運を開く

皆さん、明けましておめでとうございます!

まず、はじめに…。新年の幕開けから、悲しいニュースが続いていますね。皆さんの無事を願うばかりです。地震や津波の被害にあわれた方々が、少しでも早く平穏な日常を取り戻せることを、心から祈っています。

そんなこんなで、本日は、実家でのお正月を経て、頬が膨らんだことを鏡で確認しつつも、体重計からは目を背けているももこがお送りいたします。

さて、新しい年を迎えたわけですが、皆さんはもう占いをしたり、初詣でおみくじを引いたりして、今年のご自身の運勢を調べられましたか?

私は調べました!我が家では新年になると開運雑誌を購入して、家族全員の1年の運勢を調べるという習慣があります。もちろん、初詣ではおみくじも引きました。以前は、「悪い結果だったらどうしよう…」と思って、占いをしたりおみくじを引いたりすることはなかったのですが、最近になって自分の運勢が気になりだしました…。占いやおみくじの結果を受け入れつつも、それに振り回されたり全てに従ったりするのではなく、アドバイスだと思って適宜自分の生活に取り入れることが大切だと思います!

さあ、そこで!私の今年の運勢をちょっとだけご紹介…。

まずはおみくじ…、「吉」でした。(めでたく「大吉!」と紹介できず、すみません(笑))このおみくじによると、「人に対して驕り高ぶることなく、謙譲の心を持つように…」とのこと。他者に対する謙譲の心はいつも携えているつもりですが、本年はいつもよりちょっと意識しておこうと思いました!

続いて雑誌の占いでは…、「名声と転換。光と影を経験する大変化の1年」と書かれておりました。(ちなみにこの占いは星によるもの…私は七赤金星です!)「名声と転換」、「光と影」なんて何だかカッコいい運勢になっていますが、きっと、暖かな陽“光”に照らされた道を歩きつつ、たまに木“陰”で涼しい風に吹かれながらひと休みする…、そんな1年になるんじゃないかなぁと予想しています(笑)!

占いやおみくじのアドバイスを受け止めつつ、今年は昨年以上に学びに貪欲に、そして様々なことに挑戦する年にしたいと思います!

最後に受験生の皆さんへ…。だんだんと共通テストや一般入試が近づいてきましたね。本学への出願もいよいよ始まります。私自身、共通テストや一般入試を経験したので、この時期は体力的にも精神的にも、本当にしんどかったことをよく覚えています。出願の手続きに…、勉強に…、体調管理に…と、大変なことが重なりますが、落ち着いて焦らずに、1つ1つ丁寧にこなしていってください。皆さんが、これまでの努力の成果を発揮できるよう祈っています!

本日もお付き合いいただきありがとうございました!それでは、また!

クリスマスと優しい嘘

***

12年前のクリスマスイブ、母から突然告げられた言葉。

「なんかね…、抽選に当たったみたいで、もう一泊できるようになったよ!」

この一言に驚きを隠せない私と姉は、荷物を預けるために、カウンターで黒いスーツの職員さんとお話している父を横目に、「えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」と大絶叫した。姉とふたり、ぴょんぴょんと飛び跳ね、クリスマスの奇跡に、小さな体で喜びを表現したのだった。

その時、私たち家族は東京ディズニーリゾートに来ていた。当初1泊する予定だったところ、何らかの抽選に当たって2泊できるようになったというわけだ。当時、まだ小学3年生だった私はよく状況をつかめていなかったが、ただ、何かとんでもないラッキーが起こって、夢の国に滞在できる時間が24時間も伸びたということだけは、はっきりと分かった。

***

何ヶ月も前に実行された父がホテルを予約するために練りに練った作戦…。それは、家の電話、父の携帯、母の携帯、姉の携帯から一斉にホテルに電話を掛けるというもの。私は、家の電話の前に張り付いた父に代わって、父の携帯からホテルに電話を掛ける大役を任された。父はこの日までに、各電話が何秒で相手側につながるのかということを調べ上げ、ホテルの予約電話が解禁される何秒前にボタンを押せばいいかということまで計算していた(今、冷静になって考えてみると、引いてしまうくらい一生懸命だったわけだが、当時はそうでもしないと予約が取れなかったのである)。

この時は、姉の携帯から掛けた電話がヒットした。電話がつながった瞬間、父が急いで飛んできて姉から携帯を譲り受け、そそくさと部屋の外に出ていった。

***

1日伸びただけでも夢のようなのに、それ以外にもたくさんの初めての経験をさせてもらった、あのディズニー旅行。「させてもらった」「してもらった」という言葉が多くなってしまうのは、あの思い出が何年も前のことで、当時の私はまだ幼く、だんだんと思い出す記憶が薄れてしまっているからかもしれない。ただ、うすぼんやりとした記憶の中ではっきりと覚えているのは、常に笑いの絶えない幸せな旅だったということ。

父はガイドツアーを付けてくれた。ストレスなくアトラクションに乗れることも嬉しかったが、自分たちだけでは絶対に知り得ないディズニーの秘密(アトラクションやパーク内の装飾の意味や隠れミッキーなど)を1つ1つ教えてもらえることに特別感があって、とっても楽しかった。

また、この時、初めてディズニーシーに上陸した。ダッフィーのぬいぐるみを買ってもらい、それをおなかの前で大事に抱えながら、姉と共にパーク内を駆け巡った(当時ぬいぐるみを抱きしめて歩くのが流行っていたのである)。

あの時の私は、ねずみの王国の小さなお姫様に違いなかっただろう。目に入るものすべてが輝いて見えて、自分自身もキラキラと輝いているように思えた。

しかし、楽しい時間はあっという間に過ぎていった。たくさんのアトラクションに乗って、おいしいご飯を食べた、二度と味わえないような幸福な時も、あと少しで終わり迎えようとしている。舞浜駅から電車に乗って、だんだんと小さくなるシンデレラ城を見つめ、ついに見えなくなった瞬間、子どもながらに「あぁ、この世界に戻ってきちゃった…」と感じた。

混雑した電車の中、はぐれないようにぎゅっと握った母の手の温かさが、不思議と私の手にいつまでも残っていた。

***

12年経った今でも、あの時のクリスマスの奇跡をふと思い出す。家族の間でもふとした瞬間に話題に挙げられ、そのお話をするたびに、みんなが朗らかな気持ちになるのだ。

ところが、最近になって驚きの事実が判明した。母から告げられたあの言葉。

「なんかね…、抽選に当たったみたいで、もう一泊できるようになったよ!」

これは、嘘だった。

何か別の会話をしているときに、母がうっかり口を滑らせた。どうやら、もともと2泊3日の旅行の予定だったが、当日になるまで子どもたちに知らせず、なおかつ抽選に当たったことにして、サプライズにしようと父と母で計画していたようだ。理由を聞いてみると、「その方があなたたちが喜ぶと思ったから」とポツリと呟いた。

どうして今まで気づかなかったんだろう。よくよく考えてみれば、脈絡のない嘘だったはずなのに。父はホテルの予約の電話をしたとき、部屋の外で何を話していたんだろう。母は帰りの電車の中で、何を思っていたのだろう。当時の私はまだ子どもで、ふたりが与えてくれた世界を得意げに闊歩する、世間知らずのお姫様だった。母に言わせてみれば、「そんな嘘を簡単に信じるくらい、素直でかわいかったんだよ…」。

たまに、家族でまたディズニー旅行に行きたいねと話す。でも、父は「もう1日動きまわるのは難しいな」と言う。母は「じゃあ、私はお父さんと一緒にゆっくりまわろうかな」と言う。

あの時パークの中を、手を引いて歩いてくれたふたりの背中は、ずいぶんと小さくなった。ふたりが年を取ったからなのか、私が大人になったからなのか。きっとその両方だと思う。

あの日のクリスマスの奇跡は、時を経て、父と母がついた優しい嘘によって、決して忘れることができない記憶となった。思い出すたびに分からなくなる記憶があって、また、新たに分かる記憶があって…、そういう循環の中で、12年前のクリスマスほど心温まる記憶は後にも先にもないように思う。

***

皆さん、こんにちは!

ご挨拶が遅れてしまいました、ももこです。

このブログが2023年最後の投稿となります。早いものですね…。つい先日ブログ部に入ったように感じていました(笑)。

皆さんが健やかに新年を迎えられますよう祈っております!

本日もお付き合いいただきありがとうございました!それでは、また来年!

すばらしきかな、やまと絵

皆さん、こんにちは!

寒さが一段と増してきましたね…。夜ご飯にお鍋をつつきたくなる季節です!

しかし、ひとり暮らしの身にとって、お鍋で作る料理って意外と悩ましい料理なんです。この季節に食べるいわゆる“お鍋”もそうですが、カレー、シチュー、ビーフシチュー、おでんetc.…。ひとたび作ってしまえば、ひとりで食べるには、多すぎる量ができ上がってしまうのです。

例えば、カレー。普段は食べたくなっても、だましだましレトルトやコンビニで売っているもので我慢するのですが、人間、どうしても手作りのできたてを食べたい時ってありますよね!衝動的に材料をそろえて、作って、一皿分を食べる…。でも、食べ終わった後に必ず後悔します。「こんなに食べられない!何回かに分けたとしても、絶対に飽きる!」と…。

そんな時はこう思うのです。「待て、焦るな自分。味変すればいいじゃないか!そうだそうだ!余ったカレーでドリアでも作ろうじゃないか!」と…。そそくさと、グーグルで「カレードリアレシピ」と検索。「ふむふむ。あの材料をそろえればいいんだな。よしよし。ん?ドリア作るのにオーブンって必要なんだ…。うちにオーブンはないぞ…」

こうして味変の機会を失ったカレーは、私の安直な考えで冷凍庫へ直行。そのカレーが何ヶ月か後に、そこから発掘されるのはここだけの話です(笑)。

そんなこんなで、本日は、お鍋料理のリメイクレシピを、いろいろ知りたいと切に願うももこがお送りいたします。

さて、前置きはこのくらいにして、今日のお話に入りましょう。

前回の投稿で11月はじめの3連休に、母と一緒に「ハリー・ポッターと呪いの子」の舞台を観劇したことを書きました。実は、その次の日には姉も合流して3人で、東京散策をすることになっていたんです。「どこに行く~?」と姉が言えば、母と私はふたり声を合わせて「「やまと絵!!!」」と一言(笑)。現在、東京国立博物館で開催されている「やまと絵 受け継がれる王朝の美」という特別展のことです(開催は12月3日までです)。私と母の熱い視線に挟まれ、西洋史専攻だった姉は「私にも分かるかなぁ~」と言いながらも、OKしてくれました。

行くと決まれば、行動が早い私たち。すぐにチケットを取って、上野公園へLet’s go!はじめは電車を使って行こうとしていたのですが、家の近くのバス停に「上野公園行き」という文字が…!恥ずかしながら、上京して早1年半も経つのに、自分の家の近くのバス停から一本で上野公園に行けることを知りませんでした(笑)。母から「これでいつでも好きな時に上野公園の展覧会に行けるね!」と言われました。これからの大学生活、このバス停を何回も使って上野公園に赴き、いろいろ学ばなければと決意を新たにしました…。

私が東京国立博物館に行くのはこれで2度目。1度目は高校2年生の時のことです。鑑賞したのは、「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」という御即位記念特別展でした。(この展覧会のお話だけで、1つの投稿分になってしまうほど長いので、またいつかの機会にお話しさせてください!)それから約4年ぶりの東京国立博物館…。こんな感じだったなぁなんて感慨にふけりながら、お目当ての特別展が開催されている平成館に向かいました。

ひとたび会場に足を踏み入れると、一瞬でやまと絵の世界に引き込まれました。その美しさもさることながら、その壮大な世界観、歴史に心を奪われるのです…。ここからは、そんな展示の感想を…。

歴史の教科書で見たあんな作品やこんな作品が目白押し!私が1番感動したのは、『信貴山縁起絵巻』です。高校生の頃、日本史の授業で習ってから、倉が空中に浮いている不思議な絵がずっと印象に残っていました。私が行った期間には、ちょうどその絵が描かれている「飛倉巻」が展示されていたのです!じっくりとその絵を見てみますと、倉が飛ぶのを見ている人々が、あっと驚いたような顔をしています。手を大きく上げて楽しんでいる人々もいるようです。教科書で見ただけでは決して分からない、人々の細かな表情を読み取ることができました。

他にも『紫式部日記絵巻』や『源氏物語絵巻』、『鳥獣戯画』や『平家納経』、『伝源頼朝像』など、誰もが一度は目にしたことがある名品が一堂に集結。「こんな幸せなことあっていいのか…!」と噛みしめながら鑑賞していました。

また、絵画のみならず、様々な書跡にふれることができたのも大変興味深い経験でした。日本文学科に入ると「変体仮名演習」という授業を取りまして、半期の間受講すると、不思議なことにくずし字が読めるようになっているんです。ですから、今まで形としてしか認識できていなかった文字を、1つの情報として受け取ることができるようになり、その意味が分かるようになるんです!1つ新たな視点を手に入れただけで、世界は大きく広がります。そんな大学で得た“知”が、実際の学びの経験と結びついてるなぁと感じました。

大学での学びという点でいうなら、変体仮名だけではなく、作品の歴史的背景や、題材とされる物語の知識があるということにおいても、この度の特別展で展示されていた作品への理解がより一層深まっていくように思いました。授業で扱った作品や資料として提示されていた作品の実物を見ることができるというのは、大変光栄なことですし、それだけで言葉にはできないドキドキ感、ときめきが高まるのを感じます。そういった知識を持っていなかった自分でも、この展覧会に来れば、やまと絵の美しさや素晴らしさを感じることはもちろんできたと思いますが、その時よりも少し成長した自分の方が、より多くのことを感じ取り、より深く理解することができるのだと思います。

特別展「やまと絵 受け継がれる王朝の美」の鑑賞を通して、やまと絵が継承してきた壮大かつ華麗な歴史にふれ、1つ1つの細かな描写や優美な世界観を目にすることができました。また、自分自身がこれまでの大学生活で培った“知”を生かすことができた貴重な経験だったと思います!

会場から出ると、展示に圧倒された脳と心とは裏腹に、全身でドキドキ感とときめきを受け取っていたせいか、母と姉と私、3人そろってお腹の虫がなりました(笑)。その後、上野公園近くの中華屋さんで、もりもりお昼ご飯を食べ、無事に帰路についたのでした。あぁ、おいしかった…(笑)!

本日もお付き合いいただきありがとうございました!それでは、また!

Welcome home.

皆さん、こんにちは!

1週間ほど前の3連休に時が戻らないものかと、本気で考えているももこです。

皆さんは3連休いかがお過ごしでしたか?季節外れの暑さではありましたが、天候にも恵まれ、どこかへお出かけしたり、おうちでゆっくりしたりと、楽しい時間を過ごした方が多かったのではないでしょうか…。

かくゆう私もそのひとり。後期が始まった頃から、この3連休を心待ちにしていました。というのも、久しぶりに母が東京に遊びに来てくれることになっていたんです!連休の1ヶ月ほど前から、母との会話は「11月の3連休はどこに行く?」ばかり…(笑)。相談に相談を重ね、今回は舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』を観に行くことになりました。

本日は、そんな連休の思い出をお話したいと思います!

さて、このブログでもたびたび触れてきましたが、私、ファンタジー映画が大好きなんです…。ですから、「ハリー・ポッター」シリーズは言うまでもなく、大、大、大、大、大好きな作品です(笑)!

思えば、物心ついた時には、実家には「ハリー・ポッター」のDVDがありました。毎夜何番を見るか姉と相談して、母に「明日も学校があるんだから、早く寝なさい」と言われるまで、それはもう、姉とふたりテレビにかじりついていたことを今でも覚えています。また、大学の受験期には、寝る時にBGMとして「ハリー・ポッター」の映画を流すことで、1日中勉強して疲れ切った心を癒すということまでしていました。そのかいあってか、「ハリー・ポッター」の知識は人一倍…、「ひとりハリー・ポッター」(ひとりでハリー・ポッターの1シーンを演じることをこう呼んでいます)だってできちゃいます(笑)!

つまり…、「ハリー・ポッター」は私の人生になくてはならないもの、生活の一部なんです!

今でもよく、1作品目から順にエンドレスで流します。大学生になってからは忙しくて、はじめから最後までテレビにはりついて見続けることは難しくなりましたが、ふとした瞬間に目に入ってきたシーンが、不安な気持ちやつらい心を癒してくれたり、勇気を与えてくれたりするんです。この作品は、ある種の癒し効果、セラピー効果があるような気がしています。

(なぜ、私が一人暮らしの家でも「ハリー・ポッター」を見られるかと言いますと、昨年の誕生日に、母が1作品目から8作品目まで全てが入ったDVDセットを、プレゼントしてくれたからなんです。今年は「ファンタスティック・ビースト」のシリーズ3作をプレゼントしてくれました。本当にありがとう!)

ここまで、私の熱い「ハリー・ポッター愛」について語ってきましたが(笑)、そろそろ本題に入らなくては…。

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、ずっと観てみたいと思っていた舞台の1つでした。もともと「ハリー・ポッター」が大好きだったこと、また、自分自身がまだ知らない「ハリーポッター」のストーリーを知れることに合わせて、今回は母と一緒に観ることができるということもあり、私のドキドキワクワクする気持ちは観劇日に近づくにつれ、大きくなっていきました。

前日入りした母と、夜遅くまで「ハリー・ポッター」のDVDを見たので、予習はばっちり(笑)!登場するキャラクターが分からないなんてことがないように、公式ホームページも確認して当日に臨みました。

会場は「TBS赤坂ACTシアター」。最寄りの赤坂駅で下車すると、どこからか聞いたことのあるメロディーが流れてきました。映画「ハリー・ポッター」のテーマ曲です!「駅の中からハリー・ポッター一色だね~」なんて言いながら、母と一緒に感動していると、これまた身に覚えのある影が…。

ん?んん?こ、これは…ドビー?母と一緒に二度見してしましました(笑)。そう!この影は、屋敷しもべ妖精のドビーです。おっちょこちょいだけど、いつもハリーを助けてくれる、心優しい愛すべきキャラクターですよね。ちゃっかり母とふたり記念撮影をして、歩みを進めると、今回の舞台の重要なキーとなる「タイムターナー(逆転時計)」の大きなモニュメントが登場…。だんだんと、魔法の世界に入っていくような感覚を覚えます。会場に入る前から、観客の心を惹きつける工夫が細部まで施されているなぁと感心してしまいました。

さて、ここからは舞台の感想を、3つに分けてお話ししたいと思います。

まず1つ目。この舞台は、「ハリー・ポッター」の本編から19年後の物語で、ハリーとその息子アルバスセブルスのつながりに主軸を置いて展開されていきました。魔法界を救った英雄ハリー・ポッターの息子としてのプレッシャーに、つぶされそうになるアルバス。幼いころに両親を亡くしたため、親としてどうやって息子に関わればいいか分からないハリー。ふたりの苦悩や葛藤は、これまでの本編では描かれてこなかった親と子の関係から生み出されるものであり、ハリーとともに年を経た物語全体の成熟性を感じました。

思えば、このお話には様々な親子が登場します。ハリーとアルバス。ドラコと息子スコーピウス。ロンとハーマイオニー、そしてふたりの娘のローズ。亡きセドリックとその父エイモス・ディゴリー。あと、ここではあえて申しませんが重要な親子がもう1組出てきます。どの親子だって、愛し合っているはずなのに、いびつな関係性になってしまうこともある…。そういった関係に注目しながら観てみるのも、とても興味深いことだと思います。

次に2つ目。ストーリー全体に張り巡らされた伏線が、観客の納得する形で解きほぐされていくのが本当に面白かったです。この舞台に限らず、近年公開されている映画「ファンタスティック・ビースト」のシリーズも含めて、それぞれのお話を断絶させることなくつながりを持たせ、かつ私たちがあっと驚くような伏線を仕掛ける、原作者J.K.ローリングには感服せざるを得ないように感じました。

そして3つ目。最新の技術を駆使した「魔法」の表現が本当に素晴らしかったです。今回の舞台で私が楽しみにしていたことの1つは、皆さんもよく耳にするであろう魔法がどのように表現されるのかということです。しかし、実際に観劇している最中に、そんなことを考える余裕はありませんでした(笑)。というのも、どの魔法の表現も、嘘ではなく、リアルなものとして受け取ってしまうほど、精巧に作られていたからです。むしろ、リアルさがあって魔法の表現に何の疑問も持ち得なかったからこそ、物語に没頭することができたように思います。まさしく、この舞台では「魔法がいま、現実になる」のだと感じました。

できるだけ、ネタバレを避けたので、とても抽象的な感想になってしましましたが、心の底から言えるのは、本当に素晴らしい舞台だったということです。また、観劇し終わった後、自分の心に少なからず変化が起こったような気がしました。

先ほども書きましたが、この舞台のキーとなるのは「タイムターナー(逆転時計)」です。文字から見てお分かりになると思いますが、時間を逆転させる、つまり過去に戻すことができるアイテムなのです。(物語では、このアイテムをアルバスとスコーピウスが手に入れたことによって事件が巻き起こっていくわけですが、)私はこのアイテムから、時間を戻して、過去に何かしらの手を加えれば、確実に今の現実は変わってしまうということを学びました。至って当たり前のことを言っているように思われるかもしれませんが、私たちは時間を巻き戻すことなどできないと知っているから、そう思うんだと思います。しかし、この舞台を見ると見方が変わります。現実味を帯びて、自分に問いかけてくるんです。「ああすれば良かった」「こうしてほしかった」という後悔や執着を過去に戻って解消すれば、幸せになれるのかと…。「因果応報」とはまさしくこのことで、新しく過去に手を加えれば、それに伴う未来は必ず変化するんです。でも、私たちは時間が巻き戻ることはないと知っているから、その意味について本当に理解しようとは思わないのです。

ですから、この舞台を観て、私たちが日ごろ抱えている後悔は、必ずしも悪いものではないのかもしれないと感じました。慰めなどという簡単な言葉では表せないのですが、自分の中で、ずっとくすぶっている思い、過去に対する後悔や執着を、少しだけでも肯定的に包み込んであげられたらいいなと思えるようになりました…。

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、興奮と感動がぎゅっと詰まった物語ですので、ぜひご覧になってください!(私はもう一度観に行こうと、母と相談中です(笑))

本日も長々とお付き合いいただきありがとうございました!それでは、また!

Special day

皆さん、こんにちは!

先日、無事にまた、1つ年を重ねることができました、ももこです。

家族からは誕生日になってすぐおめでとうラインが…。友人たちからはお祝いの言葉と共にプレゼントまで頂き…。本当にありがたい限りです。

ある友人に「名前からてっきり春生まれだと思ってたよ~」と言われました。…た、確かに!恥ずかしながら、20年近く生きてきて、自分の名前を季節から連想したことがなかったんです。というのも、ずっと前に母から、私の名前は中国の「桃」に託された意味に由来すると聞かされていまして…。中国では「桃」は不老や長寿のシンボルとされる縁起物なのだそうです。今年履修している中国文学の授業でも、「桃は古代から今日に至るまで縁起物として人々に親しまれているんですよ」と紹介されまして、聞いた瞬間は恥ずかしかったりもしたけど、何だか誇らしかったりして…。この文章を書いている今も、「何か名前負けしてるよなぁ~」なんて思いつつ、誰かが自分のために一生懸命考えてくれた名前って、それだけで価値のあるものなんだって感じています。

私はしばしば、自分が生まれた日がどんな日なのか、同じ日に生まれた人にどんな人物がいるのか、無性に調べたくなってしまう時があります。

(ちなみに…、私と同じ誕生日の有名人・偉人には、初代内閣総理大臣である伊藤博文、『ドリアン・グレイの肖像』で知られるイギリスの作家オスカー・ワイルドなどがいます!あと、これは最近知ったのですが、藤原道長がかの有名な歌「この世をば我が世とぞ思ふ望月のかけたることもなしと思へば」を読んだ日が、私が生まれた日と同じだったんです!ここに並んだ名前を見ると、何だか恐れ多くなっちゃいます…)

こういう行動をしてしまうのは、自分が生まれた日に何らかの意味を持たせたい…という生への執着だと思うんです。不安になった時、自信が無くなってしまった時、あんなことやそんなことを成し遂げた偉人や有名人が自分と同じ日に生まれ、歴史上の分岐点となることや重要なことが自分の誕生日に起こっていたとしたら…、少しだけ前を向ける気がするんですよね。自分がこれまで生きてきた人生とは関係ないところで、私は生まれた時から特別な存在なんだって認識したいんだと思います。

でも、自分がそうやって執着する誕生日は、意外にも普段の日常と変わらず、ゆっくりと穏やかに過ぎていくんです。一人暮らしをしていて改めて思うのですが、家族といた頃はそれこそパーティーなんかをしてもらうわけですけど、一人でいると、これがまあ、本当に普通の日と何も変わらない時間を過ごします。

総理大臣になる人物が生まれた日だって、数々の名作を遺す文豪が産声を上げた日だって、きっと穏やかな日であったに違いありません。誕生日には、ただ、あなたが生まれた日を祝い、その存在を特別に思う人たちが何人かいて、あなた自身もその喜びを噛みしめて感謝する…。それだけで十分なんじゃないかなと思います。

思えば、私にとって何気ない今日が、誰かにとっては特別な日かもしれない。そう考えると、世界は穏やかに見えて、毎日が特別な日なんですよね…。

人間は生まれた瞬間に、いつかはこの世界に別れを告げることが決定されます。だからこそ、生に執着して、それが一番簡単に感じられる誕生日にすがるんだと思います。でも、特別なのは生まれた日じゃない。特別なのは今日を一生懸命生きるあなたであって、私たちは過去に生きているわけではありません。

誕生日とは、「本当に特別なものは何か?」ということを私たちに考えさせてくれる点において、特別な日なんだと思います…。

本日もお付き合いいただきありがとうございました!それでは、また!

ここらで、ひと休み…

皆さん、こんにちは!

早くも、温かい鍋をつつきたい気持ちでいっぱいのももこです。

本日入ったコンビニで、レジの横におでんのブースができているのを見て、「あぁ、もうそんな季節か…」とひとり感慨にふけってしまいました(笑)。一昨日頃から、急に秋の涼しさを肌で感じるようになりましたね。しかも昨日はあいにくの雨。久しぶりにジメジメとした天気でした。慌ててたんすの奥から長袖のお洋服を引っ張り出したら、シワが…。「湿気でシワが伸びてくれますように…」と願いつつ学校に向かったのですが、むしろ湿気でよりシワシワになってしまいました(笑)。皆さん、衣替えはお早めに…。

さて、本題はこれから…!!と、書いてみたものの、ここ最近は後期の授業に慣れるのに必死だったり、発表が重なっていて準備で忙しかったりと、ネタがない!!

ということで、大変申し訳ないのですが、本日は、ごく普通な私の身の回りの近況報告をさせていただきたいと思います…。

まず1つ目。姉がようやく運転免許を取りました!前の文で「ようやく」という言葉を使ったのでお分かりになるかもしれませんが、免許を取るまでに、本当に、本当に時間がかかったんです。今年から社会人になった姉が自動車学校に通い始めたのは、3月のこと。もう半年も前です。8月に入った頃から、姉がめっきり教習所に行かなくなってしまったので、母がおしりを叩いて、叩いて、叩きまくっていたのですが、全く聞く耳を持たず…。母も私も怒る気力さえ無くなっていたのですが、9月になってから何とか頑張って通って、念願の免許を獲得したそうです。当の本人は、「サングラスかけて、ワイルド・スピードの音楽流しながら運転しちゃうよ~」なんて言ってますが、本当に大丈夫なんでしょうか…。頼むよ、お姉ちゃん…。

(ちなみに、私はまだ運転免許を持ってません!同学年の学生さんが、免許取得の話をしているのをよく耳にしますが、私はなかなか時間が取れず…。家族とは、「地元で取るか、東京で取るか」なんて相談をしています。しかし!もし東京で取ることになったら、狭い道&車線変更の嵐…、心臓がいくつあっても足りないような気がしています(笑))

次に2つ目。私の影響で、姉が「ロードオブ・ザリング」「ホビット」のシリーズにはまったようです!(またまた姉の登場です(笑))私は夏季休暇中に実家に帰省した時に、シリーズ全てを見てしまったのですが、姉は仕事や用事でなかなか見られず、「この3連休を使って全部見てしまおう!」と計画しているようです。今でも時々、話が進むたびに姉から感想のメールが届いて、ふたりで語り合います。自分の好きなことについて、語り合える人がいるって本当に幸せなことです。ご興味がある方は、ぜひ「ロードオブ・ザリング」「ホビット」のシリーズ、見てみてください!

続いて3つ目。人生ではじめて、スクラブなるものを手に入れました。以前から肌の乾燥が気になってはいたのですが、いつも後回しにしていたんです。でも、これからの季節はもっと乾燥して、肌がカサカサになってしまうだろうし…と考えているうちに、自然に商品に手が伸びていました。肌に関わることなので、買う前に効果や使用方法などをしっかり調べようと思い、スマホで検索したのですがなかなかヒットせず…。というのも、私、間違えて「スクラブ」を「スクラム」と入力していたんです…。どうりでラグビーのことしか引っかからないわけだ…(笑)。

スクラブを使うと、乾燥しやすい肘や膝の肌が滑らかになりますし、何だかスクラブを体に塗った手がとても柔らかくなったように感じるんです。何より、ちょっとは女子力が上がった気がしますしね…(笑)。

そんなこんなで、今日は、私の近況報告をするだけのブログになってしまったのですが、たまにはこうやってひと休みするのもいいでしょう!11月には、とっても楽しみにしていることもありますので、またブログでそのお話もできたらいいなぁ。

本日もお付き合いいただきありがとうございました!それでは、また!

ももこ imadoco?

皆さん、こんにちは!

とうとう夏休みが終わり、後期の授業が始まりましたね。私はすでに木曜日に1つ、金曜日に2つの授業を受講してまいりました!初回授業は50分であるとはいえ、季節外れの暑さの中、久しぶりに家と学校を往復すれば、疲れがどっと押し寄せてくるわけでありまして…。自分の体力の無さを嘆かわしく思う今日この頃です。

私は、大学の授業を中心とした生活リズムに戻すまで、あともう少し時間がかかりそうですが、皆さんはいかがでしょうか?人それぞれ自分のペースで、焦らずゆっくりと、再び学校生活に慣れることができたらいいなぁと思います。また、後期がスタートするこの時期は、季節の変わり目ですので、どうか健康に気を付けてお過ごしくださいね…。

そんなこんなで、本日は、秋の味覚シャインマスカットを実家から送ってもらえるよう、両親と交渉中のももこがお送りいたします。(実は、すでに2房送ってもらっています…。一瞬で消えました…(笑))

さて前置きはこのくらいにして、今日のお話へ入りましょう。私は暇を持て余すと、よくコミュニケーションアプリ“LINE”のトーク履歴を遡って、読み返すという行為を繰り返しているのですが、これがたまに「ぷぷっ」と笑える会話があったり、懐かしい思い出が出てきたりして、とっても面白いんです!先程も述べた通り、昨日は後期初回だということで50分授業だったので、次の授業が始まるまで、たっぷりとLINEを読み返す時間があったという訳です(笑)。

そこで!本日は、昨日私がトーク履歴を読み返しているときに、不覚にも「くすっ」と笑ってしまった会話をちょっとだけ紹介したいと思います!

以下に紹介するのは、御年84歳の私の祖母からのLINE。LINE歴は1年と6か月。ちなみに、祖母のLINEのアイコン(トプ画)は、「ハウルと動く城」の荒れ地の魔女が、おばあさんになったバージョンです。(本当にそっくりです…(笑))

2022年11月18日(金)

おばあちゃん:ももこimadoco?

この文面をぱっと見たとき、思わず笑ってしまいました。どうして「imadoco?」とローマ字になっているのか…。その理由はきっと誰にも分かりません(笑)。考えれば考えるほど、謎は深まるばかりですが、きっと「いまどこ?」と打ち込んだものがローマ字に変換されてしまったのでしょう。ローマ字になったことが故意でないにしても、私のおばあちゃんはなかなかのやり手だったようです(笑)。

祖母がスマートフォンを持って、LINEを始めたのは、家族や友人との意思疎通をよりスムーズにするため…。事務的な連絡も多いけど、たまにこういった不意打ちがくると、トーク画面を見た場所がどこであれ、「ぷぷっ」と笑ってしまうこと間違いなし。この「ももこimadoco?」LINEは、家族の中で大いに笑い話にされ、今では伝説となっています…。

LINEは、短い文章でコミュニケーションができ、レスポンスも早く返せることから、なかなかトーク履歴を遡って読み返す機会はないでしょう。しかし、ちょっとした時間にトーク履歴を覗いてみると、思わぬ楽しい発見や面白い会話に出会えるのだと思います。皆さんも、ぜひやってみてください!

本日もお付き合いいただきありがとうございました!それでは、また!

言葉から紡ぎ出される世界

皆さん、こんにちは!

先ほどからの強い落雷に、びくびく怯えているももこです。皆さんは、ご無事ですか?

「今日のブログ、何書こうかなぁ」なんて、ベットに寝転がりながらグダグダしていたのは、つい何分前のことか…。急に雷が強くなって、体の奥まで響き渡るような衝撃が走り、「これはきっと、雷様が早くブログを書きなさい…」と、おしりを叩いてくれているんだと思ったのです(笑)。こんなとき、いつもならお布団にくるまって、イヤホンをし、ぎゅっと目をつむっているのですが、雷様に背中も押されたことですし、今日は頑張ってブログを書かねばと、パソコンの前で鼻息を荒くしております!

夏休みも、あと残りわずか…。そんな現実から目を背けたくなりますが、もうすぐ始まる2学期が、豊かな実りあるものになるように、夏休みのうちに楽しむことは、目一杯楽しんで、少しづつ授業の準備も始められるといいですね!(と、自分に言い聞かせる毎日です(笑))

さて、前置きはこのくらいにして、本日は「LOTR」について、お話したいと思います!

皆さんは「LOTR」って、何のことか分かりますか?「ロター」ではありませんよ(笑)。ヒントは、とあるファンタジー映画(原作も含めて)の略称です。分かったかな?

…そう!正解は「The Lord Of The Rings」、日本語に書きかえれば「ロードオブ・ザリング」です!この8月に、念願叶って、前々からずっと見たいと思っていた「ロードオブ・ザリング」の映画を見ることができたんです!

思い返せば、7月頃のブログの投稿で、「今年の夏休みには、絶対「ロードオブ・ザリング」を見るぞ~!」と、高らかに宣言していました(笑)。もともとファンタジー映画が大好きだったので、この映画の存在は知っていましたし、気になってはいたのですが、「シリーズもので長そうだなぁ」とか「内容が難しそうだなぁ」という気持ちが優先してしまい、なかなか「よし、見てみよう!」という気にならなかったのです…。

そんな私の背中を押してくれたのは、前期に履修したある授業でした。英語圏のファンタジー作品(映画ではなく、原作となる小説や物語)を扱う授業でして、その授業名や学ぶ作品をシラバスで目にしてから、ファンタジー映画が大好きな私は、「履修しなければ…!」という思いでいっぱいだったのです。恥ずかしながら、私は映画は好きですが、これまでその原作を読んだことはなく…。ですから、この授業を通して、原作となる物語をしっかりと、じっくりと読む機会を頂けました。いざ物語を読んでみるとびっくり!DVDが擦り切れるほど見ていた作品でも、まだまだ理解できていなかった部分が、たくさんあったんだということに気づかされました。授業で学んだ知識もあいまって、読書は楽しくなるばかり…。ファンタジーが大好きな私にとって、本当に学びある授業だったと実感しております!

さて、ここで「ロードオブ・ザリング」に話を戻しまして…(笑)、簡単に物語の説明やあらすじを書いていきたいと思います。

作者はJ.R.R.トールキン。イギリスの言語学者です。「ナルニア国物語」の作者C.S.ルイスと親交があったとされています(ファンタジーが大好きな人間にとっては、胸アツポイント(笑))。「ロードオブ・ザリング」は、日本では「指輪物語」という名称でも親しまれ、壮大な世界観と、緻密な設定によって創造された一連の物語は、長い時を経ても、読む人の心を惹きつけてやみません。「ロードオブ・ザリング」の前日譚となる「ホビットの冒険」も、大変有名です。また、2001年から公開された「ロードオブ・ザリング」の映画3部作は、ファンタジー映画というジャンルの確立に、大きく貢献したように思われます。(2012年には「ホビットの冒険」も映画化されました!)

物語は、ホビット族の青年フロド・バギンズが、ひょんなことから小さな指輪を譲り受けるところから始まります。しかし、その指輪は世界を滅ぼすほどの力を秘めており、指輪の真の持ち主である冥王サウロンは、フロドを付け狙います。そこで、フロドは指輪を葬ることを決意。旅の仲間を得て、数多くの戦いに巻き込まれながらも、指輪を唯一滅ぼすことができる滅びの山の火口へと進んでいくのです…。

この物語の興味深いところは、「宝を捨てる物語」だということ。普通、冒険の果てには、財宝や王座を手に入れたり、美女と結ばれたりする結末を予感してしまいますが、この物語はそうではありません。主人公は、悪意を持つ指輪に翻弄され、善と悪のはざまで迷いながらも、ただひたすら指輪=宝を“捨てる”という使命を果たそうとするのです。(「ハリー・ポッターと死の秘宝」がこれに近い形かもしれません。ハリーの場合は、分霊箱=宝を壊そうとしますよね…)

興味深いところをもう1つ挙げるとするならば、「ロードオブ・ザリング」は、「ハリー・ポッター」や「ナルニア国物語」のように、現実の世界と不思議な世界が二重に存在しているのではなく、「中つ国」と呼ばれる架空の異世界が舞台で、現実との行き来がない点にあると思います。架空の世界を一から創造するのですから、緻密な設定が必要になってきます。現に、トールキンは、中つ国の神話や歴史、言語までをも創作しているのです。まさしく、言葉によって紡ぎ出された世界…。ファンタジー(文学や、そこから派生した映画)は、言葉で創り出されるほかないのだと気づかされました。

「ロードオブ・ザリング」の物語を読んだり、映画を見たりすると、普段は何気なく目で流してしまう小さな言葉や表現でも、壮大な世界を創り出す要素となり、むしろその要素を積み重ねたり、洗練させたりすることで、美しい物語が生まれるのだと感じました。日本文学科に所属する者として、こういった言葉に対する感覚を磨いていかなければと、強く思います。

本当は、お気に入りのイチオシキャラクターも紹介したかったのですが、作品の紹介が思いのほか長くなってしまったので、今日はこのあたりでブログの幕を下ろしたいと思います(笑)。「ロードオブ・ザリング」の壮大な物語のお話を、1つの投稿で済ませようとしていた私が甘かったようです…。またどこかで、このお話の続きをさせてください!

本日もお付き合いいただきありがとうございました!それでは、また!

静岡”再”発見の夏休み

皆さん、こんにちは!

8月も終わりに近づいてきましたね。この時期は、高校生の頃の私にとって、きっとヒイヒイ言いながら、たまりにたまった夏休みの課題を終わらせる、苦しい日々だったことでしょう(笑)。あの頃の私に教えてあげたい…、「大学生になれば、あと約1ヶ月、お休みがあるよ!」って…。しかし、お休みの期間が長かろうが、短かろうが、人が変わらなければ、習慣も変わりません。夏季課題をためて、夏休みが終わる頃に、ヒイヒイ言いながら徹夜することがないように、これまで少しずつ進めてきたレポートに本腰を入れて取り組まねばと、息巻いている今日この頃です…。

(重要なのはただ息巻いているだけということ!誰か、私のやる気スイッチ押してください~!高校生の頃と何も変わらない~!笑)

そんなこんなで、本日は、これから訪れる「食欲の秋」の足音に耳をすませ、今から待ち遠しく思いつつも、実家に帰省してから着々と増加している体重計の数字と、にらめっこする毎日のももこがお送りいたします。

皆さんは、夏季休暇どうお過ごしですか?今年はお盆に台風が直撃したり、新幹線のダイヤが大きく乱れたりと、思うように夏を満喫できなかった方が多いのではないでしょうか…。

かくゆう私も、そのひとり。もともと、私がこの夏休みに、静岡の実家に帰省するのに合わせて、家族で焼津に旅行に行く予定だったのですが、台風の影響でキャンセルになってしまったんです。とっても楽しみにしていた、この夏最大のイベントがなくなってしまい、家族全員で肩を落としていたのですが、その分、「おいしいものをたくさん食べて、楽しいところにいろいろ行って、夏を取り返してやろうっ!」ということになり、普段ならあまり訪れない、静岡のあちこちを開拓してまいりました!本日は、そんな静岡“再”発見の思い出を、ブログに残したいと思います!

(焼津旅行は冬期休暇まで、おあずけということになりました。その時はまた、ブログでお話できたらいいなぁ…)

さて、皆さんは、「静岡」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?

大学に入ってからというものの、知り合った人たちに静岡県出身だと告げると、必ず聞かれるのが「炭焼きレストランさわやか」のことです(笑)。ハンバーグがとってもおいしいお店なのですが、静岡県だけでしか展開されていないんです!地元の方々に親しまれているのはもちろんのこと、県外から来られる観光客の方々からも、多くの人気を集めています。静岡にいらっしゃった際には、必ず訪れてほしいレストランの1つです。肉汁溢れる「げんこつハンバーグ」、ぜひ味わってみてくださいね!(ちなみにさわやかは、平日、夕方の早い時間帯が狙い目ですよ!笑)

このくらいで、さわやかのことは置いておいて(笑)、今回は皆さんがあまり知らないような、静岡の魅力を伝えていかなければ…!ということで、本題はこれから!!

*その1*

~雄大な富士山、新緑色の茶畑、美しい駿河湾に囲まれながらブルーベリー狩り~

「いちご狩り」「ぶどう狩り」はよく聞きますが、「ブルーベリー狩り」はなかなか耳にする機会がないと思います。私がこの夏お邪魔したのは、知り合いのご夫婦のブルーベリー農園で、ブルーベリー狩り(その場で食べられる)はもちろん、摘み取りもさせていただけます。両親はこの農園の常連らしいです(笑)。

このブルーベリー農園の魅力の1つは、見渡せる景色が本当に素晴らしいこと。北に富士山を望み、眼下には駿河湾が広がります。農園のまわりを新緑の茶畑が囲み、心地よい風が吹けば、お茶の葉の香りがほのかに漂うのです。雄大な自然に囲まれながら、丸く実った甘いブルーベリーを味わう…。こんな幸せなこと、滅多に体験できないのではないでしょうか…。

(この農園は、最近CMなどで背景として使用されている「大淵笹場」という、茶畑と富士山が綺麗に見える場所の近くなので、ブルーベリー狩りをした後に、お散歩してみても、心地良いかもしれません!)

平和な雰囲気でブルーベリー狩りが終わったように見えましたが、その後、事件は起きました。父が、たくさん摘んできたブルーベリーを、全て冷凍してしまったんです!というのも、ブルーベリーは1度冷凍してしまうと、解凍しても、もとの食感には戻らず、ぷよぷよしてしまうので、冷“凍”庫ではなく、冷“蔵”庫に入れるように念を押しておいたんです。なのに、全部凍らせてしまうなんて…。母はショックで、開いた口が塞がらず…。その日から、我が家は冷戦状態に入りました。両親の気まずい雰囲気に耐えられず、姉と私はしどろもどろ…。しかし、2日後には、知らぬ間に、普通にしゃべっているのですから、夫婦って不思議だなぁと思いました(笑)。この夏1番の、我が家の一波乱でした!皆さんも、ブルーベリーの冷凍にはお気を付けくださいね…(笑)。

*その2*

~1度食べると他のツナ缶が食べられなくなる…?!静岡の絶品のツナ缶~

あまり知られていないかもしれませんが、静岡のツナ缶は絶品です!今回、私は母に連れられ、ツナ缶が直接売られている缶詰所に行ってまいりました。缶詰所自体は、本当に小さな工場なのですが、地元の方々に愛されるツナ缶を、昔から製造しているそうです。

私はよく、このツナ缶を実家から送ってもらうのですが、どんな料理にも使えて、なおかつおいしいので、とっても重宝します!料理が不得手な私ですが、このツナ缶があれば無敵です(笑)!

缶詰所のある由比は、江戸時代、宿場町として栄え、歌川広重の「東海道五十三次」でもその賑わいが描かれています。現在でも、街並みには宿場町の面影が残っており、昔ながらの美しい風情を感じることができます。

昔ながらの美しい街並みをドライブしながら、最高においしいツナ缶を買いに行くなんて、どうでしょうか…。

*その3*

~言わずと知れた静岡の特産物…、桜エビ!!~

桜エビは、静岡県の特産品です。駿河湾でしか獲れず、大井川漁港と由比漁港でしか水揚げできません!この夏休み、私は由比の方へ行ってきました。というのも、由比に桜エビのかき揚げの、おいしいお店があるからと、母に誘ってもらったんです。

桜エビのかき揚げは、もしかしたら、なじみのない方が多いかもしれません…。その名の通り、ピンク色の桜エビがそのまま、かき揚げになっているんです!かき揚げにすることで、桜エビのサクサクした食感と、甘さが際立ち、生で食べるのとはまた違ったおいしさが、口の中に広がります。静岡県では、学校の給食で、桜エビのかき揚げが出ますので、県民の方々にとっては、なじみの深い味だと思います。

私が今回訪れたお店は、富士山と駿河湾を望む高台に位置しており、絶好の眺望で食事をすることができました。お目当ての桜エビのかき揚げはもちろんのこと、お刺身などの新鮮な海の幸も絶品でして、それはもう驚くばかりでした。20年近く静岡で生活していたのに、こんなにおいしい桜エビのお店を知らなかったなんて…(笑)!これからも、静岡のまだ見ぬ魅力は尽きそうにありません!

と、ここまで書いてきて、初めから読み直してみますと、食べ物の紹介しかしていなくてお恥ずかしい…(笑)。でも、なんだかそれが私らしい気がします。

この夏の静岡“再”発見の思い出は、たくさんのおいしい食べ物に彩られた、素晴らしいものになりました!遠出ができなくても、何か面白いもの、おいしいもの、美しいものを感じられる心があれば、人間はどこでだって楽しむことができるんだと、実感することができました。

そして何より、そんな素敵な思い出を、一緒に形作ってくれた家族に、感謝の気持ちでいっぱいです!ありがとう!

皆さんも、ぜひ、お住いの街の”再”発見の旅をしてみてください!

本日も長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!それでは、また!

お待ちしております!

皆さん、こんにちは!

連日の暑さで、今にもぐでんぐでんに溶けてしまいそうなももこです。

私の最近の楽しみと言えば、アイスです!お店の売り場にはクリーミーなバニラアイス、濃厚な抹茶アイスなど、様々な種類のアイスがありますが、今私が1番ハマっているのは、シャーベット系のアイスです。特に、つぶの荒いシャーベットにハマっております。あのツルツルの表面を、スプーンでシャリッ、シャリッと削っていくのが、至福のひとときなのです!あぁ、今ここでアイスについて書いていたら、喉が鳴ってきました…。このブログを書き終えたら、昨日買った梨のシャーベットを食べちゃお!(笑)

さて、本日は我らが日本女子大学のオープンキャンパスがありました。猛暑の中にも関わらず、多くの方々に来ていただきまして、本当に嬉しい限りです!8月のオープンキャンパスは夏休み期間中の開催だったこともあり、多くの方々に足を運んでいただけたのではないでしょうか。

実は私は、学科のオープンキャンパス委員として、参加させていただいておりました。大学生という立場になってから、オープンキャンパスというイベントに携わらせていただくと、高校生の時には感じ得なかった様々な思いがこみ上げ、駆け巡っていきました。

私は高校2年生の時、2つの大学のオープンキャンパスに参加したことがあるのですが、ただただ都会の空気と大学の規模の大きさに圧倒されてしまって、「早く家に帰りたい…」と思うばかりでした。(田舎者なので…笑)もちろん、大学の様子や雰囲気を知ることができましたが、「自分はここでやっていけるだろうか…」「大学での勉強についていけるだろうか…」という不安な気持ちも芽生えたことを今でも覚えています。

今回、オープンキャンパスのお手伝いをさせていただいた時も、たくさんの高校生の方々が大学での学びに対する不安な気持ちを打ち明けてくださいました。

「日本文学科の勉強につていけるでしょうか」

「日本文学科の雰囲気はどうですか」

「特定の研究したい分野や興味のある作品は決まっていないのですが大丈夫ですか」

そんな質問に対して、私が一貫して伝えられることは、同じ不安を抱えていた私が今は本学科に所属し、右も左も分からないながらも、様々な方の助けを借りて、勉強に没頭していること、学ぶことが楽しいと思えていること、また本学の日本文学科がそれを可能にしてくれる場だということです。私自身、入学した時点では、「これを研究したい!」という明確な意志はなく、流されるまま授業を取る形でしたが、多種多様な分野での学習を通して、自分の興味が定まるようになります。また、日本文学科でできた友人の存在は大きいです。日本文学科の学生はある種オタク気質なところがあるので(笑)、日本文学や日本語学に関することだけには限りませんが、そういった熱に圧倒されて、「自分もこうしてみたい!」「あれをやってみたい!」と思えるのです。

拙い私の経験ですが、日本文学科への受験を考えている方、また興味を抱いている方の参考に少しでもなれば、幸いです!

そして、本学科のオープンキャンパスは様々な企画が目白押し!学科ブースの展示はもちろんのことですが、模擬講義やガイダンスは必聴です!というのも、実は、私は昨年、お友達の高校生の付き添いとして、本学科のオープンキャンパスに参加していたんです。その時に、何食わぬ顔で模擬講義やガイダンスを受けたのですが(笑)、大学生の私が聞いてもためになる情報ばかり!思わず聞き入ってしまいました。高校生の方々ならなおのこと、普段は得られない新鮮な情報を聞くことができるのではないでしょうか。

今年のオープンキャンパスは、残すところあと1回となりました。開催日は、9月3日です。百聞は一見に如かず。日本文学科に少しでも興味をお持ちの方、在学生や先生方に聞いてみたいことがある方、ぜひ本学のオープンキャンパスまでお越しください。ご来場くださる方のお役に少しでも立てるように、万全の準備を期して、お待ちしております!

最後に、個人的な話になってしましますが、今日のオープンキャンパスで嬉しいことがあったので、書かせてください。というのも、前回のオープンキャンパス(6月25日)にいらして、私が対応させていただいた方々が、本日のオープンキャンパスにも来てくださり、私のことを覚えていて、また声をかけてくださったんです!自分が来場者の方のお役に少しでも立てたという、達成感とともにこの仕事に対するやりがいを実感することができました。そんな嬉しい気持ちを噛み締めつつ、今日のブログの幕を下ろしたいと思います…。

本日もお付き合いいただきありがとうございました!それでは、また!