こんにちは。
いよいよ教育実習が来週から始まるということで、古典文法の勉強をしております。
いえ違うんです、忘れたとかそういうことでは断じてないんです。
ただ…文法に対する見方が大学と高校では少し違うといいますか、しばらく使っていなかった高校古典の文法用語をふ・く・しゅ・うしているんです。
高校の古典ではしばしば品詞分解をしては「マ行四段活用連体形」、あるいは「使役の助動詞『す』の連用形」といった判別をしますでしょう?大学では基本的にそういったことがテストで問われることはないのですよ。
そうはいってももちろん理解はしていますよ。本文を見て「ああ、これは完了の『たり』だな」みたいなことを思います。この時、大学の授業(特に作品を文学として読んで解釈について考えるとき)で重要なのは文の意味です。荒っぽいことを言ってしまえば「完了」という用語をど忘れしてしまったとしも、正しく文の意味を取れればそれでよいのです。わざわざ現代語訳をノートにぎゅうぎゅうと書く必要はない、ただ本文からある程度の内容を読み取りたい。そんなときには、高校時代に培ってきたこの品詞判別能力が大いに役立つのです。
しかし、大学に入学して以来ほとんど丁寧に品詞分解という作業をしていなかったわりに、案外覚えているものですね。高校生の私、よくがんばったと、なんだかしみじみしてしまいます。私自身高校生のときは古典だって得意どころかどちらかというと苦手でしたし(大きい声では言えませんが、赤点取ったこと、あります)、今でもときどき「やっぱ古典ムズイわあ」と思うこともあります。動作の主体を読み間違えたり、『べし』の訳し方に迷ったり、ね。それでも古典のすっとんきょうなお話とか、しみじみと趣深いお話がおもしろくて仕方がないので、そのまま古典分野で卒論まで書こうとしているところです。そう考えると、教育実習で評論文などではなく古典を担当させていただけるというのは幸運ですね。
高校古典文法関連の話でいうなら、昨年私が受講した「日本語文法」という授業では高校古典文法の背景、裏話的な内容を学ぶことができました。私が受講した時のご担当富岡先生はとても気さくな方で、小説や漫画の一節を引用しながら文法の説明をしてくださったり、「実際に生徒からこんな質問が来たらなんと答えればよいのか」というQ&A形式で話してくださったりしたので、思ったよりも気楽に楽しんで受講することができました。期末のレポートや小テストには少々苦戦しましたが、受講前に比べるとちょっとばかりは文法に親近感を持てるようになった気がします。教職課程を履修中の日文生は受けてみるとよいです(と、私はアドバイザーの先生から言われたので履修しました!)
4年生になって卒論執筆のための調査・ゼミでの発表が本格化していく中での教育実習。なるほど、これまで散々「本当に教職課程を履修しますか?大変ですよ?本当に履修継続しますか?するんですね?本当に大丈夫ですね?」とおどしをかけられたのはこういうことがあるからなのか、と最近は思います。
まあ、卒論も実習も全力で楽しんでみせます。