まいです。ごきげんよう❀
雪のちらつきから一転、梅のかぐわしい香りに酔わされる弥生になりました。暖かい陽射しが頬骨のあたりにじんわり染みてくるのが心地好い季節ですね。
こんな日はうちの庭にでて花壇の手入れをするのが好きです。まだ生き物たちは眠っているので、目覚めぬうちにそっと綺麗にしてやって、温かな土のうえに顔を出した時に驚かせるつもりでいるのです。
ですがそう毎日手入れをするほど大きなお庭ではありません。今日はおうちにいるときの趣味の一つ、絵画についてお話させていただきます。
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私は8歳の頃から10年と少し、カルチャー教室で絵画を習ってきました。19になる年にその教室が別の場所に移転することになってしまったので、不本意ながらそれをきっかけに辞めることにしましたが、人生の半分以上の時間つづけていたことがとても誇らしく思えました。
絵の具には大きく分けて二種類あり、水で溶かしながら用い透明感のある色が特徴の水彩絵の具・べたべたと油分が強く厚みと立体感のある油絵の具が有名です。そして私はその中間にあたるもの、アクリル絵の具をつかっています。水分をふくまなければ重たく密度濃く、水を与えれば自由にのびやかになるという、さまざまな表情をもつ優れものです。教室でこの絵の具を推奨されて以来、私はずっとこの絵の具とともに作品を生んできました。
ところで、時間がない時ほどやりたいと思っていることは暇になったとたん不思議と興味が薄れるものです。今は春休みですが、こういうゆとりのあるときに芸術に触れるというのは心の肥やしになります。そこで「だらだらするなら好きなことを全力でやらないと!」と半ば使命感をもってこの春は絵を描くことにしました。
そうと決まれば画材集め。
ホームセンターの画材コーナーへ行き、麻布のキャンバス・筆2本・なくなっていたので白い絵の具を手に持ち、そのほか歩きながら目に留まったブロンズカラーの絵の具とツヤ出しを買いました。まだだれの筆も触れていないキャンバスにこれから生まれるであろう世界を想像するのは、ほんとうに胸がときめきます。
それぞれのキャンバスに女性の横顔を書くことにして白人・黄色人・黒人それぞれの横顔のスケッチをしました。それぞれ異なる特徴がありだれも唯一無二の美をもっていました。
一つ目のキャンバスに一人目、黒人の女性の横顔を描き始めました。複雑な魅力のある肌をたくさんの色を混ぜ合わせて表現します。今の進捗はここまでです。
下書きがあるからと言ってそれ通り描くとは限りません。下書きがあるうえでそれを変化させ、心のままに筆を自由に躍らせていくことが絵画の醍醐味です。
さあ描きましょう。今の自分が出せる色は明日の自分には出せない。
「今」というのは特別で何にも代えられない価値があるのだ。
そんな素敵な時間を過ごしているのだと実感できる。これがわたしの絵画です。




