Rewrite The Stars

“Forget the cage, cause we know how to make the key”

———The Other Side. Benj Pasek & Justin Paul.(2017).



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つま先から脳天まで。感情に飲み込まれて、指先が震える。

ゾクゾクと震える感情を抱えきれなくて、随分と下手くそな呼吸しかできない。

私にとって人生が変わる瞬間は、決まってこの感覚に襲われる。

皆様にとっては如何でしょうか。私みたいなものは仰々しい?あら、残念。

でも、私にとってその感覚は、馴染みがあるもので、そうして実際に人生の中で何かを変えられる瞬間には、いつもその感触が来るのです。

その瞬間、その感覚はどれも鮮明に思い出せるものばかりで…あぁどれをお見せしようか迷ってしまう!

ねぇ、折角いらしてくださったのですから私のそんな夢見心地な妄言でも聞き流していってくださいまし。

取るに足りない私のような者の、記憶の保管庫の中ではそれらは格別に綺麗で、眩しくて、ちょっと主張が強すぎてウザいくらいなのだけれど

それでも一等キラキラとしていてお見せするのにも憚りが少ないから、せっかくの機会、何か一つお持ちしなくちゃ。

うん。見つけた。


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2018年。1つの映画が私の価値観を強くゆすぶった。

「グレイテスト・ショーマン」

アメリカのミュージカル映画で、P.T.バーナムという1人の興行師が成功するまでを描いたこの作品。驚くべきはこの作品、実話が基になっている…ということなのですが、とはいえとても有名なタイトルですから今更ご紹介するまでもないでしょう。


そう、あまりにも今更。ではなぜ今になってその記憶が掘り起こされたのか。
実は今年の春に、この「グレイテスト・ショーマン」がAmazonプライムの対象作品として解禁されたのです!


私がこの作品を初めて観たのは中学2年生の頃なのですが、その時の感動といったらもう、本当に価値観をぐるりと引っ繰り返されてしまいました。ミュージカル好きになりかけていた私にトドメを刺した作品とも言えます。

観たのはこの1回きりだったのですが、あの日に受けた感動、もはや洗礼とも言えるような感覚をもう一度味わいたくて。年々その思いは強まっていきました。
そして先週、演習のしんどさに限界を迎えた私はど~~~~~~してもあの作品が観たくなり、DVDでもBlu-rayでも買ってやらァ!!とAmazonの奥地へ向かったところ・・・。


エッ。いる。いらっしゃる~~!!?
まさかのプライムの仲間入りを果たしていたのです。つい数ヶ月前に追加されていたらしく、気がつかなかったとは一生の不覚です、、。


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そのようなワケで、私めは愛する「グレイテスト・ショーマン」と感動(一方通行)の再会を果たしたのです。
あの日、人生を変えられた私は中学2年。いま、私は大学2年。実に6年の歳月が経ちました。

当時は全く気が付けなかった演出。内容。
人種のこと、国のこと、階級のこと。数えきれないくらい沢山あって、あぁこんなにも取りこぼしていたのだと気付かされました。

作品の印象も一変。かつての私にとっては成功譚を描く、ハートフルでハッピーな魅力が詰まった作品だったのですが、今漸くそこへ辿り着くまでに複雑に絡まり合った事情が色々にあったことが見えるようになりました。

それでも、胸を打たれたシーンと登場人物だけはあの日と変わりませんでした。
映画館からの帰りの電車で私は連れてきてくれていた母に、興奮冷めやらぬ様子で「フィリップとアンが好きだ!」と騒ぎ立てていました。

改めて観た今も、その感想は変わりません。
「フィリップ・カーライル」と「アン・ウィーラー」。この2人の沼が深い深い、大好きです。

※以後、微ネタバレ注意(本編の主軸には触れていませんがサブ要素に一部触れています)



「フィリップ」は上流階級出身の劇作家で、もちろん彼の作品は高尚な芸術性を持った上流階級向けのもの。半ばペテン紛いのことをして観客を楽しませる主人公の「バーナム」とは対照的です。
自分のショーにも上流階級を呼び込みたいバーナムは、このフィリップに目を付けました。


「上流階級の檻に囚われたお坊ちゃん、そんな人生は退屈じゃないか?

 平凡の王様になるか、冒険をするか。君なら賢明な判断ができるはずだ。

・・・まぁどうするかは君次第だがな」

(超意訳)と、フィリップをビジネスパートナーとして引き抜こうとするのです。フィリップからしてみればこんな取引、百害あって一利なし。リスキーにも程があります。
もちろん彼は「檻の中の人生を楽しんでいるんだ」とバッサリ。しかしその後も応酬は続き…なんとフィリップ氏はこの取引に応じるのです!

気になる説得の内容ですが、、、この2人のやり取りは「The Other Side」という劇中歌になっており、曲を聴くことでどのようなやり取りが交わされたのか知ることができます。
圧巻のダンスパフォーマンスとアップテンポな曲が最高にイカした曲で、個人的に作業BGMランキングTOP3くらいに入ります。




その中でも一番好きな歌詞がこのブログの冒頭に引用されていた

“Forget the cage, cause we know how to make the key”

———The Other Side. Benj Pasek & Justin Paul.(2017).

です。「檻の中の人生を楽しんでいる」とまで言っていたフィリップが、バーナムの言葉に心を動かされ…最終的に「檻なんか忘れたさ。鍵の作り方を僕たちは知っているのだから!」と2人で歌うのです。

鍵を見つけるのでも、与えるのでもなく、「つくる」。己の想像力を武器に歩んできたバーナムらしい発想。そしてそれがフィリップを動かしたのです。


そう、鍵は1つじゃない。それを知っているだけで幾分か心が軽くなりました。
気が付いた時にはもう、鍵はきっとその手の中にあるのです。




その後、無事に入団したフィリップは、空中ブランコ乗りの「アン・ウィーラー」と出会うことになります。
空中ブランコを巧みに乗りこなし、重力すらも彼女を縛ることはできないかのように自由自在に飛び回る美しいアン。そんな彼女にフィリップは惹かれていきます。


しかし、現実は彼女たちを縛り付けるものばかり。人種、階級様々なものが2人に立ちはだかります。黒人の彼女とフィリップが並び立つことをフィリップの両親や周囲は良しとしないのです。
ためらいが捨てきれず、アンとの交際を隠そうとするフィリップに対し、アンはその痛みを空中ブランコと歌にぶつけます。
それが劇中歌であり、本ブログのタイトルにもなっている「Rewrite The Stars」。
躍動感あふれる空中ブランコを用いたダンスと切ない歌詞が素晴らしく、もうこのシーンだけでアカデミー賞取れそう…といった感じです。





この曲を通して心を決めたフィリップはアンに対し、

「これは僕が決めることであり、そして君が決めることだ。他の人に口出しなんかできるわけがない。

 運命を書き換えないかい?」

と歌うのです。かつては上流階級の安定した人生を楽しんでいたフィリップが、定められた人生も運命も真っ向から否定。

望む運命でないのなら、書き換える。鍵の作り方をもう知っている彼なら、きっとやり遂げることでしょう。





作品を通して、もちろん誰もが変わり、成長し、これこそが私だ!と胸を張るようになりました。
ですがその中で最も変わったのは他でもない「フィリップ・カーライル」なのではないかと思います。そして彼を変えたのは団員の皆であり、バーナムであり、やはり「アン・ウィーラー」なのでしょう。

様々な困難と葛藤を経て同じ舞台に立つことを選んだ2人の姿に、何よりもその過程に、私の価値観は随分と塗り替えられました。
6年越しにどうやらまた人生を変えられてしまったようです。そしてきっとまた何度でも影響を受けます。
さぁ、次に観るときにはどんな発見があるのかしら。



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相変わらず長くなりましたが…
兎にも角にも素晴らしいストーリー&歌!!

せっかくAmazonプライムにも入りましたので、会員の方はぜひご覧になってみてください。
楽曲はYouTubeやその他楽曲配信サービスでも楽しめますので、ぜひぜひ楽曲だけでも楽しんでみてはいかがでしょうか。


ここまでお付き合くださりありがとうございました!

お相手は、明日更新のブログが楽しみでちょっとテンションが可笑しいまどか🐧でした。

彼はその紅茶を__.

栄光の味

それはどんな味だろう

紅茶

それは永遠だろうか




罪は

罰によって

贖われ得るか


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三島由紀夫 『午後の曳航』


舞台は横浜港。日夜数え切れないほどの船が、汽笛を轟かせては現れ、水平線に溶けてゆく。

主人公の「登」(のぼる)は13歳の少年で、8歳の時に父を亡くしてからは母の「房子」(ふさこ)と2人暮らし。

メイドもいるような豪邸で、出稼ぎに行く母に残された「登」は退屈に染まっている。



ある日、船好きの「登」たっての願いで、母「房子」と「登」は船を見学していた。
案内役を買って出たのは二等航海士の「竜二」(りゅうじ)である。そんな彼の逞しい身体つきと、華々しい冒険譚。

船に乗り、未開の地へ旅立つ航海士は、退屈に染まる少年にとってまさに

【英雄】

であった。



否、「登」にとってだけではない。
同じく退屈に染まり、年に似合わぬ高い知能を持て余した少年たち。「首領」と呼ばれる少年を中心とした、6人組の中学生たちにとっても【英雄】とは甘美な響きであっただろう。

しかし、「登」にとって【英雄】との出会いであったこの日は
  「房子」にとって新たな【旦那】との出会いであったのだ。



あぁ、そうだ。ここで皆様と、「登」の持つ「秘密」を共有しておかなくては。



彼の部屋には趣味のいいタンスがあるのだが、その引き出しを引くと、そこは時空のゆがみが広がっていて、中から青いネコ型ロボットが・・・なんてことはなく。

そう、引き出しを全て引き抜くとそこには小さな【穴】が開いているのだ。

誰が、いつ、何故、開けたのかなど見当もつかない。だが、少年にとってそんなことはどうでもいい。
今重要なのは、思春期真っ盛りの少年の部屋に、隣室を、つまり母の部屋の「ベッド」を覗き見ることの出来る【穴】が開いていることだけなのだから。



そこで少年は目にしてしまう。


【英雄】が、母という「女」によって、最も忌むべき【父親】へと変貌してゆく様を。


あぁ、あぁ・・・。【英雄】が、限りの無い大海原へと溶けるはずの、孤高の【英雄】が
今まさに、シーツの海へと蠱惑の女へと溺れてゆく。

「竜二」は、船を降り、あろうことか「登」の【父親】になるのだと言う。



あぁ!これは【裏切り】だ。そうだろう。少年たちよ。【英雄】に湧き、【親】という枷を厭う、自由なる少年たちよ。

「首領」たち6人組の少年は裁かなくてはならない。堕ちた【英雄】。この裏切り者を。



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さァ、少年たちの審判の行く末は、「竜二」の罪はどこへ着港するのやら。


三島由紀夫、『午後の曳航』。
ざっとあらすじをご紹介いたしました。舞台は先述の通り、横浜港でございます。
私めは事あるごとに「近代文学」が好きだ!!と叫びのたうち回り、近現代自主ゼミにも所属しているのですが…。その中でも、特に三島由紀夫さまの「文学」を愛しております。
そして、以前ブログでも書かせていただいたのですが昨年度の自主ゼミ旅行の行き先は「横浜」!
皆まで言わせるな…の構えです。そりゃあもう行くでしょ、聖地・・・!


主人公である「登」の母「房子」さんが切り盛りしていたのが、紳士もののスーツなど舶来の品々を扱う大変トレンディな【レックス】というお店です。
こちらの元ネタとなったのが【THE POPPY】という横浜中華街にある高級洋品店。
エメラルドグリーンの屋根と洋風な造形がとても美しいお店です。

もちろん行って参りまして、その時のお写真がこちらです。


も、猛烈に閉まってるゥ~~~~~~~~~~~ッッ!!!!!!!!!!

「ポピー~~~~~~~~~ッ!!」

今日のポピー:アイスランドポピー

花言葉:慰め



って感じですよもう。太子も顔負けの特大ポピー案件でしたとも、えぇ。
元ネタが気になる方は「聖徳太子 ポピー」で検索してみてください。


ちなみに、同日に向かった「大佛次郎記念館」も閉館してました。
もしかして:私、ツイてない。

本当にもうお涙ちょちょぎれ通り越してブチ切れですが、私めは理性ある淑女でございます故、いずれリトライすることにいたします。
もし、もしもですよ??横浜近辺にお住いの日本女子大生さんがいらっしゃって、お写真を撮ってくださってもいいという神様がいらしたら…私めに恵んでいただいても…あの…(諦めが悪い)


あ!あとですね、「ライチ☆光クラブ」という演劇が原作の漫画作品があるのですが…ご存知の方はいらっしゃいますでしょうか。もしお好きでしたらきっと『午後の曳航』もお楽しみいただけるのではないかと思います。なにせ、作中に登場する「首領」と呼ばれる少年を中心とした6人組の男子学生たちは、どことなくライチの彼らと近い雰囲気や香りを漂わせていますから。

そのようなワケで、もしライチがお好きでしたら是非とも三島由紀夫作品を一度お手に取ってみていただきたい。
ちなみに私の推しはタミヤとデンタクです。




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そんなこんなで、聖地巡りは何とも言い難い形で幕を下ろしましたが、、、
何とも言い難い形で幕を下ろすのは作品も同じ。


ネタバレになってしまうかもしれませんので、未読の方はここまでの方が具合がよろしいかと存じます。
(重大なネタバレはしていないので、未読の方はただただ意味が分からないだけやもしれません)



そう、エンディングなのですが、ある種芥川龍之介の『羅生門』を彷彿とさせるような。。。

自主ゼミの先生とこの作品についてお話していたところ
「あなたはこの作品のエンディングを最後まできちんと書いてほしかったと思いますか?」
と聞かれたのです。

この質問についての返答、かなりの悩みどころでございまして・・・。
もしも読んだことのある方がいらっしゃいましたら、、、貴方様でしたらどのようにお答えになりますか?

実のところ私めは「書いてほしかった」といった返答をいたしました。



「蛇足」なんていう言葉もありますが…
もちろん、書いてしまった事により、それが既に完成された世界観を壊してしまうリスクは重々承知しております。
また、何より読みの解釈の幅を限定してしまうことに他ならないでしょう。


例えるならこの美しい作品はカップの縁、ギリギリまで溜められた紅茶。
表面張力によって保たれている、張り詰めた美しき世界。

そこにたった一滴。ヒタリ。それから、パチン___.
その一滴が決定打となって決壊してしまう。

それらは全く否定のできない可能性です。それに、私は実際、そのはち切れそうな紅茶の膜を愛しているのです。


ではなぜ、その美しき、己の愛する物を壊そうとするのか。


単純なことです。読みたいのです。
三島さまの文章を文字を1文字でも多く、読みたいのです。
ただただ供給に飢えるだけのオタク心なのです。

本当にこのオタク心は、低俗で安直でヤッカイ。


※ここでのオタク心は私個人のものを指し、それ以上の意味は持たない。またこのブログの意味はおそらく作品をお読みにならなければ支離滅裂。ぜひご一読ください。


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ねぇ、栄光の味はどうでしたの?
あの感想は語り手がお喋りになっているだけですもの、私は【英雄】さんにお聞きしているの。

口をつけただけで、あれはまだアナタのお腹には届いてもいませんわ。

なら、あの瞬間、あのお紅茶は永遠になったのね。

お紅茶は永遠なのかしら、罪は罰によって贖われるのかしら、

あの少年たちは裁きを下さんとした、ではその少年たちは




ねぇ、あの時の猫さんはどうお思いになるかしら!

続・能楽堂への誘い

巷には黄金の休暇が訪れているようですが・・・皆様、いかがお過ごしでしょうか。本日のお相手はまどかです🐧

私ですか?えぇもう、それは存分に。ぞんっっぶんに!充実した毎日を過ごしておりますよ。バイト、バイト、演習準備、バイト、演習準備、課題…という具合。

10連休?知らない子ですね。


・・・。

どこ行っちゃったのォ~~~~~~~~~!!!?????わちきのゴールデンウィークぅぅぅ!!!
数日前、母親に「一応聞くけどGWどっか出かけるの?」と問われ、「・・・。ははッ、、(乾いた笑い)」という問答をした虚しさといったら!


はあ…。一先ず「私の黄金の休暇」の捜索願を出すとして、そろそろ本題も探しに行きましょうか。
本題の捜索願はブログを書き始める前に出しておきましたのでね、ご安心ください。そうです、ブログタイトルで全力ネタバレしております。未熟者の私めにはオシャレさも捻りも無いのでございます。

城之内さんも顔負けのネーミングです、伝わるのでしょうかこれ。


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そんな件のタイトルですが、、「続・能楽堂への誘い」ということで。まさかの、ありがたいことに続いちゃいました。

なんと前回と同じく、今回も本学の石井倫子先生を中心とした「プチ能楽鑑賞会」に参加させていただきました!前回は桃の節句の頃に国立能楽堂を訪れたのですが、プチ能楽鑑賞会への参加方法も併せてご紹介しておりますので、よろしければご覧くださいませ。
※参加方法はそちらでご紹介しております為、今回は割愛させていただきます。

https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/03/05/



さて、この度観劇させていただいたのが4月27日に行われた「響の会」の第64回公演。演目は「大原御幸(おはらごこう)」・「川上」・「猩々乱(しょうじょうみだれ)」でございました。
「大原御幸」と「猩々乱」がお能で、「川上」は狂言です。


いずれも見応えのある作品ですが、中でも「大原御幸」というお能の上演時間は120分ほど!
一般的なお能の上演時間は60分~90分ほどのものが多いため、「大原御幸」はかなり長い方なのではないでしょうか。
その一方で、「猩々乱」は上演時間が45分ほど。こちらもビックリ、スタイリッシュすぎる上演時間です。

さらに、その2つを比べますと…

「大原御幸」➞かの有名な『平家物語』灌頂の巻の「先帝身投」などに取材した少々重いストーリー
「猩々乱」➞異類の存在である猩々(妖精みたいな、ともかく人外)が紆余曲折あって酔っ払いながら舞うといった明るいストーリー

このように話の長さも内容もまさに両極端なのです。


殊に、「大原御幸」は上演時間が長いことに加え、基本的には終始登場人物たちが座して対話するのみという非常にシンプルな演出となっているため、演者さんにとても技巧が求めらる作品なのだとか。
それら諸々の理由から、こちらの作品は公演の機会そのものが稀。SSR級でございます!

また、「猩々乱」は舞が「双之舞」という2人(匹…?)の猩々で舞う特別演出となっていたり、狂言の「川上」はコメディ要素の強い狂言の中でも珍しいシリアス系の作品だったりと中々お目にかかれないレアな要素が目白押しでした。
ガチャでいうところの3枚引きみたいな。



そのようなワケでして、見所紹介どころか見所しかないのです。どこを切り取ればよろしいのやら。いやはやどこも切り取りたくありませぬ、叶うなら全部ご覧いただきたい。

しかしながら、そうは問屋が卸さない。ですから、せめて、せめて私が試供品となりまして、皆様に少しでも能楽鑑賞の魅力をお伝えできればと存じます。



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先述の通り、「大原御幸」という公演機会の稀な作品を観劇できたことはもちろん、作品の舞台となる寂光院を表現するための「大藁屋」といった「作り物」(舞台装置や大道具)を実際に観ることができ、どの場面もとても印象的でした。


ミュージカルを始めとする舞台では多くの場合、舞台装置や大道具が登場しますが、能楽においては基本的に能楽師さんの演技や観客の想像力こそが舞台を支える舞台装置です。その為、今回のような中に人が複数人も入ることのできる規模の「作り物」は初めて拝見いたしました。


造形といたしましては、竹製の小屋のようなもので屋根付近には植物のツタが表現された、中に台でも置けば夏祭りの屋台にできそうな感じでございました。私の悪しき例えと想像力で途端に俗っぽくなってしまいましたが、、舞台が展開されてゆく中で、その夏祭りの屋台はいつの間にやら「侘し気な空気と趣をもつ寂光院」へと姿を変え、そこに息づく尼たちと完璧に融合していたのです。


こちらの大藁屋は流派によっても違いがあるようで、観世流と金剛流の大藁屋は3人の尼が座することの出来る、ひときわ大きなものであるようです。今回観劇したのはまさにその観世流であり、幸運に幸運が重なったというワケです!

そして、この作品はツレやワキツレが複数人いるなど登場人物が多く、壮観であることに加え、法皇や女院の高貴な身の上に対する視覚的な説得力がハンパじゃありません。何よりも、建礼門院の纏う侘し気な美しさと、拍子に寄り添うような安定した語り。そうでありながらもそこかしこに滲む複雑な情感には目を奪われました。
この作品に終始流れる、厳かでどこか寂寞とした空気感は独特としか言いようがありません。
幾重にも丹念に細工された、繊細な硝子細工のような魅力が溢れていました。

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続いてもう1つのお能作品であった「猩々乱」では、この作品専用の真っ赤で個性的な面と振り乱れる赤髪に目が釘付けでした。加えて、絢爛且つ重厚そうな装束を纏う中での見事な足さばき!


そうなんです、「猩々」さんたちのコーディネート。私たちが想像するような一般的な着物ではなく、時代劇で将軍サマとかがお召しになっていそうな、めちゃくちゃ分厚くて重そうな袴を!お召しなのです!


私なら一歩目どころか、着る段階で転びますね。大袈裟だとお思い?なら文明の利器でググってみてくださいまし。……私の運動神経がアレなことは認めますが。
兎も角、そのような扮装での優雅な舞にただただ感服するばかりでした。波を思わせるしなやかな動きと、煌びやかな青海波模様の大口袴の組み合わせがとても素敵で、不思議と舞台が波打っているようにも見えてまいります。


さらには、「双之舞」ということで橋懸りの方でも舞ってくださる猩々さんがいまして、、脇正面から見ると大変な迫力でした。

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見所満載、もはや見所100%ではございますが、中でも個人的に印象深かったシーンは以上のものになります。
ところで、私の前回の鑑賞会についてのブログをご覧いただいた方はご存知かもしれませんが。。。
私、野村万作師が大ッ好きでございます。

そして今回の狂言はな、なんと・・・野村万作師と萬斎師の親子共演!!
はわ…むり尊い。

元々頼りない語彙力が全て溶けだす勢いです。日本文学科の矜持とは。
えぇ。これではいけません。日本文学科の矜持云々は私めには荷が重すぎますが、このような醜態では素晴らしい舞台に失礼です。


先程もちらとお話いたしましたように、喜劇色の強い狂言の中でも「川上」という作品は思わず考えさせられるような部分のある、ただ笑ってお終いにはできないような作品です。

簡単に申し上げますと、

【結婚以来、目の病によって盲目となってしまった夫がある日霊験あらたかなお地蔵様のところへ参詣する。眉唾かと思いきや意外とガチだったお地蔵様によってなんと目が見えるように!!…ん??でもなんか、不穏なこと言ってる?「今の奥さんとは悪縁だから別れないとまた目が見えなくなる」だって!??え、別れるしかないじゃん。】



※粗すぎるあらすじです、気になる方はきちんとお調べいただくことを推奨します



修羅場の香りしかしませんね。ですが、この作品の考えさせられる部分はそこではありません!!
「見えるようになった目」と「長年連れ添ってきた奥さんとの離縁」、そこで揺れる夫と妻の間で交わされる会話とそのラストシーンに垣間見える「情」と「価値観」は決して舞台上の他人事では済ませられないようなものがありました。それらの詳細はぜひとも皆様の目でお確かめください。



ちなみに、私たちが観劇させていただいた際のキャスティングは万作師が盲目の夫役、萬斎師が妻役でございました。
万作師演じる盲目の老人が用いていた「盲目杖」の杖遣いは、「釣狐」などの時よりも柔らかく、盲目の夫の弱弱しさが杖1つにも表現されているように感じました。

今回は、特に登場人物の多い能の後の公演だったため、途端に舞台の上がぽっかりと伽藍堂になったように感じたのですが、、その舞台上に生まれた余白的空間と盲目故のパントマイム的な動きが相まって、観劇している人の想像力をより一層掻き立てていたのです。詞章と呼ばれる脚本のようなものを事前に読んでいたのですが、その限りでは先程紹介させていただいたように些かシリアスな雰囲気の作品だと思っていました。


しかしながら、そのような作品の中でもコミカルな動きを駆使して笑いを引き出されていたのは万作師と萬斎師の技量そのものであり、観劇者たちの想像力そのものでもあるのでしょう。それと同時に、作品本来のしみじみと考えさせられるような重みも存在していたのですから、凄まじいバランス感覚です。


また、万作師らしい優しい高音と萬斎師のハリのあるお声が、夫婦のパワーバランスをよく表していて「まさに」という感想しか出てこないような演技でした。手を引かれて歩き出すラストシーンには、演者のお二人が実の親子であることからも感じ入るものが多く、本当にこれ以上ないほどのキャスティングでした。



つまり、分かりやすく言うと、「解釈一致!!!!!!!!!!!!!!!」ってことです。烏滸がましいですね。


本当に、こんなふざけたヤツが参加してて大丈夫だったのか…?と首をお捻りのアナタ!
私もそう思います!!!!

とはいえ・・・ね。あれです、他の参加者である先輩方が素晴らしい方ばかりでしたので、若干1名アカンのが混じってても、、だめですか、だめですね。すみませんでした。
そんな当日の様子はこのような感じでございます。






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さてはて、色々と申し上げてまいりましたが。ほんの少しでも貴方様のご興味に触れるものはございましたでしょうか。

まだ能楽堂に足を運ぶのも2度目という、素人も素人な拙い感想ではございましたが。。。

逆に考えてみてください、2回目のこのような小娘がここまで楽しんでいるのです。

芝居やら美術やら、芸術の理解には齢の助けが必要不可欠、というより齢が芸術の味わいを深めるのでしょう。経験や知識がさらなる感興を惹く。その広がりは、若人にはまだ遠く及ばぬほど大きく広い。
そのような気がいたします。

ですから、貴方様なら私などよりももっともっと楽しめるのかもしれません。
もちろん齢などただの一例です。そういった考えもできる、というだけで、そもそも芸術の楽しみ方は千差万別。


どうかこのブログをご覧になって、ほんの一匙、どれだけ僅かほどでも、心が揺れた瞬間があったのなら。能楽堂へ足を延ばしてみてほしい。
たったその揺らぎだけで、きっと舞台に向かう理由には十分なのです。

冴える冬

ブログをご覧の皆様、こんにちは。毎度毎度ブログが長~~~い女、まどかです🐧

いつの日か端的にスッキリと纏まった、スタイリッシュブログを書けるように・・・とは夢見ておりますが、、

本日の まどかは 本気で 推しの布教 をするつもりだ!

読者は どうする?

▷戦う

▷通報する

逃げる



いやいやいや、後生ですから。どうか私めのアツすぎる、鬱陶しい戯言にお耳をお貸しくださいませ。

当然、推しの布教だなんて、言葉が溢れて止まるはずもありません。私の私による私のためだけのブログスタイリッシュ計画はひとまず保留です。

あ、そういえば。アニメ「黒執事」が先週から始まりまして、もうこれが神作画極まれり。葬儀屋さんの登場が待ちきれません。

って。これがいけないのか。
空気中に舞うホコリのように、目さえ凝らしゃぁ幾らでも見つかるモンをひょいひょい捕まえては勝手に話し始める。そりゃ本題になんて入る道理がない。
言ってる間にももうホラ。次のホコリを目で追ってるンだからいけない。サッサとしなければ。



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さてはて、本題。皆様方、ブログ部員のプロフィール欄をご覧になったことはございますか?

スマホでご覧の方ならブログの最後に、PCでご覧の方ならブログの最初(タイトルの左横)にある各部員の名前表示をタップするなどの方法で見ることができるのですが…

登録していたり、していなかったり、部員さんたちそれぞれの使い方をされています。

もしよろしければ、お試しついでに私めのものを押してみてくださいませ。さすればほら。私めが推し返しますから。
推しの情報の押し売り、何ともハタ迷惑な 推し売り を くりだした!


おっと失礼。流石に不作法が過ぎました。

布教は計り売りで。



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全く、こんな纏まりのない長々とした文をお読みいただくだけでもお手数だと言いますのに、「プロフィールを見て😊」だなんてTwitter(現X)の真似事までさせてしまいました。
素直にタップしてくださったお方、ありがとうございます。ワンクリック詐欺とかに気をつけてくださいね。


とはいえ、本日ご紹介いたしますスマホゲームも件のプロフィールに書いてございまして…

その名も、「A3!」(エースリー)!! (act! addict! actors! 3つのAで「A3!」)


【演劇の聖地とされる街で、ひょんなことから潰れかけの劇団の「監督」となったプレイヤーが、再起をかけて個性豊かな「劇団員」たちと奮闘するノベルゲームです】


公式には「イケメン役者育成ゲーム」とされていて、カードを育成したりイベントを走ったりすることもできます。
ですが!こちらのゲームには他のゲーム作品と一味違うポイントがございます!!

ズバリそれは「乙女ゲーム」(恋愛ゲーム)ではないということです!つまり、どういうことか。
具体的に申し上げますと、こちらのゲームにはまず「選択肢」という概念がございません。各キャラの「好感度パラメータ」なども以ての外。プレイヤーである「カントクさん」はただひたすらに劇団員たちの奮闘を見守ります。時には背中を押すこともありますが、それらに必要な動作は一切ありません。


私達プレイヤーが監督になるのは「MANKAIカンパニー」という劇団。
花をモチーフとした個性豊かな24人の劇団員たちが「春組」「夏組」「秋組」「冬組」の4チームに分かれて数多の物語を紡いでいくのです。

その中でも春組に所属する「碓氷真澄」(うすいますみ)君というキャラクターがいるのですが、彼は【カントクさんに一目惚れをしてカントクさんに惚れてもらう為だけに入団した】超一途(重い)なイケメンです。そんな彼は、事あるごとにカントクさんにプロポーズをし、GPSをつけようとし、勝手に挙式の算段をたてるというヤンデレ一途っぷり。しかし、対するカントクさんはというと・・・それら全てを躱す躱す。何を言われてもどこ吹く風。恐るべきスルースキルをお持ちです。

他にも幼い頃から付き合いのある団員がいたり、諸事情あって監禁してくる団員がいたりするのですが、、

本当に、恐ろしいほど、何もない!
「カントクさん」はあまりにも逞しい恋愛フラグクラッシャーです。
一周回って慰めてあげたくなるほどの暖簾に腕押し状態。このあたりの攻防も面白い。

さあ、そんなカントクさんの元に集う劇団員はいったいどんなキャラなのか。それではお手元の資料をご覧ください。(独断と偏見で作成しました!!!)

いかがでしょう。私めの本気具合がほんの少しでも伝わりましたでしょうか。
拙いイラストでお目汚し失礼いたしますが、公式のお写真を載せるワケにはいきませぬ故、気になるキャラクターがいましたらぜひとも検索してみてください。そのための平仮名表記です。


さてお手元の資料にございます、24人の団員が4チームに分かれて様々な舞台を創り上げてゆきます。それだけではなく、一人一人のキャラクターが細部まで作りこまれており、涙なしには見られないものも…!

乙女ゲームのようにルート分岐もなく、リズムゲームのようにゲーム性もない。
それなのに、なぜ愛されるのか。

ただ読むだけの「ノベルゲーム」というのは近年かなり珍しくなってきています。しかしながら、A3!にはそれ以上の、ただの文章が持つ以上の、人の心を揺さぶる感動があるのです。

そこにある「ストーリー」だけで勝負している。

だからこそ、メインシナリオは最初から全て「無条件解放」です!!1日に読める話数の制限もない。読む順序も自由。しかもフルボイス!!!

イベランや育成要素もありますが、メインシナリオには一切!関係ありません!
極端に言えば全くやらなくても問題は無いのです。そこがもう一つ、このゲームの良いところでして。

イベランや育成がお好きな方はそれもできます。リズムゲームのようなタップゲームや、シューティングゲームなどのゲーム性が欲しければ、「ミニゲーム」という機能から遊ぶことができます。恋愛要素がどうしても欲しければ、メインシナリオからは独立している、各キャラクターのカードストーリーから微量の供給を受けることもできます。とにかくどんなことも各カントクさんのプレイング次第!



そして何より、ガチャが渋くない!!!優しい世界・・・
私めの爆死話はまたの機会にするとして、とにかく物欲センサーと懇ろな関係性なのですが…そんな私でも狙ったキャラのカードは今のところ殆ど引けています。天井もちゃんとありますが、そもそも天井まで行くのが稀なくらいです。(逝くときは逝く)
しかも最近のアップデートで初心者さんにさらに優しくなりまして、メインシナリオを読み終えるごとに1枚ずつ「指名スカウト」が可能になりました。選んだキャラがその場でそのままお迎え出来ちゃいます!!!ありがとう運営様!!!
現在、その方法で3枚までスカウトできます。先程も申し上げました通り、所持カードはメインシナリオには無関係なのですが、そうは言っても推しのカード(しかもSSRスチル)は嬉しい。

この特典は期間限定のものではありませんので、皆様のタイミングでもしよろしければインストールしてみてください!



新たな「カントクさん」が誕生することを願って。

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ここからは現地のオタクのお時間です!!!

先述の通り、A3!は「演劇」がモチーフの作品。そうと決まれば、当然あるのです。そう、「2.5次元ミュージカル」の存在が!!
ゲームの中で劇団員たちが上演していた劇を実際に観られるのです…!最初はゲーム内で、文字で追っていたあの舞台が、現実の世界で観られることの感動はA3!ならではでしょう。

エースリーのステージ版ということで舞台版は通称「エーステ」。基本的には年に4回、ゲームシナリオの通りに各組が順番で公演をしてくださいます。
今回私は「冬組」の公演を観劇して参りました!




私めの推しは「秋組」でございますが、「冬組」の推しはお写真にも写っている「ガイ」さんでして・・・
何よりもガイさん役の「輝馬」さんが大好き!!!

歌唱も殺陣も泣いてしまいそうなくらい素敵でした。(てか泣いた)


そして客降り(哀れな天空民のために2階席や3階席までキャストさんが来てくれる慈悲のこと)では「有栖川誉」さん役の「田中涼星」さんが近くに来てくださいました!
私めの正直な感想。「顔ちっっっさ」

ハイ。もう最高です。体感3秒でございました。



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ゲームの世界の、仮想で、朧げな存在。舞台の公演だって、バイトを必死にやってやっといける1公演、自分にとって紛れもなく1回きりの公演。それでも、その一瞬に溢れる熱量が、肺を鷲掴みにされているような息の詰まりが、忘れられない。
「推し」という存在の在り方は、今の時代途方もなく多様で千差万別。でも、何かに夢中になる感覚の悪魔的な魅力には覚えがある方も多いのではないでしょうか。
当然、行き過ぎはよくありませんが、、、もし「推し」を募集中の方や「舞台」が好きという方がいましたら是非とも「MANKAIカンパニー」の彼らに会いにいってみてくださいね!


⋯⋯息吹く春も、煌めく夏も、燃える秋も、冴える冬も、ずっとこの場所で🌸🌻🍁❄⋯⋯


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あー…。ブログスタイリッシュ計画とか言っていたのは何方でしょうね???
お疲れ様です。本当にお疲れ様でございます。ここまで読んでくださり誠にありがとうございます。


ご覧の有り様でして、私という人間は「好きだ!」と思った感情を伝えずにはおれません。ですから、自照性もなく、文学性もなく、ただただ布教するようなブログになってしまうことが多いのです。

その証拠に、ブログ部員の顔合わせではさる御方(先輩)にいきなり「好きです!!!!」と告白を始めました。誰かコイツをつまみ出した方がいいやもしれません。ブログ部の安全が脅かされてます。
しかしながら、ブログ部員の方々は誠にお優しい方ばかりで、なんとその先輩のお方はついこの前のブログでお返事(拡大解釈)を!!くださったのです!!!

念のために状況をご説明いたしますと、実は私めはブログ部入会以前よりこちらのブログを愛読しておりました。本当に皆様、言葉がイキイキと踊り、それでいてユーモラスなおしゃれさとお写真のセンス、そのどれもが素敵で思わず心を奪われてしまうような記事ばかりです。中でも私めはその先輩のブログに首ったけでございまして(猪口才にも程がある)、、初対面だというのに恥も遠慮もなく全力で愛を叫びました。
あぁぁぁ…その節は本当に申し訳ございませんでした…。そしていつも先輩が紡がれる、言葉の一人一人が楽しそうな、文字の連綿に、毎秒恋に落ちている限界オタクな後輩なんぞにお言葉をくださったこと何とお礼を申し上げればよいのでしょう。取り敢えずAEDがいくつか必要そうです。一片の悔いなし、ありがとうございました。


・・・。これで私の一方的な勘違いだったら私はどうしたらよいのでしょう。
いくら厚顔無恥傍若無人クレイジー女とはいえ、恥のあまり半年くらいは閉じこもりそうです。

アルバイトお疲れ様でございます。体調にはくれぐれもお気を付けください。

日野市観光敢行

ブログをご覧の皆様、こんにちは。先月はブログの更新担当が双六で言うところの「一回休み」に止まっておりました、まどかです🐧

3回目の更新になりますでしょうか、なんだか少しお久しぶりな気もいたします。


それはさておき。ふと街路樹や学校、公園に目をやれば、桜がほころび始めているような季節になりましたが…皆様いかがお過ごしでしょうか。
日ごと春めく景色を歩いて、何とはなしにひらり舞う花弁へ手を伸ばすこともあるのではないでしょうか。

なんて雅な事象だけを掬い上げてはみたものの、、

東風吹かば 共にフッ飛ぶ 花粉ども

実際のところはこんなモンです。最悪です。もうね、クシャミも咳も涙も止まらない。全米が泣きますよ…少なくとも全私は咽び泣いております。とはいえ、、おめでたい出来事もあるものでして。

新入生の皆様方、ご入学おめでとうございます!!

そうです、なんと、このふざけた私めにも後輩ができちゃうのです!!!!

とっってもめでたいですね!ね??

そのようなワケでして、新入生の皆様に本日は是非とも!日本文学科に入るとどのようなイカレ…じゃないイカしたフレンドができるのかといったことをお伝えしてゆきたいと思います。

加えて、もう少々実用的なお話も…例えばオススメ授業紹介なんかもさせていただこうかと思います。とはいえ、ここまでの余談で一首詠み始めるくらいには冗長な駄文王でございます故、実用的なところのみをご希望の御仁は最後の方までさらりとスクロールを。

冗長・・・うぅむ悠長なだけなんですけれどもねぇ。


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オヤマァ、ここまで書いてきたというのにブログの表題である日野市の日の字もでてきやせん。

たしかにこれでは冗長と言われても返す言葉もございま…いやいや言葉なら其処らに転がす程あるのですよ。

と、こんな具合。しかしながら、口の減らない捻くれ者にも友人ができてしまうのだから日本文学科ってぇのは凄い。

その友人(そりゃあもう大変な別嬪さん)がお好きなのが「新選組」。私めが惚れ込んでいるのは「近代文学」でございまして、好きなのも何なら「新政府」。全くもって対極。

「そんなんで友好にやっていけんのかい」と思われるかもしれませんが、寧ろ、だからこそ面白いのです。

日本文学科の学生には「自分はこれが好きだ!」という芯を持った学生の多いこと多いこと。

「いや自分はまだ専攻とかも決まってないし、そんなに詳しいものもないし…」などと仰るが、その人の好きな物をつついてみてごらんなさい。瞬く間にその人の世界に引き入れられるはずですよ。

どう考えても、テストの前日に私も勉強してな~い!と言ってきたクチだ。(賞賛)

例えになるかわからんが、私の友人には【川端康成の顔が可愛いと限界化する】友人や、【宮沢賢治のガチ恋勢】たる友人がいる。そんなこんなで、日本文学科の学生には何かしらの軸を持つ人が多いように思うのですよ。

だからこそ、日本文学科が好きですし、大いに充実した日々を送れているような気がしております。新入生の皆様も騙されたと思って、お互いの興味関心を開示してみると楽しいやもしれません。


さてはて大脱線、もう日野駅なんて見えやしない。

ともかく、そんな興味関心が見事に反対車線を走っている友人に是非とも私の知らない世界をご教授願いたいと思い……えぇいまだるっこしい、布教を受けてハマりかけたオタクがすることなどただ一つ!聖地巡り!!!

そんなこんなで、友人の素敵すぎる案内のもと新選組の聖地たる「東京都日野市」を巡礼してまいりました。訪れたのは主に

・宝泉寺

 https://shinsengumi-kanko.com/hino-tachikawa/housenji/

・新選組のふるさと歴史館

 https://shinsengumi-kanko.com/hino-tachikawa/furusatorekishikan/

・日野宿本陣

 https://shinsengumi-kanko.com/hino-tachikawa/hinojukuhonjin/

の3つでございます。当初の予定ではもう何点か回る心算だったようなのですが、、、なんと私達、ふるさと歴史館にて4時間も使い込んでしまったのです。

この歴史館には、天然理心流の稽古で使われていた木刀や日野宿の運営に関わる書簡の数々、さらには局長・近藤勇らの書簡まで様々な展示が四方八方に…宝の山でしょうか!!?

新選組といえば名立たる剣客達が想起されますが、展示の中には現代でも共感できるような様相の市民の姿があったり、落とし物の連絡から新選組隊士への褒賞金一覧まであったり…大河や歴史小説では中々見られないような一面が見られました。

このような調子でそれぞれの宝の山について語りたいのは山々なのですが、、ブログを通り越して小論文になってしまいます故、泣く泣く各施設について紹介されたサイトのURLをお示しするに留めさせていただきます。

展示の詳細はぜひともご自分の目でお確かめいただくか、サイトをご参照いただくといたしまして…

ここでは一先ずイカした友人と私めが全力で満喫している様子でもお改めください。

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実は私と友人はお互いにイラストを描くのを趣味としておりまして、羽織や模擬刀の貴重なポージング資料が撮れる!と大興奮でした。そして4,50分溶かしました。最高の友人ですね。本当に何してるんでしょうか。

ですが、新選組にご興味がある方なら貴重な資料を見られるだけでなく、隊士気分でお写真まで撮れるというのは至福のひと時なのではないでしょうか。

さらにさらに、こちらの歴史館では冊子の購入も可能でございます。

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今更ですが私は「新選組六番隊組長・井上源三郎」が好きです。友人の布教をきっかけに新選組には関心を抱きましたが、それ以前から一人の人物として井上先生が好きでした。(なのに何故新選組にハマっていなかったのかと言われると…やはり新政府推しだからでしょう)

それ故に、今回私は上記の冊子を購入いたしましたが、歴史館にはその他にも土方歳三にフォーカスしたものや新選組全体にスポットを当てたものなどバリエーション豊富にございました。

ちなみにその殆どを友人は既に所持しているそうです。流石すぎる。

あ。そうそう、お写真にも写っている、「薄桜鬼」というゲーム作品をご存知の方がいらっしゃるかもしれません。今回は時間の都合上、訪れてはいないのですが…日野市には薄桜鬼関連のグッズが売られているお土産屋さんもあるそうです。ご興味がある方はそれらも含めてチェックしてみてはいかがでしょう。

…と、このように素敵な友人と本当に楽しい時間を過ごしたのですが、、なんとこの日は大豪雨&暴風。

盆を覆すような…どころではありません、あれはもはや盆ごと降ってきていました。

そんな中での観光でしたため、本陣など外から撮ったお写真が全く無いのです。何なら、私は帰宅途中に傘がポックリならぬポッキリ逝きました☔

もはや観光敢行。それでも時間が足りないくらい楽しい一日でした。

今後は観光慣行になればよいのだが。またご一緒させて頂戴ね。


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ここまで読んでくださった方がもしいらっしゃるとすれば、本当にお疲れ様です。

そして、さらりとスクロールで流した方、お待たせいたしました。


せっかく本日から履修登録スタートということで、独断と偏見によるオススメ授業紹介をさせていただきます!

勿論、昨年度と今年度では履修の仕組みが大きく変わり、さらには授業名や担当教授の変更なんかもあったそうですので……結局のところ私の与太話延長戦に違いありませんね。えへ。

【舞台芸術の歴史・東洋】

こちらは昨年、石井先生のオンデマンド授業として履修したのですが主に狂言について学ぶことができました。今年度の担当教授は別のお方で、さらには教養科目には珍しい対面授業になっているご様子。シラバスには人形浄瑠璃のフィールドワークなどという物凄く魅力的なワードが…!

このような舞台芸術系は実際に様々な映像から視覚的、聴覚的に吸収することができるため大変オススメです!

普段は文章を相手にすることの多い文学部ですが、これらの授業では学んだことを様々な要素から再認識できるため特有の面白味があるように思います。映像などを個人のペースで見られるのは、オンデマンド授業ならではの利点ですので、オンデマンド授業はぜひとも映像や音源で学べるものを個人的にはオススメいたします✨

【日本文学史(近世)】

こちらは昨年、福田先生の対面授業として履修いたしました。今年度も同じ先生のご担当です。その名の通り、近世文学を包括的に学ぶことができます。基本的には対面にて年表などの補足資料と照らし合わせつつ、作品を時代背景や作者の人物像から捉えてゆきます。

しかし特徴的なのが、幅広い文学に焦点をあててくださるところです。浄瑠璃や歌舞伎といった芸術はもちろん、政治や出版の世界など広く多くのものを学ぶことができました。昨年は通年授業であったためにさらに強くそう感じたのかもしれませんが、今年度のシラバスにも幅広いジャンルが見受けられましたため、飽き性の方や興味の幅が広い方には超オススメです。


私が履修した授業にかなり引っ張られておりますが、、つまるところ以上の特徴を持った他の授業も同じように魅力があることと存じます。ぜひともシラバスを読み込んで、自分の興味関心にあった履修を目指してみてくださいね。

また、オリエンテーションにて説明のあった「自主ゼミ」についてご興味のある新入生さんがいらっしゃるかもしれません。それら自主ゼミについてのブログも書いております故、もしよろしければご参照くださいませ。以下のブログの後半部分にございます。(何故なら前半は安定の‶冗長″部分ですから)


https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/02/21/




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・・・。何故この授業紹介に近代の授業がないのか、ですが。愛が強すぎて冷静な紹介ができそうもないからです。全部いいんですもの、ダイスキ。でも1つ申し上げるなら。安藤先生の!近現代文学講義!!激ヤバでございます。昨年は無く、今年初めて拝見するのですが、!!先生の著書が大好きな私にとってはもう5限なんてなんのそのでございます。最前列で過呼吸を起こしている「シッ!見ちゃいけません!」タイプの女がいたらきっと私です。よろしくお願いします。


ハ~~~~~~~~~~~~性懲りもなく今回も長くなってしまいましたが、本日もお付き合いくださり誠にありがとうございました。

長い、煩い、拙いでお馴染み(になるであろう)まどか🐧でした!


※今回のブログの内容は著しく著者の考えに偏っています、全てが個人の感想です、信じるものは己のみの精神で安全第一な履修をお願い申し上げます

〈追記〉

今回の夢のような時間を共有してくれたイカした友人へ  本当にありがとう!

能楽堂への誘い

ブログをご覧の皆様こんにちは。2回目の更新となります、まどかです🐧

前回の更新ではただのペンギンブログと化しておりましたが…ご安心ください、本日はこれぞ日文!といったお話ができるハズです。



ところで皆様はお能や狂言をご覧になったことはございますか?

私は小学校の芸術鑑賞会で観たことがありました。もしかすると学校の芸術鑑賞会や授業などで観たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実はつい数日前の3月3日、本学の中世文学ご担当の石井倫子先生を中心としたプチ能楽鑑賞会が行われました✨

奇しくもこの日は桃の節句。能楽堂に足を運んで過ごすなんて何だか雅ですね。



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今回鑑賞させて頂いたのは、国立能楽堂にて開催された「粟谷能の会」。

JR千駄ヶ谷駅から歩くこと数分、突然近代的なビル街の中に趣のある門構えが見えてきます。

お能にも流派があるのですが、こちらの粟谷能の会は「喜多流」の粟谷明生師が主催されています。しかし、今回はなんと「観世流」の観世銕之丞師との異流共演が実現。加えて、狂言は人間国宝であられる野村万作師が演じられました。まさに夢のコラボレーションといった大変贅沢な時間です。


お能は『蝉丸』と『』、狂言は『連歌盗人』を鑑賞したのですが、、、

実のところ、私は今回が初の能楽堂でした!

狂言については教養科目として履修していた講義で学んでいたのですが、お能の方はサッパリでございました。「それなのに無鉄砲にもお前さんは行ったのか???」と呆れられてしまいそうですが、良いのです。時には勢いも大切です。私の人生は余程がパッションと勢いで成り立っています。



まず始まったお能ですが、舞台で足を鳴らす「足拍子」をはじめとして想像の何倍も音が大きく響き渡っていたためとても驚きました。一瞬、舞台裏で物が倒れたのかと思ってしまうほどに。

反対に、「囃子方」の鼓の音は耳を澄まさないと聞き落してしまいそうなくらいに繊細な音がしていたり、時には豪快な音もしていたりと様々でした。講義でも動画では観劇していたのですが、その時には感じることができなかった、「立体的な音圧」が身を以て感じられました!

そして、能楽堂の檜舞台は三間四方(5.5m前後)という大変スタイリッシュな空間サイズであるのですが、舞台上には役者に加え「囃子方」や「地謡方」、「後見」など多くの人がいます。

にも関わらず、限られた空間で淀みなく移動しており、その空間の使い方までもが洗練されていました。能面で視界が制限されている中で、舞台の上にレールが敷かれているかの如く、オルゴールの上の装飾人形のように互いがすれすれの所で動いていく様を見ていると檜舞台全体が芸術品なのではないかと錯覚すらしてきます。



また、先程は勢いとパッションで鑑賞会参加を決めたと申し上げましたが、その勢いの源泉が「野村万作師」です。私は万作師のことを履修していた講義の中で知ったのですが、彼の『釣狐』に胸を撃ち抜かれ…いやもはやブチ抜かれました。

語り始めると長くなります故、泣く泣く割愛させて頂きますが…ともかく憧れの万作師のお姿に、もう終始大興奮でした。

今回演じられた『連歌盗人』という作品は「エッ!俺、貧乏なのに連歌(皆で少しずつ歌を繋げて詠む、和歌のしりとりのような遊び)の集まりの幹事(当番)になっちゃった!!連歌は大好きだケド、そんなお金ないよ~💦俺ってばどうしたらいいの!!??」といった境遇の主人公…こうなったらもう、盗みに入るしかない!!ちょうど同じ境遇の友人がいたから2人で盗みに行こう。次回!連歌大好き2人組、盗人デビュー!

……と、いうワケなんですね~。盗人スタンバイしたこの2人の運命やいかに。

粗すぎるあらすじで、本当にもう怒られるのではないかと冷や冷やしております。(作品が気になる良い子の皆はちゃんと調べようね!)

このような感じで作品自体が大変面白いのは勿論ですが、万作師の「声を張り上げている訳ではないが確実に通る、ほんの少し高く落ち着きもある」といった明朗なお声が筆舌に尽くしがたいほど美しかったです…!!



このように私の能楽堂デビューは心から楽しめるとても素敵なものになりました。

能楽に限らずミュージカルやオペラ、2.5次元の歌劇などであればきっと舞台を観に行ったことがある!という方がいらっしゃることでしょう。このご時世、円盤やライビュー、配信など多種多様な方法で舞台と接することができますが…やはり生で見る舞台には現地だけの魅力があるはずです。

カメラで視線を固定されることなく、誰を見るか・どこを見るか、そして何の音に聞き入るか。観方の自由度が全く異なります。音も視界も空気感も全てが立体的で実感を伴います。

いつでも一時停止、再生ができるものとは違い、役者さん方のあまりの迫力に逃げ場もなく追い詰められるような気さえする。その舞台の強みを皆様もぜひ体験してみてください。願わくば、能楽堂で。



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ちなみに、当日の様子はこのような感じです。お着物でいらした先輩もいてとても素敵でした!


さて、以下は「このプチ鑑賞会にどうすれば参加できるのか」という本学の学生や未来の新入生向けになります。

先述の通り、この鑑賞会は本学の石井倫子先生のご開催です。多くの場合、先生のご講義で能や狂言関係のものを履修していた学生がメールなどを通してお誘いを頂きます。

ですが、それらの講義を履修していなくとも、レポートや普段の雑談などで能楽に関心があることを表現していたり、自分から先生に申し出たりした場合でも参加が可能だそうです!



また、今回お誘いを頂いた「粟谷能の会」の他にも色々な能楽師の方の鑑賞会があるようです。

鑑賞会の実施回数は学校の試験期間の兼ね合いなど、その年によって異なりますが、前期・後期それぞれ1回は実施の可能性があるみたいです。


勢いとパッションを兼ね備えた私とはいえ、初めての能楽堂でお話についていけるのは多少~~~~は不安でした、、、が。鑑賞会の参加者向けに、事前講座としてお能の基礎知識や作品に関する紹介をして頂ける機会があるため有難いことに杞憂でした!!

パンフレットには詞章(脚本のようなもの)が載っており、さらに能楽堂は舞台が始まっても比較的明るいため、客席でも手元で詞章と照らし合わせながら楽しむことができちゃいます。これが本当に有難い…。



私が受講していたのは教養科目の1つである〈舞台芸術の歴史・東洋〉という、狂言について学ぶことができるものなのですが、毎週実際に作品を観ながら学ぶことができるためそちらもオススメです!

せっかく能楽に興味を持っても、自分1人で能楽堂へ向かうのは勇気が要ります。ですが!こちらのプチ鑑賞会は事前講座からチケット入手まで先生と先方のご厚意に包まれまくった超あったかツアー旅行のような形です。

まさに必要なものは勢いとパッションだけです。ご興味がある方は如何でしょう。


本日も長々と失礼しました。お付き合いくだりありがとうございます、まどかでした🐧

私記折々

ブログをご覧の皆様、お初にお目にかかります!


新たにブログ部の一員となりました、1年のまどかと申します🐧

日本文学科ブログ部として筆を執らせて頂けること大変嬉しく思います。どうか皆様に楽しんで頂けますように。


……などと随分堅苦しいご挨拶で始めてしまいましたが、、猫を被るのはこの位で十分でしょうか。明日は猫の日ですし少々フライングしてみたのですが、猫被りはこんなもので限界です。

私という人間には真面目でキチンとした雰囲気はどうも水が合わないようで…このような人間がここに紛れ込んでしまってよいのやら。。。開始から10行足らずでもう先行きが不安です。


さて2日前から始まった、ブログ部新メンバーの1年生による初更新。私の前のお二方のブログはもうご覧になったでしょうか。大学生の生活や日本文学科について鮮やかにお纏めになっていて、、、なんと素晴らしいブログでしょう。

これだけご両人が流麗で素敵なブログを更新されているのならば、私が多少おふざけ遊ばしたところできっとバレないでしょう。よし。いけるいける。

これはもはや前振りです。日本人たるもの押すなよと言われれば押すのです。



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そんなこんなで水を得た魚、スターを取ったマ○オ(配管工のおじ…お兄さん)という具合になりまして、ゆる~~~っとのびのび自己紹介をしていこうかと思います。

まずブログ部メンバーには1人1つアイコンのような絵文字がございますが、私のアイコンは🐧です。

その理由は単純明快! 好きだからです。

短絡的!!!!!!!


なんだか口を開けば開くほどIQの低さが露呈していますが…兎にも角にも私はペンギンが大好きです。

特に「フェアリーペンギン」というペンギンが好きで、その小さく愛らしい姿に心を奪われています。成長しても体長40cm程しかなく「コガタペンギン」とも呼ばれます。カワイイネ…

(一般的な「イワトビペンギン」などが70cm前後)

そのような訳でして、私のことは騒がしい文章と🐧ペンギンのアイコンで覚えて頂けたら幸いです!

また、オリジナルのキャラクターとしてフェアリーペンギンからインスパイアされた「ペンケン君」を生み出してみました。

今後のブログでお写真を載せる際、モザイクが必要そうなところで彼の力を借りるやもしれません。

いわゆる「見せられないヨ!」的な、隠し芸(物理)をお披露目頂くことでしょう。

「ペンケン君」の最近の悩みですが、生みの親である私とお揃いです。本当にもう腰が痛くて痛くて、、、、って話の腰まで折れてきました。



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このままではペンギンブログになってしまいますから、日文ブログらしいことも申し上げなくては。

実は日本文学科には卒業研究などをする「ゼミ」とは別で、学生が主体となって休み時間や長期休業中に研究をする「自主ゼミ」というものがございます。

その名の通り学生が自主的に活動するもので、日本文学科の学生であれば1年生から参加できます。

上代・中古・中世・近世・近代・創作・図書館・日本語・日本語日本文学交流など、それぞれの学生の興味関心に応じて好みの自主ゼミに所属することができるのです。もちろん強制ではありませんが、自分と趣味の合う友人と切磋琢磨できるとても魅力的な時間を過ごせます!


その中で、私は「近代自主ゼミ」に所属しています。

週に1回のランチミーティングを主として、後期は中島敦先生の「かめれおん日記」を皆で研究していました!中島先生と言えば、近年は「文豪ストレイドッグス」や「文豪とアルケミスト」などでキャラクターとしても活躍しています。

研究していたのは中島敦の文学作品ですが、近代自主ゼミのメンバーには上記のアニメや漫画、ゲームが好きな学生が多く、ミーティングがいつの間にか推し語りと化すこともしばしば…(笑)

近代自主ゼミに限らず、どこのゼミも和気藹々と語り合っていますので新入生の方やまだ自主ゼミに入っていない在学生の方はぜひ入ってみてはいかがでしょう?


ちなみに、近代自主ゼミではつい先週「自主ゼミ旅行」に行って参りました!

研究していた中島敦の「かめれおん日記」の舞台が横浜であったことから1泊2日の横浜旅行へ~!

「神奈川近代文学館」や「中島敦文学碑」、「与謝野晶子歌碑」など様々な場所を訪れました。

偶然、神奈川近代文学館で開催中だった「文豪ストレイドッグス」とのコラボ展示も大興奮で、ゼミ員若干名の断末魔を含みながら満喫しました。私も推しの尊さに思わず息が…。



このような自主ゼミ旅行については各自主ゼミやその年によっても実施状況が異なりますが、思い出に残る経験ができるのはまず間違いありません。

SNS運営をしている自主ゼミも多いため、ご興味があれば気軽にお問い合わせください。近代自主ゼミはいつでも新メンバー募集中です!(毎週水曜日の昼休みに百年館502にて活動中、見学も受け付けています)




さてはて、いつの間にやらこんなにも長くお話してしまいました。

このような形でゆるりと日々に溢れる色々なことについて、折に触れて私記を綴っていく所存です。

四季折々、拙い文章ではございますがその時、その瞬間にしか書けないような感情をお届けいたします。

よろしければどうぞお付き合いくださいませ。


ご覧いただきありがとうございました。本日のお相手はまどか🐧でした!