ごきげんよう、今回はご機嫌のよろしいわたくし、あやめでございます。皆様のご機嫌はいかがですか。またまたお休みをいただき、1か月ぶりであります。サボっているわけではございません。
ア、どうなのか、どうなるのかわかりませんが、プロフィールを書いてみました(今更)。チラとみてみてほしいと思いました。オマケでした。
今回は去年の5月上旬にやった「押し入れ集」を、それこそ押し入れから引っ張り出すように思い出して、アレおもしろかったな(私が)、と思って、第2弾をやろうと決意いたしました。
押し入れ集、についてご存じない方に向けて、改めてお知らせしますと、暗くて変なにおいがしてひんやりして怖い、あるいは物が煩雑に置かれている単に物置としか思われない「押し入れ」が好きな私による、押し入れへの愛を語るもの…ではなく、押し入れのようにいろいろ詰め込んだ大小さまざまな文のまとまり、くらいの気持ちで名づけました文章集であります。随筆、なのでしょうか、わざわざ名前を付けるほどでもない文章のまとまり、というか、いわゆる「雑文」といいますか、「雑(ぞう)」といいますか、まあ今年も徒然なるままに書きたいと思います。久しぶりに・意気揚々とふすまをひらく音。
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ほら、急に開けては物が落ちます。ぎゅうぎゅうパンパンにいれているのですから。ドサドサ、ガラガラガン、バン!ドサン、ザラザラ、カラーン、カンッカンッカララ……だいぶため込みました。この耳をつんざく騒音が、追撃が、私はどうしても好かんのです。天気は晴、のち、曇りです。せっかく掃除をしようと思い立ったのに。ほこりが立つにおいと、かびくさい視界。
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次の目標として、こんなに長々々々しないで、淡々と短く、重い言葉を軽くパと吐けるような、重さ・重みのある人間になりたい、そういう事を掲げております。蛇足、即ち人間様に有害なヤな生物が、足をはやした滑稽な姿ではなく、この純粋な虫みたいな私が、地を這っている時代はもうおわりにして、そうではなく、もう堂々たる「おとな」なのだから、サッと一言で飛び去って行く、軽やかな優しい物言いができるようになりたい。いっぱいいっぱいがかわいく見えるこども時代はもう終わり。いっぱいいっぱい言葉を費やしてわたわたたどたどしくお話しするのではなく、ある適した一言で話を終えられる、完結させられる、重厚な人間に、語り手になりたい。ちなみにバイト先でもそのような指摘を受けました。もっと落ち着いて行動されたし、と。まあこの調子じゃしばらくは無理そうですが。あと、落語勉強したい。口上とか述べたい。ア、これは歌舞伎か。おっとっと。トンチンカン、ずっこけぶりはアイデンティティ?不変?普遍?不便?
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紙を霧に
ちがいます、髪を切りに、美容院へ行きました。人生初美容院です。病院ならいくらでも行ったことがあるんですが、ここ笑う所ですよ。髪を短くしてスッキリしました。ただ、たぶん自分の外見にそこまで躍起になっているわけではない私、ちょっと髪が短くなったくらいであまり心境に変化がなく、これしか書くことがありませんでした。ただ、びょういんとびよういんに一日で両方行ったという事実がちょっと面白かっただけなのです。蛇足、はじめの「紙を霧に」は、「かみをきりに」と打って初めに出て来た予測変換の結果です。あんまり綺麗な日本語だったので取っておきました。押し入れらしいでしょう。さあ、こうやって「ゴミ」が増えるのでしょう。だからヤな音、あの騒音が生まれるのです。そうおもうと騒音もいとおしく、思いません。むりでした。ちなみに、紙を霧にしたら、どうなるとか、そこは広げません。何色の虹がたつのでしょう、インクを載せていくらでも?紙を透かしたチンダル現象ってどんなでしょう。みなさまの豊かな想像力を使う所が来ましたよ、お葉書お待ちしております。
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過去の失敗を許せない悪癖があります。あれをこうすりゃよかったな。ブログもしかり、実生活もしかり、です。なんであんなことしちゃったのか。大きなことも、小さなことも、全部取っておいて、チクチク自分を攻撃してくる嫌な記憶を大事にしている、悪い癖です。あの時の私の頬をぶちたい。思い出して取り出しては悲しくて、苦しくて、つまらない気持ちになると、わかりきっているのに、わざわざ場所を取って残しておいて、自分を嫌な気持ちにさせて、何でもないのに。穴があったら入りたい、おや、ありました。失敗、error、mistake、fail、unsuccessful、色々種種様様ありますが、そのすべてを大事に過剰包装して、リボン掛けてとってあります。冷凍保存して奥底に押し込んでやれ。これこそが、わたしの押し入れの全貌。口の中に不味い味の唾がいっぱいに広がって、苦虫を嚙み潰した顔で、渋い思いをする羽目になるのです。誰に責められたでもなく、でもある日ある時急にそれらの封印が解けて、絶対零度の脳みそをぐちゃぐちゃに沸騰させて、貴重な脳みその一部が、目から口からあふれて俗世に飽和していきます。もったいない。だから、といって、誰もそれを知りませんから、私の損失、それで終わりです。幸い私には、一方的にお話しできる場としてこのブログを悪用する権利を有しているために、シメシメ、皆様を道連れにヤな気持ちにしてやれ!とできるのですが、そうでなければこの脳みその一部は(純真無垢、という名前です)、誰にも聞かれないで、音もたてずに瞬時に死んでいきます。併し、そんなものなのです。目の色がない人なんて、今時珍しくもない、だれもが、そうやっておとなになります。それをおいしく表現できるものが、上手な生き方を心得た方なのだと、おもいました。人生楽しんだもん勝ち。しかも、消化能力を鍛えるのではなく、他人に消化させて、当の本人はスタコラと次に取り組んでしまう、それが良いし、そのくらいが良い。蜘蛛の巣を払うとか、ほこりとりみたいなものです。持論。
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視界を狭めて生きています。どのくらい狭いのか、隣りにあなたが、知り合いが座っても気が付かないくらいです。わざとです。理由があります。なぜでしょうか。Guess what??答えは、小学生にさかのぼります。家族でレストランに訪れ、その時私だけお手洗いにいきました。はあ、ちょっと食べ過ぎてしまった、そんなしあわせな気持ちで満ちたころ、夕ご飯の時間だったため混んでいる店内、その隅にあるお手洗いに入ると、そこには自分と同じくらいの年恰好の方がいらっしゃって、手を洗っていました。同い年かな、あのかたは今日どうしてここへ来たのかしら?誕生日なのかな、と、見ず知らずの方に思いを馳せて、ちょっと長く見つめてしまったかもしれません。すると、その女の子(私も十分女の子でしたが)が、こちらをパッと振り返りました。そしてこう続けました。
「にらまないで!!!」
結構な声量、大声で怒られてしまいました。その時そこはわたしと彼女しかいない閉鎖空間。トイレ、特殊な湿度と温度を持つ息の詰まる空間。あの冷えびえした、たまの贅沢な夕飯に興奮している私の熱を冷ますだけの場所は一挙に冷たい戦場へと変貌を遂げ、私の額には今までにかいたことのない種類の汗が伝うのです。そして、驚いた私による、にらんだわけではない、という弁明を聞く前に、彼女は颯爽と去って行ってしまいました。瞬きの間の出来事です。脳裏には様々な疑問が浮かびましたが、つゆ知らず、目に映るのは勢いよく・後ろ手で閉められたドア。虚しく伸びた腕。ものを言いかけた形でこわばった喉。半端に閉まっている蛇口から垂れる水。これによってこれ以降、私はあんまり人をはっきりじろじろ見ないようにしております。
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なつかしい、これ、なんだっけ、と、取り上げた、あなたにとって、他愛ないもの
なつかしい、たしかあれだよ、白々と、私にとって懸命なもの
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知らないことを知らないふりしてそっとふすまを閉める音。ごめんね、見なかったフリして。やっぱり、片付かない。