みなさん、こんにちは!
去る3月20日、無事に卒業を迎えることができました、ももこです。
卒業式当日はあいにくのお天気でしたが、午後には雨も上がり、花曇りの中に佇む成瀬記念館が幻想的な雰囲気を漂わせていました。友と語らい、恩師にご挨拶をし、充実した一日を過ごす中で実感したのは、この四年間、本当に恵まれた環境に身を置けていたということ。この場所でしか獲得しえなかった学びを修めた今、私がすべきこと、私にできることはどのようなことだろうか…と、改めて考えさせられる機会となりました。この度の卒業式は、そういった意味でも、単なる感動のワンシーンではなく、通過儀礼として私の人生に深く刻まれたことと思います。
あと、もうひとつ。これまで様々な場面で惜しみないサポートをしてくれた家族を、代表学生として椿山荘に招くことができたのが何よりの喜びでした。一生をかけても返せるはずもないですが、「恩返しpart1」とか、「親孝行part1」くらいにはなったでしょうか…(笑)?お父さん、お母さん、お姉ちゃん、四年間本当にありがとう!
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さて、本日は私の最後のブログ更新日です。何を書こうかなぁと数日前から頭を抱えていたのですが、今日の午後に少しだけ参加することができたブログ部おはなし会で出た話題にふれて、幕を下ろしたいと思います。
文学部、ましてや日本文学科に在籍している身なら必ず一度は通る「日本文学って学んで何になるの?」問題。日文生にこの質問をしたら、十中八九怪訝な顔をされると思いますが、この問題は私にとって結構身近な話題でした。…というのも、毎年元旦に我が家を訪れる叔父がこの手の質問をしてくる人だったのです(叔父さんには、専門学校を卒業した後、看護師になって手に職をつけた自慢の娘さんがいることを思えば、こういう疑問を持つことも当然なのかもしれませんね…)。
「日本文学なんか勉強しても就活には不利だ!」
「日本文学なんか勉強してどんな職業に就くんだ?」
このような言葉を浴びせられても、これまでの私は笑ってごまかしていました。取り合わないことが一番の対抗策だと思っていたからです。
しかし、今年の私は違いました。研究対象に真剣に向き合い、五万字に及ぶ卒業論文を提出した者として、ゼミの仲間が卒論と両立しながら一生懸命就活している姿を見てきた者として、我慢ならなくなったのです。私は角という角を削ぎ落したような人間なので日常生活で言い返すことはあまりしませんが(笑)、このときは鼻息荒く大声で反論しました。
「おったん、それをいっちゃあおしめぇよ(寅さん風)」という言葉に端を発し、私が叔父に話した内容はかいつまむと以下のようなもの…。
大学で身に付けることができるのは、その学問における専門性だけではない。専門的な研究を行う過程で得た本質的なスキル、例えば、自ら情報収集をして課題を発見する力、課題を解決する論理的思考力、自分の考えを他者に分かりやすく伝える表現力や発信力なども、立派な大学での学びの成果である。むしろ、文学部に限らず、どの学問においても、大学で身に付けた専門性が直結する職業ばかりでない現代において、この本質的なスキルこそが社会で真価を発揮する大学での学びではないのか。そう考えれば、日本文学科での学びが就活においても、人生においても無駄なんてことはありえないっ!
このような私の主張に、叔父は「難しいことは分からない…」と取り合ってくれませんでしたが、理不尽な質問に対して初めてできた反論だったので達成感もひとしおでした(笑)。四年間、本学の日本文学科で学んだ自信と矜持が私を奮い立たせてくれたのだと思います。
悲しいかな、今の世の中では日本文学は学ぶ意義を問われる立場にあります。Xなどで古文・漢文不要論争をよく目にしますよね…。詩や和歌を詠み、文字を綴る営みが何千年も前に興り、廃れることなく現在まで継承され、今なお多くの人々の心を惹きつけてやまないことを踏まえれば、学ぶ意義など無限にあるように思うのですが、利益を至上のものとして位置付けたがる厳しい風潮の中で、日本文学を学んだ者が生き残っていかなくてはならないことも事実です。そんなとき、私たちが守り刀として活用すべきなのが、大学で磨いた本質的なスキルなのではないでしょうか。
また、「文学」とは、時代を超えて人の心にふれることだと思います。それは、就活云々といった短期的な活動だけでなく、生涯に亘って私たちの心を豊かにしてくれるはずです。 さて、日本文学科に在籍しているみなさん、新たに入学されるみなさん。本学科で学びを深める中で、時には「日本文学って学んで何になるの?」問題に突き当たることがあるかと思います。それは、対外的な場面での悪意ある問いかもしれないし、惑う中で自分に課した残酷な問いかもしれません。
しかし、日本文学科での学びが無意味であるなんてことは、絶対にありません!
先生方は私たちに専門的な知識だけでなく、この社会をしなやかに生きる術を授け、私たちもまた、したたかにその術を自分のものにしていくのです。本質的なスキルは社会に出て、より一層洗練されていくのだと思いますが、その基盤となる地力は、確実に大学で獲得したものです。今はまだ発揮されなくとも、みなさんの中で着実に育っているはず…。日本文学科で学ぶことに自信と誇りをもって、これからも学業に励んでくださいね。みなさんの大学での学びが実り多いものになるよう、心から祈っています!
(かくいう私は大学院に進学するので、あと2年間は日本女子大学にお世話になります。専門性を高めるだけでなく、守り刀としての本質的なスキルを磨くことも忘れずに、研究に邁進する所存です。一緒に頑張りましょう!)
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ここまで長々と書き連ねてきましたが、そろそろ幕を下げるときですね…(泣)。
ブログ部に出会い、また幸運にも、その一員として活動させていただけたことが、私にとって何よりの喜びでした。途中、更新が滞ってしまったこともありましたが(本当に申し訳ない…)、そんなときは他のブログ部員さんの素敵な投稿に励まされていました。名残惜しいですが、これからのことは頼りになる後輩のみなさんに託し、4月からは一読者として、ブログ部の活躍を楽しみに、日々過ごしたいと思います。応援しております!
最後に、これまで私の拙い文章を読んでくださった読者のみなさま、ブログ部のみならずゼミでも大変お世話になった石井倫子先生、いつ、どんなときも温かく迎えてくれるブログ部4年生、あやめさん、さくらさん、ののさん、ゆづきさん、わたさんに心より感謝申し上げます。
誠にありがとうございました!
それでは、また!