むかいあい立つ二人 水平に平行に
けれどはっきり あいだ 隔てる透明な壁
夜より深く青い空
日差しをかえす海に
そびえたつ 透明な壁
冷たく 果てしない
斉藤由貴「morn~透明な壁~」(作詞 斉藤由貴 作曲 武部聡志)より
最近、自然の色が好きです。
春の空は、空の吸い込まれそうな青さと春の暖かさが混ざった色をしています。
コンタクトを変えたら、青空の深さと星のきらめきがはっきりと見えるようになりました。
午後5時の東の空。澄んだ昼と夜の暗闇との中間色。怖いくらい冷たく、他のものを寄せ付けない孤高な色。
午後10時の南の空。遥か遠く過去から来た星の色。ガラス細工が光に照らされた時のような天然な色。
暖かさや明るさの中の、冷たさや暗さ。その境目も分からないほど、かすかな変化で成り立っている。どこまでも柔らかく滑るように。
一か月ほどお休みをもらいました。
前回のブログタイトルが「ヘトヘトです」。お休みをいただいて本当に良かったと思っています。
お休みの間に、『研究ノート』が無事完成しました。国文学会の研究ノート係として、ひたすら走った1年間。途中は何度も諦めそうになったけれど、冊子の形を見た時、形になるって素敵なことだなとしみじみしました。人並な感想ですが、それに尽きます。
部屋の片づけもして、やっとすべてが落ち着いてきました。
先日、ゼミやブログ部で自己紹介をする機会があり、自分ってどんなことに興味があって、どんな人間なんだろうと改めて考えました。基本的に自分自身のことをよく振り返っているので、比較的自分のことを分かっている(と思っている)のですが、最近私って自分が考えているよりもっとマイペースなのかもなぁと感じるようになりました。自己満足と自己肯定の世界に片足つっこんでいます。世の中みんなそうだと思っていたら、どうも違うと最近気が付きました。何にしても、私は自由にしか生きられないので、これからもそう生きていきたいなと思いました。
先日、バイト先の神社の職員さんがご病気から無事復帰されて、約半年ぶりにお会いすることができました。まだお若いのですが、脳出血で、もう少し場所が悪かったら後遺症が残っていた、とお医者さまに言われたそうです。とにかくまたお話できたことが嬉しく、涙がぽろぽろこぼれてきました。直接会うことができるって本当に幸せなことだな、と思って、その帰り道中島みゆきを聞きながら、また涙ぐんでしまいました。嬉しかったお話です。
最近、同じブログ部のはるかさんと詩とか散文を作って送り合っています(これ言ったら怒られちゃうかな)。
やっぱり私は書くことが好きです。そして、素敵な詩や歌詞に出会うことが心の支えです。ゼミの友人と「推し」について語っていた時、私にとって「推し」は尊い、というより隣りにいてくれる、みたいな存在なんだなと気が付きました。私は、やたらと明るい曲はなんか白々しい、と思ってしまうひねくれ者です。悲しみにとことん付き合ってくれる方が幸せ、少し冷たい方が本当の人間の姿を表しているように思います。中島みゆきさんが好きなことはこのブログを読んでいる方はご存じかとは思いますが、最近同じ時期にデビューした谷山浩子さんや尾崎亜美さん、森田童子さんの曲に興味があります。そして、その方々の書いた詞や曲を歌っている80年代アイドルの存在。詞から色々な物の見方を知ると、世界が広がっていく静かな実感があります。
いつまでもその気持ちを大切にしたい、
そう思う春のうららかな一日が過ぎてゆきます。
いよいよ4年生。不安もあるけれど、楽しみの方が大きいです。