレイすることが推奨されているものです。先に新作のような書き方をしましたが、今回は既にリリースされた章の続きChapter2がリリースされた形です。
あなたがDELTARUNEおよびUNDERTALEを遊んだことがない場合も想定されるためストーリーの詳細はお話できませんが、どちらもとにかくよく作りこまれた作品です。イヌもたくさん出てきますよ!
息をするように公式サイトのリンクを貼ります。
UNDERTALE (優良かつ有料)
DELTARUNE (優良だが無料)
先に述べたようにこの作品についてこの場で言えることは本当に少ない。ネタバレ注意!という形式にすることも考えたが、やはりあなたがまだこの作品に接触したことがないのであればぜひ実際に遊んでみて欲しいから、私は口を噤むことにした。
ただ、tobyfox作品が我々に提供するのはたんなるストーリーではなくナラティヴである。これは一つ、確かに言えることです。プレイヤー自身が作品世界を体験し、キャラクターと共に歩む。虚構の側から現実の体験を再現し更には虚構の中で[虚構]と[現実]とを描き分けてみせた本作は、他でもない私の/あなたのお話だ。ここにあるのは出来合いの世界と出来合いの筋書きではなく、あなたのナラティヴ。あなたの大切な人。あなたの選択。
まあ、突然このようなことを言われても期待を募らせてくれる方とそうでない方がいるでしょうから。ぜひ一度公式サイトを覗いてご検討ください:)
いやあしかし、「UNDERTALE」のプレイから2年ほど、本作Chapter1のプレイからは数か月が経過した。そんなとき、待ちに待った新章開放ときたもんで目玉が飛び出たまま帰ってきません。明日、捜索願を出します。
現在私はChapter2を最終ボスと裏ボスの攻略を残すのみといったところまでプレイしたのち致命的な回収ミスに気が付き、Chapter1のラストからChapter2を再びプレイしております。
Chapter2一回目に費やした時間が約300分というだけに、戻ってやり直すか否か、頭や膝や肘などを抱えてかなり迷いました。結果としてはご覧の通り、完璧主義がサンクコストを打ち破って裏ボスのもとへ舞い戻ってきたというわけだ。
厄介な敵を二度倒し、好きなコの「われらは げに よき ちぃむナリ!!」などというゴキゲンな台詞を二度聞き、あれもこれも二度やりつくして今度はおよそ200分。Chapter1の要素回収とあわせ、ここ二日でざっと9時間を費やした。フリークは忙しい。
―そろそろ睡眠不足とストレス値の上昇でライフが尽きそうなところですが、なんのこれしき。まだまだこれからですよ、はは、は、は、、
(またお手紙書きますね、大好きです。 みちる ]: )
思い出の味。
こんにちは、あこです。
秋学期が始まって早1週間。みなさん、いかがお過ごしですか?
私は、先週の火曜日から土曜日まで祖父母の家に泊まっていました。元々は対面授業を受けるついでに敬老の日の贈り物を届けて帰ろうと思っていたのですが、1泊、2泊、3泊、4泊・・・と延びていきました(笑)祖父母と3人で過ごすのは数年振りだったので、なんだかとても楽しかったです。
20日が敬老の日ということで、贈り物としてTORAYA AN STANDのあんパン2種類(こしあん・和栗)とあんペースト(黒糖とメープルシロップ)を購入しました。TORAYA AN STANDは、和菓子屋のとらやさんが手がけるTORAYA CAFÉとTORAYA CAFÉ・AN STANDが結合してできたお店で、2021年にリニューアルオープンしています。AN STANDのあんパンを食べたのは初めてだったのですが、とにかく美味しかったです。やっぱりとらやは裏切らないですね。ほんと、とらやは裏切らない!!!(2回目)
*****
そんなこんなで約1週間祖父母の家に泊まっていたのですが、皆で食事をしたり話をしたりする中で、昔の思い出話をたくさん聞きました。母や叔父が小学生だった頃に親戚と皆で釣りをしてその場で漁師さんに捌いてもらったことや、北海道へ行って各地の美味しいものを巡ったこと、美味しかったケーキやナポリタンなど、昔の思い出を語る中で食べ物の名前が出てくることが少なくありませんでした。私の家族が美味しいもの好き(美味しいものは皆好きですよね笑)だというのもあるかもしれませんが、当時の思い出と何らかの食べ物が結びついた話を聞くことが多かったのです。
思い返してみれば、最近も母が「昔ひいばあが買ってくれたレモンケーキが食べたい!」と言って私と一緒に(包紙を手がかりにして)インターネットを使って探したり、「明治神宮で売ってる〇〇は昔ひいばあがよく買ってきてくれたお菓子だから久しぶりに食べたい!」と言ってお取り寄せをしたりしていました。そして私自身も、亡くなった曽祖母がよく買ってくれたいちごやフルーツゼリー、最中や水羊羹などを見ると、彼女を思い出します。当時は何の気なしに食べていましたし、(もちろん美味しいのですが)あまりの美味しさに忘れられない、というようなこともありませんでした。だけれども、ふとした瞬間に「そういえばあのお菓子、よくひいばあに買ってもらったな」とか「そういえばあの時みんなで〇〇食べたな」と思い出すのです。
食べ物は、形としては残りません。食べてしまったら無くなります。だけれど、形には残らないけれど、私たちの舌は覚えていて、「その時」を思い出すきっかけになっているのです。そして最終的には「思い出そのもの」、つまり「思い出の味」として記憶に刻まれるのではないでしょうか。旅行や冠婚葬祭などといったイベントはそのまま思い出として残りますが、その人たちとの「日常」や「日常の中にあるちょっとした出来事」を思い出させるのは、その時に食べたもの、つまり「味」なのではないかと思います。
*****
先日、30年以上前の母と曽祖母の「思い出の味」である下北沢のレモンケーキを食べました。このレモンケーキの味を私の舌はきっと覚えていて、いつかふとした時に今度は「私と母との思い出」として、レモンケーキを思い出すでしょう。消えてゆく食べ物を通じて昔の思い出や人と繋がり、その「思い出」とともに下の世代へと受け継がれていくというのは素敵なことだな、と思いました。
5年後や10年後、さらには20年、30年後にふと思い出すのは、今日食べた母の肉巻きかもしれません。祖母に作ってもらったエビフライかもしれません。父が毎週末に作る、辛さが安定しないスパイスカレーかもしれません。食べ物には日常を特別な「思い出」へと変える力があるのだと思わされた5日間でした。
これからも、たくさんの人との「思い出の味」を作っていきたいです。
それでは、また。
言葉の‟星”が‟降りつもる”
最近私が意識していることの一つに「頑張る」と言い過ぎない、ということがあります。
私は以前、割とむやみやたらと「頑張る」と使っていました。「きちんとやります」と伝えるには、やはり「頑張ります」という言葉が最適だったためです。けれどもある時、自分の「頑張る」宣言に苦しくなっていることに気が付きました。「頑張らなきゃ」と良くない方向に追い込んでいる、と。
もちろん、今も前と同じように一つ一つ丁寧に取り組んでいますし、会話の流れや文脈、自分がここだと思った時には「頑張ります」と言っています。ただ、「頑張る」と使い過ぎないようになってから少し心が軽くなったのも事実です。また、「頑張る」に代わる言葉、例えば「取り組みます」など、いろんな言葉を模索していると、より自分の感情に近い表現ができるようになった気がします。「言う」「言わない」、「書く」「書かない」の違いで、気持ちが変わることを実感しました。
前にも書いた気がしますが「書く」「書かない」、もっと言えば「書ける」「書けない」の線引きは、このブログを書き始めた大学一年生の終わりよりもはっきり明瞭になったと思います。それは、伝えたいことーブログだけではなく、レポートなどすべての文章についてですがー、感情をより精緻に表現できるようになったからなのかな、と感じています。
実は、一年次に書いたあるレポートがずっとお気に入りで、それを超えるものを書けないと最近まで考えていました。一年生の文章なので、しばらく経った後見返したら間違っている箇所を見つけたりということはあったのですが、論の立て方や文章構成、言葉の使い方が単純に好きだったのです。三年分の学びが蓄積しているから、当然一年次の自分から成長しているのですが、けれども、最近になってやっと、越えられたなと感じられたのです(超えると越えるは区別して書いています)。今も十分に稚拙な文章だけれども、この三年間で知識も語彙もずっと増えたし、興味の幅が広がりました。実感は遅れてやってくるのかもしれないと思った経験です。
夏に、22歳になりました。私は、小さい頃から早く大人になりたいと思っていた子どもだったのですが、最近、自分の年齢や成長に、自分が追い付けていないと思う時があります。私が80年代のアイドルを好きだということは、前からこのブログを見てくださっている方ならご存じかと思いますが、段々と彼女たちが「その」歌を歌っている年齢を越すことが増えてきました。前は、強い共感を持って聞いていた歌詞に対して、今、俯瞰の目を持って、時にひどく冷静に見つめていることに悲しくなる時があります。それは変化なのでしょうが、そういう自分の真実なるものに、自分が自覚できていない、手が届いていない時があるのです。
ああ時の河を渡る船に
オールはない 流されてく
横たわった髪に胸に
降りつもるわ星の破片
薬師丸ひろ子「Woman‟Wの悲劇”より」(作詞 松本隆 作曲 呉田軽穂)より
今まで出会ってきた数多くの言葉の中で、その時その時に衝撃を受けるものがあります。その衝撃は、それを直視するのが怖いほどの眩しさと機微に触れるような繊細さを持って、私に迫ってきます。衝撃の熱さを持ったまま、言葉にするのは勇気のいることです。けれども、冷静になってからでは、私の中にあった迷いや揺れを、まるでなかったかのようにしてしまう気がして……。
今までに触れてこなかった、新しい世界や概念に触れる度、私は自分の人生に抜け落ちてしまったものを感じます。けれども、完璧なものなんてないから、人は時を経ることでいろんなものを補い、それが「降りつもって」いくのだとも思います。
私でなければ出会えなかったものを大切にしていきたいです。そして私の心の内を、「星」の数のような…数多の言葉の中から表現していきたいと思います。
3/4
こんにちは、めいです。
後期の授業が始まりましたね。と言っても私は対面授業が週1回なので、前期に引き続き元気に自宅警備員をしています。
履修の確認をしていて、大学生活が終盤に差し掛かっていることを実感しました。1年生のときには必修科目だけで大部分が埋まっていた時間割が、今は空白ばかりなんです。卒業要件の単位数を3年の前期まででほとんど取り終えて、もちろんそれ以上に履修することもできますが、今後の卒論作業や就活のことを考えてなるべく時間を空けておくことにしました。
ただ、前々から興味はあったものの他の講義との兼ね合いで今まで取れなかった分野の講義がひとつあったので、それだけはプラスで履修登録してホクホクしてます。4年生ではゼミ以外履修しない予定なので、大学の「講義」という形は最後だと思うと、なんとなく寂しいような。リモートなのもやっぱり寂しい。友達と並んで受けたかったな〜という本音はありますが、こればかりは仕方ないですね。
入学当初から「単位は暇なうちに取れるだけ取っておけ」という先人たちの教えを受けていたのですが、他のことに備える時間を十分に取れる余裕を持つというのは確かに大事だなと、ここにきて実感しました。
今度は私も僅かながら先人として、後輩にあたる皆さんには「後で楽できるように今ちょっと頑張っておけ」ということを伝えたいです(格言)。当然と思うかもしれませんが、改めて。だからと言って無茶して詰め込みすぎるのは良くないので、あくまで無理のない範囲で、自分の興味関心も大切にしながら。先を意識して考えてみてください。
いや履修登録終わってから言われてもって感じですが、「へー」くらいに読んで頂ければ…スミマセン…。
1年生の皆さんは必修科目が多い上に内容も重くて大変だと思いますが、私の現時点までの体感では1年生が一番辛かったです。ここを乗り越えればなんとかなる(はず)なので…!がんばれ…!
後期も大部分がリモート授業で、モチベーションを維持するのもなかなか難しいと思います。お菓子でも、趣味でも推しでも、自分にご褒美をあげながら少しずつ進んでいきましょうね。
私もここしばらく根を詰めてやってきたことが今日で一段落したので、これでもかっていうくらい推しを補給してきます。ではでは!
文章
みなさん、こんにちは。ここです。
今何と卒論を書いています。嘘です。まだです。正確には中間レポートです。
とりあえず卒論の規定の半分を書くわけなんですが、今までいろいろと調べてレジュメにまとめてきたはずなのに、まるで文章になりません。助けて。
文章を書いていると思うのですが、「言語化」の作業の体力の消費量って凄まじい。
本当に段々頭痛がしてくる。人間の扱うもののなかで、結局「言語」が一番難しいのだろうと実感する瞬間です。
「書きたいこと」はあるんです。でもどう書いたらうまく伝わるのか、それがさっぱりわからない。脳直でだらだら書いていると同じことをなんども言っているし、回りくどいし…目も当てられない文章ができあがります。このブログも十分回りくどくてうざったいかもしれないんですけど…お許しください。
また、難しさとはべつに、こう、ちょっと恥ずかしいのが、卒論とかレポート系の文章って、そのときよく読んでる研究者の方の文体に似てきちゃうんです(私だけですかね?)
なんか、こう、それがバレたら恥ずかしいな…って…
なんかこう、隠れてアイドルのオタクしてたのバレた時みたいな、そういう恥ずかしさがあります。
かっこいい文体、手に入れたいなあ…ハウトゥー本とかあるんですかね?
良い文章書ける人に憧れながら今日も生きています。
それでは。
How high the Moon
「月に帰らなきゃいけないんですよ」
丸眼鏡をきゅっと上げて隣を歩いてる後輩がぼそっと呟いた。家にとの聞き間違いだと思ってなんとなく聞き流してしまった。
「え、実家?」
「まあ、実家といえば実家ですね」
「ふーん」
とことこと歩が進む。日が暮れる。影が伸びる。背中を赤い夕日が照らしている。
「実家どこだっけ?」
「月ですね」
「つき?」
あれ、聞き間違えじゃなかった? つい首を傾げてしまう。後輩は髪を揺らしてとことこ歩いてる。
「そうゆう地名?」
「地名? 地名……。まあ確かに月じゃアバウト過ぎますよね。どこ住んでるの?って聞かれて地球って言ったらおかしいし」
でも地名とか正直よく分からないんですよね。後輩はちょっと照れたように笑う。いや照れてる場合ではない。
「え、月って星?」
「まあ星ですね。でもそんなこと言ったら地球も星じゃないですか。正確に言うと惑星ですかね」
「そうだけど。え、月に帰るの?」
「帰りますね」
「え、そうなの」
なんだかどう反応すれば良いのか分からなくて、上手く会話が繋がらなくなってしまった。月に帰るんだ、そうなんだ。それで? 聞きたいことはたくさんあるのに言葉が出てこない。鴉の声が遠くに聞こえて、さやさやと鳴る風が運んだ強烈な金木犀の香りに、もう秋だなと思った。
「それで、月に帰るの」
「そうですね」
「なんで?」
「なん……や、なんか帰っといでって言われちゃって」
「何?」
後輩の顔が俯いている。寂しそうだなと思う。いや、月に帰るって何?
「えっと、かぐや姫みたいなこと?」
「や、そんな大層なものじゃないですけど。あの人は有名ですが……」
「かぐや姫って月で有名人なんだ」
そうなんだ、そりゃそうかと思って、何言ってんだろって自分でつっこんだ。この後輩は昔から変わったところがあるなと思っていたが、やっぱり変わっていた。
「で、えっと……月に住んでる?」
「正確には住んでいた、ですね。まあ戻るんですけど」
「あっ、そうなんだ」
そうなんだ、ではない。な、なに?
「えっと、月って酸素あるの?」
「酸素って……ああ人間の先輩には必要ですけど」
「ひょっとして宇宙人だったりするの?」
話の流れで聞いたら、後輩はむぅと頬を膨らませた。
「今まで仲良くやってきたのに、宇宙人とか急に突き放すようなこと言わないでくださいよ。ひどいじゃないですか」
「あ、ごめんね」
怒られてしまった。ってことは本当に宇宙人なのか。なのか? なんで?
「月って……その、人住めるの?」
「うーん、先輩だと無理そうですね。私は住んでましたけど……。でも人と言われるとまた難しいですね。先輩は何をもって人と定義するタイプですか?」
「哲学?」
確かに人じゃないなら、そもそも宇宙”人”と呼ぶのも変な話だなと思って、いやいや。
「そういや、月って、そのぉ……うさぎとかいるの?」
「うさぎ?」
怪訝な顔をされてしまった。やっぱり変なこと聞いたか。でも今さらこちらの発言に変も何もなくないか?元はと言えば相手の方がよっぽど
「いますけど……でもこっちのうさぎとちょっと違うから、あれをうさぎと呼んでいいのかどうか……」
「いるんだ」
なんとなく嬉しくなってしまった。やっぱり餅つきとかしてるのかな。
「餅はついてませんね。最近は機械で済ませてしまうので」
「進んでるねぇ」
予想の斜め上の答えだ。
「地球からは見えない月の裏側に住んでるんですよ」
「そうなんだ」
「だから先輩からは見えないと思います」
くだらないことを話していたら赤くなっていた空もだんだん青を混ぜてきた。そろそろ星も見えそうだ。そういえば十五夜あったな。仲秋の名月、なんて。
「あ、そういう?」
「先輩が何を早合点したのか分かりませんけど」
「お月見だからってこと?」
「いや……?」
「違うのか」
なんだ、そうなのか。と言って落ち着いてしまった。とぼとぼと歩く。どうしたらいいか分からなくって。
「とりあえず、帰らなきゃなので今日はこれで……」
後輩がひらっと片手をあげる。
「えっちょっと待ってよ、あの、どうやって帰るの?」
つい焦って後輩の手首を掴んだ。
「どうやって……? ああ、迎えが来るんですよ。それに乗って」
「乗り物が来るんだ。そうか、便利だな」
まだ何か?と後輩は首を傾げた。
「いや、その。何ってわけじゃないけど」
何ってわけじゃないけど、まだなんとなくこの手は離せなくて。
「正直その、いきなり月とか言われて、まだ信じてないけど、なんかこう、本気で信じて欲しいなら信じるけど」
「え?信じてなかったんですか?」
「え、ごめん。いやでもそれは仕方なくない?」
「正直に言ったのに……」
「ごめん……」
辺りはもう暗くなってきている。夏のいつまでも明るい夕方も、もう終わったんだなと一人実感する。
「では、じゃあ」
「いや」
どんな事情かは知らないけれど、謝ってもまだ信じてないけど。
「あんまり……帰らないでほしいかな……」
だってかぐや姫だって、帰ったら全部忘れちゃったじゃないか。なんか、そういうのは悲しすぎる。悲しすぎると思うんだ。
腕を握る力をぎゅっと込める。
「先輩……」
後輩の瞳が揺れる。ざあっと少し冷たい風が通った。
「でも帰らなきゃいけないんです」
後輩はきゅっと目を閉じてからゆっくり開いた。
「見たい番組があって」
「なに?」
「地球じゃやってないんですよ……一応録画してるけど、そろそろ始まっちゃうから。やっぱりリアタイで見たいので……」
「なに?」
「ってことで」
「いや待って」
今のこの雰囲気、この、今生の別れみたいなやつ、見たい番組のために引き起こされたの?
「先輩の熱い想いは明日聞きますから……」
「明日戻ってくんの?」
「はい。普通に今日は月に帰るってだけで、明日も学校あるし……」
「え?」
「じゃ、また明日」
「あ、うん」
思わず手を離すと、後輩はばいばいと小さく手を振った。思わず自分も振り返してしまった。
翌日、昨日見たテレビの話を聞いたが、てんで分からなくて、月の放送局はすごいなと思った。
老い
お久しぶりです、まなみです。
今回は老いの話がしたいです。
最近すごく老いを感じます🤕
例えば傷が治らない‼️普段猪のように生きているので、あちこちぶつけては怪我しているのですが(?)
20歳を超えた頃からその傷跡がず〜っと残ってる気がします🤮
虫に刺されたところとかも治りが遅い!
全身に衣を纏って生きていかないと大変なことになりそうです…。
あと夜更かしが出来ない‼️いや出来る(というか眠れない)のですが、次の日に待つのは死。
昔は寝ないまま学校行ったり出かけたりしていたんですけど、最近は普通に体調が悪くなります。
こわぁてこわぁて…
というかほとんど外に出ないで生きているので、急に外出すると人が多いしマスクは息苦しいでやべ!ってなることが増えました😵💫
マスクが最難関!マスクしないで出かけたい〜ってめちゃくちゃ思います。
今後一生マスクしたまま生きていくんですかね?
そのうち顔の下半分を全く見たことない知り合いとかも出来そうだねて!
あと全身が痛い‼️もともと肩凝りがえげつないタイプなんですけど、凝ってんな(笑)とかじゃなくて気持ち悪〜ってなることが多くなってます!
肩凝りどうしたら治るのぉ〜???
この間調べたら特効薬はないよ!マッサージも効果はその瞬間だけ!みたいなこと書かれててエエ?になってしまいました🥶
肩凝りしてない頃を思い出せない全身痛い‼️嫌だ〜‼️心身ともに健康になりたい‼️
あと最近寝れないし起きれない!何が起きてる!?
10年後20年後とかに歳とったなぁ〜って感じるものだと思っていたのに!
大人になるのって全然嬉しくないな😡大人というより老いしか感じられてない😡
来年には起き上がることもままならなくなってるのでは?こわい〜全身無傷でいたいしいつも調子良くいたい!
健康の方法を教えてください❕
うわ〜〜〜💥
ごめん、ベッドに入ってはいられません
お久しぶりです!ゆうなです〜
中高生の皆さんは新学期が始まってから約1ヶ月…大学生もいよいよ夏休みが明けて、秋学期がスタートする頃🍂
新学期がスタートする頃って、気分も一新して、前学期にできなかったことを改心して、例えば計画的に過ごそうとか、早起きするぞ…!とか…何かしら決心するのですが、いま決心が何もできていないのです…。休みたいめちゃくちゃゴロゴロしたいいっそのこと今から冬眠始めたい(にしても早すぎ)
この状況、、、この日本語を多用するのはポリシーに反するのですが、まさに「ヤバい」!!!!!
この夏はチェロとバイトとその他色々とやることが多く、予定の梯子をしていたからか、長期休み中に充電できた感が皆無!
昨年の夏は、家でひたすらにゆっくりしていたことも影響しているのかしら…おうちでゆっくり時間、楽しくてゴロゴロできて魅力的だけれど、これに慣れすぎるとここまで危険なことになるのか…身を引き締めなければ…と思う今日この頃です。
ちなみに、今の私の部屋が自分の為体さを物語ってくれているので、その様子をリアルタイムでお伝えすると😅
私の部屋には、勉強机、イス、ベッドが一列に並んで配置されておりまして、
机にパソコン、イスに私、寝るときだけベッドにまた私。
が今までの定位置だったはずなのに、、、
現状、いきます↓
机無人。イスにパソコン。ベッドには常時私。
パソコンと私の居場所が見事に一つずつズレて、机は無人島になり変わっています。
「だから机は今綺麗なんだよ!」(そういうことじゃないんだよ)
「イスにパソコンを置くと、オヤジ寝しながら観るのに最適な高さでね…」(だから違うのよ、パソコンを机に、私がイスに移動しなさいよ)
机くんの切なく、そして私への厳しい眼差しが向けられている今現在👁👁
とはいえ、課題の山を作るのはもうやめよう!といった決心だけは辛うじてしているので、そろそろ机界も賑わい始める頃でしょう。(天気予報ナノ…?)
しかし、ベッドが大好き人間の私にとって、これは試練。なので、この場をお借りして、【脱・ベッド宣言】をいたしたいと思います。皆様、どうか最後までお付き合いください。
ごめん、ベッドに入ってはいられません。
いま、イスに座っています。
秋学期に早速誕生した課題たちを、私は片付けています。
本当はベッドとの【昼顔】関係を終わらせるのは辛いけれど…
でも、今はもう少しだけ、知らないフリをします。
私の片付けた課題たちも、きっといつか自分のためになるから!!
〇〇建設(以上、ゆうなでした👋)
爆破した月は刹那
こんばんは、まなです。4年前くらいに流行った曲を初めて聴いて感動する日々を送っています。だからといって時代遅れだということはなく、その曲は素晴らしいまま色あせることはありません。流行るものにはやはり理由があるのだなあとしみじみ。
さて、本日は中秋の名月であると同時に満月でもあるという何とも素敵な日です。これは8年ぶりのことらしいですね。先ほど私も空を見上げてみて、その明るさに驚きました。せっかくだし写真でも撮っておこうとスマホを取り出します。しかし、失念していました。スマホで月を撮るにはテクニックが要求されることを……。画面内ではぼやぼやとする月が映り込むのみ。仕方なく適当に一枚だけ撮ろうとシャッターを押したところ、画面内の月から八方向に光が放射して見えたのです。言ってしまえば爆発寸前の月のようなもの。慌ててギャラリーを確認してみてもそのような写真は残っておらず、ただただ美しさの欠けるぼやけた月が情けなく映っているだけ。あの月は何だったのか……。まあ、私のスマホ内でそのまま爆発四散して消え去ってでもしたのでしょう。目当ての月は爆発することなく未だ頭上で輝き続けているのですから。
そもそも撮影テクニックどころかスマホのスペックすら足りないんですけどね。
それでは、また。良い夜を。