押し入れ集・弐

ごきげんよう、今回はご機嫌のよろしいわたくし、あやめでございます。皆様のご機嫌はいかがですか。またまたお休みをいただき、1か月ぶりであります。サボっているわけではございません。

ア、どうなのか、どうなるのかわかりませんが、プロフィールを書いてみました(今更)。チラとみてみてほしいと思いました。オマケでした。

今回は去年の5月上旬にやった「押し入れ集」を、それこそ押し入れから引っ張り出すように思い出して、アレおもしろかったな(私が)、と思って、第2弾をやろうと決意いたしました。

押し入れ集、についてご存じない方に向けて、改めてお知らせしますと、暗くて変なにおいがしてひんやりして怖い、あるいは物が煩雑に置かれている単に物置としか思われない「押し入れ」が好きな私による、押し入れへの愛を語るもの…ではなく、押し入れのようにいろいろ詰め込んだ大小さまざまな文のまとまり、くらいの気持ちで名づけました文章集であります。随筆、なのでしょうか、わざわざ名前を付けるほどでもない文章のまとまり、というか、いわゆる「雑文」といいますか、「雑(ぞう)」といいますか、まあ今年も徒然なるままに書きたいと思います。久しぶりに・意気揚々とふすまをひらく音。

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ほら、急に開けては物が落ちます。ぎゅうぎゅうパンパンにいれているのですから。ドサドサ、ガラガラガン、バン!ドサン、ザラザラ、カラーン、カンッカンッカララ……だいぶため込みました。この耳をつんざく騒音が、追撃が、私はどうしても好かんのです。天気は晴、のち、曇りです。せっかく掃除をしようと思い立ったのに。ほこりが立つにおいと、かびくさい視界。

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次の目標として、こんなに長々々々しないで、淡々と短く、重い言葉を軽くパと吐けるような、重さ・重みのある人間になりたい、そういう事を掲げております。蛇足、即ち人間様に有害なヤな生物が、足をはやした滑稽な姿ではなく、この純粋な虫みたいな私が、地を這っている時代はもうおわりにして、そうではなく、もう堂々たる「おとな」なのだから、サッと一言で飛び去って行く、軽やかな優しい物言いができるようになりたい。いっぱいいっぱいがかわいく見えるこども時代はもう終わり。いっぱいいっぱい言葉を費やしてわたわたたどたどしくお話しするのではなく、ある適した一言で話を終えられる、完結させられる、重厚な人間に、語り手になりたい。ちなみにバイト先でもそのような指摘を受けました。もっと落ち着いて行動されたし、と。まあこの調子じゃしばらくは無理そうですが。あと、落語勉強したい。口上とか述べたい。ア、これは歌舞伎か。おっとっと。トンチンカン、ずっこけぶりはアイデンティティ?不変?普遍?不便?

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紙を霧に

ちがいます、髪を切りに、美容院へ行きました。人生初美容院です。病院ならいくらでも行ったことがあるんですが、ここ笑う所ですよ。髪を短くしてスッキリしました。ただ、たぶん自分の外見にそこまで躍起になっているわけではない私、ちょっと髪が短くなったくらいであまり心境に変化がなく、これしか書くことがありませんでした。ただ、びょういんとびよういんに一日で両方行ったという事実がちょっと面白かっただけなのです。蛇足、はじめの「紙を霧に」は、「かみをきりに」と打って初めに出て来た予測変換の結果です。あんまり綺麗な日本語だったので取っておきました。押し入れらしいでしょう。さあ、こうやって「ゴミ」が増えるのでしょう。だからヤな音、あの騒音が生まれるのです。そうおもうと騒音もいとおしく、思いません。むりでした。ちなみに、紙を霧にしたら、どうなるとか、そこは広げません。何色の虹がたつのでしょう、インクを載せていくらでも?紙を透かしたチンダル現象ってどんなでしょう。みなさまの豊かな想像力を使う所が来ましたよ、お葉書お待ちしております。

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過去の失敗を許せない悪癖があります。あれをこうすりゃよかったな。ブログもしかり、実生活もしかり、です。なんであんなことしちゃったのか。大きなことも、小さなことも、全部取っておいて、チクチク自分を攻撃してくる嫌な記憶を大事にしている、悪い癖です。あの時の私の頬をぶちたい。思い出して取り出しては悲しくて、苦しくて、つまらない気持ちになると、わかりきっているのに、わざわざ場所を取って残しておいて、自分を嫌な気持ちにさせて、何でもないのに。穴があったら入りたい、おや、ありました。失敗、error、mistake、fail、unsuccessful、色々種種様様ありますが、そのすべてを大事に過剰包装して、リボン掛けてとってあります。冷凍保存して奥底に押し込んでやれ。これこそが、わたしの押し入れの全貌。口の中に不味い味の唾がいっぱいに広がって、苦虫を嚙み潰した顔で、渋い思いをする羽目になるのです。誰に責められたでもなく、でもある日ある時急にそれらの封印が解けて、絶対零度の脳みそをぐちゃぐちゃに沸騰させて、貴重な脳みその一部が、目から口からあふれて俗世に飽和していきます。もったいない。だから、といって、誰もそれを知りませんから、私の損失、それで終わりです。幸い私には、一方的にお話しできる場としてこのブログを悪用する権利を有しているために、シメシメ、皆様を道連れにヤな気持ちにしてやれ!とできるのですが、そうでなければこの脳みその一部は(純真無垢、という名前です)、誰にも聞かれないで、音もたてずに瞬時に死んでいきます。併し、そんなものなのです。目の色がない人なんて、今時珍しくもない、だれもが、そうやっておとなになります。それをおいしく表現できるものが、上手な生き方を心得た方なのだと、おもいました。人生楽しんだもん勝ち。しかも、消化能力を鍛えるのではなく、他人に消化させて、当の本人はスタコラと次に取り組んでしまう、それが良いし、そのくらいが良い。蜘蛛の巣を払うとか、ほこりとりみたいなものです。持論。

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視界を狭めて生きています。どのくらい狭いのか、隣りにあなたが、知り合いが座っても気が付かないくらいです。わざとです。理由があります。なぜでしょうか。Guess what??答えは、小学生にさかのぼります。家族でレストランに訪れ、その時私だけお手洗いにいきました。はあ、ちょっと食べ過ぎてしまった、そんなしあわせな気持ちで満ちたころ、夕ご飯の時間だったため混んでいる店内、その隅にあるお手洗いに入ると、そこには自分と同じくらいの年恰好の方がいらっしゃって、手を洗っていました。同い年かな、あのかたは今日どうしてここへ来たのかしら?誕生日なのかな、と、見ず知らずの方に思いを馳せて、ちょっと長く見つめてしまったかもしれません。すると、その女の子(私も十分女の子でしたが)が、こちらをパッと振り返りました。そしてこう続けました。

「にらまないで!!!」

結構な声量、大声で怒られてしまいました。その時そこはわたしと彼女しかいない閉鎖空間。トイレ、特殊な湿度と温度を持つ息の詰まる空間。あの冷えびえした、たまの贅沢な夕飯に興奮している私の熱を冷ますだけの場所は一挙に冷たい戦場へと変貌を遂げ、私の額には今までにかいたことのない種類の汗が伝うのです。そして、驚いた私による、にらんだわけではない、という弁明を聞く前に、彼女は颯爽と去って行ってしまいました。瞬きの間の出来事です。脳裏には様々な疑問が浮かびましたが、つゆ知らず、目に映るのは勢いよく・後ろ手で閉められたドア。虚しく伸びた腕。ものを言いかけた形でこわばった喉。半端に閉まっている蛇口から垂れる水。これによってこれ以降、私はあんまり人をはっきりじろじろ見ないようにしております。

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なつかしい、これ、なんだっけ、と、取り上げた、あなたにとって、他愛ないもの

なつかしい、たしかあれだよ、白々と、私にとって懸命なもの

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知らないことを知らないふりしてそっとふすまを閉める音。ごめんね、見なかったフリして。やっぱり、片付かない。

ランチタイム

こんにちは。

私が誰か友人と顔を合わせたときに言う言葉、第一位が「ねむい。」、第二位が「おなかすいた」です。一日の間で寝る時間と食べる時間が至福の極みだと私は感じています。特に食事は温かい料理を食べられたときはもうにっこにこ。さらにその料理が自分を含め誰かの手作りであったとき、それは幸せ以外の何物でもありません。手作り料理を毎日用意し続けるのは心に余裕がないとできませんから、なかなか難しいのですけれどもね。自分に念力で料理を作る才能があったらいいのになあ。

そうそう。授業のある日のお昼ご飯も小さな悩みのタネですね。毎日料理なんてできない甘ったれの私がお弁当を用意できるはずもなく、言い訳程度に混ぜご飯用のわかめとか鮭をご飯にまぜまぜして、ちょっと大きめに作って来たおにぎりをおもむろにカバンから取り出し、ちまちまかじる私に後輩からの一言。

「先輩のおにぎり薄っぺらいですね(笑)。」

そんな後輩が手にする手作り弁当やらコンビニファームの焼き立てパンやらがおいしそうで、結局私もおにぎり1個では何となく物足りなくて、どうしたものかと考える日々。

そしてとうとう言い訳おにぎりを作ることに飽きてしまった私は、背に腹は替えられぬなどと格好のよい諺を頭に思い浮かべる暇もなく、食べ物を求めて構内をうろうろするのです。

今期の私の時間割は毎日3限が空きコマなので、最近はお昼休みの後半13時頃から3限の時間にかけてお昼ご飯を食べることが多いです。そのくらいの時間になると、人気のパンやおかずは品薄になっている代わりに、コンビニファームも学食もレジを待つ学生の行列が短くなっていることが多いので、待ち時間をとことん削減したい私にとってはよい時間です。1食の予算は500円。気分と体調と品物次第ではちょっとばかりオーバーしますけど、この破格の値段で昼食を済ませられるのは大学のすごいところ、ありがたいところです。最近は学食でお昼ご飯を食べるのがマイブームです。

学食に行くとき私は大抵、

野菜系の小鉢1品+肉・魚系のおかず1品+ライス(中)+お味噌汁

という感じのメニューにします。こうすれば大体500円くらいで収まるからと言うのもありますが、私にとって最も重要なことは白米とお味噌汁を食すということです。私は生粋の味噌汁好きなのです。そして学食のお味噌汁は温かくておいしいのです。一杯の量は決して多くはないのですが、それでいて必ず満足できるのがうれしくも不思議なところ。いつも学食のスタッフさんに

「ライスの中とお味噌汁ください!」

と言ってお椀によそってもらいます。先日も同じように学食のスタッフさんにライス(中)とお味噌汁を頼もうとしたのですが、その日は何がどうなったのか、私の口から発せられた言葉は次の通り。

「ライスの中とオムライスください!」

いやいや、オムライスもおいしくて好きですけど、今じゃないでしょう。慌てて言い直しましたが、その恥ずかしさたるや赤面する程にはあらず。ちょっとやっちまったなあと照れ隠しの笑いが出るくらい。スタッフさんもあまり気にせずにササッとお味噌汁を用意してくださりました。しかし、今こうして書き起こそうとすると吹き出してしまいそうです。

幸せな食事は腹が膨れるとともに終わりを告げます。ああ、もう食べ終わってしまった。次の食事では何を食べようか。明日のお昼は何を用意しようか。私の小さな悩みのタネはつきません。いいえ、それこそ生きている証、生きている幸せとでも言いましょうか。

彼はその紅茶を__.

栄光の味

それはどんな味だろう

紅茶

それは永遠だろうか




罪は

罰によって

贖われ得るか


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三島由紀夫 『午後の曳航』


舞台は横浜港。日夜数え切れないほどの船が、汽笛を轟かせては現れ、水平線に溶けてゆく。

主人公の「登」(のぼる)は13歳の少年で、8歳の時に父を亡くしてからは母の「房子」(ふさこ)と2人暮らし。

メイドもいるような豪邸で、出稼ぎに行く母に残された「登」は退屈に染まっている。



ある日、船好きの「登」たっての願いで、母「房子」と「登」は船を見学していた。
案内役を買って出たのは二等航海士の「竜二」(りゅうじ)である。そんな彼の逞しい身体つきと、華々しい冒険譚。

船に乗り、未開の地へ旅立つ航海士は、退屈に染まる少年にとってまさに

【英雄】

であった。



否、「登」にとってだけではない。
同じく退屈に染まり、年に似合わぬ高い知能を持て余した少年たち。「首領」と呼ばれる少年を中心とした、6人組の中学生たちにとっても【英雄】とは甘美な響きであっただろう。

しかし、「登」にとって【英雄】との出会いであったこの日は
  「房子」にとって新たな【旦那】との出会いであったのだ。



あぁ、そうだ。ここで皆様と、「登」の持つ「秘密」を共有しておかなくては。



彼の部屋には趣味のいいタンスがあるのだが、その引き出しを引くと、そこは時空のゆがみが広がっていて、中から青いネコ型ロボットが・・・なんてことはなく。

そう、引き出しを全て引き抜くとそこには小さな【穴】が開いているのだ。

誰が、いつ、何故、開けたのかなど見当もつかない。だが、少年にとってそんなことはどうでもいい。
今重要なのは、思春期真っ盛りの少年の部屋に、隣室を、つまり母の部屋の「ベッド」を覗き見ることの出来る【穴】が開いていることだけなのだから。



そこで少年は目にしてしまう。


【英雄】が、母という「女」によって、最も忌むべき【父親】へと変貌してゆく様を。


あぁ、あぁ・・・。【英雄】が、限りの無い大海原へと溶けるはずの、孤高の【英雄】が
今まさに、シーツの海へと蠱惑の女へと溺れてゆく。

「竜二」は、船を降り、あろうことか「登」の【父親】になるのだと言う。



あぁ!これは【裏切り】だ。そうだろう。少年たちよ。【英雄】に湧き、【親】という枷を厭う、自由なる少年たちよ。

「首領」たち6人組の少年は裁かなくてはならない。堕ちた【英雄】。この裏切り者を。



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さァ、少年たちの審判の行く末は、「竜二」の罪はどこへ着港するのやら。


三島由紀夫、『午後の曳航』。
ざっとあらすじをご紹介いたしました。舞台は先述の通り、横浜港でございます。
私めは事あるごとに「近代文学」が好きだ!!と叫びのたうち回り、近現代自主ゼミにも所属しているのですが…。その中でも、特に三島由紀夫さまの「文学」を愛しております。
そして、以前ブログでも書かせていただいたのですが昨年度の自主ゼミ旅行の行き先は「横浜」!
皆まで言わせるな…の構えです。そりゃあもう行くでしょ、聖地・・・!


主人公である「登」の母「房子」さんが切り盛りしていたのが、紳士もののスーツなど舶来の品々を扱う大変トレンディな【レックス】というお店です。
こちらの元ネタとなったのが【THE POPPY】という横浜中華街にある高級洋品店。
エメラルドグリーンの屋根と洋風な造形がとても美しいお店です。

もちろん行って参りまして、その時のお写真がこちらです。


も、猛烈に閉まってるゥ~~~~~~~~~~~ッッ!!!!!!!!!!

「ポピー~~~~~~~~~ッ!!」

今日のポピー:アイスランドポピー

花言葉:慰め



って感じですよもう。太子も顔負けの特大ポピー案件でしたとも、えぇ。
元ネタが気になる方は「聖徳太子 ポピー」で検索してみてください。


ちなみに、同日に向かった「大佛次郎記念館」も閉館してました。
もしかして:私、ツイてない。

本当にもうお涙ちょちょぎれ通り越してブチ切れですが、私めは理性ある淑女でございます故、いずれリトライすることにいたします。
もし、もしもですよ??横浜近辺にお住いの日本女子大生さんがいらっしゃって、お写真を撮ってくださってもいいという神様がいらしたら…私めに恵んでいただいても…あの…(諦めが悪い)


あ!あとですね、「ライチ☆光クラブ」という演劇が原作の漫画作品があるのですが…ご存知の方はいらっしゃいますでしょうか。もしお好きでしたらきっと『午後の曳航』もお楽しみいただけるのではないかと思います。なにせ、作中に登場する「首領」と呼ばれる少年を中心とした6人組の男子学生たちは、どことなくライチの彼らと近い雰囲気や香りを漂わせていますから。

そのようなワケで、もしライチがお好きでしたら是非とも三島由紀夫作品を一度お手に取ってみていただきたい。
ちなみに私の推しはタミヤとデンタクです。




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そんなこんなで、聖地巡りは何とも言い難い形で幕を下ろしましたが、、、
何とも言い難い形で幕を下ろすのは作品も同じ。


ネタバレになってしまうかもしれませんので、未読の方はここまでの方が具合がよろしいかと存じます。
(重大なネタバレはしていないので、未読の方はただただ意味が分からないだけやもしれません)



そう、エンディングなのですが、ある種芥川龍之介の『羅生門』を彷彿とさせるような。。。

自主ゼミの先生とこの作品についてお話していたところ
「あなたはこの作品のエンディングを最後まできちんと書いてほしかったと思いますか?」
と聞かれたのです。

この質問についての返答、かなりの悩みどころでございまして・・・。
もしも読んだことのある方がいらっしゃいましたら、、、貴方様でしたらどのようにお答えになりますか?

実のところ私めは「書いてほしかった」といった返答をいたしました。



「蛇足」なんていう言葉もありますが…
もちろん、書いてしまった事により、それが既に完成された世界観を壊してしまうリスクは重々承知しております。
また、何より読みの解釈の幅を限定してしまうことに他ならないでしょう。


例えるならこの美しい作品はカップの縁、ギリギリまで溜められた紅茶。
表面張力によって保たれている、張り詰めた美しき世界。

そこにたった一滴。ヒタリ。それから、パチン___.
その一滴が決定打となって決壊してしまう。

それらは全く否定のできない可能性です。それに、私は実際、そのはち切れそうな紅茶の膜を愛しているのです。


ではなぜ、その美しき、己の愛する物を壊そうとするのか。


単純なことです。読みたいのです。
三島さまの文章を文字を1文字でも多く、読みたいのです。
ただただ供給に飢えるだけのオタク心なのです。

本当にこのオタク心は、低俗で安直でヤッカイ。


※ここでのオタク心は私個人のものを指し、それ以上の意味は持たない。またこのブログの意味はおそらく作品をお読みにならなければ支離滅裂。ぜひご一読ください。


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ねぇ、栄光の味はどうでしたの?
あの感想は語り手がお喋りになっているだけですもの、私は【英雄】さんにお聞きしているの。

口をつけただけで、あれはまだアナタのお腹には届いてもいませんわ。

なら、あの瞬間、あのお紅茶は永遠になったのね。

お紅茶は永遠なのかしら、罪は罰によって贖われるのかしら、

あの少年たちは裁きを下さんとした、ではその少年たちは




ねぇ、あの時の猫さんはどうお思いになるかしら!

行こう 空の上まで

私がはじめて親に買ってもらったCDは「しゅごキャラ!」のCDだった。
その後、私はAKB48にハマり、ももいろクローバーZにハマったり、BiSHにハマったり。

頑張る女の子が、戦う女の子が、大好きである。
そんな私が今ハマっているゲームがある。

5月16日にリリースされたスマホアプリ、「学園アイドルマスター」。
アイドルマスターという名前を、一度は聞いたことがあるかもしれない。
「学園アイドルマスター」通称「学マス」はその最新シリーズである。

私がこのゲームの存在を知ったのは、YouTubeでふと流れてきた一つの動画からである。

最初に映るのはレッスンの様子。
決して上手いとは言えない歌声。不安そうに歪む硬い表情。
ライブ映像に切り替わった瞬間、鳥肌がたった。
「歌とダンスが上手くなるアイドル育成シミュレーション」
その言葉の通り、同じ人物とは思えないようなパフォーマンスが広がっていた。
臨場感溢れるカメラワーク、自信に満ち溢れた表情。頭から離れなかった。
さすがアイドルマスター、これはきっとすごいゲームになる!
そう確信し、事前ダウンロードのボタンに指を伸ばした。

そしてきたる5月16日、私は「学園アイドルマスター」をダウンロードした。
その日はバイトがあったので、バイトが終わってからやろうと楽しみにしていた。
休憩中、早速ダウンロードしたという先輩から「しらちゃん、やばいよ、絶対早くやったほうがいい」とオタク特有の瞳孔が開き切ったバキバキの目で言われた。
オタクにはわかる。この反応は本物だ、多分神ゲーなんだろう。
早くやりたい!!オタクはバキバキの目で退勤した。

ずっと気になっていたキャラクターがいた。
花海咲季。いわゆるこのゲームの看板キャラで、赤担当のセンター。
「勝つのが好き!負けるのがだ〜いッキラい!」勝ち気で負けず嫌いな優等生キャラだそうだ。
私の好きなアーティストがこのキャラクターのソロ曲に楽曲提供しているらしく、その曲もカッコよかったのでこのキャラクターを最初にプロデュースしようと決めた。

プロデュースをしながら、徐々に見えてくる彼女の人柄、性格、魅力、そして葛藤。
彼女がなぜアイドルを志したか。
なぜ「トップアイドル」を目指すのか。
彼女が今まで何と戦い、何を見て、そして舞台である「初星学園」でアイドルになることを決心したのか。プロデュースを重ねるごとに、彼女に感情移入していく。
彼女をトップアイドルにしたい。そんな思いが増していく。

このゲームでは、プロデュースを終えるとライブを見ることができる。
最終試験で三位をとると校庭、二位をとると屋上、一位をとると屋外の小ステージでライブができる。


そして何度も何度も繰り返しプロデュースをして、条件を満たした上で一位をとると、「true end」として大きなライブ会場でライブをする姿を見ることができるのだ。
プロデュースをする中で何度も失敗し、吹き曝しの小さなステージで少人数の観客を前に歌い、踊る私の担当アイドルを見るたびに、大きな会場で大人数を虜にする彼女の姿を夢に見る。
彼女のプロデューサーとして、彼女の晴れ舞台を見てみたい。

そして幾度となくプロデュースをした先でやっと迎えた「true end」
オタクは泣いた。ボロ泣きした。
プロデューサーとか色々言ったが、そもそも私はオタクなのだ。
頑張る推しに、弱い。輝く推しに、弱い。
大きな会場を身一つで沸かせる花海咲季、かっこいいよ。

校庭の小さなステージで歯を食いしばって悔しがる姿を見ていた。
大きなモニターに映し出され、不敵な笑みを浮かべる彼女にその姿を重ねる。
彼女をプロデュースしたのは私だ。私の、担当アイドル。
アイドルは偶像だ。
きっと、この作品の中で彼女を推しているファンたちは彼女の涙を知らない。
彼女の葛藤を知らない。
この世界の中で、その姿を知っているのは私だけだ。
なぜなら花海咲季のプロデューサーは私なのだから。

花海咲季は誰よりも頑張る女の子で、そして常に何かと、誰かと、妹と、そして自分と戦っている女の子だ。
私はこれからも彼女の戦いを、輝きを見続けていたい。
彼女は自分のことを「偽物の天才」と呼称した。
果たして彼女は「偽物の天才」なのだろうか?それとも、本物の天才なのだろうか。
ひょっとしたら、ただの、普通の女の子なのかもしれない。

おそらくそれは、彼女をプロデュースする中で自ずと見えてくるものである。
そしてその答えはきっと人によって違うものになる。学マスには、花海咲季の他にも8人のアイドルがいる。
どの子をプロデュースするにしても、その魅力の虜になることだろう。
スマホ一つあれば見ることができる輝きを、どうか目に焼き付けてほしい。

あなたの変化

こんにちは、ゆきほです🍵

4年目にしてはじめてmanabaのプロフィールにアイコンを設定してみました。

今まで何か理由があって設定していなかったのかと聞かれたらそういうわけでもありませんが、玄関先でカメと戯れているときに撮影した写真を設定したため、manabaを開くと右上にカメが現れるようになってちょっと嬉しいです。

設定→プロフィール設定→プロフィール画像から画像を選ぶと設定できますが、IPhoneで撮影した画像ファイルの形式であるHEIFには対応していないようです。

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先日、ある面接を受けた際に「あなたは新型コロナウイルスの流行によってどのように変化しましたか?」というような質問を受けました。

私たちの学年は大学1年生のときはほぼ全てオンライン授業で、2年生になってから対面授業に戻ったという、大学生活でコロナの影響を大きく受けた最後の学年になるのではないかと思います。

私も例に漏れず、1年生の時は身体運動と日文基礎、変体仮名演習、基礎演習以外は全てオンライン授業で、学校に行くのは週2回のみ。2年生の前期からいきなり週5で登校するようになりました。

確かにコロナの影響はたくさん受けたけど、私自身がどう変化したか……?と少し考えましたが、割とすぐにこれだ!!!という答えが出てきました。

「1人”が”好きなのではなく、1人”も”好きなのだと気づいたということです」

***

思い返すと小中学生の時、私は本当に学校が好きではなくて、放課後友達と遊びにも行かない子どもでした。

今アルバイト先で小学生と話していると『えっ17時まで友達と公園で遊んでからここにきた!?!?』とびっくりすることがよくありますが、私は小学生のとき「学校で会える人と何でわざわざ放課後も会わないといけないんだ」と心の底から思っていました(でもこの気持ちは今も分かります)

加えて趣味は読書とお絵かきとゲームと、あとはリクガメと庭で遊ぶこと。鬼ごっことかドッジボールとかドロケイとかは全部嫌い。そりゃ放課後にわざわざ遊びに行こうとは思わないですよね。家に帰ったらおやつを食べながら録画してある朝ドラを見て、終わったらカメと遊んで宿題をする生活を送っていました。

あのとき家で読んでいた本で今の私はできているし、あのとき家で黙々とやっていたタイピングゲームのおかげで今爆速タイピングができるので、「友達と外で遊んでおけば良かった」という後悔は全くありません。ただ、友達と地元を遊び回るという経験をしていないせいで「ここに駄菓子屋さんがある」とか「あっちに公園がある」とかそういう”プチ地元情報”がないことには若干困っています。

根がこんな感じなので、正直家で黙々と授業動画を見て課題をこなしていたあの1年間は、私にとってとても快適でした。人に会わないなら会わないでやりたいことはいくらでもあるし、私は1人で人生を楽しむことがある程度できます。むしろ友達がいない方が楽しく生きられるんじゃないか……?と中学生の時までは本気で思っていました(高校の時にそんなこともないと気づきました)

でも2年生になってやっと大学に通うようになったとき、あれ!?学校ってこんなに楽しいものだっけ!?とすっごくびっくりして。

楽しすぎてびっくりしているブログがあるので、若干恥ずかしいけど貼っておきます

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2022/04/21/

結局私には小中で大人から求められていたような人間関係が極端に合っていなかったんじゃないかなと思います。

昼休みくらい1人でのんびりしたいのに学級レクに駆り出されちゃうし、合わないなと思う人とはお互いのために離れていたいのに「みんな仲良く」しなさいと言われてしまう。そんなの友達はいらないなって思ってしまいますよね。

「人にはどうしても合う・合わないがあるから、このクラスの全員と仲良くなることはきっとできないだろうし、それは求めない。でももしかしたらこの中にあなたと”一生の仲”になる友人がいるかもしれない。たまたま家が近所だということで集められたであろう小・中学校での交友関係が一生続いていく可能性は残念ながら低いが、高校や大学の友達は同じような生き方を自分で選択した人達が集まっているため一生付き合うような仲になる可能性がある」

高校の入学式の日に担任の先生が話していたことが私は大好きで、今も変わらず大切にしています。

100人いても100人と仲良くすることは残念ながらできないし、無理に仲良くする必要もないと思います。私は100人の中にいる数人と仲良くすることも、それ以外の時間を1人で過ごすことも、どちらも楽しめるお得な人間なのだと分かったことが「私の変化」です。

面接の後ずっと心の中で考えていたので、今回文章にしてみました。

ではまた。

真実はいつも…

みなさん、こんにちは。

天候が安定せず服装に困るここ数日。季節の変わり目に私も無事体調を崩し、泣く泣くマスクとお友達になる生活をしています。基本的に息苦しさを感じてしまうマスクが苦手なのですが、風邪には勝てません。とはいえ、これからますます気温が上がり、夏本番となる前にマスク生活とおさらばできるように安静な生活を心がけようと思います。

さて、もう2週間近く前の話になりますが、GW期間中に話題の映画「名探偵コナン100万ドルの五稜星(みちしるべ)」を観てきました。「面白かった!」というあまりにも語彙力のない感想が1番に口に出ますが、いや、本当に面白かったです。

そもそも、ヲタク気質な私は当然のごとく「名探偵コナン」を履修済みであり、かといって熱心に推すわけでもない所謂「にわか」です。今回映画を観ようと思い立ったのも、偶然に予定が空いたからでした。そのため、予告映像などあらゆるところで見かけていましたが、前情報ほぼなし(しかも1人)で映画館に乗り込みました。GWの家族・友達同士の交流の場に1人。ガチ勢のような佇まいで若干の申し訳なさを感じつつ、久しぶりの映画館を堪能してきました。

映画は流石。手に汗握るスリリングな展開と時折混ざるコメディ要素、「かなり好き」なキャラたちの登場に心の中で喜びの舞を踊るほどの満足度でした。ネタバレをしない程度に胸アツポイントをお伝えすると、原作の異国の地で新一が蘭に…!!なあの名シーンや、くすっと笑える服部平次と怪盗キッドの因縁が小ネタとして盛り込まれていた点です。ヲタクな私は「あのときの…!」となるものが大好きです。

しばらく下火になっていた「名探偵コナン」熱が再熱しそうになるほどツボを突かれてしまいました。江戸川コナン・服部平次・怪盗キッドのコンビの愛称の良さにも感動。「名探偵コナン」ではなかなか見られない素を出した怪盗キッドが描かれたのも高ポイントです。怪盗キッド改め黒羽快斗が主人公となる「まじっく快斗」も履修済みなため、そちらの物語を思い起こすと、嬉しいシーンも胸の痛みが倍増するシーンも沢山ありました。感情を揺さぶられるのが大好きです。個人的には、「まじっく快斗」のヒロインである青子ちゃんの登場に声がでかけるほど盛り上がりました。青子ちゃん、子どもらしさと優しさ全開の可愛らしい女の子です。快斗が青子ちゃんを巻き込まないようにしつつ、仲を深めていく様子は胸キュンです。まだ見たことのない方は、ぜひ見てみてください。

こうして感想を振り返ると、盛り上がりポイントがほとんど恋愛要素で「?」マークが浮かんできます。ただ、以前作者である青山剛昌先生が「名探偵コナンはラブコメ」と仰っていたとかいないとか。したがってこの楽しみ方は決して間違っていないと言えます。死ぬまでに「名探偵コナン」に登場するカップルの結婚式回をすべて観たいものです。

ラストに天地がひっくり返る衝撃的な事実が明かされ、放心状態で映画館を後にしました。正直この話だけで1週間白飯が食べられるほどの熱量なのですが、特大も特大なネタバレのため今回は割愛させていただきます。当時の私は「は?」の一言しか出ない猫ミーム状態でした。びっくりした…

上映時間がお昼ごろでして、退館後ご飯を食べようとしたところGWの賑わいで14:00ごろにも関わらずどのお店も異様な混雑具合。池袋で映画を見て、さらに次の予も池袋であったので必死に探したのですが座れる場所もなく撃沈。そんなとき、「目白に行けばよいのでは?!」という天才的な発想に至り、即移動、無事にお昼にありつくことができました。毎日のように使う目白駅ですが、その周辺でご飯を食べたり、遊んだりすることはあまりないなというちょっとした気づきもありました。3年目にして目白駅周辺探索を敢行してみようかと計画中です。実施の際にはその時の様子をブログで紹介しますね。

偶然ではありますが、私が「名探偵コナン100万ドルの五稜星(みちしるべ)」を鑑賞した日は5月4日。江戸川コナン改め工藤新一のお誕生日でした。日付が変わる少し前、自宅の最寄り駅でふと思い出し、タイミングの良い自分を褒め称えました。

ということで、お久しぶりな名言紹介のコーナーです!

「オメーは厄介な難事件なんだよ!余計な感情が入りまくって、たとえ俺がホームズでも解くのは無理だろーぜ!好きな女の心を正確に読み取るなんてことはな!」(『名探偵コナン』、工藤新一』)

先ほどほんの少し触れた名シーンでの名セリフです。推理オタクでキザな新一らしい告白?が最高です。天才的な頭脳を誇る高校生探偵も解決できない”恋”。恐ろしいですね。このセリフ、新一と蘭の表情、場所、時間すべてにおいて素晴らしいのでぜひ漫画、アニメでご覧ください。

思いつきの弾丸映画鑑賞ではありましたが、ヲタク心をくすぐられる充実した日になりました。久しぶりの映画館でしたが、これからは大学生の特権を振りかざしちょくちょくと足を運んでみようと思います。

今回もお付き合いいただきありがとうございました。

『姑獲鳥の夏』、読破

 こんにちは、あかりです。今日は最近読み終わった本の話をしようと思います。実を言うと、今回はゴールデンウィークにディズニーランドに行った話をする予定だったのですが、当日園内が暑すぎてスマホの温度が40℃くらいになっちゃいまして…、とてもじゃありませんが、ブログに上げれそうな写真がシンデレラ城くらいしか撮れてないのです。5月なのにスマホが40℃とかどういうこと?とまあ、過ぎたことをグチグチ言っても仕方ないので、急遽グダグダ読書感想文に変更しました。

本のタイトルは『姑獲鳥の夏』、作者は鈍器本で有名な京極夏彦です。「姑獲鳥」は「うぶめ」と読みます。初見じゃとても読めませんよね。フリガナがないと無理。私も最初これを見て頭の中が疑問符まみれになってました。姑獲鳥は子供をさらう妖怪のことで、作中では「<お産で死んだ女の無念>という概念を形にしたもの」とされています。

京極夏彦が大好きな母が本を持っていて何年か前に勧められて読んだのですが、その時はものの見事に挫折しました。それ以来ずっと私の部屋の本棚の片隅にいたのですが、なぜか最近になって本が可哀そうになってきたので「もう一回読んでみようかな」と思ってちまちま読み進め、何とか先日読了しました。結論から言うとすごく面白かったです。が、長かった…ボリューミーだった…。それでも母曰く「京極夏彦の本の中ではレベル0.5」だそうで。多分私は図書館に行っても京極夏彦だけはこの先借りられない気がします。

以下、『姑獲鳥の夏』の感想になります。なるべくネタバレには配慮したつもりですが、それでも怖い人は閉じてください。

とは言ったものの、この小説、私の語彙力が乏しいせいか言語化が難しいのです。ジャンルとしてはミステリーで合ってると思います、多分。ミステリー要素の妖怪小説?妖怪が出てくるミステリー小説?まあなんかそんな感じの本です。気になる方は実際に読んでください、絶対にその方が早いから。私のグダグダな説明とか感想読むよりも遥かに良いから。なんて言ったらこの投稿の存在意義が危うくなってしまいますが、とにかくそういうことなので作品の詳細知りたい方はブログ読んだ後本屋か図書館行って読んでみてください。読めばわかります。

時代は終戦から数年後の昭和、舞台は悪い噂が絶えない家系が営む病院、久遠寺医院。関口巽が二十か月もの間子どもを身ごもっている女性の噂を学生の頃からの友人、中禅寺秋彦(通称京極堂)に話したことをきっかけに、彼は同じく学生時代の友人で探偵の榎木津礼次郎と京極堂の妹である中禅寺敦子の三人で噂の女性がいる病院へ失踪事件の調査として向かうことになります。二十か月妊娠している女性の名前は久遠寺梗子、院長と事務長の娘です。失踪したのは梗子の夫であり関口らと同じ学校に通っていた久遠寺牧朗、旧姓藤野(以下藤牧)。梗子の姉、涼子の話によると「密室から一晩で姿を消してしまった」とのこと。三人は病院内を涼子に案内してもらいながら、院長や事務長など事件の関係者に話を聞いて回りますが、解決の糸口は見えてきません。最後に、藤牧が消えたという書斎に入りますが、そこで榎木津は血相を変えて病院から出て行ってしまいます。関口には何が何だかわかりません。京極堂曰く、「他人の記憶が見える」榎木津に見えたものとは一体…?刑事木場シュウを新たに仲間に加え、関口と京極堂は事件解決のため再び久遠寺医院を訪れます。

というのが、私なりにまとめたあらすじになるのですが、まあ長い長い。だいぶあちこち端折ったのですが…。私のまとめ方が下手くそなのでしょうか。

大まかな内容だけでこんなに長いのに母曰くレベル0.5。京極夏彦の本は恐ろしいですね。面白いんですけど。普段あまりミステリーを読まない私でも本の世界にぐいぐい引き込まれてしまいました。

偏見かもしれませんが、大体ミステリって有能な探偵と無能な刑事が出てきて、頓珍漢なことばっかり喋る刑事をガン無視して探偵が華麗な推理を披露するじゃないですか。榎木津(以下エノさん)、全く推理しないんですよ。何なら書斎入ったとたん一人だけ全部真相わかっちゃって、それでビビり散らかしてご退場。木場刑事にバトンタッチして、あとはもう終盤になるまで名前しか出てきません。もうここで私「はい?」ってなっちゃいまして。え、探偵リタイアしたんだけど。ていうかこれ私の知ってる探偵じゃない。なんかわかったんなら説明してくれ、勝手に帰るのやめて。書斎がヤバいってことしかわからないんだけど。これがエノさん視点で話が進んだら秒で謎がとけたのですが、視点人物が関口なものだからだいぶ話の尺があるのに終盤の終盤になるまで答え合わせができなくて、少しじれったかったです。その分、私も頭の中で色々推理する時間が持てましたが。まあ何にもわからなかったのですが。所詮私も関口レベルだったということでしょうか。

ではエノさんの代わりに解説するのは誰なのか。京極堂です。性格に難ありの知識人が全部まとめて説明してくれます。「人を馬鹿にしたような目つき」とか「偏屈」とか「不健康で不機嫌そうな表情」など、関口からはボコボコに評されている京極堂ですが、大変な読書家でめちゃめちゃインテリ。関口と京極堂が議論を始めれば、たいていの場合京極堂が勝ちます。性格は悪いですが。でもそこが魅力。ドラマとかでもいるじゃないですか、見てる分には面白くて大好きだけど、絶対自分の周囲にはいてほしくないキャラクター。京極堂はまさにそんな感じで、『姑獲鳥の夏』の中ではエノさんと同じくらい好きなキャラクターです。さっきはエノさんに対して割と酷い書き方をしてた私なので、今一つ愛が伝わらないかもしれませんがいいキャラですよエノさん。ちゃんとかっこいいところもあります。あと多分イケメンです。ここ大事。

事件も結局解決にもっていったのは京極堂で、京極堂とエノさんがいればこの謎は、大体なんとかなります。と、ここまで言うと関口は何のためにいるんだ、ってなりますよね。意外と大事でしたよ関口君の存在。大事すぎて盛大なネタバレになるのでここでは書きませんが。でも彼も最後はかっこよく決めてくれます。

それと最初に話したように、この作品、妖怪小説の要素もあるんです。だからただのミステリじゃなくて、そこもとても面白かったです。時代設定は割と現代よりなのに、呪いとか霊とかそういう話が出てきて、小説の不気味さが増してるんです。ミステリと妖怪なんて合うの?全然違う要素混ぜたらごっちゃになって喧嘩しない?なんて初めは思ったんですけど、絶妙な具合にかみ合ってて、しかも妖怪とかの要素も含めてちゃんと最後には事件の全貌が明らかになるんです。タイトルにある姑獲鳥もちゃんと出てきます。なんならめっちゃ重要なポイントです。キーワードです。題名になるくらいですから、当たり前といえば当たり前なのですが、途中まで普通にミステリーだったために頭からスポンと抜け落ちた者がここに約一名おりますので、念のため。

さて、ここまで思いつくままに感想をだらだら書いてきましたが、気づけばかなりの文章量になっていたので、今回はこの辺で終わろうと思います。他にも書きたいことはたくさんありますが、これ以上書くと長くなりすぎる気がするのでやめときます。何より眠いのでもう書きません(現在夜の11時過ぎ)。次の日一限だし。疲れたので誤字・脱字の見直しもしません。

さて、グダグダ読書感想文はこれにて終了!興味を持った方はこれを機に是非『姑獲鳥の夏』読んでみてください。これが興味関心を引けるような文章だったかと言われると甚だ疑問ですが。

それではまた次回お会いしましょう。

乱反射する休日

乱反射する光を感じて顔を上げると、窓の向こうに海が見える。

海だよ!

喜びを分かち合うべくいそいで振り返ると、そこには水影の中で心地よさそうに眠る顔があった。

仕方ない。写真に残してあとでレポートしてやろう。

終点までお世話になった電車を降りると、からっとした日差しが涼しい風とともにやってきた。

反射的に下を向くと排水溝から湯気が昇っている。

向こうに海があるけれどこっちのは熱いよ。過去に誰かがそう言ったのだろうか、そう思いつつ駅に書かれた「熱海」の文字にカメラを向けた。

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まいです、ごきげんよう❀

今年のゴールデンウィーク、皆さんはどのようにお過ごしでしたか。私は相方とともに熱海旅行に行ってまいりました。

休暇というと、ショッピングやオリエンタルランドなど商業施設を訪れる人も多いと思います。私はと言えば、商業施設より自然が多いところでお散歩とか美味しい空気を吸うだとか、そういった時間を過ごしたくなります。

今回の旅もそうでした。

一日目は、かつての3大別荘でのちに文豪たちに愛された宿となった「起雲閣」を訪れました。

閑静な和館の窓には「大正硝子」という特殊なガラスがはめられ、外の庭園がまるで水面の中にあるかのように少しゆらめいてみえます。

ヨーロッパの山荘風の洋間もあり、扉に施された緻密な彫刻やステンドグラスが和館とはまた異なる雰囲気を醸し出し、魅了されます。

私も相方も各部屋の展示物や説明書きをじっくり見るので、気づけば同じタイミングで来館・来室したはずの人たちがいなくなり、貸切状態で観覧することができました。

起雲閣を出て来宮神社を参拝し、樹齢2000年を超えるという大楠(おおくす)を見に行きました。この大きな楠を見上げてきた人がいったいどれほどいるのでしょう。私はおよそ20年、この楠はおよそ2000年を生きている。そしてこの先の2000年をも生きていくのかもしれません。

*****

私たちが熱海を訪れた日はなんと「熱海サンビーチ」で海上花火大会が行われる日でした。

ホテルでお風呂と夕食を済ませ、ホテルの浴衣に下駄を履き、サンビーチまで歩きました。

打ち上げ花火、とても好きなのですが、近頃の花火大会はどこも混雑してとても行けないので、豪華な花火を見るのはとても久しぶりでした。

いつもは手元の四角い光ばかり見ている大勢の人が、みんな、空を仰ぎ見ている。

穂を引く大きな花火に無意識の感嘆が漏れる。

なんて、素晴らしいんだろう。

日常では感じることのない大きな音の衝撃に体は少し震えているけれど、恐さにも似た美しさがそこにあるのです。

火の神が空に弾けている。叫んでいる。美しい。恐れ多い。小刻みに震える眼の縁出涙も震えている。隣には相方がいる。

幸せだ。私は幸せだ。

そのありがたみに頭が下がる思いで、最後の花火を見届けました。

*****

ゴールデンウィーク。何がゴールデンなのか、休暇の長さなのか、お金の回りなのか分からないけれど、長くなくてもお金をたくさん使わなくても、もっと単純なことで満たせる心が我々の中にあるのかもしれません。

そうしたらいつだって、輝かしい日になるのかも。そうなのかも知れません。

きらきら光る

こんにちは、さくらです。更新予定日から大遅刻をかましてしまっています、申し訳ない。

忙しかった理由を並べるのは簡単なのですが、こんな好きなことを書いていいよ!と言われている場で就活の話なんてするのはナンセンスかもしれないのでそれは友人に愚痴ることにします。すでにほぼ毎日のように私の不満を聞き流してくれている友人には感謝しかありません。

さてさて最近はもっぱらオーディション番組を見ています。「PROJECT101 THE GIRLS」を見てから久しく推していなかった女性アイドルへの熱が復活しました。ちなみに今までで一番好きだった女性アイドルはAKB48のまゆゆです。

「PROJECT101 THE GIRLS」(以下:日プ)はもうデビューメンバーが決まっているのでなるべく見ていない方にネタバレの無いようお話していきますね。私の一番の推し、いわゆる1pickは【清水恵子】です。みなさん覚えましたか?【清水恵子】ですよ、よろしくお願いします。愛知県で生まれたシャイニングスターの女の子です。歌とダンスは勿論なのですが、性格が本当に良くてさらにラップが得意というかわいいとカッコイイを兼ね備えた最強の子です。

こちらはオーディションで披露したちゃんみなさんの「美人」。最初に真ん中に立っている女の子が清水恵子です。このパフォーマンスは清水恵子がいることを抜きにしても本当に完成度が高くて三人ともコンセプトにあったステージでした。ラップの歌詞もメンバーがそれぞれで考えていたのですが、ラップはよりダイレクトに作者の思いが伝わってくる音楽だな、と実感しました。

日プでは本当にここに挙げきれないほど素晴らしいパフォーマンスがあるのでいまだに周りの人間に押し付けるように見せています。

そして日プのおかげでオーディション番組への熱をもった私が見ているのが「I-LAND2」です。

韓国のオーディション番組ですが、ABEMAで日韓同時配信しています。こっちは日プと違って日本のコンテンツではないので女の子たちもみんな韓国語を話しています。おかげでなんとなく韓国語が理解できるようになってきました。韓国のオーディション番組と言いながらも実は日本人の女の子も多く参加しており、中には日プに出ていた子もいます!齢15,6の女の子が母国語以外を話してコミュニケーションを取り、尚且つアイドルという夢に向かってオーディションの場に立っていることだけでもう泣けます。

正直に言うと配信全てを追っているにも関わらず、あまり顔と名前が一致していない為1pickという程の子はまだいません。韓国の女の子ってみんなロングのストレートヘアで前髪がセンター分けなので見分けがつきません。

しかし私は皆さんに未来のアイドルを一緒に育ててもらいたいので大好きなパフォーマンスを置いておきます。この楽曲は音が高すぎてみんな苦戦しながら練習を積んでいました。ダンスの指の動きやタイミングを細部まで揃えよう、と何度も確認していたところを見ているのでこのパフォーマンスを見た時は涙が止まりませんでした。ほんと、全員デビューして欲しい……。

駆け足で好きなところを簡潔にしか語れていないので、またオーディション番組の話はすると思います。「I-LAND2」の方はまだまだオーディション中ですので皆さんぜひ追ってみてください。

今日はこんなところで失礼します。次回は台湾旅行に行った後の更新になると思うので台湾の美味しいタピオカをお届けしますね!

in キョウトトトウキョウ

まいますです!💟

学校生活が本格的に始まり、近頃はあまり神社やお寺に行けていませんTT

日本女子にいる頃と大きくは変わらないような大学生生活を送っています。

ですがやはり別物。もちろん本女とは違うポイントもあります!

今日は京都に移った女子大生の大学生活について書いていこうと思います。

GWも挟みまして書きたいことは山々ですので、どうぞお付き合いください

本日の目次

♡埼玉出身女子大生in京都

♡大忙しゴールデンウィーク

♡宇治へ

埼玉出身女子大生in京都

私のある一日を紹介したいと思います。

8:40頃学校に到着します。

かなりギリギリですが、朝ごはんを食べに食堂へ向かいます。

ここで、本女と違うポイントその1です!

私が京都へ出発する前から楽しみにしていたことのひとつ、100円朝食です。

授業日は毎日100円で、ご飯とお味噌汁、小鉢を3つもいただくことができます。

しっかりお腹にも溜まるので、朝に余裕がある学生はみんな利用したらいいと思います。

私は平日はほぼ毎日利用しており、たった100円で作っていただいたご飯を食べることができしあわせです。

私のイチオシはノーマルのコロッケなのですが、最近はクリームコロッケや春巻きが台頭してきてあまりお目にかかれませんTT、ですがどれもこれも美味しいものばかりです!

そして8:50、時間がないのでご飯を即終わらせます。

しっかり完食したら一限に向かいます!なんとか間に合っています汗

10:30、一限が終わると、30分間の休み時間です。

日本女子大生のみなさん、ながっ!と思うのではないでしょうか。

この時間、学内のチャペルで礼拝が行われています。本女と違うポイントその2です。

以前参加したのですが、私にとっては初めての礼拝でした。

全く触れたことのなかった世界だったため、初めてのことを体験して不思議と感動しました!

11:00、2限が始まります。

私は毎日1限のほぼ2限なしな生活を送っているため、基本暇です。

どうしても眠いときは場所を見つけて仮眠をとったり、近場のカフェに行って、そのまま3限まで時間をつぶしたりしています。

また、学内がとても広いため場所を変えながらゆっくりすることもあります。

ラーニング・コモンズ、カフェテリア、屋上…ほかにも同志社女子にはくつろげる場所が多く、まだまだ探検し足りないです!

教室ひとつとっても、本女にはないものなので貴重で物珍しいです。

一年間でしっかりまわりきりたいところです。

そんなこんなで、残りの授業を受けたら学校での一日は終わりです。

これを読んでいる日本女子のみなさん、へーと思ってくれたでしょうか。

とくに山もオチもありませんが、

駄文でも伝えたくなってしまうくらいドキドキが多くて、同志社女子ライフは楽しいのです。

おわり

大忙しゴールデンウィーク

私は、このときを誰よりも待ち望んでいました。

待ちに待ちに待っていました。帰省です!!

もちろん京都での生活は楽しいのですが、京都には地元の友達が足りません。

帰省してすぐ、真っ先に日本女子へ向かいました。

自分でもまさか初めの行き先が目白だとは思いませんでした。

懐かしの七十年館で、5限終わりの友達と感動の再会を果たしました。

それ以降も毎日、高校、中学、バイト先、大学の友達と、カフェやご飯、ビュッフェなんかも行っちゃったりしちゃって充実した毎日でした。

ほぼ毎日東京まで出ていたため、毎回電車賃がかかり、池袋までの定期のありがたさを身に染みて感じました。

楽しい予定ばかりでしたが、さすがに予定を詰めすぎました。

残すは予定ひとつ!というGW最終日の前日、夜に発熱…TT

予定を詰めすぎて体調を崩す流れ、去年から何度もやっています。

またやってしまった!という自責の念に駆られました。

ちょうど帰省している時だったのが不幸中の幸い、頼れる存在がいることは心強かったです泣

そんなこんなで大忙しのGWを乗り切りました。

このブログで毎回書いている気がするのですが、みなさん疲れは溜めないように、体調管理には気をつけましょう…TT

宇治へ

ゴールデンウィーク前のことです。

同ブログ部、わたさんから勧められていた藤の時期の平等院、絶対行く!と決めていました。

気付いたら藤が見頃になっており、急いで宇治へ行く予定を立てました。

行ったタイミングでは見頃を少し過ぎていました。

中には既にGWの人もいた頃ですので、やはりすごい人です!

この日は気温が高い日でした。

中のミュージアムは涼しく、ゆっくりできるスポットとして大混雑。

昔から推している雲中供養菩薩をなんとか一体ずつ記憶におさめ、退館!

平等院はおそらく三度目くらいなのですが、修学旅行の思い出に浸ったり、高校などを経て知識がある今改めて行くことで、以前とは違った楽しみ方ができたと思います。

そしてお目当ての藤はこちら。

藤と鳳凰堂をいっしょに収めることができる位置からは、たくさんの方が並んで写真を撮っていました。

私は正解がわからず微妙な感じに…

今回は後に予定があったため急いで回りましたが、今度はゆっくり、早くきてお堂の中にも入りたいところです!

平等院の近くにはいちごパフェを出しているお店がありました。

お値段は少しするのですが、中身はほぼいちごで食べ応え抜群なお値段以上のパフェです!

抹茶が得意ではないため、そんな人全員におすすめします。

これから京都では葵祭が控えています。

5月の残りはもっと寺社を訪れたいところです!

有難いことに、こちらでもたくさん友達ができました。

寂しさのあまり新歓に通いまくり、強引にでも、と出会いの場へと飛び込んでいたわけですが。

京都で出会う人達は、どこで出会うに関わらずみんな優しい人ばかりです。

初めはひとりでいるばかりで、寂しさと不安でいっぱいだったのですが、現在は比較的充実した毎日を送ることができています。

新歓や予定日の前日、特に理由もなくやっぱり行くのやめようかな…と思うときもあるのですが、毎回新しい友達ができます。

やはり、閉じこもっていないで自分から飛び出していき、いろいろな世界に触れることが大切だと実感しました。

チャレンジ精神をもち、これからもいろいろなことに飛び込んでいきたいと思います!

では!💟