嬉しい便り🌸

こんにちは、とみーです。
時が経つのは早いもので、もう4年生になってしまいました。なんだかとっても不思議な気分です。
大学に入ったときは18歳。今年度から、成年年齢が18歳になりましたので、入学したときに既に成人ですね。私の場合20で成人でしたが、21になった今でもあまり大人という感じはしません。
けれども4年生になり就職のことを考えてようやく、モラトリアムはとっくに終わっているのだなあと実感します。

個人的に、コロナ禍で一番辛かったのは一個下の世代。現3年生だと思っています。不安で仕方がない一年次からほぼずっとオンラインだったのですから。けれども、実際最も大学に行く機会が無かったのは、現4年かもしれません。
学費は、授業だけでなく、大学という機関を好きに利用するための経費です。そう考えると、あまり縮こまらず、もっと大胆に色々活動できれば良かったかもなあと思うことがしばしばあります。

後悔先に立たずと言いますし、これから入学する方、在学期間がまだまだある方は、私のような感情に陥らぬよう、大学で学びを最大限楽しめるといいなあと思います。

さて。消極人間の私ですが、大学に入って唯一トライしたものが”自主ゼミ”でした。何度かブログでも触れていますが、私は2019年度から中世自主ゼミに所属しています。当時唯一の新入ゼミ員だったこともあり、先輩は末っ子よろしくとても優しく、良くしてくださいました。正直同学年ともあまり連絡をとっていなかったので、先輩の方がよくしゃべったくらいです。

高校までは友達と古典で語ることはあまりできなかったのですが、授業外で熱意のある方が集まる自主ゼミなので、皆さんレジュメは面白いし、雑談はめちゃくちゃ楽しい。しかも1年次から先の発表資料に触れる機会なんて早々ないので、本当に良い機会だったなあと今でも思います。

先日、そんな素敵な先輩の一人である卒業生の方から久々の連絡をいただきました。就活や卒論に対する励ましの言葉がとっても嬉しかったです☻ 2学年上で、元敏腕自主ゼミ長。スケジュール管理も後輩へのアドバイスや導きも本当に適格で、なんでもスマートにこなすので、とっても尊敬している先輩です。いつも彼女のようになりたいと憧れてきましたが、当時の先輩と同じ学年になり、やっぱりあの先輩は凄かったんだなあと思うことが多くなりました。

卒業してもなお、励ましてくださるだけで神ですし、そんな彼女の後輩になれたことはやっぱり私の大学生活で屈指の最高の出来事でした。ずっと一年生の後輩としていたかったですもん。

けれどもう、私が次の世代にる番で継承する番です。私が先輩からいただいて嬉しかった数々の物事を、同じように後輩たちにあげられていたら嬉しいです。現在進行形で憧れの先輩みたいになれるようずっと試行錯誤しています! 何か残るものがあるといいなあ…。

このブログ部も先輩方に見られていると思うと恥ずかしいですが、これからも上にも下にも誇れるよう頑張っていきたいです。それでは、また。

ひなまつり、それから…

こんにちは、とみーです。
3月3日はひなまつりですね。私のお雛様は、紅に金の桜が舞い散る屏風の前ですましているべっぴんさんです。面倒くさがって近年出していなかったのですが、今年も忘れてしまいました。お雛様、ごめんなさい……。
地域によっては成人でお雛様とお別れするようですが、私のところはまだです。きっと結婚したら供養することになると思います。

さて。私にとって3月3日は、ひなまつりであり、祖父の命日です。2009年に亡くなったので、祖父がいない人生の方が長くなってしまいました。

皆さんは、亡くなった人についてどんなことを覚えていますか。私は姿や思い出はしっかり記憶しているのですが、どうしても声を思い出せません。祖父の晩年は入院生活で、面会もあまりできませんでした。そのせいか、かなり早い段階で声を忘れてしまい愕然としました。

世間でもよく言われますが、人間は声から忘れていくそうです。今はスマホがあり、簡単に録音や動画撮影ができるので、「記憶」できない分を「記録」しておくと良いと思います。思い出したいのに思い出せないのは、なんとももどかしいものですから。

私のお雛様やランドセル、成人式の振袖(元は母のもの)は祖父母が購入したものでした。忘れたことも多いですが、記録や思い出は残るものです。生きている限り大事に抱えていたいと思います。

2009年の3月3日は、とても寒い日で夜には雪が降っていました。祖母宅のある隣の市へ向かう途中、狭い路地を車で走っていると、猫が横切りました。現実味が無さすぎて、祖父を目の前にしても涙が一滴もでませんでした。無理やり母に手をとられて、「これが亡くなった人の温度だよ、もう触れなくなるんだよ」と言われたのを、よく覚えています。
今年はとても暖かい3月3日だったので、雪が降ったことが信じ難いですね。

祖父は孫たちが大好きだったので、子供に関連する日に逝ったと祖母が言っていました。祖父が亡くなってからというもの、祖母宅の庭を歩くと、よく蝶が付き纏ってくるようになりました。私たち家族は、この蝶に祖父が乗っていると考えています笑

明日、ディズニーの「リメンバーミー」が放送されます。機会があれば見てみてください。私も、祖父に「2度目の死」が来ないよう精一杯覚えていようと思います。(私が孫世代の末っ子なので1番長く覚えていなくては)

それでは、また。

毎年一緒に映画に行く先輩の話

こんにちは、とみーです。
もう今年度の授業が終わってしまいました(課題はいくつかありますが)。時の流れが速すぎる。
一年生の時、当時三年だった自主ゼミの先輩方に大変お世話になりました。彼女たちもこんな気持ちで一月を過ごしていたのでしょうか。ちょうどコロナとか言われ始めた頃だったので、大変だっただろうなあ、と想像する今日この頃です。

さて。先日、高校の先輩と共にとあるアニメ映画を見て来ました。私も先輩も、あまり外出が得意な性質でもないので、出かけるのは年に1,2回。でも互いに尊重しあえる良い仲です。そして、その貴重なお出かけの機会は映画を見るので、家族以外で一番一緒に映画を見た人、堂々の一位となりました。

なぜ、映画なのか。普通に「あ~先輩見そう」という映画がたまたまあるのと、二人とも誕プレに大抵映画をおごるからです。彼女は6月、私は12月に誕生日があり、前後3か月は誕生日有効期限(てことにしてます)。年に2回くらいは見たい映画出てくるので、本当にちょうどいいんですよね。
この年になってくると、誕プレって悩みません? あげたい気持ちもあるけど、ゴミになっても嫌だし、食べ物は体調も好みもあるし……。そんな時、映画が本当にいいんですよ。沈黙痛くない&プレゼントできる&気軽にお出かけ誘えると、良いことづくめです。楽しいですし、その後に食事をする際の話題にもなります。

毎年、先輩から「映画に行きませんか?」と声がかかるたび、この人とはいい距離感で過ごしてるなあと感じます。毎月デートとか要らないし、毎日連絡とか要らないんですよね。たまに生存確認と年に二回の映画。
自分は一生ものの縁をこの先輩と築いたのだと、しみじみ。

皆さんも、もしプレゼントに悩んだら、映画をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
それでは、また。

バイトを辞めた話

こんにちは、とみーです。
11、12月まではそんなに寒くないなあと思っていたのですが、いよいよ北風も強く冷え込んできましたね。関東圏内でも全然雪が降らないところに住んでいるのですが、先日は少しだけ降りました。皆様、風邪などにはお気をつけ下さい。

さて、1月に入って私の生活環境はちょっぴり変わりました。何故ならば、バイトを辞めたからです。
大学1年のはじめから3年間続けた、スーパーのレジアルバイトでした。辞めた理由は簡単、卒論や就活を考えるにあたって、バイトのシフト提出が面倒になったからです。

今までものすごく真面目な勤務態度を貫き、頼まれたシフトも頑張って出ようとしたのですが……私、一日に複数のことをこなしたり、マルチタスクしたりというのがすごく苦手なんですね。そんな中、最悪なことに「二か月先のシフト希望を出してくれ、希望休はひと月で三日まで」みたいな制限つけられちゃって、やってられるか~~~~~と爆発しちゃいました。そもそも最初に契約した私の「週三日」という希望も気づいたらはねられて、めっちゃシフト入ってましたし。
実は、今までもバイトのシフト提出早すぎてインターンの日全部アウトやんみたいな案件がありました。自宅~バイト先は徒歩一分なのですが、自宅~駅は自転車二十分、埼玉に比較的近い池袋でも一時間半かかるので、移動時間考えるとどうしても何もできなくなってしまうんですね。

もうそれで色々考えるのが嫌になって、バイト辞めました。貯金はそこそこあるので、一年間節約して生きれば問題ナシです。

こういうスケジュール合わなすぎ問題って、関東近郊駅微妙に遠い民あるあるだと思います。このバイトの件やその他色々重なった時期、毎日頭も腹も痛いわでストレスマックスだったので、皆さんは爆発する前に、やめてください。いいですか、引き留められても「やめてやる~~~うぇ~~い」くらいの心持でいてくださいね!!


最後に、オミクロン株がまた流行り始めましたね。この三年間、バイト先スーパーはレジ袋の有料化、ポイントカード・アプリの実装、(客の声が聞こえなさすぎる)アクリル板の設置等、激動の時代でした。

元レジ店員からのお願いです。レジ袋、セルフでとる場所では自分でとってください……。店員に袋入れてって言われても、大体声小さくて聞こえない&サイズ指定もしてくれない……値段違うのに……。
「これが入る分」と言われても、袋代を払うのはお客様、詰める容量も人それぞれ違います。牛丼屋に行って、「俺のお腹に大盛入るかな?」って聞きます? 聞きませんよね。無料だったころは、苦情つけられない程度にテキトーに突っ込んでいたのですが、そうもいかないんです。「余ったから袋の一円返金してくれ」と言われたこともあるんです。
何事もそうですが、自分の常識が他人の常識だと思わぬよう。お客様を見ていると、マジで皆各々の常識を持っていて、私が頭おかしいみたいに扱われることもしばしばあります。伝わらないので、セルフでできる分はセルフでやり、無理な場合はコミュニケーションをしていきましょう。

それでは、また。

推しのかほりpart2

こんにちは、とみーです。いよいよ年末ですね。バイト先のスーパーではたった一日過ぎただけで半額シールが貼られる、サンタクロース柄のお菓子が哀愁漂う姿で鎮座していました。

さて。
前回、推しの香水が出たよ楽しみ~という旨のブログを書き、17日、実際にショップへ行って買ってまいりました! 私は池袋より下の東京には疎いのですが、同じブログ部のまなさんに案内していただきつつ、ともにいざ出陣。
ジャンルの二周年記念で出た香水は、登場するキャラ21人分が個別で用意されており、一つ7700円。割と高いので、ショップ入る前までウダウダ悩み続け、まなさんには「買ってしまえ」と終始そそのかされました。

まあ、ショップに入ったらもう駄目でしたね。自制心なんて一ミリも残っていません。香水も買ったし他にもなんか色々買って、会計は香水の二倍以上の値になっていました。でも、なんだかすごく「生きてる!!」って感じがして、とにかく幸せで……。半泣きヘロヘロになりながら店を出ました。

見てください、この高級感ただよう箱を。そして推しの名前が刻まれた尊い瓶を!
正直香水のことは微塵も分かりませんが、トップノートでは苦い柑橘のような香り、ミドルノートでは寂しさが後を引くような複雑な甘い香りがしました。ラストはいつも嗅ごうと思っているのに就寝前に気づいたら消えています、悲しい。

この香水を手に入れて、私は確かに感じました。
「居る」、推しがそこに、「居る」!!!
震えました。これが推しの香水を手に入れるということなんですね。

どうやらこの香水シリーズ、とても評判が良いらしく、ショップ以外で受注通販も開始されたのですが、公式の予想以上に注文が来たようです。

この香水の何が良いって、どこまでも本気でキャラと向き合っていること。
「女性ならこの香りつけるのが好きやろ」という媚びが一切なく、キャラによっては女性が使えたもんじゃないくらい、とても男性向けのスパイシーな材料揃い踏みというのがあるほど。男前すぎて、つけられないと口コミがありました。また、「森出身」というキャラの香水ラストノートでは、「ダスト(埃)」という非常にマイナーな香りが含まれています。これは有識者もよく分からない成分らしいのですが、例え埃でもそれがキャラを再現する香りなら入れよう。そんな困惑するレベルの本気が香水開発に感じられます。

素晴らしい(拍手)

ショッピング後、私が何度も発狂する姿をまなさんはとてもあたたかい目で見守ってくださいました。さすが、同じ穴のムジナ。優しいですね。

現在香水は、香りを吹き付けられる紙にかけて、毎日部屋で優しく香ってます。幸せです。
皆さんも、こういった機会があったら、是非買ってみるといいかもしれません。生活が潤います。

最後にサンリオの推し、ポチャッコを……。実はショップだけでなく、六本木で行われている「サンリオ展」にも行ってきました。(こっちが本来の目的)
展示ネタバレになるので詳細は伏せますが、「かわいい」へのこだわりが詰まった幸せな展示でした。まなさん曰く土日は混んでいるそうですが、平日の朝一ではのびのびと見ることができました。
なんと全面的に撮影OKなので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
それでは、また。



推しのかほり

こんにちは、とみーです。バイト先のスーパーでクリスマスソングずっと流れているのが、嫌に耳につきます。大学に入ってから、時が経つのが恐ろしく早く感じます。特にこの一か月は体感三十分くらいです……。

さて。皆様、イメージフレグランスをご存知でしょうか。世の中には、「このキャラこんな匂い!」とか「このキャラをイメージした香水だよ!」というような大変けしからん、素晴らしい商品が存在します。
実は私、一昨年の冬にはまって過去最高に散財しているジャンルがあるのですが、先日、二周年を記念してついに出てしまいました。推しのフレグランスが!!! 匂い物は苦手、でも欲しい! 
二次元にしか存在しないはずの推しの匂いが出るってすごくないですか!?

コロナ禍&記念ショップが狭いため、入店自体が抽選状態。が、めでたく当選いたしました。今週の金曜日には、推しのフレグランスが一体どのような香りなのか確かめることができます。一足先にフレグランスを試した方々が、悲鳴をあげながらレビューしているのを見て、まだ入店すらしていない私も動悸がします……。
三年生になってから、もう本当に推しのことしか考えられないんです……。

ちなみに、現ジャンルはブログ部繋がりで仲良くなった同期の紹介で知りました。彼女は近代、私は中世の演習メインだったため、全然喋ったこともなく。元々は必修の英語でクラス一緒だったな~くらいの関係でした。
それが、たまたまコロナ禍ギリギリ前(2020年1月)にブログ部で互いを認識し、連絡先を交換。からの二年次フルオンライン授業突入。完全にオンライン状況下で仲良くなったので、まだ三回くらいしか対面で話していないんですよね。
彼女とは大学で会う時すら「オフ会」と呼んでいます。
でも記念ショップには一緒に出掛けるのでとても楽しみです。このブログ部が無ければ、彼女と仲良くなるきっかけもなく、推しに会うこともなかったかも…と思うと感慨深いですね。素敵な出会いもあるものです。

未来のブログ部員にも、いい出会いがあるといいなぁと思います。
それでは、また。

敢えて自ら開拓すること

 こんにちは、とみーです。流れる時の速さに絶望し、既にクリスマスソングを流すバイト先にも絶望しています。ハロウィンが終わればクリスマス、それも終われば年明け…まだ11月上旬なのですから、そんな虚しさを感じさせないで欲しいです。

 さて。私は中世自主ゼミに所属しているのですが、先日担当箇所の発表を終えました。例年通りですと、三年生で発表の受け持ちは終わり。そのため来年何もなければ、これが最後の発表となります。
 自分の担当箇所には、どんな面白い点があるのか…演習のときは、いつもドキドキします。一週間前になってもなにも思い付かず、「どうしよ~~~」と嘆くこともしばしば。時には発表を終えても自分に不満が残るということもあります。
が、今回は個人的にはとっても大満足でした。

 私が担当したのは、『方丈記』後半部で長明が「方丈の庵」を紹介している場面です。今回特に着目したのは、四季折々の表現。

 この画像のように、長明は春夏秋冬を歌語に置き換えて後、仏教関連の言葉へと結びつける…という独特な表現方法をとっていました。
 長明は『方丈記』内の様々な場面で『池亭記』という作品から影響を受けたり、様々な和歌の引き歌表現を用いたりしています。そしてこの春夏秋冬紹介シーンまでの文章構成も、どことなく『池亭記』の形を感じさせる運びとなっていますが、画像のような表現は全くのオリジナルでした。

 では、具体的にここはどんな特徴が潜んでいるのか。

 私はまず、いくつかの注釈書をあたり、似た表現の和歌を調べ、本歌に近そうなものをピックアップしました。結果、春・夏・冬に関しては幾つか類似の和歌例を挙げたのですが、秋は全く出せず…そのまま発表しました(笑)

 私の発表で抜け落ちた秋は、発表後の話し合いで先生からお話をいただきました。
 曰く「秋のひぐらし(蝉)は、多くが〈日暮らし〉と繋がり、恋人を待つ意へと変換される。うつせみ(蝉の抜け殻)と来るのは個性的な表現」とのこと。
 つまり、恋人と贈答でひぐらしは掛詞として用いられる等するのに、敢えて虚しさを誘う「うつせみ」を長明は導き出しているのです。捻くれて…いや、個性的な創意工夫がありますね。さすが長明先生。

 鴨長明は和歌に並々ならぬ情熱を注いだ人物。その情熱を示すように、四季から歌語を導き、多くの和歌を踏まえた表現を残しました。けれどそれだけじゃ終わらない。世間一般を踏襲するのみならず、自分だけの表現も用いて上手に仏教へと昇華したのです。

 『方丈記』の中では、敷地の限られた方丈の庵内の描写の中で、このように記されます。
  黒き皮籠三合置けり。すなはち、和歌、管弦、往生要集ごときの抄物を入れたり。

 方丈の庵とは3メートル四方の狭い家で、長明が厳選したもののみが置かれていました。その中でもツヅラのような箱に大事に収めたのは、和歌と管弦と往生要集という日本浄土教のバイブル(=仏教)、たったの三つ。これが長明にとって最も重要な三本柱だったのだと思います。
 そして、例の四季描写にはそのうちの二つ、和歌と仏教を巧妙に表現に織り込んであったのです。「お見事!」と手を叩きたくなりませんか(笑)

 サラっと流し見れば、単なる四季。でもよく調べてみると面白い点が浮かび上がってくる。これを知る事こそ、日本文学科の楽しみだなあと噛みしめました。
 『方丈記』なんて、誰だって名前くらいは耳にしたことのある作品です。けれど、こうして自らの手で開拓していくことでしか知ることのできない一面があるのだと実感しました。これはとても大切なことだと思うのです。色んな研究書、論文を見ていると「私みたいなしょ~もない人間がこの作品を掘って、何か意味があるのだろうか」と思う時があります。でも、意味は後から勝手に出てくるのです。私の目を通して見た作品を伝えることは、私にしかできないのだから。そのためにはまず、手を動かさねば。最初は闇雲に手を伸ばして糸を掴むだけでも、それを紡げば布にだってなるのです。
 そんな糸を掴んでいく楽しさを忘れずに、四年、卒論へと向き合っていきたいと強く感じました。

それでは、また。

P.S. 一足先に合格した皆さん、おめでとうございます。そして、今もなお励み続けている皆さん、あと一息です。
皆さんと一緒に大学で学ぶ日を楽しみにしています。

慰めの夕暮れ

こんにちは。最近、対面授業日に図書館の地下でパソコンを拝借し作業するのが好きなとみーです。家が微妙に遠いので、自分のノートパソコン持ってくるのがだるくて…自転車漕ぐときに背中重たいのが嫌いなんですよね。その点、自由に利用できるパソコンが置いてあるのは、大変ありがたいことです。
…が、実は昨日、図書館にて個人的に大変な事件を起こしてしまったのです…。

まず。私は、火曜日昼休みに中世自主ゼミの活動をしています。そしてちょうど今日が発表担当日でした。そのため、二週間くらい前からコツコツレジュメを準備していまして、月曜に図書館で一気に仕上げていたのです。その甲斐あって、朝家を出るときに50%くらいだった書き込みを90%まで進めることができました。
学校のパソコンからonedriveにつなぐが面倒なので、いつも通りUSBで、90%終わったレジュメをお持ち帰り…これで火曜の発表も安心だ…そう思っていたのですが。

授業が終わり、家に帰ってみると、荷物全部ひっくり返してもUSBがない!!!!!!!!!!!!!!やらかした!!!!!! 

そう、なんと私図書館にUSB忘れていました。学校まで片道一時間半かかるので、もう取りに行くことすらできん、悲しき大失態です。

再びは50%に戻りました。、朝出発したときと全く同じレジュメしかパソコンにはありません。私はピーピー泣きながら、作り直し。今回はゆとりもってできたと思ったのに…毎度の演習と同じく、空が白くなり始めたころに完成しました。
その後、学校で無事にUSBを回収。手元に戻ってきたのは嬉しいのですが、普通に叩き折るか踏みつぶすかしたかったです。(自業自得)
今日分の発表を終えたので、ちゃっちゃか来週分や他の演習の準備に取り掛かろうと思います。次はUSB忘れない!!これが卒論とかじゃなくてよかった、と思うことにしておきましょう。

そんなこんなでクタクタになって家に帰ったわけですが、夕方五時半に幼馴染からパワフルにお買い物の誘いが入り、彼女の運転で市内のアリオに行ってきました。悲しいやら眠いやら色々大変でしたが、なんだか嫌なことも丸ごとリセットされた気分になったので、同行して正解でした。

こちら、アリオの駐車場からみた夕暮れの景色です。思わず二人で立ち止まり、綺麗だねと言いながら写真を撮っていました。
幼馴染と夕暮れに心を洗われ。「明日も頑張ろう」と立ち上がる。USBは二度と忘れたくないけれど、たまにはこんな日もいいものです。

それでは、また。

鴨長明に思いをはせて

こんにちは、とみーです。後期がすぐそこに迫っていて、けれどやらなきゃいけないことも山積み。この頃、卒業していった先輩の偉大さをますます噛みしめています。

さて。皆さん、無常観って知っていますか? 『平家物語』『方丈記』等を高校で習った際、多くの人が学んだ言葉だと思います。「この世に変わらぬものはなく、どんどん移り変わってしまう~嗚呼儚い~ぴえん。諸行無常!」みたいな。私もつい最近、とあるサイトで「404not found」を目にして、諸行無常だと思いながら涙を流しました。よくあることです。

この無常観という考え方は、中世の日本で大流行しました。
それを感じることのできる今最も熱い一冊!鴨長明著『方丈記』!!

今年度、私が所属する中世自主ゼミでは『方丈記』を扱っており、ゼミ員は無常観をビシビシと感じています。人間すぐ死ぬし、家すぐ壊れるし、執着しただけ徒労だなあ…と。でもそれだけでは終わらない、なんか心に響く。
実は、今回『方丈記』をちゃんと読むまで「ゆく河のながれは絶えずして、しかももとの水にあらず」の暗唱くらいにしか覚えていませんでした。お恥ずかしい限りです。けれど読めば読むほど、鴨長明や彼の無常観に対する親近感が湧いてきて、とても不思議な気分です。この短い記述を通年で追っているので、まだ前半だけですが、例年以上にじっくり読めるのも考える時間があって染み入ります。
では、どんなところが現代人の心を掴むのか。それを探るべく我々は中世沼の奥地へと向かいました。

まず、冒頭部。皆さんご存じ、ゆく河のながれ、です。
これが本当に詩的で美しいんですけど『方丈記』全体に目を通すと、ただのカッコつけの気取った文章ってわけじゃなくて、長明の人生から吐き出した心を写し取ったもののように思えます。詩的なだけで終わらない、それこそ水のように我々の心に染みわたってくる気がする…。長明の歌や数奇なものを愛する面と、無常を感じ執着を捨てたいという面、その両方が滲み出ている(と思う)。これはなんの根拠もないのですが、長明、絶対一番最後にこの序文書いた。

次に前半部。五大災厄と呼ばれる、平安京を襲った災害等が書かれます。
荒れた時代、身分の貴賤も関係なく、誰もが家をなくし、飢え、死ぬ。火事、辻風なんかは、臨場感たっぷりに書かれて、長明が”目撃者”だったと強く感じます。一昔前の新聞みたいな。これらの記述は、出家後の年老いた長明が、過去を振り返って書いたものですが、かなり”リアル”です。
長明個人の人生も物凄く不遇なものでしたが、こうした外環境の荒みも、彼の価値観を揺るがす原因となったのでしょう。また、政治的な理由で起こった人災であっても、権力的な話には一切持ち込まず「都に暮らす人」に焦点を当てて災害を語っています。こういった所も親近感を覚える理由の一つかもしれません。

後半部は、後期にやるので一応まだお楽しみでとっておきます。軽く内容に触れると、長明の恵まれぬ人生に触れ、その中で栖(住居)や価値観に関すること等が書かれます。都の豪邸住みから、千分の一サイズの「方丈の庵(3M四方程)」というプレハブ小屋へ至るまでの住居の変遷は、「どうせいつかなくなる家に対し、執着するのは無駄である」を体現しているようです。まあ、結局その庵にも愛着を覚えて、「俺は俺は…」とジレンマ状態になるのですが。

こうして『方丈記』を読んでいると、不思議と他人事には思えなくなります。
近年、毎年のように日本各地で災害が起きていますが、大きな流れの中で、人々は簡単にそれを過去にしてしまいますよね。例えば、私にとって阪神淡路大震災は”歴史”ですが、東日本大震災は事実と共に覚えています。それでも、かつて毎日のように見た黒い波の衝撃に対し、ずっとあの時と同じ気持ちでいるかと言われればNOです。こうして、私が体験したことでも”歴史”となっていきます。
ところが、長明の五大災厄に関する記述は、”歴史”ではなく、現地体験した新聞記事のような感じで、スッと頭に入ってくる。彼が体感した無常を、彼の視点から教えてくれるのです。だからこそ「執着は無駄」と頭ごなしに言われるよりも、説得力がある。

あと、長明が聖人君子でないことも、親近ポイントです。
「だめだよ~無駄だよ~」って言ってくるのも、彼が執着したからですもん。しかも歌とか琵琶とか大好きで、プレハブ小屋になっても持ち込んでる。彼の無常観って、確かに世俗の価値観(お金やら俗物的なもの)を否定しますが、個人個人には寄り添っているように思えるんです。いらない場所に心を割くのはやめよう、身の丈にあった幸福を知ろう、といった感じに。
たとえ長明自身の思惑と違っても、私は、自分が受け取った長明の「ポジティブ無常観」を自分なりに解釈していきたいと思っています。

彼のこのスタイルは、間違いなく現代人に響く。だから、色んな人に是非読んでほしいなあと思います。
実はちょうど、先日漫画が出たようでして。とってもタイムリーですよね!
今日先生から教えていただき、私もさっそく読んでみました。文響社さんから出ている『最古の災害文学 漫画方丈記』。後ろに本文も載っていますし、ゆるりと読めてよかったです。

最後に。宣伝も兼ねて、中世自主ゼミでは活動を随時Twitter(https://twitter.com/tyusei_ji)から発信しています!
前期までのレポは勿論、後期もガンガン『方丈記』を見ていくので、良かったら覗いてください。そして、興味を持ったら、百206へGO!

それでは、またお会いしましょう。

20歳、本当に掃除しない人の掃除入門

こんにちは、とみーです。関東では雨が続き、急に涼しくなりましたね。夏用のタオルケットだと、朝起きたときガタガタ震える羽目になると学んだので、綿毛布なるものを引っ張り出しました。あたたか~!

さて。実は私、個人的に大きなニュースがあります。
なんと最近お掃除を毎日するようになりました!

なんだそれだけ?と侮ることなかれ。ドン引きされることを承知で打ち明けますが、本当に死ぬほど片付けと掃除が苦手でして。半年に一回、部屋中ひっくり返すほどの大規模な改造を行うのみで、ほとんど掃除とかしないタイプの人間だったんですね。結局机やら床やらに平積みするのが神だと信じていたんです。(だって片付けすると、どこに置いたか忘れて結局探すのに部屋を荒らして無駄になるし…モニョモニョ)

それが!毎日!掃除!! 革命ですよこれは。
なぜそんなことができるようになったかと言いますと、これのおかげです。

みんな大好きクイッ〇ルワイパーとか使える棒!
これだけ?と思われるかもしれないんですが、私みたいなめんどくさがりのお掃除入門にはこれ以上に最適なモノはないことに気づきました。

実は以前、掃除しようと思ってコードレス掃除機とか自腹で買ったんですけど、収納場所が自室じゃないし、中のゴミ捨てるのが怠くて…結局母が嬉々として家の掃除用に使うようになりました。また、家用のクイック〇ワイパーも自室じゃないから、わざわざ取りに行こうとか思わないんですね。
ところが!完全に自分用として、机の横のちょっとした棚にこうして刺しておくと、めっちゃ目に入るんですよ。
勉強の合間に「眠いな~~掃除しよ」、髪の毛を梳かして「あ~~掃除しよ」、朝起きて「血が回らん、掃除しよ」

本当革命…しかも床すいすい掃除するのが楽しくなったから、ベッドの下に教材すぐ入れる癖治りましたし…今私の部屋は過去一で床があります。もう二週間も掃除続けてるんです。偉いな~~!
しかも、なんかこの子を「相棒!掃除するぜ!」とか言って自室だけじゃなくて毎日家中クイックルして回っていまして。これには母もニッコリ。

と、いうわけで。私ほど掃除しない人もなかなかいない気もしますが…いいですよ、ク〇ックルワイパーの棒。半年に一回しか掃除しないけど本当は掃除する習慣を身に着けたいんだって人は是非試してみてください。

それでは、また。