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皆さん、こんにちは!

1週間ほど前の3連休に時が戻らないものかと、本気で考えているももこです。

皆さんは3連休いかがお過ごしでしたか?季節外れの暑さではありましたが、天候にも恵まれ、どこかへお出かけしたり、おうちでゆっくりしたりと、楽しい時間を過ごした方が多かったのではないでしょうか…。

かくゆう私もそのひとり。後期が始まった頃から、この3連休を心待ちにしていました。というのも、久しぶりに母が東京に遊びに来てくれることになっていたんです!連休の1ヶ月ほど前から、母との会話は「11月の3連休はどこに行く?」ばかり…(笑)。相談に相談を重ね、今回は舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』を観に行くことになりました。

本日は、そんな連休の思い出をお話したいと思います!

さて、このブログでもたびたび触れてきましたが、私、ファンタジー映画が大好きなんです…。ですから、「ハリー・ポッター」シリーズは言うまでもなく、大、大、大、大、大好きな作品です(笑)!

思えば、物心ついた時には、実家には「ハリー・ポッター」のDVDがありました。毎夜何番を見るか姉と相談して、母に「明日も学校があるんだから、早く寝なさい」と言われるまで、それはもう、姉とふたりテレビにかじりついていたことを今でも覚えています。また、大学の受験期には、寝る時にBGMとして「ハリー・ポッター」の映画を流すことで、1日中勉強して疲れ切った心を癒すということまでしていました。そのかいあってか、「ハリー・ポッター」の知識は人一倍…、「ひとりハリー・ポッター」(ひとりでハリー・ポッターの1シーンを演じることをこう呼んでいます)だってできちゃいます(笑)!

つまり…、「ハリー・ポッター」は私の人生になくてはならないもの、生活の一部なんです!

今でもよく、1作品目から順にエンドレスで流します。大学生になってからは忙しくて、はじめから最後までテレビにはりついて見続けることは難しくなりましたが、ふとした瞬間に目に入ってきたシーンが、不安な気持ちやつらい心を癒してくれたり、勇気を与えてくれたりするんです。この作品は、ある種の癒し効果、セラピー効果があるような気がしています。

(なぜ、私が一人暮らしの家でも「ハリー・ポッター」を見られるかと言いますと、昨年の誕生日に、母が1作品目から8作品目まで全てが入ったDVDセットを、プレゼントしてくれたからなんです。今年は「ファンタスティック・ビースト」のシリーズ3作をプレゼントしてくれました。本当にありがとう!)

ここまで、私の熱い「ハリー・ポッター愛」について語ってきましたが(笑)、そろそろ本題に入らなくては…。

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、ずっと観てみたいと思っていた舞台の1つでした。もともと「ハリー・ポッター」が大好きだったこと、また、自分自身がまだ知らない「ハリーポッター」のストーリーを知れることに合わせて、今回は母と一緒に観ることができるということもあり、私のドキドキワクワクする気持ちは観劇日に近づくにつれ、大きくなっていきました。

前日入りした母と、夜遅くまで「ハリー・ポッター」のDVDを見たので、予習はばっちり(笑)!登場するキャラクターが分からないなんてことがないように、公式ホームページも確認して当日に臨みました。

会場は「TBS赤坂ACTシアター」。最寄りの赤坂駅で下車すると、どこからか聞いたことのあるメロディーが流れてきました。映画「ハリー・ポッター」のテーマ曲です!「駅の中からハリー・ポッター一色だね~」なんて言いながら、母と一緒に感動していると、これまた身に覚えのある影が…。

ん?んん?こ、これは…ドビー?母と一緒に二度見してしましました(笑)。そう!この影は、屋敷しもべ妖精のドビーです。おっちょこちょいだけど、いつもハリーを助けてくれる、心優しい愛すべきキャラクターですよね。ちゃっかり母とふたり記念撮影をして、歩みを進めると、今回の舞台の重要なキーとなる「タイムターナー(逆転時計)」の大きなモニュメントが登場…。だんだんと、魔法の世界に入っていくような感覚を覚えます。会場に入る前から、観客の心を惹きつける工夫が細部まで施されているなぁと感心してしまいました。

さて、ここからは舞台の感想を、3つに分けてお話ししたいと思います。

まず1つ目。この舞台は、「ハリー・ポッター」の本編から19年後の物語で、ハリーとその息子アルバスセブルスのつながりに主軸を置いて展開されていきました。魔法界を救った英雄ハリー・ポッターの息子としてのプレッシャーに、つぶされそうになるアルバス。幼いころに両親を亡くしたため、親としてどうやって息子に関わればいいか分からないハリー。ふたりの苦悩や葛藤は、これまでの本編では描かれてこなかった親と子の関係から生み出されるものであり、ハリーとともに年を経た物語全体の成熟性を感じました。

思えば、このお話には様々な親子が登場します。ハリーとアルバス。ドラコと息子スコーピウス。ロンとハーマイオニー、そしてふたりの娘のローズ。亡きセドリックとその父エイモス・ディゴリー。あと、ここではあえて申しませんが重要な親子がもう1組出てきます。どの親子だって、愛し合っているはずなのに、いびつな関係性になってしまうこともある…。そういった関係に注目しながら観てみるのも、とても興味深いことだと思います。

次に2つ目。ストーリー全体に張り巡らされた伏線が、観客の納得する形で解きほぐされていくのが本当に面白かったです。この舞台に限らず、近年公開されている映画「ファンタスティック・ビースト」のシリーズも含めて、それぞれのお話を断絶させることなくつながりを持たせ、かつ私たちがあっと驚くような伏線を仕掛ける、原作者J.K.ローリングには感服せざるを得ないように感じました。

そして3つ目。最新の技術を駆使した「魔法」の表現が本当に素晴らしかったです。今回の舞台で私が楽しみにしていたことの1つは、皆さんもよく耳にするであろう魔法がどのように表現されるのかということです。しかし、実際に観劇している最中に、そんなことを考える余裕はありませんでした(笑)。というのも、どの魔法の表現も、嘘ではなく、リアルなものとして受け取ってしまうほど、精巧に作られていたからです。むしろ、リアルさがあって魔法の表現に何の疑問も持ち得なかったからこそ、物語に没頭することができたように思います。まさしく、この舞台では「魔法がいま、現実になる」のだと感じました。

できるだけ、ネタバレを避けたので、とても抽象的な感想になってしましましたが、心の底から言えるのは、本当に素晴らしい舞台だったということです。また、観劇し終わった後、自分の心に少なからず変化が起こったような気がしました。

先ほども書きましたが、この舞台のキーとなるのは「タイムターナー(逆転時計)」です。文字から見てお分かりになると思いますが、時間を逆転させる、つまり過去に戻すことができるアイテムなのです。(物語では、このアイテムをアルバスとスコーピウスが手に入れたことによって事件が巻き起こっていくわけですが、)私はこのアイテムから、時間を戻して、過去に何かしらの手を加えれば、確実に今の現実は変わってしまうということを学びました。至って当たり前のことを言っているように思われるかもしれませんが、私たちは時間を巻き戻すことなどできないと知っているから、そう思うんだと思います。しかし、この舞台を見ると見方が変わります。現実味を帯びて、自分に問いかけてくるんです。「ああすれば良かった」「こうしてほしかった」という後悔や執着を過去に戻って解消すれば、幸せになれるのかと…。「因果応報」とはまさしくこのことで、新しく過去に手を加えれば、それに伴う未来は必ず変化するんです。でも、私たちは時間が巻き戻ることはないと知っているから、その意味について本当に理解しようとは思わないのです。

ですから、この舞台を観て、私たちが日ごろ抱えている後悔は、必ずしも悪いものではないのかもしれないと感じました。慰めなどという簡単な言葉では表せないのですが、自分の中で、ずっとくすぶっている思い、過去に対する後悔や執着を、少しだけでも肯定的に包み込んであげられたらいいなと思えるようになりました…。

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、興奮と感動がぎゅっと詰まった物語ですので、ぜひご覧になってください!(私はもう一度観に行こうと、母と相談中です(笑))

本日も長々とお付き合いいただきありがとうございました!それでは、また!