日曜の朝は、何派ですか。
こんにちは、あやめです。
唐突な質問、失礼いたしました。本日のテーマなので、先に皆さんにお聞きしようと思ったのです。
日曜の朝は、何派ですか。
サンドイッチ?ホットケーキ?はたまた、ガーデニング?犬の散歩?七時に起きてランニング…の方もいらっしゃれば、お昼まで寝ている方もいらっしゃいますかね。
かくいう私の日曜の朝は、プリキュアです。…でした、ですね。
本日は、私の人生を語るうえで必ず登場する「プリキュア」について、少しお話ししようと思います。
あ、仮面ライダーも見てました。たしか仮面ライダーとプリキュアって続けて放送されてたんじゃなかったかしら?私の見てた時代は、仮面ライダー→プリキュアで放送されていて、弟と一緒に八時からゴロゴロテレビを見ていた記憶があります。懐かしい~
さて、プリキュアといえば女児(…をはじめ、おんなのこみんな)のあこがれの的ですね。キラキラの衣装を着て、ぴかぴかの武器を片手に、可憐に鮮やかに敵を倒してゆく…がんばれ!プリキュア!!
そして、「プリキュアを見ている、知っている」ということが、初めての「社会」、そう、幼稚園社会においていかに重要であるかについては、改めて説明するまでもありません。プリキュアを通じて友達ができ、プリキュアごっこでともに遊び、プリキュアが彼女らの哲学である……残念ながら私は、いわばその初めての「流行」に乗り遅れました。ここから私のひねくれ梅雨寒湿度100%人生は、始まったのです…!(効果音「ババーン!!!」)
もちろん、言い過ぎです。なにが起きたか、(つぶさに!)ご説明します。
まず、私は幼稚園に年中さんから入園しています。それから早生まれであることもおそらくちょっとは関係してると思います。このことを前提に。
ワクワクの幼稚園生活がスタートし、私は浮かれ切っていました。本がたくさん置いてある幼稚園でしたので、たくさん読むぞ!という決意と興奮でいっぱいでした。
順調にお友達も出来ました。泥団子をいかにきれいに頑丈に作るか試行錯誤した日々が懐かしい。そんなある日、事件は起こります。お友達の一人が、ボタンを押すと技名を叫ぶタイプのプリキュアグッズ(キーホルダー型)を、通園カバンにつけていたのです!!当然、トレンドですので、他のお友達は食いつきます。その盛り上がりたるや、もうすごかったんですよ。それまではなぜかプリキュアの話題が出たことが無かったため、私はそもそも「プリキュア」の存在を知りませんでした。ほ、ほら、早生まれなんで。ちょっとみなさんより成長スピードが遅かったんです知らんけど!ですから、私は唖然としました。わあ…みんな知らない話題で盛り上がっている…だれもこっちを見ない……わあ…知らないの私だけなんだ……。置いてけぼり事件、完です。
事件は続きます。
プリキュアとやら、見てみよう、ということで見始めたところめちゃくちゃ面白い!!なにあれかわいい!カッコいい!!それまでEテレとアンパンマンにお世話になっていた私に衝撃が走りました。すごく魅力的でした。キラキラだし。かわいいし。
当然、私もプリキュアになってみたい欲が湧きました。当然です。そのためには、どうしても変身アイテムを手に入れねばならぬ。さて、どうしたものか。ハマったのがあいにく誕生日の直後でしたので、もう「誕生日プレゼント」という「ほしいものなんでもいただけるキャンペーン」は終了したばかりでした。無念!!こないだプレゼントもらったばかりなのでおねだりもしにくい!!くぅ!!!クリスマスなんて待っていられない!!!
悶々としていた矢先、弟の誕生日が来ました。弟の誕生日プレゼントを選びに、家族でおもちゃ屋さんに行きました。なんとそこで、プリキュア変身アイテムが、「売られて」いたのです!!!!信じられない!やったあ!こ、これさえ手に入れば私もプ、プリキュアに……⁉
しかし、今日は、「弟の」誕生日祝いなので、「私の」おもちゃは手に入りません。世間はそんなに甘くないのです。ぐぬぬ。ここは、耐えろ……
……という葛藤を知ってか知らずか、おじいちゃんが、「あやめはそれが欲しいのかい?」と声をかけてくださりました。なななんと、誕生日でもないのに、高級プリキュア変身アイテムを、この手にしたのです!!!なんてこと!!おじいちゃんありがとう!!大事にします!!たくさん遊ぶね!!!!大好きおじいちゃん!!!!天にも昇る心地。人生の絶頂であります。
早速開封。電池を入れて、設定をして…いざ、変身!!!!決めぜりふもバッチリです。ポーズも完璧。…………おや?体に変化はありません。ふむ、鍛錬が足りなかったのかな。変身アイテムを使いこなせていなかったのかも?(そういえばミニゲームがたくさん入っていました。)練習しよう。その翌日も、迷惑なことに朝から技名を叫んで飛んだり跳ねたりの鍛錬をしてみました。
おかしい。
全然変身できません。おもちゃとして「量産」されている以上、みんなも変身出来てしかるべきなのに、なぜ……
私は、ここで大きな衝撃を以て人生のすべてを悟ったと記憶しています。この「なぜ……」のあとに、私、気づいてしまいました。雷に打たれたかのようでした。「量産」。「販売」。これが全てを物語っていたのです。「変身なんてできる訳ないじゃない。」気づいてはいけないことに、気づいてしまったその瞬間、人生のどん底、生涯で一番の絶望を覚えました。嗚呼無念。やはり変身などできる訳が無かったのか。
そして気づきは連鎖します。世の中の世知辛さ。あの「高価な」おもちゃを販売することで成り立つ商売が、潤う大人が居ることに、あろうことか5歳の若さで気づいてしまいました。この絶望は、もう二度と味わうことが無いと思われるほど深く私をえぐりました。変身「できない」事件、完です。ちなみに、変身おもちゃは大事にたくさん遊びました。おじいちゃんに買ってもらえたことは純粋に嬉しかったです。余談です。
まだあります。最後に、「もう流行なんて信じない」事件をご紹介しますね。
小学生になっても、プリキュア人気はまだ続きます。小学校にあがるタイミングで引っ越しをしている私は、どうにかこの新天地で友達を作る、というミッションがありました。あと、「友達百人できるかな」を目指していました。田舎の学校ですので、一学年50人しかいませんでした。そのため他学年との交流にも力を入れていましたが、まあそれはおいておき。ということでなるべくたくさん友達が欲しかった私は、当然流行に敏感である必要がありましたが、とりあえずプリキュア見とけばどうにかなりました。驚くべきことに、プリキュアってあんなに盛り上がるのに、一年で終わってしまうんですよね(この事実も、「変身アイテム」の購買意欲を掻き立てるのだな……、と私に絶望させました。物欲がほとんど無になりました。悟りの境地です)。ですから、また新しくプリキュアを楽しむことができます。
小学2年生になりました。小学生は忙しいので、毎日同じ話題をせずとも、いろいろ新しい話題や、学校の行事の話題があるため良いのです。そのころプリキュアもあまり話題に出なくなっていました。ある日の私は、話のネタが無くて困っていました。周りに合わせるために身につけた、みんなと同じ話し方は、両親に「汚い話し方だからやめなさい」と結構怒られてしまいましたし(カッコいいと思ったんですけどね……)、テレビもゲームもあまり馴染みがなかったので、そろそろほんとにみんなについていけなくなる危機に陥っていました。……そうだ!困ったときはプリキュアじゃないか!!みんな大好きプリキュアの話をしておけばなんとか場は持つ!!!藁にも縋る思いでした。次の瞬間、
「え?あやめちゃんまだプリキュアなんかみてんの?子供っぽ~い笑」
ガラガラと音を立てて何かが崩れてゆきました。プリキュアはいつも、私に真実を教えてくれました。
私は流行を捨てました。完。
書き出してみて、意外にプリキュア事件簿が多かったことに気づきました。もちろん多少脚色つけてお話ししましたが、8割事実です。私はプリキュアに泣き、プリキュアに泣く人生を送ってまいりました。皆様はどうですか。がんばれプリキュア!!!!次の日曜日は早起きして久しぶりにプリキュアでもみようかな。