まいです、ごきげんよう❀本年もよろしくお願いいたします。
今年はへび年ですね、ヘビと言えば!…なんてお話ししようとも思いましたが、自分の中から出てくることはたかが知れていると思うと書けなくなります。
年末年始、みなさんはどのようにお過ごしでしたか?
私はと言えば、最近の年末年始のなかで最も遊んだ(休んだ)時間になりました。
結婚や一人暮らしで実家を出ている姉たちが帰省しにぎやかになった我が家(声が通らないので喉を張り上げる必要があり声が涸れます)はとても楽しくて、勝手に「家族タイム」と名付けている好きな時間です。
カラオケやゲーム、スポッチャなど普段はしないレジャーを詰め込み、姉妹で盛り上がりました。こちらも普段は行かないサーティワンアイスクリームさんで、18個種類という夢のような大人買いをし、二日にわけて家族で分け合いながら食べました。つまり頭をからっぽにし楽しそうなことをとにかくやってみたという感じです。
……卒業論文の締め切りが年末前で、本当によかったです。年明けだったらこれらの予定を断って黙々と作業しているか、もしくはものすごい罪悪感と重圧を感じながら出かけるという、「二兎追うものは」状態になっていたことでしょう。
年始に祖母のうちへ行くと、ここ数年会えていなかった従妹とも会うことができました。そこで、家族と祖母、従妹兄妹という大人数で「ワードウルフ」という対話型のゲームをしました。
ご存じの方も多いと思いますが、このゲームではひとりひとりにある「お題」が伝えられます。ただし、参加者の中で一人だけ違うお題が伝えられている人がいて、そのことは本人も自覚していません。参加者は決められた時間内で自分のお題について話し合いながら、違うお題が配られているであろう人を見抜くことが肝です。話を聞いているうちに自分が「ウルフ(異なるお題を持っている人)」だと気が付けば、そのことを見抜かれないよう話題を合わせたり、自分が「ウルフ」ではないとわかれば誰かがボロを出しそうな絶妙な質問を投げかけたりします。
このゲームが初めての祖母は、「話し合い」の時間がまだ始まっていないのにお題を見た時点で核心的なアクションをしてしまうことが多く茶の間は大盛り上がりでした。「ああ、おばあちゃんこれきらい」と言ったり、「あ~」と言いながら、ペン回しの仕草をしてしまったり (お題がまさに「ペン回し」だった笑)。「おばあちゃんそれあかん!!」とみんなひっくり返って大笑い。
極めつけは、大多数のお題が「Tシャツ」でウルフのお題が「Yシャツ」だった回。
「このメンバーだったら誰が似合うと思う?」という質問に対し、「Tシャツが似合う人かあ…」と祖母がつぶやき、場が一瞬静まりかえったと思うと、「いや、それ答えやん!」とまたまた爆笑。
全員の頭の上に「?」がつき、「いや、今聞こえちゃいけないものを聞いた気が」と心の中がシンクロするのを感じました。親戚で大笑いできるお正月、いいですね。
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拝啓
お元気ですか。年末年始は楽しめましたか。
「そんな呑気なこと言ってらんないよ」とお思いなのが、受験生の皆さんでしょう。
受験生のみなさんに私から言いたいことはただひとつ。「大学生活は自分次第でいくらでも楽しくできる」ということです。
周囲にもあまり話したことがありませんが、受験当時の私にとって本学は第一志望校ではありませんでした。コロナ禍でオンライン授業ばかりだった大学1年次は大学に行っている楽しさというものを感じられず、主な原因は今でこそ「対面の機会がなかったから」と納得していますが、当時は第一志望じゃないからだと思ったこともありました。
しかしどうでしょう。2年生になり、対面の機会が増え、愉快な友にめぐまれ、学びの刺激に触れると、大学生活は一気に、これまでの高校生活とは異なる楽しさに溢れたものになったのです。
そこには自分の少しの工夫や努力もあったでしょう。
より多くの人と関われるよう係や委員会に所属したり、知らない人の近くに座り言葉を交わしたり。おもしろいと思うことには挑戦し、購買で買いたいと思ったパンは買い、空きコマは友達とお菓子をかってめいっぱい喋り……。偉いこと、優れたことではなくても、自分の筆で自分の物語の展開をつくっていたことは確かです。「大学1年の時はこうなって、2年のときはこうなって…」ではなく「2年のときはこうして、3年はこうして…」と、展開は自分の意思が選んだものでした。
今では(2年生になった段階で思っていましたが、)この大学に入って、そしてこの大学で学んでよかったと心から思っています。
高校生までの私には確実になかった思考や価値観。そのほとんどが我が大学生活で得たものです。
そのことをとても尊く感じています。
受験生のみなさま。「この大学に入りたい」という目標も良いですが、それ以上に「こんな大学生活を送りたい」「こんな大学生になりたい」という理想を描くことをおすすめします。楽しいかどうかは、「楽しい」と感じる主体、すなわちあなた自身にかかっているからです。
ぜひ、自分がわくわくする「大学生活」や「大学生像」を思い浮かべてください。
大学そのものよりも、そこで過ごす自分自身に期待してください。
自分の身さえあれば、大学生活も、人生だっていくらでも楽しくする余地があります。反対に言えば身がなくては仕方ありません。ですから、試験に「人生や命をかける」ということはなさらないでください。かけるなら「時間」を。
そしていざ受験する大学に入校する際には、「ここでも楽しいんだろうなあ。さあ私とマッチするのはどこかな~??」という心持ちで行ってみてください。
……そんなこと簡単に言うなよってね。でも本当に、試験においても気持ちの余裕は大事ですから、たとえ本心ではそう思えずとも心の中で唱えてみるのは良いかと思います。
最後に、試験当日の気持ちの余裕を保つために、簡単にできることをお伝えしたいと思います。
①試験当日の一週間前からは、試験前日に寝るであろう時間に就寝し当日起きるであろう時間に起床すること。
②手洗いうがい、きちんとした食事を徹底すること。普段食べ慣れないものを、食べないこと。
③試験当日用リュックに持ち物を詰めておいて、極力物を出し入れしないこと。腕時計は時間があっているか確かめたうえで用意してきましょう。
たいしたことないじゃん、と思うことにこそ焦らされたりするものです。ぜひ、万全の準備が済めばあとは根詰めすぎず、余裕をもって過ごしてください。
みなさんの大学生活がみなさんの想像を超えた素敵なものになることを心から願っています。
敬具