『無名草子』ガールズコレクション

こんにちは、ゆりかです。
今は中世文学自主ゼミの、楽しく美しい企画「『無名草子』ガールズコレクション」に向けて、絵と文章を考えています。
説明しましょう。
「『無名草子』ガールズコレクション」とは、『無名草子』の中で紹介されている女性たちを厳選して、『無名草子』女の子図鑑なるものを作ろうという企画です。
イラスト豊富で、『無名草子』の魅力が伝わるように、読んでいて楽しい本に仕上げていく予定です。
そのために、女君のイラストや文章を書くために、イメージを思い巡らせているのですが…
1人5人を担当するので、1日1人描けば5日で終わると予想していました。
しかし、やってみると(意外でもないけど)難しいなと。
どんなものでもいいから描こうと思ったら描けるのかもしれません。
けれども、父曰く、私はどうでもいいことにこだわる人なので、どんな方向性にしたいかはっきり見えないと進まないのです。
夏休みの自由研究とか、作文、ポスター、風景画なんかに、ある意味ドリル以上の時間をかけた人なので、
要するに、めんどくさい人なんです。
人物の捉え方も人によって様々なので、どうアプローチするか悩みますね。
地元にいた時は、壁にぶつかった時、絵を描くのが得意な父にアドバイスをもらったり、意見を聞いて結果的に自分の中で助言になったりしていたのですが、
現在、寮に住んでいるのでずっと自問自答の世界に入っています。
疲れて30分寝ようと思い、目覚ましをかけて寝たのですが、気づけば夜中の2時になっていました。
これはいかんと思い、すぐにブログを書き始めたのが先程までの経緯になります。
なんとか納得がいくようなものが出来たらいいのですが、自暴自棄にならないように気を付けます!
それでは、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。お元気で!

『松浦宮』のイラスト考え中…

こんにちは。ゆりかです。
ようやくテストと課題が終わったので、やりたいことをやろうと思います。
読みたい本は10冊を越え、4限のテストが終わるや否や大人買いした本(漫画)も8冊あり、現在読み進めています!
テスト疲れから11時に寝て、お昼どころか3時くらいまで寝てるという、ちょっと堕落した2日間を過ごし、体調が回復しました。
諸々の多幸感を味わうそんな私にも、最近頭を悩ませる課題があります。
中世文学演習はもう終わっているのですが、単位とか成績とか関係なく、せっかく習ったので、イラストまたは漫画を描こうと思います。
しかし、機械音痴なためPCを使いこなせていないことと、そもそも機器が揃っていないことが災いし、現在、デジタルのイラストは無理だと自負しております。
でも、アナログならなんとか色も付けられそうだと…。
思ったのですが、いかんせん作品自体の主旨、または方向性、主人公の目的自体がブレブレなので、一体何をコンセプトに書けばよいのか、私の脳内も曖昧なイメージによって困惑気味であります。
作者の意向を考えると男性向けの小説なので、ラノベっぽく性的対象に見えるように書けばいいのだと思いますが、
女子大の学生に読まれることを考えれば、ただエロく描けばよいという訳ではない。
共感できないからだ。
けれども、『松浦宮物語』の場合、シナリオ自体にさほど共感できる要素はない。
吹っ切れてエロ漫画を描いたとしても、「あー、あの人、エロ漫画描いたんだよ」とか言われたくないですし、
私も体面が大事です。
かといって、万策つきて自分の絵柄もプライドも捨てて、媚びた感じに可愛く描くというのも、なんだか腑に落ちない。
どうやら、授業用のイラストを描くにはもう少し時間がかかりそうです(汗
話が変わりますが、高野先生のテストはちょっとだけ自信があります。
なぜなら、レポートを早めに終わらせたおかげで、テスト勉強の時間が取れたからです。
百点取れたらいいのに…。

冬休みの課題が終わらない

こんにちは、ゆりかです。
帰省後はすっかり気が緩んでいます。
ニュースの話題について家族と話したりと、割とのんびりしています。
一方で課題にも着手していますが、なかなか終わりません。
博物館概論の課題なのですが、美術館の展覧会のために、海外の博物館に作品を借りにいくという内容です。
イギリスなどは、鉄道の制度が日本とは異なり、ゾーン制なので始めは分かりにくかったです。
今では路線図を見れば、ゾーンをまたいでいるかいないかで料金が大体分かるようになりました。
もう一つ新鮮に思ったのが、イギリスにも日本でいうSuicaなるものが存在していること。
その名もオイスターカード。
日本のSuicaとの違いは、カードを使うと普通に切符を買うよりも安いこと。
通常の半額になります。
どうも、カードを普及させるために値段を上げたのだとか。
日本のSuicaとは違うな~と感心しました。
また、イギリス人がよく使うというピカデリー線は、日本の山手線のように大体5~10分ごとに電車が来るそうです。
ピークだと2分おきに来るのだとか。
等々、海外で旅行の計画をたてるのは難しいと感じることばかりです。
しかし、一方で本当に数ヶ月ぶりに帰った実家では、家族の温かみを感じ、家族のありがたさを改めて実感しました。
複雑な親族関係の中で問題もあるにはありますが、家族を大切にして生きていきたいです。親が生きているうちに恩返しができればと思います。
そのためにも、課題とテストを頑張ろうと決意した私ですが、どうも難航しそうな予感。
中世文学演習の『松浦宮物語』ラノベ化計画も楽しみですが、なんだかやや他力本願な心境であります。
無事よい年を迎えられるよう精進していきたいと思います。では、よいお年を!

後世の物語の基礎となる源氏物語

こんにちは、ゆりかです。
今回は紫式部が作ったとされる源氏物語について語っていきたいと思います。
というと、中世の物語は中古に作られた源氏物語が基礎になっているからです。
もっと言えば、源氏物語以降の全ての物語の基本になっているのが、日本最古の長編小説・源氏物語なのです。
そして、今、ゼミで私の担当範囲として扱った、源氏物語の登場人物の一人・女三の宮に興味があります。
女三の宮の降嫁は、六条院の根底を揺るがし、光源氏の世界はしだいに崩れていきます。
ある本を読んで思ったのですが、女三の宮もといそれ以降の登場人物は、
落葉の宮、夕霧、大君、中君、浮舟、薫、匂宮などがいますが、
これらの人物は源氏物語における光源氏の罪を明らかにしているのではないでしょうか?
その皮切りとなるのが、女三の宮であるのではないかという気がします。
女三の宮が六条院入りする際、光源氏は自ら出迎え、牛車から下ろします。
それによって、いかに准太上天皇といえども、”光源氏が臣下の者に過ぎないこと”を明らかにしてしまいます。
そして、もう一つ、
女三の宮が光源氏の正妻として六条院の春の町の寝殿に迎えられ、それにともなって、紫の上は東の対屋に移らなくてはなりませんでした。
これによって、今まで目をそらしていた”紫の上は光源氏の正妻ではない”という事実を突きつけられるのです。
最後に女三の宮と柏木の密通と六条御息所の怨霊は、
光源氏が天皇の后である藤壺と交わり、罪の子をもうける、という禁忌を犯したこと、
光源氏が藤壺の形代を求めて、いかに女性たちを傷つけてきたのかということを明るみに出しているのではないでしょうか。
また、女三宮と柏木に対する光源氏の冷酷な態度は、これまである種神格化されてきた光源氏の王者の仮面を負の感情が食い破り、生身の光源氏の姿を浮き彫りにしている。
また、光源氏は形代としての女性たちを本当に愛していたのかという問題提議がなされているように思いました。
ここまで読んで、本の内容が気になった方。ぜひ、坂本清恵先生の推薦図書をチェックしてみてください。
これぞ、”言わない美学”(笑)
では、最近、冷え込んできましたので、お体に気をつけてお過ごし下さい。

松浦宮物語

こんにちは、ゆりかです。
最近、気がついたことがあるのですが、
私は恋愛小説が苦手なんじゃないかなと…
主人公の氏忠が女君のなんともいえない匂いに興奮しているシーンなんかは、
耐え難い苦痛です。
いや、わかりますよ?
誰でも、年上の女性からいい香りがしてきたら、幸福な気分になりますよ。
しかし、氏忠の性癖がそのまま作者の定家の性癖なのだと思うと、ただただ気持ち悪いんですよ、これが。
さて、実は私が文学部に入って古典を勉強しようと思ったきっかけは、随筆なんですよね。
もちろん他の分野も好きですが、特に、兼好法師の『徒然草』や、清少納言の『枕草子』が好きなんです!
随筆に関しては、古典限定という訳ではなく、現代文も大好きです。
この人は普段こんなことを考えて生きているのか、ということを知るのが楽しいし、
時には分かる分かる自分だけじゃないんだ!と思ったり、この人も苦労してるな…とか考えたりします。
随筆の魅力は、やはりその人自身の生き方や価値観が如実に表れているところではないでしょうか?
自分の生き方の指標に出来るような文学が残る日本の古典は素晴らしいです。
時には、これは共感できないな…なんて思うこともありますが、こんな考え方もあるのだということを知るのも面白いと思いますよ。
『更級日記』の作者の孝標女は、『源氏物語』の登場人物の中でも浮舟が好きなのですが、なぜ浮舟が好きなのかよく分からないんですよね。
単純に自分と同じ中流階級の娘で、田舎で育ったという共通点から、共感しやすいのか、匂宮や薫のような二人の男性に好かれて、浪漫な恋を夢見ていたのか、
田舎の歌日記的な要素を持つ、どこか『万葉集』的な『更級日記』という作品には、田舎から都へ出てきた浮舟というキャラクターが適役だったのか、
それとも、幼い頃に美しい歌声と容姿、聡明な受け答えに憧れた水辺の遊女の面影を重ねているのか…。
作者がどこまで作為的だったのかは分かりませんが、日文では考えると楽しいこともありますよ。
福田先生曰く、「深読み」が大事なのだそうです。
では、読んでくださりありがとうございました!

『松浦宮物語』感想

こんにちは、ゆりかです。
今回は演習が進んできたので、『松浦宮物語』の感想を書いていきたいと思います。
中世の演習で、先日まで主人公の氏忠が華陽公主と両思いだったにも関わらず、母后に傾いていく様子を辿っていました。
ここで、キャラクター紹介に移ります。
華陽公主は主人公の氏忠よりも年上で、どこかミステリアスで、美人なお姉さん的なキャラクターです。
ギャルゲーで例えるなら、学科の違う先輩に恋をするイメージです。
華陽公主は神の声を聞く神聖な存在なので、神社で巫女のバイトをしているのかもしれません。
さらに、現在の天皇と同じ腹から生まれた内親王という、大変高貴な存在なので、高嶺の花という言葉がぴったりでしょう。
母后は『松浦宮物語』作者とされている藤原定家が遺憾なくそのマザコンっぷりを発揮させたキャラクターです。
華陽公主よりさらに年上で、氏忠にとって高校生が人妻に恋をしているような状態です。
色気があって聡明な母后に思い乱れる氏忠。
思い乱れるあまり、息子の天皇の顔を見て、母親である母后を思い浮かべる氏忠というドン引き描写が存在します。
『松浦宮物語』は直線的な表現はないものの、ところどころで男色を匂わせてくるのでやっかいです。
なんというか、顔さえよければ人生イージーモードだと思っているモテない男性が書いた小説なのですが、
もはやその領域を越えて、「こんなダメな僕でも愛して下さい」という悲痛な思いが伝わってきます。
脱線はここまでにして、母后の話に戻ります💦
華陽公主と離ればなれになり、しだいに母后に傾倒していく氏忠には、怒りも呆れも通り越してしまいます。
いわゆるハーレム状態を作った訳です。
母后は別人に変装して氏忠と幾度も関係を持つ訳ですが、
今日はここまでにしておきます。演習はまだ続きます。
明日も元気に頑張りましょう!

私的に好きになる式子内親王の和歌

こんにちは、ゆりかです。
今回はちょっと意外な式子内親王の和歌について紹介したいと思います。
私は式子の内親王という身分や、前例に囚われない型破りな生き方が好きです。
式子内親王は内親王という立場で男歌を詠んだり、百首歌を詠んだりと皇女として逸脱していました。
先例に囚われない軽やかさは、父の後白河院ゆずりの、高貴な身分でありながら、実にパワフルな人物であったのです。
内親王という立場から自分を解き放たれる手段が激情の和歌だったといえます。
そこで、今回紹介するのは次の歌です。
日に千たび心は谷になげはてて有るにもあらず過ぐる我が身は
(式子内親王集・第一の百首・雑・九三)
生きていれば辛い現実に直面することもある。
時には自分の身を投げ出したくなる時もあるだろう。
生きる苦しみを、聡明な女性の悲壮な深層風景を表しているようにみえる。
自らの思いを簡単に吐露することのできない深窓の令嬢として生きる式子の孤独な叫びである。
式子は和歌の他にも琴を弾き、絵を描き、香をたしなんでいた風雅な人だったようです。
人間は身分の高低や立場に関わらず、生きていれば必ず辛苦に苛まれる。
自分と違うどのような立場にあっても、どのような思想・価値観を持っていようともこれは変わらない。
貞本義行さんの『新世紀エヴァンゲリオン』で碇ユイの墓参りに来た碇ゲンドウが息子のシンジに言った台詞を思い出しました。
確か「人はお互いに理解しようと努力する、しかし人間は決して互いに分かり合うことのできない悲しい生き物だ」みたいなことを言っていました。
どんなに他人の苦しみを理解しようとしても、決して自分が踏み入れることのできない領域があることを語っているように思えます。
それもまた、人の心の一面ですね。理解はできなくても寄り添うことはできるのではないでしょうか。

考え事

こんにちは、ゆりかです。
今日は「理想の職場とは何なのか?」を考えてみました。
定家は自分の能力をきちんと評価してくれる上司と職場を望んでいた気がします。
『明月記』にも後鳥羽院が依怙贔屓をして無能な人を評価し、有能な自分に正当な評価をしてくれないと嘆いています。
ふと思ったのが、定家の思う「理想の職場」が、必ずしも私の理想ではないということ。
例として、よく使われている「アットホームな職場」「笑顔が絶えない職場」を軽く想定して考えてみます。
まず、そのような職場で考えられるのが、ノリの良さと積極的で軽快な会話。
よって、コミュニケーションスキルの向上が求められる。そして、反応に困る重い会話はNG。
それでいて、仕事の真面目さも求められるので、あらゆる面で切り替え上手でなければ成立しない。感情にも流されないということだ。
アットホーム…常に指示するというよりも、各人の自主性に委ねられている(どんなバカなことでも自分で考える)ため、自らのなすことに責任を持つ。
相手の言うことは一度信じて、必ず裏をとる。なお、自分の仕事には誇りを持つべし。
こうして考えてみると、なかなか出来ないことでもあり、単にこの通り遂行すればいいものでもない。
相手のミスを責めるのではなく、みんなでカバーする姿勢が求められる。信頼関係の構築が随所で必要とされる職場なのだろう。
これは、日頃から一緒にいる時間と会話が比例しているのだろうか。
実力があって人格者でもない限り、「理想の職場」で働くことは難しいのだなと思った。
以上、「理想とは何か?」、「またそれに必要なものは何か?」について考えてみたゆりかでした。現実は厳しい…。しかし、理想に近づくための努力なら出来るでしょうね。

夏休みが終わりました

こんにちは、何か大切なことを忘れている気がするゆりかです。
世の摂理は分からないことばかりです。
教養や選択科目を勉強すればする程、何が正解か本当によく分からなくなります。
例えば敬語。
全日本でよく使われている「いただく」表現。
「~していただく」「~させていただく」
実はこの「いただく」表現を、「~する」という動詞の敬語変換に安易に使いすぎると慇懃無礼になるのです。
「~していただいてから、さらに~していただきます」
のようなパターンです。
よかれと思って使う敬語が、敬語の過剰表現へとつながりかねません。
大学からは足し算でなく、むしろ引き算が大切です。
あれもこれもとゴテゴテ付け足すと、本質を見失います。
結論は簡潔に。そのためには言いたいことをあれもこれもと足さない。
むしろ引く。
自分が本当に何を一番伝えたいのかをはっきりさせるために、3~7割引きます!
それによって、内容はさっぱりスッキリしてみやすくなります(笑)
Fashion is made to become unfashionable
あのココ・シャネルも「オシャレは引き算」なのだと述べています。
まぁ、この手の自己啓発本的な名言集はたいてい上手くいきませが。
結局、自分のスタイルを確立するため、もがき苦しんで手に入れたものだけが自分のものになります。
苦しまずに変わろうなんて、都合が良すぎるのかな。
なんとか卒業!単位取得!を目指して頑張ります。以上、迷えるゆりかでした!

猫カフェに行ってきました!

こんにちは、夏バテぎみのゆりかです。
成績は思ったよりひどくなかったです。
ほっとしました。
次は後期に向けて体制を整えていかねばなりませんね!
ところで、先日猫カフェに行ってきました!
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友達に猫を見ると癒されると話すと、「猫カフェに行ってみたら?」と言われました。
猫カフェに行くのは初めてだったのですが、かわいい猫がたくさんいました。
私は直感的に茶トラが好きです。
なぜなら、私が2歳くらいの時に、屋根裏に住んでいた猫が茶トラだったからです。
「チビ」という名前のメスでした。
しっぽが長くて、スタイルが良く、美人でとてもかわいい顔をしていましたが、
警戒心を捨てきれずに、眼光は鋭く光り、あまり人間と馴れ合おうとはしていないように見えました。
彼女は名前を呼ばれれば、華麗なジャンプで屋根裏から姿を見せてくれましたが、
触ろうとするとしなやかなステップで逃げてしまいました。
しかし、別に嫌われている訳ではなく、また呼べば姿をみせてくれます。
そして、寝ている姿を見たことがなく、あくびなども私たちの前ではしませんでした。
常に気を張っている、そのような感じでした。
ちなみに、チビは手に収まるくらい小さかった時、複数のカラスに襲われていたところを私の祖父に助けられて家に来たみたいです。
とても綺麗な猫でしたが、私が小学生にあがる頃にいなくなったので、おそらく死んでしまったのでしょう。
短い間でしたが、初めて好きになった猫でした。
雑学としては、三毛のオスの次に茶トラのメスは希有な存在なのだそうです。
写真の子はメスなのかオスなのかさっぱり分かりませんが、かわいいですよね?
癒されました(笑)
では、読んでくださった方々、本当にありがとうございました。どうか健やかなる日々をお過ごし下さい。