夏になると怖い話を読みたくなりませんか?
小学校の時の自由研究で「怖い話は本当に体温を下げるのか」という実験をしたくらいには怖い話が好きです。しかし怖い映像とか心霊スポットに行くとかは本当に嫌いです。あくまで話。あくまで文字で読むのが大好きなだけで。
そんな私は毎年夏になると決まって意味が分かると怖い話や洒落にならない怖い話(通称:洒落怖)を読んでいたのですが、巷にある有名作品はほとんど読み切ってしまったのです。ですから今年の夏はカクヨムという小説投稿サイトでホラー作品を漁っています。今映画化している「近畿地方のある場所について」もカクヨム発です。ちなみにこの作品も2年くらい前にTwitterでバズったのをきっかけにメディア化までいったのですが、その前から読んでいましたと古参アピをしておきます。
そんなわけで今は脳内が絶賛怖い話モードなんです。
自分の何気ない日常も頭の中で怖い話風にナレーションしてしまう。
なので本日は私が先程体験してきた不思議と言うか意味の分からないお話をしようと思います。一応言っておきますと、心霊現象とかではないので全く怖くないです。
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大学四年の夏休みは想像していたよりもだいぶ忙しい毎日でした。卒論は勿論、遊ぶお金欲しさのバイトに友人との予定、それに加えて内定先に指定された資格を取るために講座にまで通う必要があり、今日も朝早くからお昼過ぎまで講座を受けるために塾のような施設に行っていました。
講座を受けると言っても大人数で前のモニターに流れる映像授業を見るだけです。たまに監視の人が教室に入ってきますが、それ以外はみんなスマホを見たり、寝ている人もいたり。お盆開けなこともあって周りも集中はしてなさそうでした。
かくいう私もあまりやる気は起きず……。教室の後ろの方で時折スマホを眺めながら講義を聞いていました。
教室の出入りも基本は自由で、お昼も過ぎて少し眠くなってきたところを眠気覚ましのため私はお手洗いに行くことにしました。
建物自体もお世辞にも新しいとは言えないのですが、一番古さを感じさせるのがトイレです。別に汚くは無いのですけれど、施設の奥にあることもあって電気を付けても若干暗く、入りずらい雰囲気です。
個室の中で教室に戻るの面倒だな、と思いながらぼーっとしているとトイレットペーパーホルダーのカバーが目に付きました。見たことない方には伝わりにくいかもしれないのですが、よくおばあちゃん家とかにあるトイレットペーパーホルダーの上に花柄やなんやらのおしゃれな布のカバーがかかっているやつです。
ふだん気にしないものですから、カバーがかかっていたということにもその時初めて気付いたというか認識しました。別に特別なものではない、一般に売っていそうなカバーです。しかし眺めているとあることに気付きました。
カバーの縫い目のある一辺の上がホッチキスで端から端まで止められているのです。
糸がほつれたから応急処置として止めているのかな?と思い、カバーの縫い目を確認しましたが糸のほつれやそれによる穴も見つからず。またその箇所をホッチキスで止めたからといって新たな機能となるようなポケットが出来るわけでもなく。
気になってほかの個室のトイレットペーパーホルダーのカバーを見てみましたが、すべてある一辺だけホッチキスによって端から端まで止められていました。
一番濃厚な説を挙げるとしたら、ミシンで縫う前に仮止めとしてホッチキスを使い、そのまま外すのが面倒で使用しているでしょうか。しかし見た目では市販品のようでホッチキスの点以外で手作り感は全くありませんでした。
別に誰かに真相を聞くような話でもないので、そのまま教室に戻りましたが、あのホッチキスは一体何のためだったのでしょうか。









