こんにちは!ましろです。
最近は、歩いていると金木犀の香りがして、秋を感じます。
皆さんはどんな時に秋を感じますか?
今日は、図らずも3日間のうち、2回も水道橋駅に行った話です。
1回目
人生初の東京ドームでした!(人生初LIVEでもありました。)
よく、敷地の広さを表すのに東京ドーム○○個分と聞きますよね。でも、実際に行ったことのある人ってどのくらいいるんでしょう?私は大学2年生にしてやっと広さをイメージすることができるようになりました。右の方の席だったのですが、舞台セットが見たくて端から端まで歩きました。歩くのに15分はかかったのではないかと思います。LIVEが始まって歌手が歌い始めても広すぎて豆粒より小さいくらい。せっかく右側の方に来てくれても最初は中々気づくことができませんでした。でも、独特の高揚感と生で聞けているという嬉しさ、一貫した世界観はとても楽しかったです。
2回目
宝生能楽堂に行きました。能の授業で (日文選択科目です。おススメ!) 教えに来てくださった講師の方が出演されるということで、これは行くしかないと思って見に行きました。
子供として前半に出られる時も龍神として後半に出られる時にも面をつけて顔が一切見えない状態です。(存じ上げているはずなのに佇む姿は別人のようでした。)子供のときのあどけない雰囲気と龍の気迫の違いには圧倒されました。面をつけて視界が狭い中、舞台上を素早く動くので、人とぶつかったり、落ちてしまったりしないのかドキドキしました。ドキドキして目が離せない中、回転は安定していてスリルと安心感を同時に味わう不思議な体験でした。
狂言は、仏師でした。これは、一度見たことがあったのですが、使う面が違って演者の違いを感じることができました。狂言はまだ二つしか見たことがないのですが、仏師はかなり盛り上がる演目だと思いました。
夜討曽我は、最後の演目でした。激しいものが3番目に演じられるようです。大立ち回りがあり、能のイメージがガラッと変わりました。立った状態から胡座をかいたり、全宙して背中で着地したり、人を一瞬踏んづけたりとスピード感がありました。
これまで観たことがある演目は、終わりが近づくことが分かりました。最後は演者の方もゆっくりゆっくりと退場していきます。しかし、今回は、シテが連れ去られて退場していて、拍手を忘れるほどびっくりしました。
こんな風に水道橋駅に2回行ったのですが、伝統芸能が演じられる能楽堂とLIVE会場にもなっている東京ドームが非常に近いことに面白さを感じました。
現代の私たちは、今の能が昔からあったと考えてしまいがちですが、昔の能は今でいうLIVEのようなものだったそうです。能はいつの間にか格式高いものだと認識されるようなっていったんですね。
時代によって認識がこんなにも変わるのは面白いと思いませんか。
以上ましろでした。