皆さんこんにちは。みちこです。
さて、もう更新が来てしまいました!早いですね~。ブログ部の投稿日にちは基本希望制なので、自分が忙しいと思う時期を避けたりとかそういうことが出来るんですが、いつでもいい!というと、こういうことも起きます。
まあそんな不測の事態に備えておくことも必要なわけで。ということで、今回はなんと、更新記事を出してすぐまた次のブログ記事を書くという暴挙に出ております。
事前準備といえば聞こえはいいのでしょうが、まあそんなことは置いておきましょう。
さて、前回は「古典文学のおもしろさ(中古編)」ということで、私がなぜ古典文学にハマったのか、という説明の第1弾として、中古文学にハマるまでの経緯をお話しました。
次は中古から中世専攻までへと歩を進めていくわけなのですが、ここまでで、ずいぶんコロコロと興味が変わっている人間であることが確認できるかなと思います。
そんな人間が日本文学科にいていいのかとお思いになるかと思いますが、大丈夫です!
こんな人間でも日文にはいられますので、ご安心ください!文学しか学べない、日本語学しか学べない!そんなことはありません!他にも、中国文学や図書館情報学も学べますし、日本語教育学も触れることができます!
というわけで、そんな多種多様な学びを深めることのできる本学日本文学科は、来年度より「日本語日本文学科」として名称を変更することとなりました!
「名前が変わっただけで何も変わらないんじゃないの?」と言ったことはありません!ちゃんと内容も変わっております!そんな詳細が知りたい方はぜひ、6月15日開催のオープンキャンパスに足をお運びください!前回も紹介したのですが、私も学科選抜の1オープンキャンパス委員として皆さんをお迎えいたしますので、我らが(日本語)日本文学科をぜひよろしくお願いします!
(文学部特設サイトはこちらから↓)
https://www3.jwu.ac.jp/fc/public/unv/humanities/
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さて、早速本題に入りましょうか。(いつも前置きが長くなるのはクセです。)
中古への興味を持った2年の春、私は中古前後の時代のこともよく知りたい!と思い、そのうちの一つである中世文学の授業を取りました。
それがこれまた文学史の授業で「中世文学史」です。
まったく知識がない中で授業を履修し、初回授業で先生が言った一言。未だに覚えています。
「リア充から文学は生まれない」
知識が多少入っている今なら分かります。確かに中世は、「リア充」がいません。
「リア充」とはその名の通り、「リアルが充実している(人)」のことです。
皆さん、想像してみてください。中世とは、鎌倉時代や室町時代のことです。
この時代には何が多くありましたか?
---そう、「戦」です。
途中に「戦国時代」という名の時代が通称として存在するように、中世はまさに「戦乱の世」なんです。戦とは時に、政治の権力者も変えてしまいます。トップに立つ人が変われば、政治も変わり、皆の暮らしも変わります。中世とはそんな、「不安定」な時代だったのです。
天皇のような高貴な人達も、その例外ではありません。武力を振るう「武士」が猛威を振るうようになると、天皇の力でもどうしようもないことも起きてしまいます。
そんな、「天皇の力でさえもどうしようもないことが起きる」時代に、その時代に生きる人達が頼ったものは、「文字から生み出されるものたち」でした。
和歌や漢詩、文章を綴ることで、どうしようもない世の中に対する不安などを綴っていく。
それが、「リア充から文学は生まれない」の真の意味なのかな、と私は思っています!
そんな言葉に驚きつつ、受けていった授業。
ここでもまた、「知らない」のオンパレードでした。でも「知らない」ことが苦ではなかった。面白かった。もっと学びたいと思いました。
この授業を受けた中で最も影響を受けたのは、「藤原俊成」という(その筋では)有名な歌人です!
この人は「中世歌壇の立役者兼大御所様」という公の立場を持つ反面、妻(の1人)である美福門院加賀さんとのラブラブな長歌だったり、その息子である藤原定家を溺愛したりと家族に甘い一面もある人物です。
私はこの「藤原俊成」という男に非常に興味を持ちました。なんでだったのかはよく分からないのですが、おそらく公私のキャラの違いという「ギャップ萌え」が影響しているのだろうと思います。
私はこの男に本当に興味を持ちまして、その日の授業の感想に「俊成で卒論書きたいです」などとつづったような記憶があります。
さて、そこから中世への興味は尽きません。そしていつしか、中古への興味よりも中世への興味の方が勝ってしまいました。皆さんもお気付きかもしれませんが、前回よりも今回の方が饒舌なんです。
私にしゃべらせでもしたら一発で「あ、こいつ中世好きなんだろうな…」と分かります。そのくらい私は中世という時代に生まれた文学が好きなんです。
元から日本史が好きで、特に好きな時代は中世(戦国時代のあたり)ではありましたが、日本文学科に入ってまた巡り巡って中世という時代に興味を持つことになるなど誰が想像できたでしょうか。いや、できなかっただろう。(反語)←余談ですが、これ高校とかで流行りませんでしたか?!うちの高校(クラス)だけだったのかな…かなり流行った印象があります。
でも結局のところ、私は最終的に卒論を書く上で所属するゼミを、中古か中世のどちらにしようかかなり迷っていました。それこそ、締め切りの30分前くらいまでずっと迷っていたんです。
それなりに事前知識もあり、卒論対象作品や論点が明確に決まっていた「中古」。
対して浅い知識しかなく、卒論対象作品に複数候補があり、論点すら明確に定まっていなかった「中世」。
どちらを選んだ方がいいのか、自分の中ではかなり迷っていました。「どちらの結果になったとしても全力で卒論を書き上げられる自信があったからこそ」悩んでいたんです。
ただそこで、ある方から助言をいただいたんです。
「あなたは中世の話をしてる時の方が楽しそうだね!大変でも絶対楽しめるところに行った方がいいと思うよ!」と言っていただきました。
(その方は私が現在もボランティア活動をしている場所によく食事を召し上がりに来て下さる方で、なかなかに愉快で頼もしい方です。)
結局は、その方の発言が後押しとなり私は「中世」の道へと進みました。
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大学3年になって数か月経った今ですが、まったく後悔してません!!!!!
むしろあの時「中世で卒論を書くと決断した私に感謝したいくらい」です。
ゼミの同期からも「楽しそうだね」と言われるほどには学業・研究を楽しませて頂いています!!!
正直、入学当初は自分がこんなに学業にハマるなんて思ってもみませんでした。人生どこに何が転がっているのか、何を拾ってみるのか分からんものですね。
さて、あまり古典文学のおもしろさについて話してこなかったような全2本立ての紹介でしたが、いかがでしたでしょうか。
なんでこんなにハマったんでしょうね、もう自分でもよく分かりません。でも、ただ一つ分かることは、「あの時の決断は、決して間違ってはいなかった」ということだけです。
さて、次回は番外編ということで、今回掘り下げようと思って字数とまとまりがなくなりそうで断念した「藤原俊成」について話そうかなと思います。
彼は私にとって、中世への興味の扉を開いてくれた人物でもあり、個人的にはかなり思い入れのある人ですので、こうしてまとまった文章にして綴ることで考えを整理できたらなと思います。
そしてなんと次回以降の予告もしておこうと思いますが、大本命、現在卒論対象にしようとしている「阿仏尼」について語る回もいずれできたらいいなと思っております。
ほら、中世の人物紹介の投稿だけですでに3つもやろうとしているんです。もう、私の中世愛が並々ではないことがお分かりいただけたでしょうか。
というわけで、今回はここまでにします!
最後まで読んでくださりありがとうございます!