桜は儚い。
満開のときはあっという間に過ぎて、息つく間もなくはらはらと散ってしまう。

ずっと、そう思ってきました。しかし、それは迷信でした。

桜はたくましい。
咲くと決めたら、嵐にも負けない。


先日の真夜中のこと。眠れずにベッドの中にいると気持ちばかりが焦り、却って感覚が研ぎ澄まされてくることがありますが、ちょうどそんな夜に、窓の外から大きな音が響いてきました。耳をすませると、風の音がうねるように聞こえてきます。そして、続けて激しい雨の音。

今年の桜はこれでおしまい。

そんなことをぼんやりと考えながら、何度も何度も寝返りを打ち、どうにか眠りについた翌朝。何気なく外に出てみると、満開の桜が春の町に彩を添えていました。昨夜のことなどすっかり忘れてしまって、当たり前のように桜を横目に帰ってきて。気が付いたのはその日も夜になってから。桜はあの嵐のような雨風にも耐えて、そして、そのことさえすっかり忘れさせてしまうほどに堂々と咲いている。何とも力強く生命力に溢れた樹でした。


桜の季節には沢山の新しい何かが私たちを待ち受けていますね。新たな出会い、新たな挑戦、新たな発見。新しいことは興味深いことかもしれません。しかし、それは楽しいことではないかもしれません。けれど、苦しいことであるとも限りません。嬉しいことかもしれません。新しいことである以上、その時、そのものに触れて何を感じるかは未来の自分にしかわかりません。そういう意味では、華やかな町の景色とは裏腹に何とも怖い季節の訪れを感じます。新しいことに挑戦することが怖いのではなく、それに挑戦して自分が何を感じるのかが怖い。新しい一歩を踏み出すこと自体は、大学生にもなると今までに幾度か経験しているので、気持ちの整え方はわかります。しかし、その結果として何を感じるかは、必ずしも想定通りにいくものではないと思うのです。

しかし、そんな時に一つだけ確かに信じられるものがあることを、この4年間で学びました。それは、真剣に向き合った結果の感情には自分自身が必ず納得できるということ。それが自分にとって「このようでありたい」「このように感じたい」と願うものでなかったとしても、納得して受け入れられるということです。自分の気持ちに素直になるというのは、素直な気持ちを認められるだけの努力を前提として初めて可能になることであると考えます。だからこそ、その努力を怠ってはならないですし、その努力さえ怠らなければ、必ず自らにふさわしい道が見えてくると信じます。4月から新しい生活が始まりますが、やることは変わりません。目の前のことに全力で向き合うこと。だから、怖いけれど怖くない。


今年の桜には、何だか意志があるようですね。去年は全然見てもらえなかったんだから、今年こそはたっぷり見てもらいたい。そんな思いを抱いているようです。満足するまで咲いたら、やがて葉桜となって、今度は青々とした緑を湛える。そして、また来るべき春を待つ。桜は自らの正しいと思う咲き方を貫いているように見えます。だから、たくましくて美しい。何度だって花を咲かせる桜を見ていると、自然と勇気をもらうものです。桜の季節に多くの人が新しい一歩を踏み出すのは、日本らしいすてきな風習であると感じます。


ブログ読者の皆さま、お世話になったアドバイザーの石井先生、ブログ部員の皆さま。最後になりましたが、本当にありがとうございました。自らの気持ちを言葉として紡ぎ出すことの大切さ、その喜びを実感した3年間でした。しかし、それは時としてとても難しいことでもありました。書いていると、本当の気持ちから離れてしまったり、読者の方が知りたいのは個人の感情ではなく、何かもっと日文生らしい日常なのではないかと思ったり。試行錯誤した3年間でしたが、ブログを通して自分自身を見つめ直す機会も増え、充実した大学生活を送ることができました。読者の方々にとって私のブログはいかがだったでしょうか。少々カメ達が登場しすぎたでしょうか。少しでも読んでいて楽しい、面白いと思っていただけたなら幸いです。また、最後の1年間はTwitterでも大変お世話になりました。沢山の質問を送っていただくことが私自身にとっても励みになりました。今後は一読者として、カメ達と共に毎日の投稿を楽しみにしたいと思います。


それでは、皆さまお元気でお過ごしください。ありがとうございました。

感情の記録

お久しぶりです。しおりです。
今日、3月13日は日本文学科教授・清水康行先生の最終講義でした。あいにくの空模様で雷の音が聞こえる度に停電を心配していましたが、無事に回線も途切れることなくリアルタイムで受講することができました。叶うのならば目白の教室で受講したいと思いましたが、zoomでも対面の時と変わらない感覚で、とても懐かしい気持ちになりました。日本文学科の学生は1年次に必ず清水先生の日本語学概論を受講しています。私が1年生の時は大教室で一斉に行われる初めての講義が日本語学概論でした。漠然とイメージしていた大学の講義(大きな教室で先生がマイクでお話をされる形)が目の前で行われ、その内容が日本語学という初めて触れる分野であること。清水先生の講義を受けることで、高校までとは違う大学での学びを実感として理解していったという人は私だけではないはずです。本日の最終講義では先生ご自身の今日までの軌道をお話くださり、大変興味深く伺いました。壇上に立たれる清水先生を前にして、日本語学概論を受講していた当時の自身の感情、新たな世界を知る感動やその内容について行こうと必死になっていた気持ちも懐かしく思い出しました。本当は直接お伝えしたいものですが、zoomではどうしようもなく、こうしてブログに書かせていただきました。清水先生、日本語学の魅力を沢山教えていただき本当にありがとうございました。
さて、3月13日から1週間が経過しますと3月20日を迎えます。1週間後には卒業式が行われているのですね。不思議な気持ちです。4年間は長かったのか、短かったのか。私にもよくわかりません。入学式のことは昨日のことのように思い出します。慣れないスーツに慣れないパンプス。合唱団のすてきなお姉さんに、母と並んで写真を撮ってもらいました。式典までの時間を西生田キャンパスの生協前で、何度も何度も時計を気にしながら過ごした記憶は鮮明に覚えています。しかし、大学生活の記憶はとても懐かしい昔のことのように思い出されます。中高時代の記憶と並列しているかのような感覚です。その記憶をたどれば4年間はとても長かったように思いますし、入学式の記憶を思い起こせばほんの一瞬だったようにも思えるわけです。この1年間、何の変哲もない時間を送り続けた結果、過去の全てが一直線に並んでしまったような奇妙な感覚を抱いています。しかし、ある一日だけの記憶に焦点を絞ってみると、それほど時間も経ってないことを実感してはっとするわけです。
ここ最近、私はブログで自分自身の気持ちを書くことを意図的に避けてきました。その理由の一つは(きっと皆さまもお気づきのように)ペットのカメたちにシフトを横取りされたから。1人対2匹では時としてカメたちの方が強いのです。意思のある瞳で見つめて来るもんだから、つい負けてしまうわけですね。そして、もう一つの理由は読んでいて楽しくない内容は書きたくなかったからです。4年生の1年間はほとんど人と会わずに過ごしました。自粛ばかりも窮屈なので外には出ましたが、移動手段は基本的に徒歩か自転車です。都会に住みながら激しい雨が降ると我が家は陸の孤島と化します。1回目の緊急事態宣言が明けても、2回目の緊急事態宣言が発表されても、生活は何も変化しませんでした。「これくらいなら大丈夫かも」と思うことは何度もありましたが、その度に罪悪感が生じ、結局は2匹のカメと毎日を送る選択に落ち着いたのです。人それぞれに価値観がある以上、どこまでを「大丈夫」とするかの線引きに絶対的な正しさはありません。私個人の線引きにも沢山の矛盾があって、その矛盾に嫌気がさすこともあります。しかし、そうして自らの判断で1年間を「自転車に跨る引きこもり」(妙な表現です)として過ごした結果、次第に何もやりたくなくなって、何も考えたくなくなりました。今までなら当然出来ていたことも出来なくなり、何にも感動しなくなりました。そして、その状態に危機感さえ覚えなくなりました。こんな状態でブログを担当しても救いようのない内容になりそうでしたので、ここぞとばかりにシフトを狙っているカメたちに頻繁に登場してもらったわけです。しかし、残すところもあと1回となり、やはりコロナ禍だからこその特別な感情も残しておきたいと思い、今日はこのように長々と書かせていただきました。
卒業式について、電話から聞こえる祖母の声は大変残念がっています。こんなに近くにいるのに見に行けないと。人込みは避けたい、けれど袴姿は見に行きたい。私自身は緊急事態宣言が出された時点で今年も卒業式はないと思い込んでいたので、あると知って大変喜んでいたのですが、あるからこそ見られないという事実が祖母には大きなショックを与えたようです。どうにか感染対策をしながら写真だけでも取れないものか、色々と模索しているところです。
長々と書いたついでに、今日は全ての感情をわがままに吐き出してみたいと思います。卒業式後に家族で写真を撮りたかった!友達とご飯にも行きたかったし、謝恩会だってしたかった!卒業旅行も行きたかったし、ディズニーの新エリアだって見てみたかった!そもそも、普通にゼミを大学で受けたかったし、卒論だって冊子にして出したかったし、聴講したい授業もあったし、教育実習もきっちり3週間行きたかった、……!!!
きりがないですし、どうしようもないことですが、そうはわかっていても色々なことを思いますよね。ただ、もちろん一部にはその時しかできないものもありますが、未来にだってできることも沢山あります。私は全て「したかった」と過去形で書きましたが、「したい」でもいいはずだと冷静になった時には思うのです(冷静でないときは「したかったのに~!!」となるわけです)。成人の日の直後のブログで「21歳のおめでとう」もいいのではと書きましたが、これは2019年度の卒業生、2020年度の卒業生にも言えることですね。卒業〇年目旅行、遅ればせながらの謝恩会(これはもはや同窓会?)、今更ながらの卒論冊子計画。本気でやろうと思えばやれることもある。しかし、それをやるためには皆が心身ともに健康でいないといけない。だとしたら、やっぱり今は我慢する時。卒業式で久しぶりに友達と会えることになって、私自身、いつもよりも意識が緩みがちになっています。このような状況下で卒業式を行える、その幸せな環境にいるからこそ今一度気を引き締めなければと感じるわけです。
何だかとりとめのない内容になりましたが、久しぶりにブログに感情をそのまま記しました。皆さまも、心身ともに、健康第一でお過ごしください。それでは、また。

初めての「卒業」

少し北風の冷たく感じる日もあるけれど、段々と暖かい空気を感じる日が増えてきて。ベランダに洗濯物が揺れなくなったから、春が来たんだなって思います。春になったら人間はマスクをするけれど、最近は何だかずっと外さないもんだから季節がわからなくなっちゃった。でも、最近の飼い主は眼が痒いって言ってるから、やっぱり春が来たんだね。
皆さん、お元気ですか。みどりです。
今日は大先輩が冬眠から目覚めました。話したこともないし会ったことさえないけれど、噂に聞くところによるとかなりの美亀さんらしいんです。昭和生まれの大先輩。古風な美亀さん。今どき冬眠なんて時代遅れだよって思っていたんだけど、やっぱり冬眠は美容にも大切なのかしら。なかなか起きないもんだから、ちょっぴり心配だったんだけど、ようやく目を覚ましたみたいで安心しました。私は今年の冬中ご飯をおいしく食べちゃったからダイエットしなきゃいけない。
最近、皆さんは何をして過ごしていますか。私はいつもと一緒。朝は岩に登るでしょ。ご飯を食べるでしょ。岩の上でお昼寝して、起きたらちょっと考え事。水替えの時に運動して、後はライトに当って日向ぼっこしながら寝るの。毎日なにも変わらない。特別なことはしないから、世の中がどんなに変化したって私は私のまま。
ただ、今日は私にとって数少ない特別な日なんです。それは、ブログを卒業する日だから。飼い主・しおりが忙しい時に代理で書いたのがきっかけだったんだけど、いつしか私も書きたくなっちゃって、シフトが出る度に取り合いをしていました。最近なんか、前回がひらめのブログだったし、今回が私だし、一体誰がメインだかよくわからなくなっちゃった。初めてブログを見る人は「本当の日文生はどれ?」って思った人もいるかもしれないですね。でも、こうして自分の気持ちを言葉にする楽しさを知ってしまったもんだから、やっぱりやめられない。だから、卒業するのが本当に悲しい。
私たちの生活はさっきも話したみたいに何も変わりません。だから、こういう時には強いんです。だって、外に遊びに行くこともないから外出制限されたって関係ないし、友達と集まったこともないから寂しさも感じないでしょ。ただ、そういう毎日をずっと続けていると感情がなくなってくる。つまらないとも思わなければ、感動することもない。淡々と毎日を送るだけ。日向ぼっこで甲羅を乾かすのと同時に心も蒸発してどっかにいっちゃうのかな。だけど、こうしてブログを書くようになってからは、毎日がとっても楽しかった。何を書こうって考えて、まあ、それほど書けることもないんだけど、その中でも何かないかなって探してたら、日向ぼっこだって水替えだって隣のひらめだって、そんなに悪いもんじゃないなって。楽しいことを知っちゃったから、つまらないって感情、出てくるのかな。でも、それも悪くないかもしれない。なにも感じないよりは何倍もいいかもしれない。
皆さん、クサガメのブログを読んでくれて本当にありがとう。またどこかで会えるといいな。ペットショップでカメを見かけた時には思い出してくれると嬉しいです。よくしゃべるカメがいたなってね。私も昭和生まれの大先輩みたいに「あのカメ、平成生まれらしいよ…⁈」って言われるように頑張らないと!まだまだ書き足りないけど、いつまでも長々と書いてたら怒られそうだから、そろそろ終わろうと思います。
皆さん元気でね、それじゃあ、ばいばい!
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I still love you ~その後のカメの恋物語~

こんばんは、しおりです。
皆さま、昨日の地震は大丈夫でしたか?
ブログ部のTwitterにも「地震大丈夫でしたか?」とマシュマロを送って下さった方がいて、とても温かい気持ちになりました。私の家は地震の少し前に停電してしまい、インターネットも繋がらなくなりました。停電からの地震という流れは東日本大震災の時と全く同じでしたので当初は大変焦りましたが、思いのほか復旧も早くて一安心しました。この機会に防災グッズを見直すなど、緊急事態に備えて行動したいものです。今後も余震の可能性があるようですので、気を付けてお過ごしください。
さて、今日は2月14日、バレンタインデーですね。今日こそは自分にブログを書かせろと、うちのひらめ(クサガメ・15歳・♂)が言っていますので、私はこれで失礼します。
それでは、また。
 
 
お久しぶりです。ひらめです。
ようやくブログを書かせてもらえた。2月14日がシフトって聞いたもんだから、次は絶対僕が書くからねって何度も何度も念を押したんです。僕はお隣に住んでいるクサガメのみどりちゃんが大好きで、そのことは前にもブログに書いたことがあります。「I always love you… 13年目、それでもやっぱりみどりちゃんが好き」ってね。覚えてくれている人がいたら嬉しいです。みどりちゃん、いつも僕のことは見てくれなくて、人間のことばっかり目で追っているのだけど、そんなところも僕は好きで、時折ふとこっちを見てくれたりなんかしたら、その日は一日中幸せで……。これは前にも載せた僕がお気に入りの写真です。
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すてきでしょう?
2年前の写真ですけど、やっぱりみどりちゃんは美しい。飼い主には「いよいよストーカーだね」って言われるけれど、なんというか、僕はそれとはちょっと違うと思う。僕の中でみどりちゃんは女神さまのような存在なんです。だから、こうしてずっとガラス越しに見つめていたい。最近、運動不足だからってベランダを歩かせてもらうのだけど、そういう時には僕は決して近づきません。みどりちゃんの方から近くに来てくれることもありますが、そんな時は僕は決まって逃げるんです。だって、僕の女神さまは二枚のガラスを挟んだ先にこそいるんだから。まあ、そうやって逃げてしまった後で、(ああ、やっぱりちゃんとお話すればよかったのかもしれない……)って思うのも一度や二度のことではないんだけどね。
バレンタインデー、人間は女性から男性にチョコレートを贈るんだってね。みどりちゃんが人間だったら僕にくれるのかな。義理チョコくらいはくれるかな。だけど、僕はそのチョコレート、なかなか食べられない気がします。一生大事に取っておきたい。だけど、腐らせちゃうのも嫌だから、最後は深呼吸して、噛みしめながら食べるのかもしれない。それで、箱はもちろん、紙袋も包み紙もリボンもシールも全部きれいに取っておく。やっぱり、僕はみどりちゃんが好きなんだな……。
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これはついこの前に撮ってもらった写真。ねえ、みんなわかる?ちょっとだけ、ほんのちょっとだけだけど、2年前よりみどりちゃんの岩が僕の水槽に近づいてる。みどりちゃんはその日の気分で自分で岩を動かしてるから、この日は僕とお話したくて僕の近くに来てくれたのかもしれない。そうだといいな。そうだったら幸せだな。
皆さん、僕の恋物語、聞いてくれてありがとう。飼い主・しおりより一足早く、僕はこれでブログを卒業します。だけど、僕の恋はいつまでも続きます。
I still love you… 15年目、いいえ、ずっと先の未来まで。僕はまだみどりちゃんを愛しています。

いま、和歌山という選択を。

こんにちは。しおりです。
8月もそろそろ後半にさしかかろうとしています。今朝は私の家のベランダにも涼しい風が吹いてきて、幾らか過ごしやすくなったように感じました。気が付けばツクツクボウシの鳴き声も聞こえだし、猛暑ともようやくお別れのようです。
今日は1つ、嬉しいお知らせ。
なんと…8月14日、和歌山県のアドベンチャーワールドに16頭目となるパンダの赤ちゃんが誕生しました!!!
シャンシャンが生まれた当時の上野の盛り上がりは記憶に新しいですよね。テレビもシャンシャン、新聞もシャンシャン、Yahoo!もシャンシャン。毎日上野の話題で持ちきりでした。アドベンチャーワールドでのパンダの誕生は、これまであまり話題にならなかったのですが、さすがにパンダに関心が集まっている今ですから、きっとニュースは「アドベンチャーワールド」一色になるだろうと、そう確かに信じておりました。
さて、14日の22時32分に生まれて、待ちに待った翌朝のニュース。
8月15日。
そうです、終戦記念日と重なってしまったわけです。こればかりはどうしようもないことです。アドベンチャーワールドにとって、そして和歌山県にとって、今回の誕生こそ、その名を全国に広める大きなチャンスだったと思うのですが、残念ながら世の中の関心はあまり注がれなかったようです。
アドベンチャーワールドは本当に沢山の動物がいて、1日中楽しめる場所です。動物園、水族館、遊園地が一体となっていて、すべてを満喫しようとすると、とても一日では足りないのではないかと思います。母が和歌山県出身のため、私も小さなころに幾度も訪れました。好きなだけ間近でパンダを観察したり、動物たちによる大迫力のショーを見たり。こうやってお話していると、何だか私も久しぶりに遊びに行きたくなってきました。
和歌山県はアドベンチャーワールドの他にも、熊野本宮大社・熊野那智大社・熊野速玉大社など、歴史を感じられる場所が沢山あります。上記の内、私は、本宮大社と那智大社に行ったことがありますが、どちらもその空気に圧倒されました。時折、観光地化が進みすぎると、昔のものがどこか人工的な展示物のように見えてしまうことがありますよね。しかし和歌山では、周りの自然もそのまま残されているので、本当に昔のままを感じることができるのです。古の空気を味わうことのできる場所。本当に貴重な土地であると感じます。
せっかくのパンダ誕生の話題が流されてしまったようなので、この場をお借りして和歌山の魅力をお話させていただきました。
もう観光地には飽きたという方、古の空気を味わいたいという方、ゆっくりたっぷりパンダを見たいという方、夏休みの最後の思い出に和歌山への旅はいかがでしょうか?
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(※写真はアドベンチャーワールド公式ホームページからお借りしました。)

国会図書館、70歳⁉

テストが終わりました。レポートは、あと2つ残っています。まだまだ夏休みにたどり着けないしおりです。(※字の大きさがおかしく読みにくくてすみません…。直し方がわかりません…。どなたか教えてください…。)
最近、ブログを書いていて思うことがあります。そういえば私、日文生らしいことができていないな…と。文学館に行ったり、展覧会に行ったり、何かこう、もっと日本文学科らしいことを発信したいのですが、気が付けばどうでもいいことばかり話しているんですね。夏休みはどこかに出かけて、色々なことを沢山経験したいと思います。今日は、これまでのブログから一新して、日本文学科らしいことを一つ。とは言え、どこにも出かけていないので、これから行われる催しの紹介です。皆さんは、国会図書館に行ったことはありますでしょうか?2年生以上の学生はきっとあるかと思うのですが、1年生は基礎演習もこれからですし、まだ行っていないという方も多いかもしれません。実は、国会図書館、今年で会館70周年なんですね。それを記念して、10月18日から11月24日まで展示会が行われます!!場所は国会図書館の新館1階展示室、料金はなんと無料です!!「美しい本」「珍しい本」「どこかで見た本」「世を映す本」など、厳選された資料が展示されるようですよ。これは一度覗きに行く価値がありそうです。個人的には「どこかで見た本」が非常に気になります。私も図書館を利用するついでにふらっと立ち寄りたいと思います。
最近は本当に暑い日ばかりが続いて、何だかうんざりしてしまいますね。異常気象、いつになったら「正常」になるのでしょう。今日は学校からの帰り道に土砂降りにあいました。まるで熱帯のスコール!日傘しか持っていなかったので急いでバス停に駆け込みました。いつしかこの「異常」に私たちが慣れてしまったとき、それは「正常」と認識されるようになるのでしょうか…。
皆さまも熱中症にならないように、くれぐれもご自愛ください。どこへ行くのでも水筒と傘は必須です!それでは素敵な夏のひとときを!

気分転換、音楽のお話。

こんにちは。しおりです。
レポートに追われ憔悴しきっている大学生の心身に、更に追い討ちをかけるかのごとく「テスト」という重圧がのしかかる季節となりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
私はといえば、つい2、3日前に背中を痛めました。いわゆる座りすぎというやつです。あまりにも暑いものだから、外に出たら余計に疲れてしまうと思ったんですね。体を壊さないようにと家にいたはずであるのに、結果は真逆。動かなかったために、逆に傷めてしまうとは…。(私はまだ二十歳のはずでは…?)
ところで、皆さんはこういう憂鬱なときにどのようにして気分転換をしていますか?私は、音楽を聴くことが多いです。寝転びながら好きな曲を聴く。そんなことをしているものだから、背中を痛めるわけですが、やはり音楽はリラックスできると思います。特に好きなのは、ディズニーのエリアミュージック。パーク内の各エリアで流れているBGMのことです。私は大のディズニー好きなので、エリアミュージックを聴きながら夢の国に現実逃避をします。
それと、最近はまっているのは「ジュラシックパーク」という映画のテーマ曲。現在「ジュラシック・ワールド2」が公開されていますよね。そう、あの恐竜の映画です。以前にも幾度かお話しましたように、私の家にはカメがいるので、家族で爬虫類が好きなんですね。恐竜を見て、多くの人が「怖い!」と感じると思うのですが、我が家ではそれが「かわいい!!」となるわけです。ジュラシックシリーズは、現在公開されているもの以外すべて見てきましたが、そのすべてでこの曲が使われています。本当に素敵な曲ですよね。USJ内でも流れているので、映画を見たことがない方も一度は聞いたことがあるかと思うのですが、なんかこう、なんて言ったらいいでしょうかね… 大きな時間の流れ、太古の昔を感じられるように思うのです。ぜひ一度、静かな場所でイヤホンをつけて聞いてみることをおすすめします。
それでは最後に、我が家にいる恐竜(カメ)の写真を。
母曰く、朝起きると立っていたとのこと。
無題
 
それではまた。
 

ねこ通り

こんにちは。しおりです。
この時期になると毎年決まって思うことがあります。
去年まではこんなに暑くなかったのに…。
 
地球温暖化の現状をひしひしと感じながら外を歩き、クーラーのきいた部屋に逃げ込み一安心する。一安心…?そうじゃないのはわかっているけれど、やっぱりこの暑さには耐えられません。
 
私の家の近所には、野良猫がたくさんいる通りがあります。「ねこ通り」と名付けました。BSで放送されている岩合光昭さんの「世界ネコ歩き」のように、とにかく猫が気ままに暮らしているのです。ここ最近は暑いからか、車の下でぐったりとしている姿を見かけます。近づくと逃げてしまうので、遠くから観察することしかできませんが、猫って本当に不思議な生き物だなあと感じます。
隣に違う猫が来ると、必ず互いに目を合わせます。しかし、微妙な距離感は保ったままです。お互いに鳴きあうこともあるのですが、絶対に一定の距離より近くには寄ろうとしない。犬なんて、すぐに近づいて飛びつくイメージですが、猫は本当に距離感を大切にしているようです。
そんな猫が他者との距離感を忘れる瞬間を先日見かけました。それは、一羽のカラスがやって来たとき。野良猫ですが、あまりにも集まっているものだから、近所の人が餌をあげているんですね。その餌をどうやらカラスが横取りしにきていたようです。一匹の猫がそれに気が付き全力で追い払っていました。野良猫なので目つきは決して良いとは言えないのですが、それがかえってとてもかっこよく見えて、マイペースなだけでない猫の一面を見たようでした。
 
野良猫たちは今年の夏をどのように過ごすのかと思うと、何だか少し心配になります。冬は、近所の人が段ボールや発泡スチロールを外において、その中に毛布などを敷き詰めていたようですが、さすがに夏はどうにもなりません。氷をあげるとか、日陰を作ってあげるとか。それでもこの蒸し暑さときたら、クーラーという必殺法を持っている人間にも耐えがたいのだから、猫にはもっと過酷なはず。猫にも猫なりの夏の過ごし方があるのでしょうか。「ねこ通り」を散歩しながら、しばらく観察したいと思います。
 
それではまた。

オープンキャンパス!

こんにちは。しおりです。
本日はオープンキャンパスでした。天候にも恵まれ、沢山の方にお越しいただきました。私は学生スタッフとして参加し、とても充実した時間を過ごすことができました。受験生の皆様にとっても、日本女子大学ならではの魅力を体感できる一日なっていれば幸いです。
さて、本日はオープンキャンパスにちなんで「受験」に関するお話をしたいと思います。
実は(と言っても何度かここでもお話はしているのですが)、私は中学校から本学の附属に通っているため、いわゆる大学受験と呼ばれるものをしたことがありません。オープンキャンパス自体は高校生の時に一度訪れたことがあるのですが、「学校選び」というものをしたのは小学生の時が最後なのです。決して一般的ではない中高時代を過ごしてきました。
だから…なのでしょうかね。私はつい最近まで、中学受験も大学受験も「受験」という面では変わらない、どちらも同じだけ大変だと思ってきました。「同じだけ」というのは、「質の面でも同じだけ」ということです。つまり、両者を同じ定規で測っていたわけです。しかし、本当はそうじゃない。少し考えればわかることですが、小学生と高校生では精神状態が全く違うんですね。
もちろん、中学受験には中学受験の大変さがあります。小学校4年生くらいから塾に通い、学校とは全く違う勉強をする。「まだまだ外で遊びたい、だって友達は遊んでるんだもん!」。小学校4年生と言ったらそう思う頃です。そんな子供が重たいリュックを背負い、テストしか待ち受けていない塾へと向かうのです。考えてみたら何だか残酷ですよね。小学生だって、自分の将来のためということはわかっているけれど、その理解の度合いというのは高校生のものとは違うのです。わかっているようでわかっていない。しかしだからこそ、ある意味では深く考えることもない。テストの結果が悪いと落ち込むけれど、それはその瞬間落ち込むというだけで、受験の合否に関する不安にまで到達していない。わからないからこそ、精神的苦痛というのも実は少ないわけです。
 
しかし、高校生にもなるとそうはいきません。勉強する理由を理解し自ら学びに行く。しかしその分、精神的苦痛もきっと大きいことだと思います。私には、その苦痛に耐えられるだけの力が自らの中にあるとは思えません。受験を乗り切る根性が備わっているとは思えません。だからこそ、オープンキャンパスに足を運んでくださった受験生の方々の姿を見て本当に尊敬いたしました。何よりも心が強い。心の強さは本当に大切なものです。それはきっと大学入学後も様々なところで活きてくるものであると感じます。
 
オープンキャンパスは今後も予定されています。毎回、コンセプトが違うようなので、今回いらっしゃった方もまた是非お越し頂ければと思います。
 
それではまた。
 
 

1週間、こんなことがありました!

こんにちは。しおりです。
 
ついこの間まで桜が咲いていたように思うのに、気が付けば暑い日ばかりが続いています。
真夏のような太陽の下で、紫陽花も何だかうんざりしているように見えました。
私も最近の気温の変化にぐったりしております。歩いている時はものすごく暑いのに、電車に乗るとものすごく寒い。美味しいものを沢山食べて体力を付けなければいけません。
さて、今日は2つほど報告をしたいと思います。
まずは先週の木曜日に行われた春季大会について。
私は国語国文学会委員として春季大会の運営を行いました。木曜日の午後、授業の後に沢山のお話を聞いて疲れてしまったという1年生の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、やはり普段は聞くことのできないお話を伺える機会というのはとても貴重なものではないかと思います。
特に、青木生子賞を受賞されたお二人のお話はとても興味深いものでした。日本文学史(中古)の中で高野先生がおっしゃっていた媓子後宮という新たな文化圏の話など、まさか、実際にそれを発見された方のお話を伺えるとは思っていなかったので大変驚きました。研究対象を特定の何か一つに絞るのではなく、色々な方面に視野を広げることで見えてきたものがあるという先生のお話を伺い、一つのことしか見られなくなってしまう自らを反省しました。また、もうお一人の先生がおっしゃていた附属中学での国語の授業の話は、同じ附属出身者として共感いたしました。中学生の時に沢山書かされた記憶は、確かにその当時は大変苦しいものでしたが、今となって思い返すと全ての基礎になっているように感じるものです。
委員の仕事をしながら聞いていたので、全てをしっかりと聞くことができなかったことが残念ですが、やはり春季大会っていいなあと思います。1年生だけでなく、興味のある方は参加してみるのもいいかもしれません。
 
続いては2つ目、先週終了した演習発表について。
先週の私のブログを覚えてくださっている方はご存知でしょうが、私は丁度一週間前の火曜日に2年生となって初めての演習発表を終えました。今日はそのご報告もしたいと思います。
一言でいうと、演習は大変です…。先行研究が学校の図書館にないのはもちろんのこと、国会図書館にもないことがあります。まずはそれを探すところから始まります。調べていけばいくほど終わりが見えなくなり、その一方で着実に期限は迫ってきて…。納得のいくところまでやろうと思えば本当に時間がかかります。そしていざ発表が終わり質問をもらうと、自分では気が付かなかった不備が色々と見えてくる。演習発表は終わりましたが、まだまだ考察は終わらないわけです。
しかし、そうやって調べていると段々楽しくなってくるのも事実です。いつしか夢中になってきます。大変だけど楽しい。寝不足になるけどやめられない。もちろん体を壊してはいけませんが、納得がいくまで突き詰めたいと思う何かがあるって素敵なことだと思います。
 
それでは今日はこの辺で失礼します。
そういえばこの前、友達が「ペットのカメ、かわいいね」と言ってくれました!
とっても嬉しかったです。カメも喜んでおりました。