怖い夢でした。
いえ、夢ではないのですね。「わたし」は学校が少し怖いのです。「わたし」の出席番号は33番(当時女子生徒の出席番号にはプラス30だった)で、ええと、3号車の前から3番目の3月生まれの、ああでも、残念ながら11日生まれですけれども。
それが「わたし」。「わたし」の証明でした。
だから、そう。廊下にある、給食ブクロやお道具ブクロをかけるところは「33」の数字がついているところ。それがあるから、「わたし」は「居てもよい」のだと思います。
それは美術室でも理科室でもそうなの。図工の時間には、「わたし」の作品は「33」のプラスチックケェスに入れて、授業が終わる時に先生に見せに行く。
「わたし」ね、図工のお時間が好きなの。だから、その日もお気に入りを必死に粘土を捏ねて表現していたのかな。
『じぶんの好きなもの、綺麗だと思うものを、塔にしてくださいね』
って先生が言ったから。「わたし」のキレイを捏ねて塔を作った。
それは宇宙色の塔。塔のてっぺんにはお月様。にっこりしているお月様。宇宙にはお星さまと、お魚さんが流れてる。でもね、色が皆くすんでて、とっても暗い。
なにいろ。足りないのは、なにいろ?
わからなくて、悔しくて、パレット持って流し場に走った。
ふと、鏡の「わたし」と目が合った。噛み締めたクチビルに、紅が。
「きれい」。
「わたし」は初めて「わたし」に「きれい」だと思った。
後にも先にもこれきり。
いそげ、いそがなきゃ。粘土が乾く前に。
赤い絵の具を握り過ぎて、手も真っ赤。一心不乱に「わたし」は塔にも「きれい」の「紅」を刺した。
あ、これが、「わたし」の「きれい」!
***
誇らしげに「33」のケェスに塔を置く。
でも先生に見せるための列は混雑してる、授業の終わりが近いみたい。
先にお道具を片付けようかしら。
けれど、お道具を片付けて戻ってきた時には、もう塔はしんでしまっていた。
固まりかけの粘土が、抵抗していたみたいに、元の形をちょっとのこしていた。あとは、みんな「3匹のコブタ」のお家みたいにオオカミさんに壊されちゃったみたい。
「わたし」が困っていたら、「わたし」の名前が大きな声で呼ばれた。
先生にまだ作品を出していないのは「わたし」だけなんだって。先生はこちらへ来て、しんだ塔を見て驚いた。『落としちゃったの?』そんな訳ない。
後から聞いたんだけれど、その子たちが塔をころしたのは、怖かったからなんだって。
紅色が、不気味で、呪いの塔みたいって。
ごめんね、「わたし」がちゃんと塔を「きれい」を守ってあげるべきだった。
〈推しなくて何の己が桜かな〉
日本文学科3……ん??もう4年!?のブログがヤケに長い人。
趣味は舞台観劇と文学館巡り、オタク趣味といたしましては文ストや原神、A3!などが挙げられるかと。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
投稿者「まどか」のアーカイブ
【女子大生目白対談】TRPGは人生!!
皆様こんにちは、本日の担当はまどか🐧です。しかし!私だけではありません!!
この度なんと念願の対談企画に参加させていただきました!
今年度から始まった新たな試みである【女子大生目白対談】企画。発案とともに先輩方が素敵な先陣を切ってくださいました。
その記念すべき第1弾は「山口県の魅力」をテーマにしたもので、先月の16日に投稿されています。いつものブログとは一味違った対談企画の面白さを是非ご覧ください~~。
【女子大生目白対談】山口県の魅力について語ろう
→https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2025/04/16/
***
そして今回の対談テーマは「TRPG」です🎲
TRPGはテーブルトーク・ロールプレイングゲームのことで、一般的な電子ゲーム機を使用するRPGとは異なり「対話」によってゲームを進行させていくテーブルゲームのようなもの。
はじめて聞いたよー!という方、ぜひこの対談にお耳を拝借。本日は私達2人がその魅力をたっぷりお話しちゃいます♪
対談者:まどか🐧(二次創作も一次創作も好きな生粋のオタク。近代文学をこよなく愛する。)
しら 🪶(イラストから小説まで幅広く創作能力を発揮するオタク。青春物が好き。)
対談よろしくお願いします!
=====================
前書き
しら「今年度のブログ部員顔合わせの時に私が趣味の欄でTRPGを書いたら、その後の質疑応答でまどかさんが突っ込んでくれて大喜び。」
まどか『そうそう、それがきっかけで対談の話が出ました。』
しら「誘ってくれて嬉しい。やりましょう、ということに。TRPGの話なんていくらでもできる。なんぼしてもいい。」
まどか『そうだよね、何時間でも喋れる人が集まってるんだもん。』
しら「長い時は12時間とかやる。ぶっ続けで1日使う。3、4日使ったりもする。この前やったのは30時間ぐらいのやつだったから1日3時間で10日ぐらいかけてやった。」
まどか『濃い!!』
しら「頭おかしくなる。」
まどか『しかも、対面でプレイするのではなくWeb会議のように行う「オンラインセッション[※]」だと電子機器が必須で、さらにゲーム内容としても難しいものがたまにあるから……プレイヤーの年齢層はある程度年齢のいった学生から大人が多い。』
※オンラインでのゲームプレイを「オンラインセッション」略して「オンセ」
オフラインでの対面開催ゲームプレイを「オフラインセッション」略して「オフセ」
チャットなどテキストのみでやり取りをするゲームプレイを「テキストセッション」略して「テキセ」と呼ぶ
しら「私がいつもやってる友達は高校の時の友達と、そのツテで知り合ったネットの友達。その人たちには社会人もちょこちょこいる。」
まどか『社会人でお仕事があっても、無理やり夜更かししてでもやりたいのがTRPG。なんだか大人の部活合宿みたいですね。なんとなく夜中の方がテンション高くやれるし……深夜テンションでみんなロール(キャラクターとして振舞う演技パートのこと)してる。』
◎大人が真剣に熱中できる対話型のゲーム、そんなTRPGの魅力について今日は楽しくお話していきます。
TRPGとは?
しら「テーブルトークRPGの略で、プレイヤー同士の会話を通じてRPGみたいなストーリーを、サイコロとかを使った運要素も含めながら進めていくゲームです。」
まどか『すごろくと小芝居とRPGみたいな感じで全部重ね合わせて、それを口で喋る……人生ゲームみたいな感じです。要はボードゲーム感が強い遊びかもしれないですね。じゃあ、そのボードとなるものは何なの?というお話なのですが、TRPGを遊ぶために基本ルールとなるものが纏まった「ルールブック」と呼ばれることの多い分厚い本があって[※]。通称は「ルルブ」なんですが。』
※サンディ・ピーターセン/リン・ウィリスほか『クトゥルフ神話TRPG』KADOKAWA,2004年
https://www.kadokawa.co.jp/product/301401001110/
しら「最初はアメリカ発祥みたいな感じじゃなかったっけ?」
まどか『そうだね。同じくKADOKAWAの「文豪ストレイドッグス」なんかでもお馴染みの、米国の文豪ハワード・フィリップス・ラヴクラフトなどの作品群が原作で、彼らの作ったSFホラーの世界観を気に入ったゲーム会社の方がそれに目を付けて今のルールブックの原型を作られたんだとか……。そういう解説がさっきも紹介したルールブックの冒頭に書いてあった気がします(編集者注:書いてありました!記憶確かでした!)。
本のお値段は今いくらぐらいかな?多分6000円ぐらいだったと思うんだけど。とにかく今話してるのがクトゥルフ神話TRPGっていうラヴクラフトの世界観が基になったもの。』
しら「他にも魔法使ったりするやつもあるし、殺し合いみたいなやつもあるし色々あるよね。日本の怪異が元になったやつもあるし結構いろんなTRPGがある。そんな特徴があるのがTRPGという訳で、似たような感じのジャンルだとマーダーミステリーとかも近いよね。」
まどか『近いですねー!そもそもTRPGというジャンルの中には多分もっといろんなテイストのものがあるんですけど、よく代表格として言われるのはクトゥルフ神話ということです。』
しら「さっきも話していたあのルールブックの帯が「世界の真実、今明かされるコズミックホラーTRPG」とか書いてあって、そのせいか普通に親に陰謀論者なのかと疑われて、「あ、違うって!」って説明した笑笑」
まどか『わかるわかる!TRPG初心者の時に友人から教えてもらってルールブックを検索したら、予想外な表紙だったもので……。これ?ほんとに合ってるの?って困惑した覚えがある。ちょっとだけ雰囲気怖いんだよね笑』
しら「しかもずっとTRPGやってると、その中にも色んなタイプのものがあるってわかるじゃない。自分が作ったキャラクター同士をイチャイチャさせるだけのやつもあるし、一方でめっちゃ怖いホラーで気持ち悪い目玉のクリーチャーが出てくるやつもある。」
まどか『そうだね、PvP[※]でボコボコにやりあってるやつとかもあるし、本当に幅広い。TRPGというルールを土台にして、こんなストーリー展開があったら面白いのかもっていう素敵な発想をサプリメント[※]とか、シナリオ[※]として売っている方がいっぱいいる。』
※PvPとは「Player versus Player」の略で、プレイヤー同士が2陣営などに分かれて対立するストーリー展開などのことである プレイヤー同士の協力を前提とするTRPGにおいては少し特殊
※サプリメントとはゲームの基盤たるルルブにさらなる要素を付け加える、アプデ版ルルブのような存在 前提として対応するルルブが必要となる
※シナリオは特定のルルブに基づいて遊ぶことの出来るストーリーのシステム&脚本的存在
要は、ルルブがゲーム機本体でシナリオはゲームカセット サプリメントはアプデやDLCといったところか
しら「元々はアメリカのルールブックだけど、日本向けに作られた「比叡山炎上[※]」なんかもあるよね。そういう風に昔の日本の神話とかが元になっていて、日本風クトゥルフみたいな世界観ができるやつもある。」
※朱鷺田祐介『クトゥルフ神話TRPG 比叡山炎上』KADOKAWA,2006年
https://www.kadokawa.co.jp/product/301404001244/
まどか『あ~それやってみたいなと思ってる。面白そう。機会があったらやってみようかな。
ちなみにクトゥルフ神話TRPGは非常にワールドワイドで多分5ヶ国語ぐらいになってるので場合によっては海外の人とも卓を囲めます。まぁ必要な道具も少ないので。
やろうと思ったら簡単で……うん、極論何もいらないじゃん!!』
◎小難しそうな用語も出てきましたが…もしかして必要なのは物語を楽しむ精神と想像力だけ!?
様々な好みに対応できる深くて広~~いTRPG沼があなたをお待ちしております♡
TRPGとの邂逅
しら「そういえば、まどかさんはTRPGをいつぐらいからやってるの?」
まどか『中学生ぐらいの時に仲の良かった友人が全ての睡眠時間を犠牲にして沼っていたので、その子に誘われたのがきっかけですかね。あとTRPGって自分がやるのはもちろんだけど、配信者さんが配信してるのを見るっていうのも一つ。好きな配信者さんがセッションの様子を投稿してたので元々知ってたんですよ。』
しら「ちなみに誰?」
まどか『高生紳士さん[※]。あとは○○の主役は我々だ![※]の皆さんの「狂気山脈[※]」とかかな。懐かしいです。しらさんは何がきっかけで始めたんですか?』
※高生紳士さん 数多のTRPG動画を投稿している
https://www.youtube.com/channel/UCM2SwvNjA0uH8oc5D0ihSDA
※○○の主役は我々だ!の皆さん 我々だ!として知られる メンバーが時折失踪する
https://www.youtube.com/user/NemesisLaAlgol1936
※まだら牛「狂気山脈~邪神の山嶺~」
https://booth.pm/ja/items/1071516
しら「中学3年生ぐらいの時、同い年の友達がやってて、それを見てオモロって思った。その時一緒に興味を持っていた友人といつかやりたいねって話してたら、別の学校の友達が既にハマってて、私たちが気になってるの察知して囲われた。」
まどか『わかる〜!TRPGにハマるのって囲われるよね。最初は友達同士のお誘いがメインで、そこからネットワークが広がっていくパターンが多いかな。そうでないとインターネット上だけで知り合って急にやるというのは少し難しい。』
しら「ブログ部の人でTRPG気になる人がいたら私かまどかさんに言ってくれたら回ります!」
まどか『私たちは同い年で同じ世代だからかもしれないけど、結構お互い中学の友達とかがきっかけって感じですかね。』
しら「友達がオタクばっかりだった。部活仲間とかではなくて普通に友達で、私がハマって私が小説を書く人ってことを察知されて文芸部に誘われた。」
まどか『すごい!囲われ方の規模が思ったより大きい!なんというかTRPGって一度足を踏み入れると、どんどん輪が広がっていって気付いたら逃げ場ないよね笑』
しら「うちの高校の同級生なんか結局10人ぐらいやる人が増えて。最初は3人ぐらいだったのにどんどん増えてて。」
まどか『本当にそう。私なんて一番最近の卓を囲んだお相手さんとはとある企業のインターンで出会ったんです。インターンでご一緒した他校の先輩がTRPG好きで。じゃあ!やりましょう!って言われて。
まさかの全然知らない先輩とその先輩のご友人と、就活より先に卓を囲むっていう。グループ面接より早く卓を囲んだ仲間。』
しら「そのインターンの話とかちょっと後で聞かせてください。就活何すればいいかわからん。」
まどか『もちろんです!笑笑 こんな風に就活で思いがけない出会いがあったりもします。』
◎TRPGとの出会いはどこに転がっているか分からないのです。少しでもご興味のあるあなた!始め時は今ですよ。
TRPGプレイ事情
しら「結局のところ電話できれば、電話か直接会ってもいいけど、とにかくリアルタイムで会話できたりすればいい。LINEの通話でも大丈夫。昔LINEの通話でやってて、プレイに役立つWebサイトとして中学生の時はココフォリア[※]がまだなかったから、どどんとふ[※]っていうのを使ってやってた。」
※ココフォリア https://ccfolia.com/
※どどんとふ http://www.trpg.net/dodontof/
まどか『うわ懐かしい。』
しら「昔のどどんとふとか、あとマジで聞いたことないサイトでやってた。どどんとふの使い方忘れたな。1回2回ぐらいしかやってない。」
まどか『その後ずっとココフォリアだから。ココフォリアは「いあきゃら[※]」とキャラ情報も連携してくれるし、めっちゃ便利。』
※いあきゃら https://iachara.com/
しら「いあきゃらもいいけど、使っているのはずっとキャラクター保管所[※]だよ、私。ちゃんと全部残ってる。
あぁちなみにココフォリアっていうのが、TRPGをする時に盤面になるやつ。すごろくとか人生ゲームのような時に敷く紙みたいな感じ。」
※キャラクター保管所 https://charasheet.vampire-blood.net/
まどか『例えば……勇者一行は洞窟に来ました!みたいなシーンの時には背景を洞窟にしたりとかして、言葉だけを頼りに冒険してくれているプレイヤー同士の世界観を共有することに役立つ。
あとはサイコロを振る、ダイスロール。サイコロで何の目が出たらプレイヤーはこうする!みたいな展開を決めるんですけど、そういうサイコロを自動で端末上で振ってくれる。便利〜!』
しら「BGMも流してくれるから便利。」
まどか『そう!シナリオによって様々な演出があるから非常に面白いよね。』
しら「シナリオっていうのは、既成の物ももちろんあるけど、基本はもうファンメイドのものが一般的で、有料のものから無料のものまである。」
まどか『なんならシナリオを自分で作ることもできるし、楽しい。そういうファンメイド系の界隈でもあるから、プレイしていると好きな作家さんとかができるくらいで……私は文町さん[※]が好き。』
※文町さん https://candle-c.booth.pm/
しら「うん、文町さんシナリオはいい味がする。私が好きなのは、むつーさん[※]になるのかなあ。「壊胎」「傀逅」[※]がめっちゃ好きで、本当に好きで。あとは、まだら牛さん[※]とかもそうだし。「狂気山脈」から私のTRPGが始まったから。
多分うちの世代がプレイヤー人口多いのは、むつーさんとかの影響が大きい。ありがたいですね。今だとVtuberさんとかもめっちゃやってる。」
※むつーさん https://mutuu24.booth.pm/
※むつー「壊胎」https://booth.pm/ja/items/1702387「傀逅」https://booth.pm/ja/items/1702387
※まだら牛さん https://dappleox.booth.pm/
まどか『たしかにね、にじさんじのメンバーさんとかも結構やってっしゃる。にじさんじお好きな方が確かブログ部にもいたので。機会があったら語りたいですね。
私はにじさんじ大好きだったんですけど、推しが私7人いてそのうちの6人はもう辞めたので。心折れてます。」
しら「ちなみにどなたですか?」
まどか『とりあえず一人挙げるならアイク・イーヴランドさんが最推しでした。』
しら「あっ……。」
◎哀しきオタクのお話が続いたので割愛。
TRPGにご関心のある方はぜひ配信などを聞いてみると雰囲気が掴めるのでオススメですよ!
⚠️ネタバレになってしまうため自分がやってみたいと考えている作品の配信は聞かない方がいいかもしれません
日文生にこそやってほしい!TRPG!
まどか『個人的には文学部や日本文学科の学生さんにTRPGをとても勧めたいですね。』
しら「やっぱり描写に対する解像度が違います。ある程度の読解力と想像力が必要なゲームでもあるので、もちろんそうでなくとも楽しいけど、より楽しめる。自分自身はハマっちゃう。」
まどか『教養っていう言い方はちょっと適切じゃないかもしれないけれど、何かしら世界観を盛り込んだものが多ので、歴史に詳しい人とかも多分楽しめると思う。』
しら「風俗史とか歴史とか、民族学好きな人とかめっちゃ好きだろうな。結構私はそういうのが好きだから嬉しくなっちゃう。
あとは宗教学とか好きな人も絶対好きだと思う。がっつり出てくる。クトゥルフ神話っていうのが、信じてる神様が実は邪悪な邪神だったらみたいな感じの世界観だから。結構がっつり…その狂信者、神を信仰しすぎておかしくなっちゃってる人たちみたいなのが敵だったり、神様自身が敵だったりする。シナリオごとに特色があって面白い。」
まどか『そして、いわゆる「うちよそ」が好きだと、刺さると思う。一次創作好きならぶっ刺さり。先週ぐらいかな……Twitterで「TRPGって何かうちよそcpをいい感じにイチャイチャできる便利なやつでしょ?」的な呟きがあってバズってた。(編集者注:おそらく画像での呟きだったため検索しても見つけられず…リンクがお示しできず申し訳ございません)』
しら「見た!笑 うん、違うけどそう!!!みたいな。違うんだけどね。うん。まぁでもぜひ。本当にうちよそのこと考えてもニヤニヤが止まらなくて。」
まどか『わかるよ、数年前作った探索者を一生引きずって人生を歩んでいく。』
しら「自分にとっての代表探索者みたいなのが何人かいるよね。グッズとか作り始めたらもう終わりだと思う。遠くに住んでるTRPG友達と会った時に、自作のグッズをプレゼントとして配り歩く人とかいる。」
まどか『TRPGって何度でも味わえるいい悪夢だよね。本当に凄く濃い時間を過ごすことができる。今の時代ってとにかく豊かだし、あらゆる娯楽が溢れてる世の中だと思うんですけど、TRPGって娯楽に必要なのは想像力だけなのでその可能性は無限大。
言葉選びと想像力と、その人の人生、人格、性質とかがすごい出る(編集者注:性癖もでる)。自己啓発というか自己診断じゃないけど、今までは知らなかった自分の一面にも気づける。』
しら「不思議な遊びだよね。自分の思想とかも結構モロに出ちゃうから、自己開示させられるし、自分自身への解像度も上がる。』
まどか『普段は真面目に人生相談とかってあんまり人としないと思うんですけど、友人とか親しい人の意外な一面を知ることができたりとか、人生の勉強になったりする。』
しら「そう、人生を追体験。自分で作ったキャラクターが歩む人生を追体験するから、自分が豊かになる気がする。楽しいな。」
まどか『限界すぎる。』
しら「本当に人生、TRPGって人生だから。」
まどか『しらさんの名言ですね。人生。本当に人生。あらゆる笑いあり、涙あり、、、睡眠不足あり。』
しら「寝なさい。」
まどか『私の周りって卓修羅しかいない。えげつないスケジュールを押し通す猛者たち。うーーん、付き合うメンバーは選んだ方がいいですよ皆さん。健康を犠牲にします。』
しら「それはやばい。私は21時集合で24時解散をちょこちょこいっぱいやるとかが多くて、最近は。昔は1日取ってやってたんだけど、みんな予定が合わなくなっちゃったから。
でもそういう風に夜間で分割してやると、社会人の人とかも予定が合うから。最近は21時集合、24時解散かな。
あぁでも最初は友達とかと細々と始めるのがオススメです。調整さん[※]とか伝助[※]で予定を合わせてなんとか漕ぎつけます。」
※調整さん https://chouseisan.com/
※伝助 https://densuke.biz/
◎忙しい、忙しいけれど遊びたいのが人間!分割すればグッと現実的になります。TRPGのご利用は計画的に。
初心者におすすめのシナリオ
まどか『とにかく参加してくれる友達を揃えるのがネックですよね、TRPG。ぜひやりたい人は学校内で私達を探していただいて、気軽に参加できるので。回しますから私達が。』
しら「ソロシナリオもありますので、最少人数は2人からいけますね。ソロシナリオでプレイヤーが1人だけでも、ご安心ください。ゲームを回してくれるKP(キーパー)さん、GM(ゲームマスター)とかとも呼ばれるんですけど、ナレーターみたいな感じでお話を一緒にやってくれるんです。シナリオの中に出てくるNPC(ノンプレイヤーキャラクター)もその人が喋ってロールプレイするしみたいな。ある意味最初の参加者は2人ですかね。」
まどか『初心者におすすめシナリオとかありますか?人数少なめのやつで。』
しら「やっぱりクトゥルフ神話TRPGの世界観を味わって欲しいなっていうのがあって、最初はがっつりロールプレイしつつ、ばんばんダイスロールも回して欲しいから。
「狂気山脈」とかもそうだし、絵も優先というか、おしゃれな感じだと「餞」[※]っていうシナリオがあって、これ、プレイヤーが2、3人いればできるやつで。
結構がっつり探索もできるし。あとは「カタシロ」[※]とかは、最初ちょっとクトゥルフっぽさもあって、ロールプレイがメインで、ちょっと特殊だけど、世界観に入るにはいい気がする。」
※さくら「餞」 https://booth.pm/ja/items/1829504
※ディズム「カタシロ」 https://booth.pm/ja/items/2274429
まどか『「カタシロ」はたしかにオススメですね!あとは……私は日本文学系の、特に近現代文学とか、エログロナンセンスなんかが好きな人に「異説狂人日記[※]」とかが凄くオススメ。』
※文町「異説狂人日記」 https://booth.pm/ja/items/1894068
しら「舞台見に行ったよ。めっちゃいい。この「異説狂人日記」というシナリオは舞台化されるぐらいなんですよ!!あれは本当に日文生に刺さるだろうな。刺さる、絶対刺さる。
私はもう刺さりに刺さって、回してくれたKPさんにここまで刺さるとは思わなかったって言われた。あまりにも刺さってしまって。「異説狂人日記」ぜひ。」
まどか『めちゃくちゃ描写がね、日本っぽい。流れる空気感や文章が日本っぽいというか、、純文っぽい。すごく純文学の香りがする。
個人的には近現代文学!って感じ。まあ、書いたの現代の人なんだけど。ストーリーの舞台が大正、大正浪漫の香りが漂いつつ、精神や心理学に触れるような雰囲気。』
しら「いや〜めっちゃくちゃ良かったな。なので、日本文学科、特に近現代好きには「異説狂人日記」お勧めします。ちなみに私は回せるので、回りたい人は学校内で私を探してもらって。
それに関連しておすすめのシナリオっていうか、似たような味付けで言うと「鬼の棲む[※]」っていうシナリオがあって、これはソロシナリオなんだけど、本当にソロ。
現代日本でも大正日本でもいいんだけど、ちょっとホラーみというか、少し不思議な感じ。怪奇系?
舞台となるのは葬儀系の施設。そこから鬼が棲んでると言われる山のなかに行くシナリオ。ちょっと難しいシナリオだけれど……。和風なタッチが好きならまじでイチオシかな。
あと、「ゲンジボタルくん、東京を救う[※]」っていうのもめっちゃ小説というか文学だなと思った。これはもうめっちゃ小説風な描かれ方をしてみて、ちょっと特殊。本当にTRPGというよりは、プレイヤーが小説の中の登場人物の1人として振る舞う感じ。なんだか不思議な感じだけど面白い。
あ、教職課程取ってるような教師志望の人にオススメしたいのは、「ソープスクール[※]」!!プレイヤーは中学教師としてプレイするんだけど……その学校の生徒が自殺してしまったところから始まるもので、ちょっと精神的にくる所はある。私は教職課程取ってから割と解像度上がったかな。
だけど本当に苦しいから、さっき言った通り自殺したところから始まる結構嫌な味付けのシナリオだから。考えさせられるシナリオだね。
あぁ「春を呪う人へ[※]」っていうのも、これも登場するのは高校生なんだけど、これもめっちゃ文学風味でオススメかしら。」
※さんとなな「鬼の棲む」 https://booth.pm/ja/items/1851693
※まだら牛「ゲンジボタルくん、東京を救う」 https://booth.pm/ja/items/1451624
※アキエ,nekoze「ソープスクール」 https://booth.pm/ja/items/2108125
※ごくつぶし「春を呪う人へ」 https://booth.pm/ja/items/3080166
まどか『沢山紹介してくれてありがとう!大分しらさんの趣味が分かる気がしますね〜。』
しら「めっちゃ高校生の青春シナリオと、爽やか系も好きだし、エモ系も好き!」
まどか『私はPvPで結構お茶を濁してゴネていって……よく回るお口だこと!って感じで何とかするものが好きだな。あとはデカめのダメージロールがあるようなのも良い。結構、ご機嫌シナリオが好きなのかな。笑顔で血が騒いでるタイプのシナリオが好きです。盛大に暴れるうちの子が見たい〜。
心に残るシナリオっていうのはやっぱり好みが結構分かれるし趣味が出るかもしれないね。』
しら「本当に出る。めっちゃ分かりやすい。物によっては何だこれ?みたいな終わり方したのもいっぱいある。全ロスとかもあるよ。ロスっていうのは、キャラクターがゲームみたいな感じなので、RPGの体力値みたいなのがあって、そういうのをなくしてしまうと、突然お釈迦にになります。人は死んだら死ぬんです。」
まどか『人は死んだら死ぬんです…!名言多いな、しらさん笑笑。一応、応急処置で回復とかもできるんで、そんな簡単には儚くならないはず……なんですけれど。死ぬんだよなぁ…。』
しら「例えばその邪悪な神様に勝てなくて、神様が世界を滅ぼさせちゃって…全ロスっていうのもあるね。でもマジでハッピーエンドだけじゃないのがいいなと思う。」
まどか『でも、だからといって勝ち負けがあるわけではなくて、協力!基本はみんなで協力プレイだから。ちゃんとプレイヤー間で協力して楽しむのが一番です!
ロールとかも、即興劇みたいな感じで、エチュードっぽく進めていく方が臨場感があるので、最初は多分戸惑うんですけども。』
しら「ロールは慣れてくるととても楽しいよね。ロール上手い人、とまらない、楽しい。TRPGは人と協力しないと、協調性がないとやっていけないゲームだから、遊ぶ人はね、仲良い人と信頼できる人と遊ぶのがいいかな。
ネットの人と最初に遊んでトラブるとかよく聞くから。ネットでも全然やれたり、Twitterで募集して知り合いあったりとかもするんですけど、性格が合う合わないはすごくありますね。」
まどか『だって人と何十時間も一緒に喋ったことあります?TRPG以外ないですよ。だからこそ、それで仲良くなると本当に仲良くなる。』
しら「苦楽を共にしているので、本当に。仲良くなりますね。ぜひTRPGしましょう、一緒に。オンラインセッションがオススメかな。大学生ってみんなパソコンも持ってるし、スマホも持ってるし。多分パソコンさえあれば、隙間時間で夜とかにできるから。」
まどか『素晴らしいと思います。最初は何したらいいか分からないから、まずは配信とか見てなんとなくルールとか世界観とかを理解してから始めるのは割とオススメかな。』
しら「複雑だけど、1回見とけば結構イメージがつくから。ぜひ配信で見てみると良いかもしれないです。ニコニコ動画とかに、リプレイ卓っていうのがありますね。有名な動画だと、動物になるやつ「トブ老人[※]」っていうシナリオのめちゃくちゃバズってたやつがある。
「笑いすぎて一生忘れられないTRPG[※]」っていうのが、700万回再生とかされてるやつなんだけど、これとかは、全部文字起こしされてて、全部絵になってて状況が分かりやすいし、めっちゃいいね。」
※まにむ「トブ老人」 https://booth.pm/ja/items/1204613
※まにむ「笑いすぎて一生忘れられないTRPG」 https://m.youtube.com/playlist?list=PLIbP2uLCPUkEUF8PI-8cSFYvjm2N7V5t-
まどか『なんかこの世代がTRPG好きな理由ってそういう配信者さんがいっぱいやってらしたのもあると思うんですけど、さらに言えばコロナ禍世代なので。』
しら「そうだね、それマジある。お外に出られない期間にめっちゃ回ってた気がします。分かる、めっちゃやってた。
沢山やって、普通に成績悪くなった、TRPGやりすぎて。すごい、このぐらいの熱中が出来る。TRPGやりすぎて、本当に勉強手に付かなくなって、めっちゃ親に怒られたな。本当に、本当にやめろって言われたな。
まあまあまあ!!笑 何かしら犠牲も出るんですけど、人生は楽しく、豊かに。うん!」
まどか『豊かにね、うん! 大学とか企業とかに入ると、みんなそれぞれ進路が違って、かつての友人とちょっと疎遠になっちゃったりとかもあるかもしれないんですけど。
安心して。インターネットで繋がってるよ。』
しら「インターネットで繋がってるぜ。私たちは同じインターネットの空の下で繋がってるから。」
まどか『そのセリフでこんなに情緒なくなることあるんだ?笑笑 インターネットの空の下……いやドブ沼の中かもしれない。』
しら「空じゃないか。地下か。地下です。地下で会いましょう。」
まどか『まあ、とにかく当たり前に電子機器を持たせてもらえるような良い時代に生きてるのでね。そういう所は活かしていったらいいんじゃないかなっていう気がします。』
しら「そうね。マジでうちの学校の日本文学科で創作技法論とか取ってる方、TRPGやってないならやろう。ぜひ、やろう。楽しいからね。本当に楽しい。」
まどか『短いものだと1、2時間で終わるシナリオとかもあるので。』
しら「それでも時間が厳しいってことであれば、細切れにしてしまったり休憩取ったりながらでもいいと思うので。だって1、2時間って授業1コマ分ぐらい。」
◎極論、空きコマでもできてしまうのでは!?
その時に集ったメンバーとその時の賽の目次第。変幻自在の夢物語、TRPG。
ぜひ私達と一緒に!私達にしか見られない景色を探索しに行きましょう!
後書き
まどか『いや~ここまで話してきてアッという間に1時間程経ってしまいましたが、最後に何か一言お願いします。感想でも、布教でも。』
しら「最後になんだろうな。難しい。いや、でも本当にTRPGの話ができる友達が、今までの高校とかの友達しかいなかったから、こんな身近な同じ大学内で見つかると思わなくて、すごく嬉しくて。語り尽くしてしまいました。
私は本当にいつでも卓回してるし、一緒にやるし、しかももう私がやりたいシナリオって大体友達に回し尽くしてしまったので、ぜひ新たな沼に、沼人(ぬまんちゅ)になってください。」
まどか『光栄です。もうね、最早どっちがクトゥルフというか怪異クリーチャーなのか分かんないよねソレ!笑笑 いや、本当にありがたいことです。沼人(ぬまんちゅ)になりますね。
それにしても私も、中学生頃にハマった時にはね、こんな事になるとは思ってなかったんですけど、今となっては多分一生引きずるような感じの趣味です。一生ものの趣味に出会うのって結構難しいと思うんですけど、終わりがないです、TRPG。
どんどん新しい作品が出る、どんどん新しい沼があるっていう感じで、全くこれはもう宇宙みたいなものなので……TRPGは宇宙っていうこと。』
しら「TRPGは宇宙。間違いない。将来的には老人ホームでやろうねって友達と話してる笑笑
そんなぐらい人生設計に組み込める趣味なので!」
まどか『老人ホームで!?笑 最高かも!
なんか日本文学科って比較的文学が好き人が多いような気がするので、そもそも文学が好きというだけで人生の趣味には事欠かないと思うんですけれども、その趣味のお隣の庭というか、一端としてぜひクトゥルフ神話TRPGという「話す文学」を楽しんでもらえたらなと思いますので、やってみてね!!』
◎年齢も性別も居住地も何もかも飛び越えて、全力でなりたいものになる。
しがらみなんか取り去って、自分じゃない何かになって、一生懸命生きて遊ぶ唯一無二の瞬間!
その先できっと貴方は、まだ知らぬ自分と再会する。
編集後記
以上が私としらさんによるTRPG対談の全貌です!!
……と申し上げたかったのですが。「きっかり1時間!」と時間制限までしてしっかりその中でお話していたにも拘わらず、蓋を開けてみたらトンでもない文字数になっておりました。
その為、泣く泣くバッサリとカットしている部分がかなりございます。
特に私達2人のイチオシシナリオ紹介や最近囲んだ卓などは、内容が初心者向けではなかったので……。
しかし!逆に言えば、TRPGをご存知の方や伝わる方にはちょっと楽しんでいただけそうなお話が飛びだしていたワケです。
ですから…いずれまた続編として今回載せきれなかった無念ポイントも集約できればと思います。
ぜひまたご覧いただければ幸甚でございます。
最後になりましたが今回対談の誘いをお受け下さったしらさん、本当にありがとうございました!!!!
ものすご~~~~く楽しく、まだまだお話したくなる夢のような時間でした。
次は同じ卓でお会いしましょう。
日本女子大学の大好きな場所
皆様こんにちは。本日のお相手はまどか🐧です。
なんだかよく見るこのタイプのご挨拶。既視感ならぬ既聴感あるな~と思っていたのですが、、あれです。ラジオのパーソナリティっぽいのです。
偏見(偏聴?)ではと言われたらそこまでの根拠も反論もありませんが。しかしまぁ、今の時代はラジオも聞き逃し視聴できるので実に便利。皆様はラジオ、お聞きになりますか?
私は幼い頃、車に乗るとよくラジオから道路交通情報の案内が流れていたのを覚えています。
あっちで渋滞こっちで渋滞、事故の影響が・・・ふむふむ。
渋滞にハマった時なんかは家族みんな疲れて夢の中、一切の走行音も響かない静寂がどこまでも続いて、疲れているはずなのにどこか落ち着かない……そんな車内の無音を引き立たせるようなラジオが何となく恐ろしくて苦手でした。
ハキハキ明るいラジオ独特の発話が耳慣れなくて、知ってる言語なのに別の世界の人が話しているみたい。そんな違和感と恐怖が幼い頃にはあったのかもしれません。
ところが、最近になって作業中に何かBGMが欲しくなりラジオを聞くようになりました。きっかけは転職したバイト先でいつもラジオが流れていて、意外と面白かったからなんていう単純なものです。
私はそこまで勤勉なリスナーという訳ではありませんので、特にこの番組がすき!!とまでのものはまだ見つけられていませんが…
TOKYO FMのスカイロケットカンパニーという番組だけは何だかちょっと好きです。
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そんな私の好きなラジオのお話。
それでは今度は好きな場所のお話なんていかがでしょう。
私が今一番好きなのは日本女子大学の大学図書館地下1階。本学の大学図書館は地下1階~地上4階まであり、その蔵書数は昨年2024年時点で888,158冊なんだとか(大学図書館HP参照)。そして座席数も650席あるようです。あら凄い。
それでは何故地下1階がそんなに好きなのか。
これは本学の日本文学科所属の方はもしかすると何となくお分かりになるかもしれません。
そう、地下一階には出版年の古い和書の並ぶ集密書架があるのです。「出版年の古い和書」これはおそらく日本文学科の学生が卒業までに最もお世話になるモノたちです。
集密書架。これが私のお気に入り。
2、3メートルは優に超えるであろう高さの書架が所狭しと立ち並ぶ地下一階。所狭しという表現に恥じないほどにそれはもうぎゅうぎゅうですとも、いや、だからその。本棚の中身だけでなくて、本棚そのものが。人っ子一人通れぬほどにぎっちりと整列した本棚たち。この子たちから目当ての本を拝借するためには他に誰もいないことを確認してからおずおずとボタンを押して、可動式の書架さんみ~んなに一列ずつ詰めてもらうのでございます。
一列ずつしか動けないこの子たちと交渉できるのは当然ながら一人だけ。(ある程度ブロック分けはされているから厳密にはもう少しいるけれど、大体でいいじゃないそんなもの)
タイミングが悪いと、、書架との交渉権を得るまでにとんでもなく長い時間待つことなんてのもザラにございます。
う~~~~~む不便、だがそこが愛おしい。本棚が動く瞬間のどうしようもないワクワク感と、自分のお目当ての本がきちんとある安心感。古書特有の古ぼけて見にくい背表紙も、掠れた活字も、日の光が出禁を食らっている地下階も、全てが私には心地よい。
もちろん、必要な時代の雑誌だけがゴッソリ西生田の別の保管庫にあるだとか、急いでいる時に限って必要な本が脚立必須の位置にあるだとか業腹なこともないとは言い難いのだけれど。
それでもやっぱり、ここが私のお気に入り。
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もしも文学部の、特に日本文学科への入学を考えている受験生の方がいるのなら私は迷わずオープンキャンパスでは図書館をご覧になって!!!!と勧めたい。
どれだけネット社会に時代が移り変わっても、私達文学部というのは文献資料と切っても切れない懇ろな間柄。
この図書館となら、4年間やっていけるかも。と思えるような学校をぜひ選んでほしい。
銘々の味付けで食らえ
小学生の頃「こくご」の時間が好きでした。
物語の中では人間も動物もみんな色々とおしゃべりで、心の声まで聞こえて、初めて知るようなムツカシイ…ことわざ?かんようく?そういった言葉と出会うと、さっそく使ってみたくなりました。その意味も使い方も合っているかどうかなんて大した問題じゃぁなかったのです、あの頃は。
────ふぅん。キミちゃんって「うつわがちいさい」んだねぇ!
うつわが……と「うわごと」みたいにお返事して、それ以上何もいえなかった。
さっき帰りの会が終わって、その後すぐにポニーテールの似合う彼女が宿題をほっぽって校庭であそぼう!と言ってくれたばかりのこと。楽しそうな誘いだったけれど、宿題をやらないのはいけないことだからと、ごめんなさいしてしまった。
「うつわがちいさい」、そういえば今日のこくごの時間に先生が大きな文字で黒板に書いてた。先生は、なんだか色々なたとえ話をして私たちに教えてくれたけれど、私にはあんまりわからなかった。
なんで人間に「うつわ」があるんだろう。「うつわ」ってお皿のことじゃないの。でもお兄ちゃんのおさがりの国語辞典で調べたら「入れ物」とか「才能」とか「器量」とか漢字ばっかりでやっぱりよくわからなかった。
考えながら歩いていたら、いつの間にかお家の目の前。いつもならランドセルから早めにカギを出しておくのに、今日は、忘れちゃった。さっきの考え事みたいにもたもたした手つきでランドセルからカギを引っ張って玄関の大きな扉を開ける。しーんとしてて夕陽がまぶしいお家の中は何だかちょっと怖い。
はやく宿題やっちゃおう。また「うわごと」みたいに声をだして、漢字ドリルも計算ドリルもおわらせた。うーん…音読の宿題は今はできない。
あーあ、やることなくなっちゃった。マンガもテレビもゲームも私にはない。クラスの「みんな」やお兄ちゃんは持ってるのに、私はだめって言われちゃった。
ひまだなぁ。ひまって他に何て言うんだっけ。漢字ドリルで書いた気がする。あ、「退屈」!「退屈」はきらい。さみしくなってお腹が空いてきた。そういえば、と思い出してにランドセルの小さいほうのポッケから今日図書室で借りてきたばかりの本を取り出す。
今日は最近気に入っている怖いお話を借りてきた。主人公の女の子とそのお父さんがね、色々なやり方で、オバケが起こす事件を解決するお話。私のお気に入りは辞書に宿った幽霊さん、「ディクショナレイ」だって。笑っちゃう!
楽しくて楽しくてあっという間に読み終わっちゃった。いつの間にかお家の中には足音が増えていて、リビングからお母さんの呼ぶ声がする。もうお夕飯の時間みたい。
不思議。さっきまであんなにさみしくてお腹が空いてたのに、なんだか今はお腹がいっぱいみたいな感じ。私の中に沢山の楽しい物語が乗っかっていて、満腹。
ダイニングの自分の席でお箸を持ちながら、今日学校であったことを沢山お話する。そうだ、聞いてみよう。「うつわがちいさい」ってどんな意味?人間にお皿があるの?
それを聞いたお母さんは人間にお皿はないわねぇと少し笑って、言葉の意味を色々教えてくれた。意味はわかったようなわからないような、やっぱりちょっと難しかった。
だけど、やっぱり人間にもお皿があると思う。空っぽだとさみしくてお腹が空く。でも、本を読んでいると色んなお話が沢山盛り付けられて、空腹だったことも忘れちゃう。先生もお母さんもポニーテールのあの子もお下がりの辞書も……「うつわがおおきい」と心が広くて頼れて優しいし「うつわがちいさい」と心が狭くてちょっとケチんぼで意地悪だなんてみんな色々なことを言っていたけれど、頼れるすごい能力(みんなは「器量」って言ってた)があるかないかじゃなくて。困っている誰かや何かの分までその感情や物語を、自分のお皿に乗せてあげられるかだと思う。
部屋の片付けをしながら、ふと目に入った「こくご」の教科書を指先で弄ぶうちにそんなことを思い出しました。随分とくだらない事を覚えていたものです。
あぁ、だけれど、たしかに。今この時、空腹を忘れていた。くだらない私の回想物語も間食程度にはなるらしい。
また、くだらない思考が渦を巻く。私は常にそんな思考の台風の目。うぅむ、好きな食べ物とそれを作った料理人を好きになることはまた別なのかしら。まぁでも、きっとそうよね。シェフを呼んでくれたまえ!なんて台詞、洋画でしか聞いたことないし。でもちょっと言ってみたいなそれは。だってほら、胃袋を掴まれちゃうことってあるじゃない?
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キミは私で、私はキミ。なんか違う気がしますが、まぁいいでしょう。
私は今日も美味しい物語で腹を満たすために書架を渡り歩きます。美味しい料理はもちろん好き、でもその料理を作り出す華麗に汚れた料理人の御手もまた、私を魅了するのです。その限りではございませんが、そういうことも、きっとあるのです!
ごちそうさまでした。
おすすめ授業と布教と恐怖
皆様こんにちは。大空へ高らかに舞い上がる花粉とどうにも手を取り合えないまどか🐧です。私の両手はティッシュと固い絆で結ばれることとなっています。くずかごへ新たな旅立ちをするまでの3秒くらいの固い絆です。さぁ、ティッシュくん、君の新天地(くずかご)でのご活躍をお祈り申し上げるぞ!!ふんッ!!!!!!!
・・・。
はじかれました。入りませんでした。人生って上手くいかないもんですね。
そんなこんなで…最近ではお天気予報に耳を傾けていると桜の開花予報なんかが聞こえてきたりなんかして、ああ春の足音が迫ってきているなぁ。花粉の足音デカすぎてもみ消されているなぁ。うるさいの自分のクシャミだなぁぁなどと季節の移り変わりを感じております、が…。
「背後に気をつけてください」
迫ってきてるんですよ…履修登録も……。
き、ききたくない事実~~~~~~~。履修の手引き、部屋のどこに埋めたかも覚えてないよ~~~。ここ掘れワンワンして誰か~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!!!
残念ながら私は花咲か爺さまの弟子でもなければ部屋の片付けも得意ではありません。さいあくです。
ええ、麗らかな春の日差しに見守られながら三色団子を優雅にパクつくためには、きちんと現実と向き合わねばならぬようです。
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さぁそれでは折角ですので私が昨年履修して楽しい!為になる!と「個人的に」感じたオススメの授業をご紹介します。
正直…挙げていくとキリが無いくらいどの授業も楽しかったため、おすすめ授業を【全学部共通の教養科目】【全学部共通の選択科目】【日本文学科の選択必修科目:演習】【日本文学科の選択科目】の4項目に分け、それぞれイチオシをご紹介いたします。
おすすめ授業①
【全学部共通:教養科目】 #何年生でも履修可能 #C系列 #人文科学系
「世界の神話」 丸山顕誠 先生
こちらは本学で教養科目と呼ばれる授業で、さらにその教養科目の中でも学問のタイプごとにA・B・Cの3系列に分かれています。学生は幅広い分野に触れるためにその3分野からそれぞれ2つの授業を取ることが定められているのですが、この「世界の神話」はC系列の人文科学系に該当します。
余談ですがこの教養科目にあたる授業には遠隔授業(オンデマンド配信型で好きな時に授業動画を見られるもの)がございます。この「世界の神話」という授業もオンデマンド型だったため通学時間を始めとするスキマ時間に授業を受けるなど時間を有効活用できました✨
本題のこの授業についてですが、文字通り世界中の様々な神話について毎週学ぶことができます。特にギリシャ神話やギルガメシュ叙事詩、インドの「マハーバーラタ」や「ラーマーヤナ」など世界的に有名な神話を改めてじっくりと読んでみると…あのお話って実はそんなんだったの!!???という驚きが沢山あります。そしてなんと、ご担当の先生は日本神話を専門とされているため「世界の神話」でも日本神話の回があったり比較が学べたりしてしまうのです!!一度で二度おいしい~~~!
ですから、もし「日本の神話」と「世界の神話」で履修を迷っている方がいらっしゃいましたら断然「世界の神話」をオススメいたします。加えて丸山先生の授業をとっってもオススメします。なぜなら、学生の質問や感想へのフィードバックがトンでもなく手厚いからです…!些細な疑問から卒論に関わるガッツリこってりハイカロリーな質問まで必ずご丁寧に答えてくださいます。本学科の学生さんにはこの表現が一番伝わりそうなのでお許しいただきたいのですが、この手厚さ、石井倫子先生を思い出すくらいです。やばいですよね?激やばです。
※わからない方へ…ドラ●もんが教授をしてくださっている感じです。知識の四次元ポケットから何でもテッテレーしてくださいます。畏敬の念……。ぜひ石井先生の授業も履修してみてください、絶対に意味が分かります。本当に充実した楽しい授業です。
あとあんまり大きな声では言えないんですが…期末レポート楽です。聞かなかったことにしてください。ごめんなさいごめんなさい、ちゃんとやり込めばやり込めるタイプのやつです。ちゃんとやったんで許してください。ああ…消さないでくださいぃぃぃ…。
最後に、FGOがお好きなマスターさんへ。絶対に取りましょう。激アツです。
鯖への愛と情熱だけでいけます。全然いけます。ちなみに私は佐々木小次郎が好きです。
おすすめ授業②
【全学部共通:選択科目】 #2年生から履修可能 #就活に使える⁉ #心理学・アートデザイン系
「ICT活用Ⅳ」「ICT活用Ⅵ」 上田彩子先生
こちらは本学の全学部の学生が選択科目の単位としてカウントできる授業になっています。その名の通り、ICTを活用した情報系の授業ですね。このような授業が自由選択科目ではなく、選択科目としてカウントできる学校は実はそんなに多くないのです。そのような中で、本学は理系の学部に限らず文系の学部でも情報活用をしっかり単位に参入しつつ学ぶことができる…素晴らしい。個人的に私はそれが理由で日本女子大学を選びました。……でもまさか人数制限厳しいとは思わなかったよね!!!???全学部生が履修可能=母数が多いんだからそりゃそうだね!!!泣いた!!!!!!!というように抽選落ちが存在することだけが玉に瑕・・・不屈の抽選ラブアタックが肝要です。
そんなこちらの「ICT活用Ⅳ」と「ICT活用Ⅵ」は先述の教養科目と違って対面授業です。というより余程の事情がなければ教養科目以外全て対面授業です。さらに特徴的なのは先程から「Ⅳ」「Ⅵ」と2種類表記しているように、前期と後期で連続履修することで完成する通年のペア授業であることです。
ですがご安心ください。実は私、抽選で「ICT活用Ⅳ」(前期)だけ外れて「ICT活用Ⅵ」(後期)だけ当たるという悲劇に見舞われていました。前期で基礎を学べないまま、後期に生まれたてプルプル未経験初心者が放り込まれるという鬼畜履修…アーメン。と思っていたのですが!
後期の授業でも「復習を兼ねて」とのことで初歩の初歩から学ぶことができました。本当に分かりやすかったですし、気さくな先生なので質問もしやすかったです。ありがたすぎます…。ですから、ぜひ抽選だけでも出してみてください。
※「ICT活用Ⅴ」は別の授業なので注意
順番が前後しましたが授業内容としてはAdobe(アドビ)のillustrator(イラレ)やPhotoshop(フォトショ)を活用しながら、イラストデザインの色彩などが人に与える印象の違いを考えてみよう!!といったもの。心理学では感性評価実験と呼ぶそうですが…。実際に一例をご覧いただく方が早いですね。

いかがでしょうか。左右の画像で文字の色が異なるだけなのですが、受け取る印象がけっこう変わりませんか?私は自分の好きな泉鏡花の『印度更紗』をなんとかテーマに盛り込みたく、ズイブン偏った実験になってしまっているのですが...例えば、コタツのコタツ蒲団が赤色のデザインと青色のデザインだとどっちが暖かそうに見える?といったように自分が試してみたい実験を考え、イラストに起こし、最後はクラス皆でアンケートをとる!といった体験型のとても楽しい授業です。おしゃべりしながら作業も可能なので、お友達と取ると楽しい系の授業ってコトですね!
え?私ですか??勿論ぼっち履修でしたけど_________。
しかも隣の席は仲良し二人組がいつも楽しそうにキャッキャッとしてて私の悲壮感ハンパなかったですけど……。こういう哀しきモンスターもいますので、おしゃべりは哀しきモンスターが泣きださない程度にお願いします…(笑)
なんか、、悲しくなってきたのでそろそろこの授業の紹介終わりにしますね。おおティッシュくん、心の友よ…。
おすすめ授業③
【日本文学科の選択必修科目:演習】 #日文2年生以上の選択必修 #初めてでも安心🔰
「近現代文学演習3」「近現代文学演習4」 山口俊雄先生
こちらは本学の日本文学科学生が2年生~卒業までに、規定の単位を満たさなければならない選択必修科目です。同じ「近現代文学」をテーマとした演習にも複数の授業があり、様々な先生がご担当されています。しかし、その中でも私は山口俊雄先生の近現代文学演習をダントツでオススメいたします。
もちろんどの先生の授業もテーマ設定が色彩豊かで、色々な切り口から近現代文学を味わうことが出来ますので内容的には皆様それぞれのお好みに合うものを選択されるのが一番だと思いますが……
私が山口先生を推しているのはそれ以外の理由があるからなんです!
もう先程からの流れでお察しの方もいらっしゃるやもしれませんが、、授業名表記が「2つ」。そうです、なんとこの演習、演習の中で唯一の通年履修なんです!!
実は本学の演習は多くの生徒に幅広い分野の履修機会を分配するためについ最近「半期履修」が基本となりました。このシステムですともちろん多くの分野に触れられるというメリットはあるのですが…その反面、必ず半期というカツカツのスケジュールでレジュメとしての成果を出さなくてはならず、初めてレジュメを作る!という学生には少しばかり大変な部分がございます。というのも、日本文学科のレジュメ作成は対象とする時代や分野によって結構お作法が異なる部分があるからなんですね・・・。
1年生の時の「基礎演習」や普段の「自主ゼミ」活動などでそれらの作業に慣れていれば、そこまで困惑することはないのですが、まるきり初めて!という状態だと何をどう書いたものか見当もつかないことが…あったりなかったり。
そこでこの唯一の通年履修の演習という訳です。1年単位でスケジュールが組まれているため「いきなりレジュメ作成いってみよう!」ではなく「まずは少しずつこのテーマで書いてみよう!」といったウォーミングアップから始められるようになっています。そのため、「近現代文学に関心があるけれどレジュメ作成が少し不安・・・」という方には物凄くオススメな授業です🔰
一点注意が必要なのは基本的に通年で履修の必要があるところです。他の取りたい授業の時間割と被ってしまっていると上手く履修できないこともあるのでご注意ください~。
※半期だけの履修希望でも人数制限に空きがあれば入れてもらえることもあるとは思いますので取り敢えず出してみてもいいかも?
ちなみにガッツリ近現代文学やりたいです!卒論やれます、やらせてください!という位にもう心が決まっているのであれば渡部麻実先生の「近現代文学演習2」もオススメです。先述のように近現代文学演習ご担当の先生は沢山いらっしゃるのですが、最終的に卒論ゼミを決めるとなった際に本学でそれらをお持ちなのは渡部麻実先生と山口俊雄先生のお二方です。ですから、もしも卒論を視野に入れているのであればこのお二方の授業を履修しておくと、より具体的なビジョンが描きやすくなるはずです。
あと渡部先生のご講義は研究の面白さ、醍醐味…それらを知るきっかけになるくらい素敵です。読書を主体的に行い、客観的な説得力や根拠を揃え、お話の解釈を更新する・・・そのワクワク感をぜひ体験してみてほしいです。
おすすめ授業④
【日本文学科の選択科目】 #何年生でも履修可能 #激レア授業!! #逃せないチャンス🌟
「近現代文学講義3」「近現代文学講義4」 安藤宏先生
こちらは日本文学科の選択科目としてカウントできる授業になっています・・・が、しかし。ぜひ全学部学科の様々な方に履修していただきたいと思うほど強くオススメしたい授業です。
まず何よりもレア。激レア。SSRなんてもんじゃありません。10連ガチャで10枚抜きくらいウルトラレアです。と、いいますのも…こちらの安藤宏先生は講師としてお招きしている先生で本学にいつもいらっしゃる訳ではないのです。それ故に、去年の2024年度と次の2025年度しか受講のチャンスがありません。泣きます、本当に泣きたいです。今後この授業にどれだけ興味が惹かれても、タイミング次第では出会えない可能性があることを思うと、、、、あまりにも遺憾…。
そんな激レア安藤先生について、もしよろしければ是非ちょっとググってみてほしいです。おそらく太宰治関係の本やニュースが表示されると思います。以下は安藤先生が紹介されている東大新聞オンラインのページです。シュパッと短くまとまっていますので検索がご面倒でしたら記事だけでもぜひ。
https://www.todaishimbun.org/anndouhiroshi_interview_20231106/
そのように色々とウェブサイトの紹介などをご参照いただくとわかるように安藤先生は太宰治研究の第一人者とも言われる素晴らしい先生です。ですが・・・その授業で学ぶことができるのは太宰治や近現代文学だけに縛られません。むしろもっともっと広く深い、人生そのものや人文知の必要性、「大学で」学ぶ意義……そのような何か計り知れないほど大きなものを相手に授業をしてくださっている、それを教えてくださっているような気がするのです。
「人生が変わる」なんて表現。大げさで使いどころに困ると思っていたけれど、間違いなく、ここです。少なくとも私にとってはきっとここなんです。
敢えて「人生が変えられる」とは言いません。ただスッと、今までの人生で出会ったことのない新しい概念や思想が入ってきて、それが今までの自分の固定観念と相対する惑星衝突の瞬間。ア、変わる。これ、知らなかったときとは比べ物にならないくらい考え方も視野も変わる。そう思う瞬間が何度もありました。
正直、好みは分かれると思う。でも、今、私達は本当に偶然、安藤先生の授業を受けられるそのチャンスがあるんです。「次」なんてものはもう無い、二度と出会えない分岐点だとは思いませんか?
幸いにも、前期と後期でそれぞれ授業があります。そして片方だけの履修もOKだと安藤先生が仰っていました。ですから、ぜひ選択肢がある時にそのチャンスを掴んでみてください。
私は心の底からこの授業を推したいです。これ言うためだけにこのブログ書いたまであります。
この授業はきっと高校生の頃に出会ってもその真価がわからない。社会人一歩手前のモラトリアムに位置し、学問という高等な趣味娯楽道楽に全身で浸っている「今」だからこそこんなにも染みるのだろうと思います。大学に入ってよかった、と思う授業でした。
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実はこの安藤先生を呼んで下さったのって山口先生なんだとか。ウオオオ本当にありがとうございますッッ!!!!!!!そしてお越しくださった安藤先生、誠に、誠にありがとうございます!!!!!!!!!!!!!
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ということで、本日も長くなりましたがお付き合いいただきありがとうございました。
昨年度も同じようにオススメ授業をご紹介していたのですが、その際は私めの近代文学愛がくどすぎて鬱陶しいからということで近代文学関係の授業を封じていました、、、、
しかし、どうしても今回はご紹介したかった素敵な授業が沢山ございましたもので解禁しちゃいました。
もし昨年度のが気になる方がいらっしゃいましたら、こちらから飛べますので履修登録のご参考にいかがでしょう。
【2023年度の時のおすすめ授業紹介 このブログの後半部分です】
https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/04/04/
※「舞台芸術の歴史・東洋」の担当教授は変わっています、ご注意ください
それでは最後にとても大切なことを。
履修登録は自己責任の世界です!!!!!!
入学年度によって必要な単位の数も異なりますし、年度によって科目の名称や担当教授が変わることもザラです。ですから、もし参考にされる場合はよくよく授業名と担当教授も照らし合わせて綿密に確認するよう気をつけてください。
適度に情報収集をし、最後は自分の判断で意思と責任をもって決めるのが一番です。
それでは皆様、よきキャンパスライフを~。
来年度の私めは抽選当たりますように~~~~~。もう落ちるのなんて推しのライブだけで間に合ってるんですよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。祈祷。
観劇はインターンのあとで。in 宝生能楽堂
ご無沙汰しております!本日の担当はまどか🐧です。
ところで、ご無沙汰ってどのくらいの期間からがご無沙汰なんでしょうね……。一週間?一か月?一年?
どうにも時間的な感覚が関わる言葉は、使い時に悩んでしまうような気がいたします。私だけでしょうか。
・・・などと。相変わらずのらりくらり、世間話に徒花を咲かせておりますが内心は冷や汗の滝行状態です。えぇ、私は本当にご無沙汰しておりました。大変申し訳ございませんでした!!!!!
ここしばらくブログ更新のペースが落ちに落ちていたのです。。
日頃からスケジュール帳と睨めっこをし敗北を喫する習慣はあるのですが……再度見直しが必要そうですね。スケジュール帳を変えるべきかな。え、見直すとこはそこじゃない?
とにもかくにも!そうです、このブログ更新というアリバイの無い空白の時間…ちょっと普段とは違う時間を過ごしていたのです!!
具体的には角川書店(株式会社KADOKAWA)と宝生能楽堂の2つのインターンシップに参加させていただいていました。
ブログの更新という責務を疎かにし、アリバイのないやらかし容疑者になってしまったことはもうどうしようもありませんので。いつもとは違った経験という素材を活かして、存分にブログ記事にすることが大切ですね。
即ち…証拠隠滅のお時間です!これを読んで下さる皆様も、共犯ということでよろしくお願いいたします。
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さて、本日は宝生能楽堂でのインターンシップについてお話させていただきます。
まずは簡単に概要をご紹介しますと、今年は2025年2月4日(火)〜15日(土)の期間に休日を挟みつつ計7日間の日程で主に以下のようなことを体験し、貴重な時間を過ごしました。
・【学ぶ】
能楽師、舞台映像のディレクター、文化財団などで舞台制作に携わる方、舞台芸術を用いた国際交流に携わる方、舞台芸術を専門とされる教授……などなど様々な分野でご活躍される方をお招きしての授業
・【体験する】
現役の能楽師の方にご指導いただく装束の着付けや謡、簡単な所作の体験
・【鑑賞する】
国立能楽堂にて開催中の宝生宗家展を鑑賞
・【実践する、観劇する】
宝生能楽堂定期公演における実習体験と観劇
より詳しい日程や講師の方について知りたい方は、ぜひ今回のインターンシップ情報が載せられている宝生能楽堂公式のnoteをご覧ください。
【宝生能楽堂インターンシップ2025冬季募集のnote投稿】
→https://note.com/hoshokai/n/n9daaa4d63447
インターンシップが行われる場所は主に宝生能楽堂内での講義が中心となりますが、今回はちょうど国立能楽堂での展示があったためか展示見学日のみ開催場所が国立能楽堂でした。ちなみに宝生能楽堂はJR水道橋駅から歩いてすぐと言った距離感で、国立能楽堂はJR千駄ヶ谷駅から歩いてだいたいすぐといった具合です。
そしてこのインターンシップの珍しいところはその対象年齢の広さではないでしょうか。インターンシップといえば基本的には大学生のみを対象としているものが多いのですが、こちらはなんと高校生~大学院生まで参加が可能です。
今回の私が参加させていただいた機会では、参加者が8名で偶然にも高校生~大学院生まで勢揃いしていました!そのため授業に関する感想や意見を帰り道や空き時間に交換していると、就活だけに偏らない実に幅広い視点を得ることが出来ました。どうしても対象の学年が就活真っ只中な年齢に限られていると、休憩時間の世間話でさえ差し迫る現実的な話題に行きがちになってしまうため「もしかして自分は意識が低いのではないか」といった不安感や緊張感に襲われることもあるのですが・・・。
こちらのインターンシップには色々な年齢層の方が参加可能なため、いくらかリラックスした心持ちで参加できるかもしれません✨
さらにさらに、このインターンシップは参加費が無料です。参加前から本当に無料でいいのかと衝撃を受けていたのですが、参加してみてより強く思いました。
「こんなに豪華な内容なのに無料でいいんですか・・・!!!???」
驚くほど多くの事を学び・体験できる7日間でしたため、感謝の想いと貢ぎたい気持ちが行き場を失っています。もはやこの気持ちの分だけ今後も公演に行って還元するより他にない……。
貴重な経験を誠にありがとうございました。
***
ここからはさらに詳しくどのような授業があったか紹介していきます。
インターンシップの中でも最も多くの時間を占めていた授業ですが…先述のように本当に様々な職種の方が講師としていらしていたため、能楽堂でのインターンシップでありながらその内容は能楽だけに限らず舞台映像制作や劇場運営、舞台芸術を通した国際交流など実に多くの切り口から芸術との関わり方を知ることが出来ました。
そのような授業の中には実際に檜舞台へ上がらせていただき、装束や面を着けながら動いてみたり謡を体験したり…というものや、宝生流の今のご宗家自ら能楽界の現状や伝統芸術を海外へも発信するための様々な方法をご教授くださるものがございました。
そして個人的に特に印象的だったのは舞台映像をご専門にされている講師の方の授業です。なんと!能楽堂の中に実際にカメラを3台も設置してくださり、現役の舞台役者さんが眼前でワンシーンを演じてくださる中でその3台のカメラ映像を自分なりに切り替える!!即ちスイッチングの体験を全員にさせてくださったのです。私たち参加者にもそのワンシーンの脚本が渡され、それを基に舞台上の役者さんの全身を写すのか・顔をアップにしてみるのか・それとも上半身、足元、特定の部位だけ???などなど自分なりの解釈を元に自由に演出しながらスイッチングをさせていただけるのです📷
私自身、舞台映像や演出(そしてその切り取り方)に関心があったのはもちろんですが、参加者全員が同じ脚本を渡されている中で皆それぞれ全く異なった演出をしている!という状況を自らの目で確かめることができたのは実に貴重な機会でした。
***
その他にも本当に幅広い分野の授業があったため全てがご紹介できないのは心苦しいのですが、、。この調子で話していては小論文が完成してしまいますため、私からの紹介はここまでに留めさせていただきます。
そしておそらく、参加する年によっても内容は多少の変動があるかと思います。その為、ご参加になる前に実施予定表などをよくよくご確認されると一番よろしいのではないでしょうか。
ちなみに…午前と午後両方に授業がある日は昼食を各自が持ち込む形となっていますが、宝生能楽堂の近くにはコンビニなどもあるため昼食を買うのにも困りません。午前だけの授業だった日はすぐそばの東京ドームシティにあるクロワッサンの美味しいカフェで同じインターンシップ参加者の方とランチをして帰ることもありました。BAKERY RESTAURANT C という東京ドームシティのラクーア2階にあるカフェレストランなのですが、ランチセットにパンのバイキングを付けることができまして…サクサクの生地や季節のフルーツを活かした彩り豊かな品揃えなどそのパンの数々が非常に美味しいのです。もしインターンシップに参加されたり、宝生能楽堂へ観劇に訪れたりされる際はこちらも併せてオススメです🥐
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以上が2025年の宝生能楽堂冬季インターンシップの体験レポートです。こちらのインターンシップは夏季と冬季の年2回開催で、お次は今年の8月か9月あたりの開催となるそうです。
募集情報は開催の2、3か月前にnoteやX(旧Twitter)など各種SNSや能楽堂内の掲示ポスターで公表されます。「興味がある!」という方はぜひ忘れないうちにフォローしておくと良いかもしれません。
皆様のインターンシップが良きものになりますように。
***
あれやこれやと思い出に浸って、些か脱線した情報も合間に挟んでしまいましたが……
宝生能楽堂でのインターンシップ!勢いだけで参加したけどめっちゃ新たな発見あったし、ご宗家もスタッフの皆様も本当に本当にお優しくて楽しく学ばせていただけました‼️わーい‼️という想いが少しでも伝わっていたら幸いです。
本日のお相手兼容疑者はまどか🐧でした〜!お縄につきたくなーーーい本当にごめんなさーーーーーい!!!!
近代文学と歩こう!in群馬
こんにちは!本日のお相手はまどかです🐧
いや~物凄く久しぶりに真面目に挨拶をしている気がします!最初にブログを書き始めた頃は、きちんとご挨拶してお辞儀して名乗りを上げてさァどうぞという具合でやっていこうなどと意気込んでいたのですが……。あれですよね。最初の頃に決めていた形式なんて守らなくなるのがもはやお決まりみたいなものですよね。うんうん。
ダイスキなゲームの連続ログインすらままならない私が、月に2回のブログできちんと意思を貫けるワケがないのです!ほんとにもーーそんなことを成せると思っていた第2回あたりのブログ書いてた当時の私には反省してもらいたいです。ネ、聞いてんの??
まぁさすがに理不尽なので、、あとやはり挨拶というのは大切ですから突然正気に戻った回だけお行儀よくやっていきたいと思います。次にやるのは何回後になることでしょうねぇ、、。
ん?そうです、珍しいことに私は今回正気なのでございます。常日頃様々な推しへの愛が零れまくっている、断末魔のようなブログを恥ずかしながら書いておりますが・・・此度はそう、努めてくーーーるに。ご紹介したいものをきちんとご紹介できるように、やってまいりますよ~~!いや前振りとかじゃないですからね。本気ですよ。
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今回は日本女子大学文学部日本文学科に存在する「自主ゼミ」という活動の一部をご紹介いたします。
基本的に週に一度ほど、お昼休みのランチミーティングを主として自主的に研究がしたい生徒たちが集まっているのですが、、、実は自主ゼミによっては、週に一回の昼休みを飛び出したちょっと特別感ある活動が時たま行われているのです。
その内容は実に様々で、歌舞伎や文楽といった舞台鑑賞に行くものや縁のある地にゼミ旅行へ行くものなどがあります。ほんの一例ですから、その他にも様々なフィールドワークをしている自主ゼミもあるでしょう。
それでは私の所属するゼミは何なのか。
既に過去のブログではいつもいつも叫んでおりまして、いい加減鬱陶しくなってきたところかもしれませんが、、、もちろん「近代」自主ゼミに所属させていただいております。
最近見かける学校の公式資料では「近現代自主ゼミ」となっているものもありまして…はて、いつのまにやら名称が変わったのやら…などとゼミ員ですらよく把握していないのですが。ま、何にせよ主に近代文学から半期に1つずつ作品を選択し、全員で研究するといったことを現在は行っております。
私が所属してから今のところ現代作品は扱っていないのですが、日本文学における「近代」と「現代」の境界線は若干不鮮明なところがございますからあまりそこに拘り過ぎずともよろしいのではないかしら。私は1年の時から所属しておりまして、今までのラインナップは志賀直哉の『城の崎にて』・中島敦の『かめれおん日記』・江戸川乱歩の『押絵と旅する男』といった具合でございます。まだ後期の作品は決めていないのですが、どうなるか楽しみです。
この作品決めですが、本ゼミは民主的なので投票によって決めておりまして・・・私めはァ・・・いつも三島由紀夫をあげるのですが毎度惨敗を喫しているのです・・・。それどころか最近は「あーーもうないない、ないから!」といったリアクションと共に斜線で消される始末。私は無力です。
あっ。ついつい限界オタク断末魔の片鱗が…いけませんいけません今日の私はくーーーる(笑)なのでした。
ともかくも、上手く票を勝ち取ることが出来れば自分の好きな作品を研究することもできますし、自治的なものであるために投票に拘らずとも皆で方向性さえ決められればそれでよいのでしょう。おそらく自主ゼミさんによって結構まちまちなのではないでしょうか。あまりこのブログ部で自主ゼミについての記事は見かけませんが、めちゃくちゃ他のゼミにも興味があるのでもしよろしければ皆様ぜひご紹介ください…!私が泣いて喜びます。 中世自主ゼミさんのゼミ旅行は暫く前にお二人ほどご紹介されている方がいらっしゃいましたため、自主ゼミ旅行事情にご関心をお持ちの方は探してみてくださいませ。たしか記事の中に超巨大なこけしがいた気がします。インパクトがすごい。
ちなみに私は昨年度の近代自主ゼミ旅行もご紹介しておりまして、そちらはオタクの叫びというノイズ全開なのですが…もし気になる方がいらっしゃいましたらご一緒にいかがでしょうか。
【2023年度の近代自主ゼミ旅行/横浜】
https://mcm-www.jwu.ac.jp/~nichibun/blog/index.php/2024/05/18/
そのようなワケで昨年度は丁度研究していた中島敦『かめれおん日記』の舞台である神奈川県横浜市を訪れていたのです。それなら今年は江戸川乱歩『押絵と旅する男』の関係施設を……と思ったのですが、この世には忘れてはならない仁義なき戦いがあるのですよ。そう、予算という名の強敵との戦が・・・。
勝敗やいかに。えぇ負けましたとも。江戸川乱歩の関係施設は近すぎるか遠すぎるかという両極端な状態でどう考えても敗北としかいいようがない、、。(あととにかくリニューアル中)
結果として江戸川乱歩関係は断念し、今回はとあるゼミ員の鶴の一声から群馬県前橋市へ向かうこととなりました。
そしてこの地に縁のある作家といえば、萩原朔太郎です。
短歌や詩で知られる方なのですが、もしかすると『靑猫』のちょっと独特なネコさまで認知されている方もいらっしゃるかもしれません。今回の旅で訪れた「前橋文学館」入口にも、只ならぬオーラをだすネコさまがいらっしゃいました。わかりやすいように丸で囲ってみたのですが、平成女児全開のプリクラデコみたいになってしまいました。

それにしてもこの猫様…カワ…カワイイ……?のでしょうかこれは。ちょっと言葉に窮す…いえいえ何でもございません、可愛いですね!
ともかくもタイトルとなった『靑猫』の、blueな気分のcatさまという意味ではその微妙な表情がこれ以上ないほど表されています。
サァ愛らしいネコさまに出迎えられつつ前橋文学館へ。入るとすぐに大きく吹き抜けた大胆かつ繊細な光の入りが美しい展示が広がります。萩原朔太郎の詩には一風変わった視点や擬音が多く登場するのですが、まさにそれらを象徴するような入口となっており建物自体もとても素敵でした。
しかもなんと幸運なことに、私達は学芸員さんの解説付きで展示を拝見することができました。裕福な医院に産まれた朔太郎のダイナミックお金遣いエピソードや詩人仲間達とのぶっ飛びアクションなど、展示を通していい意味でも悪い意味でも情報がアップデートされました。良いところだけを紹介する展示も楽しいですが、やはり人間味が溢れ出して水浸しになっているような展示はこの上なく面白いのです。心の中で「いやマジかよ…」とツッコみたくなるような展示は偉人の存在を近しいものにするという本懐を果たしているワケでございますから。もちろんバランスは大切ですがね。
そして2日目には「臨江閣」を訪れました。臨江閣は文学館と同じく前橋市にある、自然豊かな迎賓館です。こちらは明治17年に当時の群馬県令であった楫取素彦(かとりもとひこ)によって作られました。彼は吉田松陰の妹である寿さん(寿さんの没後さらに妹の文さん)と結婚しており、吉田松陰の義理の弟にあたります。
当時の楫取は県令ということで新政府よりの立場に立っていたものの、急進的な欧化政策に対して日本古来の精神を忘れないことも重要であるとし、伝統的な茶室を含む迎賓館を設立したようです。そのため建物の外観も広い庭園も、そして能舞台まで…とにかく和の香りに溢れる素敵なロケーションでした。現在は資料室も備え付けられており、事前に電話で申し込みをしておくとガイドツアーを受けることもできますので、行かれる際にはぜひ事前に連絡をしてみてくださいね。
ところで、全く近代文学に関係なさそうな臨江閣ですが・・・実は萩原朔太郎が結婚式を行ったのがこの臨江閣なのです!
中には本当に広々とした広間が広がっており、この規模を個人の結婚式で借りられた上に出席者で埋め尽くしたという萩原家の影響力の強さが窺えるエピソードです。ちなみに、この大広間は貸し切りの予約を現在でも行っており……私のTwitter(現X)の相互さんは、ゲ謎ととうらぶの併せに使用されていました。コスプレにもピッタリな世界観のようですね。
そのようなワケで、お写真を撮るのも非常に楽しい場所と言えます。かく言う私もしっかり推しを連れていき、全力で撮影会をしていました(笑)
私物の関係上、和風なものが新選組(太秦映画村)コラボのグッズしかなく…今回訪れた新政府由来の迎賓館だったり長州由来の楫取素彦だったりには色々と、色々と、、、ツッコミどころ満載のグッズセレクトになってしまったことは心苦しいのですが。歴史上の推しは新政府なので許してください。新選組も好きだけど。


はぁ今日も推しが可愛い。
失礼いたしました。完全に趣味が出てしまいました。
それにしても本当に素敵な景色が沢山広がっておりましたので、とてもオススメのスポットです。機会があれば前橋文学館と併せてぜひ楽しんでください。
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大きく二か所にスポットを当ててご紹介いたしましたが、その他にも合間合間に個人行動を挟みつつの一泊二日ゼミ旅行、物凄く楽しい時間を過ごすことができました!
先述の通り、各自主ゼミによって課外活動の内容はそれぞれですが、近代自主ゼミでは年に一回程このような時間を過ごしています。自主ゼミってなんだかよくわからない…という方も、よければお気軽に見学等お越しくださいませ。生徒たちによる活動ということもあり、各自主ゼミの個性が表れた彩り豊かな活動を見られると思います!
もちろん近代自主ゼミもいつでもお待ちしております。今年の学祭では江戸川乱歩にインスパイアされた覗きからくり絵本を手作りしたり、ネコと文学しおりを作成したりしていました。

今年から新たに1年生と2年生の新メンバーも加わり、一段と賑やかになった近代自主ゼミ。後期もめちゃくちゃ楽しみです~!
長々となってしまいましたが、ここまでお読みくださりありがとうございました!
本日のお相手は、近代文学とペンギンにゾッコンのまどか🐧でした。
〈追記〉
のそのそと遅い筆を振るっている内に後期の自主ゼミで扱う作品が決定しました……(笑)
後期の近代自主ゼミでは、初の試みで詩をテーマに2作品を並行して扱います。今回の自主ゼミ旅行で縁のある萩原朔太郎「散文詩風のアフォリズム」(『田舎の時計』)と宮沢賢治の「恋と病熱」(『春と修羅』)の2作です!
どちらも先行研究がほぼ見当たらず、どのような議論になるか胸躍る挑戦となります。機会があればどのような論になったかまたブログに書くやもしれません。
普通
なんて重い2文字なんだろう。
ブログサイトの仕様上、タイトルはフォントサイズが本文よりも大きくなる。重そうだ。矢面に立ってくれている。責任重大というやつじゃないか。あぁ本当に、どうしようもなく、取り留めのない、そう、取るに足らないハナシなんだ。でも、そういうハナシが突然ゴロゴロガラガラと体の内から土砂崩れを引き起こす日がある。私みたいな、偏屈な人にはきっとそういう日があるものなのだ。
そういうことにしてはくれないでしょうか。
普通。普通。普通。
普通はあたたかくてあかるい。そこに道が通っていると直ぐにわかる。大勢の背中が見えている気がするから。そして生き物は一匹じゃ生きていけない。一匹狼なんて言葉、きっとマヤカシ。その狼さんは数日のうちに長い長いお昼寝をはじめて、働き者の、蟻たちの行列、その先頭を飾ることでしょう。だから多くの生き物が群れをつくる。
特に私達の群れはとても大きい。一匹では生きていけないから。産まれ落ちたその時から行列に加わる。そんでもって、社会的な生物だなんて自称する。ありがたいことに手を引いて先導してくれる存在もいる。そうして見守ってくれる存在に報いたい、安心してもらいたい、そう思う気持ちがワタクシにもあるのだ。嘘じゃない。きちんとその明るい道を歩いて、自分は大丈夫だと示したい。
でも。田舎育ちの私には行列の中をするすると泳ぐのが、これまた難しいのだ。
前の背中との距離を見誤ってツンのめったり、あわあわオドオドしていたら思いっきり靴のかかとを踏まれたり。こんな情けないシンデレラ、心の広い魔法使いでも目を覆いたくなっちゃうでしょう。
そもそもシンデレラはこんな群衆の中で有象無象の一部になっていやしない。ここにいるのは、ただの、何の面白味もない女学生Mだ。わたし、知らなかったのだけれど。Mは13番目のアルファベットなんですって。26文字ある中でよ。
本当に、どこまでも、つまらない。
普通でありたいと願いながら、普通でありたくないとずっとずっと願っている。
だから私の場合、文学という虚構で目を逸らし続けているのかもしれない。普通であることが普通でない世界。掌に広がるワタシだけの治外法権。
案外つまらない結論ですって?あら、面白いハナシをしていると思っていらしたの?
だからあたし、何度も申し上げていましたよ。
どこまでも、つまらない、面白味のない女学生Mだッて!
星と深淵を
私の人生の根幹に関わるレベルの推しは今月が誕生日なのですが、毎年毎年まともにお祝いすることも限定イベを走ることもできません。
A3!の秋組最年少2人。
act4とか、このペアの供給すごすぎて読んでから暫くの間、目を開けている時間は全てが上機嫌に通り過ぎるくらいだった。本音を言えば全力でクッキー集めしたいし、祭壇も組みたいし、推しケーキも作りたい。他ならぬ私自身のために。
が、しかし。終ぞ叶わない。
10月というのは忙しすぎるのだ。この月に暇があった試しがない。兎角あらゆる予定が10月に詰め込まれている。そのような(言い)ワケで、ブログの更新も一向に進まず。これ以上先に延ばすのも本格的に拙いが故に……今回は本当の本当に自分自身のためだけの、推しへの愛を叫ぶ回にでもしてしまおう。ちなみにA3!の話ではない、最初のは単なる切実な嘆きだ。
まぁそういうハナシが最も手っ取り早いのは元より知っていたのだから、いつかはこうなるというモンだろう。次回からはまたヘラヘラしながらも一応フォーマルの皮を被って馳せ参じますのでね、今回はお見逃し願いたい。(こういう伝わる人にだけ伝わればいいみたいな怠惰、普段は好まないものだから今回のは反省もしている)
ここはTwitter(現X)じゃないぞって?偶にはいいじゃないですか。
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私の最推しは、初手から絶妙に悪役っぽい言い回しばかりして、ねっとりボイスで絡んでくる。
お酒が大好きで、謎の眼帯をしてホラばかり吹く。
なんだ、なんなんだお前。キャラ濃いしウザすぎるだろ。
あと絶対裏切るだろその声は!
足が長いから移動は早いし、海の上も歩けるし、コイントスも上手い。
面倒見がよくて、周囲をよく見ていて、平気でスルリと貧乏くじを引きとる。
海渡りって何!!!???海は泳ぐものだけれど!!?私の知ってる海じゃねぇ!
てかちゃんと足が長いと足早いのかよ・・・。まって体力無くなるの早っ。アッ、死。
だけど、自分が帰るべき場所と帰れる場所、その全てが判然としなくて、どこか自分を納得させられずにいる。自由の国の風に吹かれているのに、その自由を一歩退いて眺めている。
望まずに背負わされたものから、目を逸らせないことを自覚して歩き続けている。
ねぇ…!!!絶対敵だと思って裏切られる準備してたんだけど…!
むしろ逆だったじゃないか聞いてないぞ!しんどいしガチ重なやつだ~~~~ウワーーーーッ。
なんでそんな不穏なの??やめて、ちゃんと皆から愛されてるじゃん、故郷ならここでいいんだよ。
和解とかは当事者間でしかわからない問題だけどさ、、いつでも帰ってきてって言ってるメイド長とかもいるじゃぁぁぁん・・・。
なんとも言えないセンスのお土産を、あんなデカデカと飾ってくれる場所があるじゃない……。
騎士団だってアンタいなきゃ代理団長が過労死するって。ほんとに手が回らなくなりますって。
と、ご覧のあり様。ウザいな~とか抜かしていたはずなのに、アレェもしやここは……沼!?
私はこのゲームを受験が落ち着くのを待って始めたから、大分出遅れていて、スターライト搔き集めるのも程々に。だんだん待てが利かなくなって・・・。気づいたら恒常ガチャで出るまで終われま10を3回もやってしまって、、??阿保みたいな額で回し続けて完凸させちゃった。
ヱ、これが戻れないところまで来ちゃった感というヤツでは。
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もう完全に終わりです。何してても可愛いしか出てこない。
「この世は舞台、人はみな役者」まさに彼はそういう人。だが、それと同時に幕間があるからこそ良い舞台が続けられるのではないかと思うのが私のオタク心というもの。
アルベリヒ ラグウィンド 騎兵隊長 踏氷渡海真君 海賊の末裔 大盗賊 クバッド
どんな役でも幕引きのその時までずっと最推し。いつ何時も弊ワットの塵歌壺は一面の葡萄畑。
さぁ今日も。どこまでも続く幻想世界へ!
そんな私の最推しは、オープンワールドアクションRPG「原神」のガイア。
満願
自称本好きとして生きてきて、どうにかこうにか好まぬお勉強にも精を出し、日本文学科にまで転がり込んでくると…やはり好きな作家を問われる機会というのは人よりも多い。それにしても、だ。正直に申し上げて、その回答で「三島由紀夫」と答えるコトほど微妙な空気が流れることはないだろう。もし、他にも「この作家さんを答えたら微妙な空気になっちゃった!」というご経験があればぜひお伺いしたい。日文生の中にはそういう経験をお持ちの方もいるやもしれぬ。
兎も角、三島由紀夫。彼の名を口にすると人それぞれ色々なリアクションを見せてくれるが、どれもこう、若干の苦笑いと共にある。特に年齢が上になればなるほど引き攣った笑みや耳を疑うような反応を頂戴するワケだが…(個人の感想)
わかっている、勿論わかっている!!おそらく!!!!
特に世代によってはまだメディアのコンプラ云々が緩かった時代にかなりショッキングな映像と共に世間とお茶の間を揺るがしたりとか。思想も行動も色々とね、えぇ…
だが、惚れてしまったんだ、仕方がないだろう!
艶やかで破壊的で悪魔的、道徳や倫理なんかお呼びでない、恍惚。劇的なそれは読む劇薬。お行儀よく育っていたはずの美学と価値観が瞬く間に腐食しドロドロに溶けてしまう。あぁそうだ、辞書の「背徳」の言葉の意味へは彼の作品を付すがよかろう。
中学校の図書室、9類が置いてある一番奥の、きっとお掃除当番の見逃した埃たちが集う、内緒の内緒の集会所。その本棚に挟まれた狭苦しい一角が洗礼堂。そうに違いないわ。
何方だったろう、たしか昨年か今年に受講していた講義で先生が「他人に勧められて読む本ほど面白くないものはない」と仰っていたのを何故か今思い出した。
たしかにその感覚も何となくは理解できる。だが。。。私は常日頃、他人に布教するのもされるのも好んでいると宣言している(つもりだ)し実際にそういうヤツだ。だって、いいじゃない。
他人の「お勧め」、そこにはその人が勧めたいと思うだけの魅力と熱意が詰まっている。そうして読み始めると、勧めてくれたあのお方はどこがお気に召したのだろう?ここなんかお好きだったのかしら?そういった趣味もあるのね・・・云々。好き勝手な当てずっぽうをして、読む。本自体が持つ物語に付随して、その物語がヒトに与えた感想、影響、エピソードと共に味読できるという寸法だ。
その意味では書き込みのある古本なんかも好きだ。傍線や丸の囲い、その一つ一つにどんな感動があったのか……なんて魅力的なスパイスエピソードだろう。
結局、本は読まれることでしか完成しない。著者というシェフが作り上げた料理に、読者という料理人もどきが好き放題な味付けをして嚥下する。そんな料理人もどき先駆者の方々のスパイスを諸共に味わいたい。
が、しかし。問題はこのスパイスたち。なかなか市場に出回らない。
近頃じゃァ良い時代になったもので、インターネットの大海原に本の感想が投稿できるサイトやら通販のレビューやらでそれなりに揺蕩っている。それでもやはり、このマーケットは極端に小さい。特にニッチな本になればなるほどその傾向は強まる。結果として、黄金のスパイスを求める私はボッチ大航海時代に成り果てているのだ。哀れですね。
随分と回り道したもんだが、私が言いたいのはそう。【ご興味のない方!!ぜひ三島由紀夫読んで下さいね!】
ご興味のある方は放っておいても読むでしょう。まぁなんにせよ、別に好きになってくださいなどとは申し上げていない。むしろその逆の方が私はわくわくするかもしれない。世の中、面白い本ばかりでなくとも良いはずだ。一度読んでしまったが故に、一生後悔するような、幾度となくちらちらと日常に影を落とすような、、、蝕んでくる一冊との事故みたいな出会いを、是非。
ここまで私は立て板に泥水といった具合の最悪なお喋りを繰り返してまいりましたが・・・
もしかすると件の先生は「他人に勧められただけの本は面白くない」「殊更に勧めるまでもなく相手が自然と読みたくなるような紹介をするべき」という意味で仰ったのかもしれない。もしくは「閉鎖的且つ個人的な活動である読書においてオススメという行為自体がナンセンス」なのか。いやはや真意など分かりっこない。
……やたらと振りかけたスパイスで、素材の良さがお釈迦になっている。どうやら私は相当な味覚音痴らしい。
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⚪︎月△日 夢が叶った日だった。茹るような暑さも、度々吹っ飛んで来ては私のメガネに正面衝突する虫も、延々と続く砂利道と階段も、全ては些事。文学の道へと転がり落ちてはや数年。猪口才にも程があるが、好きな作家さんなんてのもできて。その作家さんの記念館なるものにもう長いこと心を捕らえられてしまっていた。
そんな、念願。
場所は山梨県に位置する「山中湖文学の森公園」の奥深く。15個もの有名歌人たちの歌を讃えた句碑に道草をたらふく頂きつつ歩くこと数十分。見えてくるのはそう―――「三島由紀夫文学館」。
暖かな日差しが差し込む中庭にはかつての三島邸にあったアポロ像が再現されている。

東京生まれの彼の文学館が何故山梨県に?
私もそう思っていたのだが、公的機関による資料保存を望んでいた御遺族のご意向と当時準備が進められていた「山中湖文学の森公園」の構想が合致したことによる開設らしい。勿論、この地は三島作品に幾度となく登場するなど彼自身とも浅からぬ縁がある。
どのような縁があるかと言われれば、例えば『豊饒の海』であるとかが挙げられるのだが…その辺りは語り始めると長くなるため機会があれば貴方様自身の目で記念館の展示をご覧いただきたい。
主な展示としては三島由紀夫の生涯を辿るようにして展示室がぐるりと一周している。文学館の方が用意されたであろう小さなPOPのようなものもあり、見るべきポイントがとても丁寧に解説されている。基礎情報に関しても補足などで細やかに配慮がされており、事前知識の有無に関わらず楽しめるはずだ。個人的には三島が幼稚園生の頃に使用していた自由帳や小学生の頃に提出した作文といったものが印象に残っている。興味深い資料は数多くあったが、その2点はあまりにも保存状態が良いので仰天したのだ。たしかな筆で書き著された作文は、小学生とは思えないほどの整った文と字の美しさにキャプションの言葉と自分の目を疑うほどであった。
その他にも映像室では彼の生涯をムービーの形でまとめたものから、特定の一作品にフォーカスしたものまで色々な知識に親しむことができる。そして何より、特別企画展示が素晴らしい。
私が訪れた際は「推しの演劇—新世紀の三島演劇—」という特集展が行われていたのだが、こちらは通常展示とは異なり「小説家」としての三島ではなく「劇作家」としての三島にスポットライトが当てられている。
そう。小説家として名高い彼だが、実はインターネットで検索してみるときちんと「小説家・劇作家」と表示されるようにその才能は舞台の方面にも発揮されている。しかもその「舞台」は能楽や歌舞伎からオペラまで多岐に渡るのだ。彼自身が舞台へ上がることも演出や脚本を担当することも様々あり、三島がいかに「演劇」に対して精力的であったかが窺える。
特に有名なのは「近代能楽集」であろうか。本学でも能楽に関する講義を通して、能に親しんだことのある方も少なくないだろう。「近代能楽集」では8曲の作品が収められているが、その中でも「葵上」や「卒塔婆小町」、「班女」などは聞いたことがある方もいるはずだ。
それではこの「近代能楽集」とは一体何なのか。簡単な理解としてはパロディといったところだが、もっともっとオタク的に分かりやすく申し上げるのならば謂わゆる「現パロ」だ。しかしながら、ただ時代設定を近代的にしたのではない。中世に比べて、様々な演出や技術の増えた「近代」の舞台で最も「劇的」に映えるように作られている。否、作り込まれている。
現在文庫化されている「近代能楽集」は戯曲本、脚本のような形で楽しめるのだが、読んでいると頭の中で「あぁこのシーンはきっと映える!」とそんな妄想が止まらなくなる。是非とも舞台で観たい作品である。
今回の企画展では、【そんな素晴らしい三島作品たちの中で一体どの曲を舞台でやってみたいか】という質問に対する演劇関係者らの投票結果なども展示されていた。そしてそして、三島自身の書き残したオペラ「サロメ」に対する熱意溢れる「わが夢のサロメ」等々の資料も所狭しと並んでおり、三島自身の舞台への情熱と後世の演劇界が持つ三島作品への情熱という二方向を眺めることができた。なんて満足度の高い企画展示だろう…。来年は記念すべき「三島由紀夫生誕100周年」であるため、さらなる特別展示が予定されているらしい。就活との睨み合いの行く末次第では私も非常に行きたいところだ。
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さて、こんな具合で私の念願でしたのは「三島由紀夫文学館」ですが・・・もちろんその他にも色々と巡って参りました!
まず彼の文学館と同じように「山中湖文学の森公園」の中に位置するのが「徳富蘇峰館」。神奈川にある記念館とは別に、彼が生前別荘を構えたことから建てられています。

徳冨蘆花の兄であり、生涯を通してジャーナリズムや歴史書の整備に心血を注がれたお方が徳富蘇峰です。弟の蘆花は小説家として有名ですが、その実兄である蘇峰は雑誌『國民之友』を発刊したことや『國民新聞』で知られています。最初の頃は弟の蘆花も同じ新聞社にいたようですが、日本が帝国主義を唱え始めた時代に彼らの新聞も一時右傾したことがあり、そのような思想の方向性から彼ら兄弟は別々の道を辿ることになりました。
記念館には数多くの書簡が残されており、蘆花が蘇峰を皮肉るような内容もちらほら……どう見ても揉めてそうなのもちらほら……という感じでしたが、そんな中でも蘆花の小説を蘇峰が雑誌や新聞で紹介しているようなのを見るとなんだかんだ仲は悪くなかったんじゃないのかなァ~なんて勝手に思ったりもします。
それはそれとして、この徳富蘇峰、めちゃくちゃご長寿!なんと享年は95歳…!
56歳から『近世日本国民史』という超超超長編の歴史書を書き始め、90歳の時に全100巻もあるそれを完成させました。
本当に信じられない筆のパワフルさです・・・。56歳の新聞記者リタイア後から書き始めて100巻ですよ、、??まさに人生を懸けた一冊です(百冊あるけど)。
そして蘇峰は実際に別荘として山中湖の地を利用しており、山中湖に関係する詩や石碑も様々あります。訪れてみると分かるのですが、本当に自然豊かで場所によってはまるでジャングルです。それ故か、散歩が趣味だった蘇峰は道すがら良さげな植物の大きなツタを見つけると持ち帰って杖にしていたようです。何言ってるかわからないと思いますが、大丈夫です、私も分かりません。
真面目に記念館の展示を見ていたら、突然目の前に大量の(多分30本くらい)杖が生えていたのです。置いてあったんじゃない、生えてました。うん。
なんと生涯で無数の杖を使っていた蘇峰の杖コレクションの““一部””が展示されていたようで、それがあんまりにもシュールで意味が分からなすぎて「んんん…??え……????」とややしばらく大困惑しておりました。その他にも杖に関わる珍エピソードが沢山紹介されており、展示を見ながら同行者と爆笑していました。他に来館者がいなかったとはいえ、ちょっとお行儀よろしくなくて反省はしておりますが、、、もう本当に堪えきれないものがあるので、是非とも皆さん一度行ってみてほしいです。
記念館行ってあんなに吹いたの初めてかもしれない、わりと好きになっちゃったもん蘇峰さん。(失敬)
ちなみに三島由紀夫文学館と徳富蘇峰館は共通入館券となっており、これだけボリューミーな二つの館を合わせて500円で巡ることができます!!しかも大学生なら学割で400円!これはもうハッピーセットで行くしかないってモンですよ!間違ってもどっちかだけとか切ないことしないでね!!!泣いちゃうから、私が。
そしてそして、所要時間だけなら今回の旅のなかで最もかかったのが「天下茶屋」!!
なんとバスは1日に1本、車でも麓から1時間ほど。これはもう、免許持っててレンタカーできる人しか行けないタイプのやつですよ。が、しかし。残念ながら私めは無免許。マリカでも常にジュゲムにお世話になっている私めに運転なんかさせてはいけません。
その為全力でタクシーにへばりついたのですが…なんと片道で6600円位かかりました。ヒッ……一泊できちゃうよォ。。行かれる際は免許の取得をオススメします。


そんなこんなで漸く辿り着いた天下茶屋ですが、現在は「天下茶屋」と「峠の茶屋」の2店舗が存在しています。手っ取り早くほうとう鍋を味わいたい場合は麓にある「峠の茶屋」に行くのが最適かもしれません。
しかしながら今回向かったのは峠の奥にある「天下茶屋」。〈富士には月見草がよく似合う〉なんて一文で知られる太宰治の『富嶽百景』で登場していた茶屋です。実際に太宰もほうとう鍋を召し上がったとか、放蕩と聞き間違えてピキったとかなんとか…色々言われてるよ~とお店の方からお伺いしつつ、私もほうとう鍋を頂いてきました。
東京では気温が35度を超えるような日が続く夏休みに行ったのですが、山間の標高の高さからか天下茶屋の気温は23度程で上着が必要なくらいでした。つまり、鍋を食べるにはもってこいな気候というワケです。アツアツの鍋はきっと一年中いつ訪れても美味しくいただけます。
さらにここを訪れたら忘れてはいけないのは2階にある「太宰治文学記念室」。お店から少し歩いたところに『富嶽百景』の記念碑があるのですが、そちらが作られた当時の記録や井伏鱒二、太宰治が使用した茶室などお店の雰囲気をより楽しめる展示が見られます。残念ながら閉店作業の関係でじっくりと見ることは叶いませんでしたが、ほうとう鍋を味わえただけでも満足です。
公式ホームページには17時閉店となっているのですが、私が訪れた日は15時に閉店でございましたのでもし行かれる際は事前にお電話をされるか、お時間に余裕を持って展示室までご覧になると良いかもしれません。天気が変わりやすい地域であるため、営業時間等ももしかしたら流動的なのかしら…?
何はともあれ、こちらのお店の方が本当にお優しい方々で、様々なお話を聞かせてくださいました。3日も山梨にいたのに雨女すぎて、一度も富士山を拝めなかった私めのために四季折々の富士山の写真を見せてくださったり…とてもとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
それにしても晴れてはいるのにずぅっとお天気雨で、見たい景色には常にモヤがかかっておりました。。今度はてるてる坊主でも引っ提げてリトライしたいところです。天下茶屋の皆様誠にありがとうございました。
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ハァ〜〜〜〜長いッッ!!いいですか、これ書くのに一ヶ月くらい使ってます。纏まらなかったのです。どうにもこうにも。何でしたら最初はこの倍近くの分量がございました。割愛に割愛を重ねたということ。
幸福にも書きたいことが多すぎて、言葉が感情に追い付かない。全くもって読みにくい、駄文でしょう紛れもなく。本当はもういっそゼンブ消そうかとも思ったのですよ。
でもまァ、このみっともないこんがらがった紀行文モドキも、その中から平々凡々たるオタクの熱意だけは、もしかしたら心優しい貴方様が拾ってくださるかな。などと。
大学2年生の夏休み、私のこんな3日間。
まさに、満願。
私は三島由紀夫の「文学」が好きだ。太宰の「文学」はどうだろう。難しい。
イヤヨイヤヨモスキノウチ?