仁和寺のお釈迦様たち

こんにちは。あかねです。昨日、国立博物館の仁和寺と御室派のみほとけ展に行ってきました。
午後、しかも雨が降っていたこともあり、それほど込み合ってはいませんでした。しかも、日本女子大学はキャンパスメンバーというものになっており、学生証を出すと通常1200円の観覧料が1000円になります。持っていった割引券は100円引きだったのでお得感も増しました。
中に入ると、空海が唐から持ち帰った経文の写本や中国で書かれていた仏の絵などが展示されていました。仁和寺本殿の内部を模した場所では帝釈天や風神雷神が千手観音を取り囲むように並べられており、まさに荘厳と形容するしかありません。音声ガイドも今回初めて借りてみたのですが、阿部寛と染谷将太の良い声や御室派のお経の声などが入っていました。解説は書いてある解説よりも詳しく述べてくれており、人の頭が邪魔して解説が見えない時は重宝しました。
千手観音や不動明王像などは素晴らしかったのですが、私個人としては大日如来坐像に感銘を受けました。千手観音像と帝釈天、風神雷神が置かれているスペースの次に置かれているもので、四方を囲まれた形のものです。菩薩とは違い完全に悟りの道を開いた者が如来ですが、確かにあの如来像は解脱し万物を救ってくださりそうなお顔でした。これで死んでも成仏できそうです。
千手観音のお手はひとりひとりに合わせた救い方を示しているそうで、1000人いれば1000通りの方法で皆を救ってくださるようです。そんな秘仏は3月11日までの公開となります。この機を逃すと生きている間に拝めるかどうかすら分かりません。ぜひお見逃しなく!

卒展

こんにちは。あかねです。今日は久しぶりに高校の頃の友達と遊びました。
カラオケに行ったりお茶をしたりと有意義な時間を過ごしました。その際に誘われて行った「卒展」が面白かったため、今回はその展示会について書こうと思います。
「卒展」は関東芸術学生連合が主催している展示会で、もうすぐ卒業する4年生の方々の作品が飾られていました。日本の伝統的な「葦焼き」の風景を模写したものや、頭部がドーナツ、レモンなど無機物な人の絵などがありました。恋をテーマにした絵には万葉集から大伴家持の歌が引かれており、更に変体仮名(昔の書き言葉)で書かれていました。読めました。大変興奮しました。他にも絵本が置かれていて、手に取って読むことが出来ました。トランプのジャックをテーマにしたものや、アイデンティティを婉曲に表したもの、物の視点から見た人間の世界などがあり、どれも新鮮で面白かったです。文房具がトランスフォームしたらきっとこんな感じ、という絵など、様々なものが展示された楽しい空間でした。
2月18日まで東京芸術劇場のアトリエイーストで開催されています。ぜひ行ってみてください!

満喫春休み

こんにちは。あかねです。テストもレポート提出も終わり、至福の春休みに突入いたしました。今回は、既に堪能した春休みの素晴らしさを書いていこうと思います。
1つ目はブログ部の顔合わせ!といっても、授業やオープンキャンパススタッフなどで一緒だったり、自主ゼミで一緒だったりする方が多く、「初顔合わせ」ではなかった気がします。途中で合流したのですが、その足で古代オリエント博物館へ。古代の人のしゃれこうべやエジプトのミイラのレプリカ、牛や鹿をモチーフにした水差しなどを眺めました。日本文学科ですが、外国の異文化も意味が分からないながらに面白いものが多く、とても楽しかったです。
2つ目は、友人宅へ遊びに行ったことです!ちなみにこれは、つい昨日のことです。前回私がブログを担当した際に仲の良い友人について書いたのですが、その友人です。CDを聞かせてもらい、某音ゲーのイベントDVDを二人で観ました。気兼ねなく盛り上がれたので、テレビの向こうで「こんにちはー!」と言われて私たちも「こんにちはー!」と返すなど、空気がイベント会場でした。とても楽しかったです。曲も生で歌っているはずなのに皆さん上手で、感動で動けなくなる体験をしました。音ゲーや声優さんを軽い気持ちで見ては駄目ですね。はまってしまいます……。
休みだからこそ色んな場所へ行けますね!そういえば昨日は皆既月食だったので月見酒をしましたが、そのようなことも次の日が休日だから出来ることだと思っています。折角の機会なので、東京国立博物館で今開かれている「仁和寺の御仏展」もそろそろ行きたいですね。皆さんも充実した春休みが送れますように。

持つべきものは

こんにちは。あかねです。 最近は終了した授業と補講、テストとレポート提出が入り乱れております。そうなると出会えなくなってくるのが友人であり……。実は、入学後の新一年生レクリエーションの時からほぼ毎日一緒にいる友人がいます。もしかしたら皆さんも親友と呼べるほどに親しい人が出来るかもしれません。私は第二外国語でクラスが一緒だったこともあり、今では「えっ、高校一緒じゃなかったの!?」と言われるくらいには仲が良い人がいるのです。登下校も時間を示し合わせるような。
しかし、時には全休の日もあり、ここ一週間は会えておりませんでした。すると、久々に会った昨日・今日、私も友人も話したいことが溢れ出てきました。どうでも良いことでも楽しめ、帰り道では「そう、こんな感じ」というしっくりした感じがします。おかげでレポートやらテストやらで鬱屈としていた心もすっきりした気がしました。持つべきものはやはり友ですね。しかしこの友人、本当に気が合って気が合って……いっそ彼女にしたいくらいですね。と言うと、知り合いから「もう付き合っているようなものでは?」と突っ込まれそうなので今日のブログは以上です。
受験生の皆さんも、大学生の皆さんも、たまには友人とゆっくり話してみては?

親知らずを抜きました

こんにちは。あかねです。
朝から親知らずを抜いてきました。左の下側です。
左の上を2か月前くらいに抜いたので、その時に先生から「左の下も近々抜こうねー」と笑顔で言われておりました。戦々恐々としながら、今年最初のビッグイベントを迎えた訳です。歯磨きはしにくいですし、この前歯医者の先生からもっと丁寧に磨くよう注意された身なので、虫歯になる前に親知らずを抜いていただけたのは幸運だったと思います。しかも、抜くのに1万円かかるかもなんて言われて覚悟していたら実際は5000円で済んだのです。どちらにせよ自分としてはかなり大きな金額ですが、得した気分になりました。
今は血の味がする唾を飲み飲み書いています。正直親知らずで縫うのは初めてなので、早く抜糸の日にならないかなと祈っております。しかし抜く時はあっという間ですし、抜いた後が少しだけ面倒なだけなので、皆さんも放置せずに一度は歯医者へ行くことをお勧めします!以上、いつの間にか右下にも親知らずが生えていたあかねでした。
仁義なき親知らずとの戦いは続く。

12月24日は

そう!日本女子大学オーケストラサークルの定期演奏会がある日です!えっ、世間ではクリスマスイブ……?すみません、耳が遠くて……。
茶番はここまでにして。
本女オケの定演は12月24日の日曜日、13時30分に開場。14時から開演致します。場所は東京都練馬区のIMAホールです。光が丘駅の目の前ですよ!
曲目は、
前プロ:バレエ音楽「プロメテウスの創造物」序曲/ベートーヴェン(ずんちゃかしています)
中プロ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調/メンデルスゾーン(プロのバイオリニストさんがソリストとして演奏してくださります。油断すると演奏する側の私も聞き入ってしまうほどです)
メイン:交響曲第8番 ト短調/ドヴォルザーク
アンコールは秘密です。とても楽しい曲なので、ぜひ実際に聴きにきていただけると嬉しいです!冬休みですしね!「クリスマスイブに予定入ってるんで~」って言えますし、彼氏とオーケストラを聴くのもおつなものですよきっと!……彼氏がいれば、ですけども……ハハ……。
精一杯頑張りますのでよろしくお願いします!

今日は何の日?

夏目漱石の命日です。というわけで、子規庵・森鴎外記念館・夏目漱石旧居跡に行ってきました。
まずは日暮里駅東口から徒歩10分で子規庵に向かいます。受付のお爺さんが説明してくださり、病床の子規の様子や俳句仲間との温かな交流を知りました。筆も持てなくなってからは口述によって日常を綴り新聞社に記事として送っていたそうです。その結果口語体の文章が完成し、後の日本文学に影響を与えたのだと聞きました。
一度駅に戻り、駅の傍の羽二重団子屋へ。正岡子規のある日の間食を再現した「正岡子規漫録セット」を頼みました。焼き団子1本とあん団子3本が、あっさりした甘さともちもちの食感でおいしかったです。
次に西口から15分程の森鴎外記念館に行きました。幼少期からデスマスクまで人生全てを見て回りました。また、葉書もデジタルデータ化されて閲覧できました。「森鴎外先生」宛ての他、本名の「森林太郎様」宛ても。本名宛ての方が多かった気がします。差出人も、夏目漱石、正岡子規や、与謝野寛(与謝野鉄幹の本名)・与謝野晶子、木下杢太郎など雑誌『明星』の人々からもありました。坪内逍遥との葉書もあり、「没理想論争」で争ったけれども礼儀や誠実さは互いに持っていたことを確認しました。作品も人生の流れに沿って紹介されており、ミニ年表では、医者として従軍していた頃に従軍写真班としてきていた田山花袋と文学談義をしていた、など思わぬところで思わぬ人と通じていたことが分かりました。
帰りがけに地図を確認したら傍に「夏目漱石旧居跡」とあったのでそちらへ。本当は夏目漱石付近の人たちだけ巡れば良いかと思っていたのですが、折角の命日なので行くことにしました。旧居自体は明治村というところに移されているので碑と猫の像しかありませんでしたが、その碑を書いたのが川端康成。豪華でびっくりしました。ちなみに、お墓の方は先日の月曜に行ってしまいました。雑司ヶ谷霊園は学校に近いので気軽に行けました。猫はいませんでした……。夏は涼しさを求めて猫が来るので、そこを狙おうかと思います。
日暮里は意外に坂が多く疲れはしましたが、深く文豪本人を知ることが出来ました。皆さんも文豪巡りの旅に出てみては?

おすすめの古典作品

こんにちは。あかねです。
指定校推薦など一般入試以外の方々は、そろそろ面接対策を練っている頃だろうと思います。日本文学関係だと代表的な「好きな古典作品は?」という質問。『源氏物語』はあまり好きじゃない……という方も楽しく読める古典作品を1つ、紹介しようと思います。
『今昔物語集』というものはご存知でしょうか。「仏教説話」という仏様関連の話と、「世俗説話」という昔の人たちが主人公な話が収められている短編集です。全部で1000話以上もあるのですが、どれも不思議で面白いものばかりなのです。
仏教説話で印象的なのは、仏様が母親の脇から生まれてくる場面ですね。母親は相当痛く苦しかったに違いないと思ってしまいますが、その後で赤ん坊が立って7歩あゆみ「天上天下唯我独尊」と言うのだから、恐らく作り話にしても読者のインパクトは大きかったろうと思います。
世俗説話で好きなものは「鼻」ですね。あるお坊さんが長すぎる鼻を人並みにする話なのですが、縮めている描写がやけにリアルなところに驚きます。最後は「やっぱり長い鼻の方が良い」と気付き、また巨大な鼻に戻るという話でした。他にも「初詣で美人を口説いたら実は目いっぱいお洒落した妻で、浮気性を怒られる男の話」などもあり、世俗説話は不思議な話から痴話喧嘩まで様々なものが揃っています。
芥川龍之介も『鼻』で夏目漱石に絶賛され、『地獄変』、『藪(やぶ)の中』などを執筆しましたが、これら3作とも『今昔物語集』の話が元ネタなのです。特に『藪の中』は芥川が意図的に語り手の視点を変え、嘘なのか本当なのか分からない独白形式にしたことで、迷宮入りサスペンスのような不思議な話になっています。
『今昔物語集』などの古典作品は、角川ソフィア文庫の「ビギナーズ・クラシックス」というシリーズがお薦めです。原文と現代語訳、解説が付いていて易しく古典に触れられます。ぜひ「好きな古典作品」探しにお役立てください。
『今昔物語集』の知名度が少しでもあがるように虎視眈々と狙い続けるあかねでした。

私が今まで読んできていたのは……

こんにちは。あかねです。最近、気が付いてしまったことがあるのです。
私の記憶にある、親に「買って」とねだった一番最初の本は太宰治の「走れメロス(他にも入っている短編集)」でした。当時はまだ小学校4・5年生。親が「太宰はしょうもないからなー」と言っていたので、太宰治は生きているものだと信じていました。後のショックは凄まじかったですし、「人間失格」を読んでからは親の言う「しょうもない」気持ちが分かるようになりました。しょうもなくない太宰治としては「畜犬談」をお勧めします。
さて、私は幼い頃から本が好きで、そもそも買うことはせず、専ら図書館で借りていました。その中でも特に印象に残っていたものがあります。当時の私は小学校2・3年生であり、そのタイトルも「ひげょさらば」だと思っていました。猫と犬とネズミが出てくる人形劇の写真がページの上半分で、下には話が書かれている児童書でした。最後は大団円で終わるこの話、なんと大学の図書館で小説を見つけてしまったのです。10cmはあると思うほどに分厚く、中身を確認しましたが冒頭は記憶の中の「ひげょさらば」と完全に一致。しかし背には「ひげよさらば」。「ひげょ」ではなく「ひげよ」でしたし、恐らく「卑下よさらば」という意味合いですね。児童書には人形劇で使ったのかロゴのようなタイトルが書かれていたので、小さくデザインされていた「よ」を勘違いしてしまっていたのでした。著者を見れば野間宏。あれ、野間宏って戦後に登場した近代小説家だった気が……。調べたら合っていました。太宰以前から私は、近代小説に入り込んでいたようです。
ここで訂正があります。申し訳ございません、著者は野間宏ではなく上野瞭でした。児童書だと思っていたものがそこそこ古い長編小説だったのは確実ですが、作者名に関し不明確な記憶で書いてしまい、申し訳ありませんでした。
つい先日、とうとう絵本の方で、昔読んだものの絵がプロレタリア戯曲演出家によって描かれていたことも発覚しましたので、結論としては近現代の作品は大変身近にあるということで終わらせたいと思います。記憶違い、まことに申し訳ございませんでした……。
現代でも幼い子から支持を得られる近代小説が凄いのか、それとも私の日本文学科行きが運命づけられていたのか。不思議で面白い発見でした。皆さんにもいつか、物語との意外な再会がありますように!以上あかねでした。

目白祭一日目、終了!

こんばんは、あかねです。今日は日本女子大学目白キャンパスの文化祭、通称「目白祭」の一日目でした。
日本文学科では特別な出し物などしておりませんが、英文学科や被服学科はファッションショーなど催していたそうです。一方で私は、オーケストラサークルの方で演奏しておりました。百年館3階301にて、11時半からの演奏と14時からの演奏を行っております。メロディーを吹いたり裏でリズムを刻んだりと大忙しですが、とても楽しいです。今日は台風の迫る中、席もいっぱいで立ち見の方も出るほどの盛況でした。ありがとうございました。明日はディズニーやレ・ミゼラブルメドレーなども合奏致しますので、ぜひお立ち寄りください。
オープンキャンパスに行き損ねた……!という方もぜひ、サークル活動や学科の催しなどで学生生活を感じてみてください。入試関連の資料も百年館3階で配布されていますよ!(そのついで、息抜きにでも301教室へ寄ってみては?)
以上、様々な宣伝に励むあかねでした。明日で目白祭は終わってしまいますが、成功させられるよう頑張ります!