巡礼記

こんにちは、さくらです!

前回ブログで宣言した通り今回は2泊3日の秋田旅行記です。実は20年生きてきて東北地方だけ行ったことがなかったので、今回記念すべき東北初上陸でもあります。

飛行機で秋田に向かい、秋田県内は車での移動です。つい1ヶ月前に免許を取ったばかりなのに2泊3日の運転。レンタカー屋のお兄さんも「コイツに貸すの怖えな」と思ったと思います。私も怖いから安心して欲しい。同乗者の友人は免許を持っていないので、私に何かあったら終わる秋田旅行のスタートです。

そもそも秋田に行った目的はスラムダンクの聖地巡礼です。山王工業高校のモデルである能代工業高校(現在は能代科学技術高校)や映画で登場した神社があるのですが、聖地が絶妙に離れているのでほとんど移動の旅でした。

まず1日目は北上して能代を目指します。

マップで見ると1時間30分くらいで着く予定だったのですが、雨と初心者特有のスピードを出せないせいで予定より1時間ほど遅れた15時くらいに到着しました。

能代バスケミュージアムが有名なのでそこを目指していると、スタッフの方に「ちょうど今の時間なら能代高校バスケ部の練習が見れるよ」と言われたので急遽高校のバスケ部を見に行くことにしました!

体育館の前に置いてある名簿に名前を書くと出入自由だったのですが、高校生の練習を見学するって怖くないですか?見ていいのかな?迷惑じゃない?と恐る恐る中に入ると意外に他にも見学者がいて安心しました。中学時代はバレー部だったので、ちょっと懐かしさに浸っていましたが、一緒にいた友達はとても新鮮そうに見ていてその違いもいいなーと勝手に思っていました。

その後はバスケミュージアムも行って、そこのスタッフさんにおすすめして頂いたきりたんぽ鍋が食べれるお店に行きました。とても美味しかったので写真載せたいな〜と思ったのですが、なんにも残っていない。ちょうど新米の季節なのできりたんぽ、めちゃくちゃ美味しかったのに不覚です……。

正直秋田に来るまできりたんぽを美味しいなと思ったことは無かったのですが、ちゃんと本場で食べると美味しいんだと感動しました。能代の名物らしい馬刺しも美味しかったです。生魚が食べられないので、刺身と名前がつくもので唯一食べられるのが馬刺し。

1日目はこんな感じでバスケ見て食べてたら終わってました。宿もいい感じにクマが出そうな山の中で凄く寒かったです。

2日目は秋田市内の方に行ってバスケチーム、ノーザンハピネッツの試合を見ました!対戦相手が強豪アルバルク東京ということでこりゃあいい試合になる、と近めの席を取りました。アルバルク東京は人気なのでホームの試合を見ようとするとなかなかチケットが取れないのですが、今回は秋田ホームの試合なので近くの席が取れて大満足。日本代表だった吉井選手の活躍も目の前で見れました。

バスケを見に行くとアリーナグルメを食べたくなってしまうのですが、秋田はグルメが最高でした。ちょうど金曜日頃から東京でも気温が下がってきた頃だったのですが、秋田は急角度で気温が下がり土曜日は1桁でした。ガチガチ震えながら会場に入るとそこには豚汁やもつ煮といった暖かいグルメ。買わないわけがありません。もつ煮と豚丼とカットりんごを買って試合が始まるまでずっと食べていました。

特に印象に残っているのがカットりんごで「これ1玉丸ごと入ってない!?」という量でしかもめちゃくちゃ美味しい。甘くてシャキシャキして今年初りんごがこんなに美味しかったらもう生半可なりんごは食べれない。

4玉で400円で売っていたので買って帰れば良かったと後悔しています……。

あと、秋田で有名なババヘラアイスという物も食べました。アイスをまるで薔薇のように盛り付けてくれます。夏じゃないから売ってないかな〜と諦めていたのですが、こんなところでお目にかかれるなんて思いませんでした。

試合もすごく面白かったのですが、試合よりグルメの記憶が凄すぎて試合について書けることが何も無いのがお恥ずかしいかぎり。

でもアルバルクもノーザンハピネッツも強くて見応えがありました!!

3日目はスラムダンクの映画で使われた大物忌神社へ。

ここが今回秋田旅行をした中で一番クマに遭遇しそうな場所でした。車を走らせているとどんどん細い道に入っていくので擦らないかめちゃくちゃ怖かったです。

この階段を見上げた時に友達と口を揃えて「え、無理では……?」

でもオタクなのでちゃんと上りました。段数を数えながら登っていたので余計に息が苦しかったです。途中、おそらく同じ目的であろう方数人とすれ違ったのでクマへの恐怖は若干消え去りながら登ることが出来ました。トータル270段くらいの階段をのぼり終えると境内にはカウンターが置かれていました。「どこから来ましたか?」という質問でなかには海外から来られている方もいてスラムダンクの影響かな、と思うと嬉しくなりました。

こんな感じで2泊3日のほとんどをバスケとご飯に費やした実りのある旅でいた。東北はやはり冬に行くのが楽しそうなので今度は宮城か山形に行ってみたいです。

CAFE CINNAMON

こんにちは!やなです。
季節の変わり目で体調を崩しました。
2日寝込んでいたら完全に体力が落ち、今日久しぶりに机に向かったら1時間半で目眩がしてダウン。
卒論ははたして大丈夫なんだろうか。

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推しアイドル育成ゲームの常設カフェに行ってきました〜!
その名も「CAFE CINNAMON」。

一般的な2次元コンテンツのカフェはキャラのモチーフのメニューを提供していることが多いのですが(それもその作品の良さが出てて好きです)、なんとこのカフェ、店の外観もメニューも普通のカフェなんです。

作中に登場する、アイドルたちがよく通うカフェ、という設定で、都会のおしゃれなカフェそのもの。推しキャラがこのカフェに通っているかもしれない……!と思うと、テンションが上がりますね。

ずっと行ってみたかったのですが、今まで機会がなく。気がついたら開店から2年以上経っていました。ふとそんな話をしていたら盛り上がり、同じ境遇の友人2人と一緒に行ってみることに。

サイトを覗いてみると、通常のランチタイムの他に、バータイムではなんと酒類やパフェの提供も行っていることが判明。パフェ、食べたい……!!

せっかくなのでパフェ、食べてきました。

左手前が私が注文したパフェです。その名も「冬のキラキラアップルパフェ」。名前からかわいらしいですね。実はサイトを見ていたときから密かに目をつけていたのですが(私の推しは林檎が好きなので)、あってよかったです。
ほとんど林檎づくしの中に、ベリー系のソースの酸っぱさもあり。甘すぎず、とっても食べやすかったです。美味しかったなあ。期間限定だったみたいだけれど、また来年も再販してくれるかしら。
友達ふたりが頼んだパフェも、それぞれとっても美味しそうでした。今度ぜひ食べてみたいですね。

私はお酒が飲めないのでブレンドティーを注文したのですが(実はこの紅茶も作中のキャラが考案した、という設定のメニューなんです!粋!)、特に癖もなく飲みやすかったです。良い紅茶だ。

お料理も美味しかったのですが、何より雰囲気の良いお店で写真をたくさん撮れたのがとっても楽しかったです!
普通のおしゃれなお店だと、グッズを取り出して写真を撮るのに躊躇してしまうのですが、このお店は完全予約制ということもあり、周りは全員同じコンテンツが好きなオタク。気が済むまで写真撮影を楽しむことができ、大満足です。

今度はお昼の時間に予約を取って、ランチメニューも食べてみたいです。どうやらポテトが美味しいらしいと聞き、とても気になっています。暇な大学生のうちに、ぜひもう1回行っておきたいですね。まずは卒論だ。

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今回紹介したカフェはこちらです。「あんさんぶるスターズ!!」がお好きな方はぜひ。とても楽しめると思います。
CAFE CINNAMON
https://es-cinnamon.cafe

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今回はここまで。皆さんも寒い中体調にはお気をつけください。やなでした。

偶像崇拝

PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLSってご存知ですか?私も詳しいわけじゃないんですが、ざっくり言うとオーディション番組で101人の練習生が11人グループのアイドルとしてデビューするためにその枠をかけて争う、みたいなそんな感じです。で、1番大事(多分)なのがその順位が決まる投票を国民ができるっていうところで。我々視聴者が国民プロデューサーなんですね。私の認識もふわっとしてるのですがまあだいたいこんなところでしょう。なんせ私もオーディション番組を見るのが初めてなもので、私自身がそんなくらいの認識で見ているものでして。趣旨はおおよそ把握出来てるので良しとしましょう。
先程述べたように私は今までオーディション番組もK-POPアイドル(101の番組のおおもとは韓国のものらしいです)も、いやそもそもアイドル文化自体そんなに触れたことがなくてか〜〜〜なり疎いです。ただ、私は歌が上手いにんげんが好きなので友だちからの勧めもあり歌が上手い子いないかな〜と思って、スタートから2~3週間遅れて日プを見始めたんですね。ところがこれ、沼コンテンツすぎる。深夜にボーッと見てたら頑張ってる女の子たちしかいなくて普通にぼろぼろ泣いちゃった。夢に向かって辛いことがあっても頑張る若人ってさ、眩しくて美しいんですよ。高校野球とか駅伝とか見てても気が抜けてる時だと泣いちゃうので私の涙腺がガバいだけかもしれないけど、でもなんか毎話毎話顔びしょびしょにしながら見てる気がする。目標がある、それを達成するために頑張る、みたいなムーブって社会で生きる人間としては当たり前かもしれないけど、でもそれって結構しんどいじゃないですか。頑張れる時もあるけど頑張れない時もある。ましてやその目標が大きくなればなるほど、遠くなればなるほど道は険しいししんどくなることも傷つくことも多いと思うんですよ。でも絶対に折れないっていうのがすごいなって。そこを踏ん張って踏ん張って最終的に私たちに笑顔を見せてくれるの、本当に人として尊敬します。アイドルってすごい職業だなぁと。しかも、それを私と同世代だったりなんなら高校生の子がやってて。併走しながら応援したくなる青さと、見上げて敬意をおくりたい素敵な人柄とを持ち合わせている彼女たちを見ていたらそりゃ泣きますよ私は。みんな幸せになってほしい、みんな努力が報われてほしい。オーディション番組見てて誰も落ちないで〜ってなる気持ちが心底理解できました。
長々語っちゃいましたが、派閥論争のもとなので肝心の私の1picは明かさないでおきますね!!!あと私の解釈を押しつけたくないので!!!みんなも先入観なしにまっさらな状態で見てそれぞれの1picを決めてください!!そんなPRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS、毎週木曜日にleminoで独占配信です。全話無料です!アーカイブもあるので今から過去の放送を追えます!まだ間に合う!!!一緒に見ようぜ〜!!!!
では。

服飾の秋

皆さん、こんにちは。

急に気温が下がり、寒い日が続いています。先週は気候の変化と乾燥にやられてしまい、喉の痛みと戦う一週間でした。いまだ完治とはいきませんが、だいぶ過ごしやすくなりました。体調を崩すと気分も落ち込んでしまいます…。皆さんも体調にはお気を付けください。

前回の更新では、最推しである斎宮宗様のお誕生日ということで、盛大にヲタク語りをさせていただきました。無事に当日を迎え、貯め込んできたゲーム内通貨を溶かして誕生日限定ピックアップガチャを引くもお目当てのカードは手に入らず、半泣きになりながらお誕生日ボイスとストーリーを楽しんでいました。

「斎宮宗」が存在する世界線に特大感謝ですね!!

ところで、皆さんは普段着ている服が何からできているか知っていますか?そう、布です。

当たり前だよと思いますよね。すみません。では、「これ衣装だよ!」といって布を渡された経験はありますか?私はあります。

今年も衣装制作の時期がやってまいりました。私の所属しているダンスサークルでは、12月にあるちょっとした大会のために一から衣装を作るのです。しかし、これが想像の100倍大変な作業で…。まず、型紙をつくり、布を裁断して、縫い合わせてと言葉でいうのは簡単なのですが、やはり素人なのでこの手順に信じられないほど時間がかかります。思わず、「服って布からできてるんだなぁ」などと分かり切った現実逃避をしたくなるくらいには、です。

2年目になりますが、この時期の衣装制作はとってもガチで、まだ本格的に始まっていませんが戦々恐々です。

そんな衣装制作を大の苦手としている私ですが、モチベーションは何かと問われれば、推しと即答できます。今回も話題に挙げた宗様、芸術全般に秀でているのですが真骨頂は「衣装」にあるのです!宗様は幼いころから手芸を嗜んでいて、自身のライブで着る衣装のほとんどが自主制作の作品です。私が衣装を作るなんて考えたことのなかった高校時代は、(宗様は凄いなぁ)くらいの気持ちだったのですが、今なら大きな声で言えます。『宗様は天才です!!!』

サークルに入って、改めて推しの尊さを感じることになるとは思いませんでしたが、今回の衣装制作も宗様を見習って、良いもの作れるように頑張りたいと思います。

減らせブタクサ、増えろ本。

唐突な寒さに体調を崩す人が増えていますね。こんにちは、さゆりです。

こんなに寒いと朝布団から出たくなくなりますよね。私は起床してすぐ暖房をつけるとすっと起きやすいので、起きた直後になるべく暖房をいれるようにしています。

そして花粉の本格シーズンも到来しましたね。杉もブタクサもイネ科の植物も恨めしい。

 ここ数か月ほど日中の朝から夕方までのどうにもならない眠気が悩みだったのですが、先日花粉症用の薬をやめたらなんとびっくり、ぱたっと解決しました。病院で夜寝る前に飲むようにと指示された薬が眠気が出やすいものだったらしく、そのために夜のみの服用なのに私の体では日中も眠気が出るように作用してしまったということなんですかね。(私は医師ではないのでわかりませんがおそらく体に合わなかったのでしょう)朝晩に出現する鼻づまりは悪化して苦しい反面、眠気がなく集中できるのは本当にありがたいです。さすがにこのままではつらいので近々別のお薬チャレンジに挑む予定です。

 さて、今回は日本文学科のここが楽しかった(楽しいよ)エピソードだとか、日本文学って古典文法が苦手でも大丈夫なの?というあたりについてお話ししようと思ったのですが、ごめんなさい、鼻が詰まりすぎて口呼吸になっており全く集中できないので次回にさせてください。もういっそのことエラ呼吸したい。

そういえば、結構前に読書の再ブームがやってきました、というお話をしたかと思います。ブーム、まだ続いてます。というより習慣化したというべきでしょうか。

立ち寄った本屋さんで気になる本をレジまでもっていく瞬間や、新しい本の1頁目をめくる瞬間というのは、何物にも代えがたい喜びやときめきがあると思いませんか?

 やっぱり紙の本って浪漫が詰まってますよね。重かったら重いだけ気合を感じますし、軽ければ気軽に読めてお出かけの相棒にしやすいですし、京極夏彦先生の辞書みたいな厚さの本も見ていてワクワクします。ぺらっとした文庫本は小さなカバンにいれて持ち歩けるので大好きですが、数時間足らずで読み切ってしまってさみしいので、サイコロみたいな本があると「まだこれだけ厚みがある!」と嬉しくなります。持ち歩けないですけどね。だからこそ家でゆっくり読めるという贅沢もあるわけで、それも好きです。

 ところで、私の部屋には天井まで届く大きな本棚と、三段くらいの中くらいの本棚が合わせて二つあります。大きいのは家族共用、中サイズのは私の本棚でして、廊下にもまた大きめの本棚があるのですが、最近本が増えすぎて本棚に収まりきらなくなってきてしまいました。仕方なく平積みしていますが、やっぱり本は背面が見えてこそですし、ちょっと乱雑にあつかっているようであまりすっきりせず。かといって今ある本も処分したくないのでどうしようか悩むところですね。ちなみにこれ以上本を増やさないという選択肢はまず存在しません。多分一生増え続けることでしょう。

いい収納方法が見つかることを祈りつつ、今日はここで締めたいと思います。では、また。

Welcome home.

皆さん、こんにちは!

1週間ほど前の3連休に時が戻らないものかと、本気で考えているももこです。

皆さんは3連休いかがお過ごしでしたか?季節外れの暑さではありましたが、天候にも恵まれ、どこかへお出かけしたり、おうちでゆっくりしたりと、楽しい時間を過ごした方が多かったのではないでしょうか…。

かくゆう私もそのひとり。後期が始まった頃から、この3連休を心待ちにしていました。というのも、久しぶりに母が東京に遊びに来てくれることになっていたんです!連休の1ヶ月ほど前から、母との会話は「11月の3連休はどこに行く?」ばかり…(笑)。相談に相談を重ね、今回は舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』を観に行くことになりました。

本日は、そんな連休の思い出をお話したいと思います!

さて、このブログでもたびたび触れてきましたが、私、ファンタジー映画が大好きなんです…。ですから、「ハリー・ポッター」シリーズは言うまでもなく、大、大、大、大、大好きな作品です(笑)!

思えば、物心ついた時には、実家には「ハリー・ポッター」のDVDがありました。毎夜何番を見るか姉と相談して、母に「明日も学校があるんだから、早く寝なさい」と言われるまで、それはもう、姉とふたりテレビにかじりついていたことを今でも覚えています。また、大学の受験期には、寝る時にBGMとして「ハリー・ポッター」の映画を流すことで、1日中勉強して疲れ切った心を癒すということまでしていました。そのかいあってか、「ハリー・ポッター」の知識は人一倍…、「ひとりハリー・ポッター」(ひとりでハリー・ポッターの1シーンを演じることをこう呼んでいます)だってできちゃいます(笑)!

つまり…、「ハリー・ポッター」は私の人生になくてはならないもの、生活の一部なんです!

今でもよく、1作品目から順にエンドレスで流します。大学生になってからは忙しくて、はじめから最後までテレビにはりついて見続けることは難しくなりましたが、ふとした瞬間に目に入ってきたシーンが、不安な気持ちやつらい心を癒してくれたり、勇気を与えてくれたりするんです。この作品は、ある種の癒し効果、セラピー効果があるような気がしています。

(なぜ、私が一人暮らしの家でも「ハリー・ポッター」を見られるかと言いますと、昨年の誕生日に、母が1作品目から8作品目まで全てが入ったDVDセットを、プレゼントしてくれたからなんです。今年は「ファンタスティック・ビースト」のシリーズ3作をプレゼントしてくれました。本当にありがとう!)

ここまで、私の熱い「ハリー・ポッター愛」について語ってきましたが(笑)、そろそろ本題に入らなくては…。

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、ずっと観てみたいと思っていた舞台の1つでした。もともと「ハリー・ポッター」が大好きだったこと、また、自分自身がまだ知らない「ハリーポッター」のストーリーを知れることに合わせて、今回は母と一緒に観ることができるということもあり、私のドキドキワクワクする気持ちは観劇日に近づくにつれ、大きくなっていきました。

前日入りした母と、夜遅くまで「ハリー・ポッター」のDVDを見たので、予習はばっちり(笑)!登場するキャラクターが分からないなんてことがないように、公式ホームページも確認して当日に臨みました。

会場は「TBS赤坂ACTシアター」。最寄りの赤坂駅で下車すると、どこからか聞いたことのあるメロディーが流れてきました。映画「ハリー・ポッター」のテーマ曲です!「駅の中からハリー・ポッター一色だね~」なんて言いながら、母と一緒に感動していると、これまた身に覚えのある影が…。

ん?んん?こ、これは…ドビー?母と一緒に二度見してしましました(笑)。そう!この影は、屋敷しもべ妖精のドビーです。おっちょこちょいだけど、いつもハリーを助けてくれる、心優しい愛すべきキャラクターですよね。ちゃっかり母とふたり記念撮影をして、歩みを進めると、今回の舞台の重要なキーとなる「タイムターナー(逆転時計)」の大きなモニュメントが登場…。だんだんと、魔法の世界に入っていくような感覚を覚えます。会場に入る前から、観客の心を惹きつける工夫が細部まで施されているなぁと感心してしまいました。

さて、ここからは舞台の感想を、3つに分けてお話ししたいと思います。

まず1つ目。この舞台は、「ハリー・ポッター」の本編から19年後の物語で、ハリーとその息子アルバスセブルスのつながりに主軸を置いて展開されていきました。魔法界を救った英雄ハリー・ポッターの息子としてのプレッシャーに、つぶされそうになるアルバス。幼いころに両親を亡くしたため、親としてどうやって息子に関わればいいか分からないハリー。ふたりの苦悩や葛藤は、これまでの本編では描かれてこなかった親と子の関係から生み出されるものであり、ハリーとともに年を経た物語全体の成熟性を感じました。

思えば、このお話には様々な親子が登場します。ハリーとアルバス。ドラコと息子スコーピウス。ロンとハーマイオニー、そしてふたりの娘のローズ。亡きセドリックとその父エイモス・ディゴリー。あと、ここではあえて申しませんが重要な親子がもう1組出てきます。どの親子だって、愛し合っているはずなのに、いびつな関係性になってしまうこともある…。そういった関係に注目しながら観てみるのも、とても興味深いことだと思います。

次に2つ目。ストーリー全体に張り巡らされた伏線が、観客の納得する形で解きほぐされていくのが本当に面白かったです。この舞台に限らず、近年公開されている映画「ファンタスティック・ビースト」のシリーズも含めて、それぞれのお話を断絶させることなくつながりを持たせ、かつ私たちがあっと驚くような伏線を仕掛ける、原作者J.K.ローリングには感服せざるを得ないように感じました。

そして3つ目。最新の技術を駆使した「魔法」の表現が本当に素晴らしかったです。今回の舞台で私が楽しみにしていたことの1つは、皆さんもよく耳にするであろう魔法がどのように表現されるのかということです。しかし、実際に観劇している最中に、そんなことを考える余裕はありませんでした(笑)。というのも、どの魔法の表現も、嘘ではなく、リアルなものとして受け取ってしまうほど、精巧に作られていたからです。むしろ、リアルさがあって魔法の表現に何の疑問も持ち得なかったからこそ、物語に没頭することができたように思います。まさしく、この舞台では「魔法がいま、現実になる」のだと感じました。

できるだけ、ネタバレを避けたので、とても抽象的な感想になってしましましたが、心の底から言えるのは、本当に素晴らしい舞台だったということです。また、観劇し終わった後、自分の心に少なからず変化が起こったような気がしました。

先ほども書きましたが、この舞台のキーとなるのは「タイムターナー(逆転時計)」です。文字から見てお分かりになると思いますが、時間を逆転させる、つまり過去に戻すことができるアイテムなのです。(物語では、このアイテムをアルバスとスコーピウスが手に入れたことによって事件が巻き起こっていくわけですが、)私はこのアイテムから、時間を戻して、過去に何かしらの手を加えれば、確実に今の現実は変わってしまうということを学びました。至って当たり前のことを言っているように思われるかもしれませんが、私たちは時間を巻き戻すことなどできないと知っているから、そう思うんだと思います。しかし、この舞台を見ると見方が変わります。現実味を帯びて、自分に問いかけてくるんです。「ああすれば良かった」「こうしてほしかった」という後悔や執着を過去に戻って解消すれば、幸せになれるのかと…。「因果応報」とはまさしくこのことで、新しく過去に手を加えれば、それに伴う未来は必ず変化するんです。でも、私たちは時間が巻き戻ることはないと知っているから、その意味について本当に理解しようとは思わないのです。

ですから、この舞台を観て、私たちが日ごろ抱えている後悔は、必ずしも悪いものではないのかもしれないと感じました。慰めなどという簡単な言葉では表せないのですが、自分の中で、ずっとくすぶっている思い、過去に対する後悔や執着を、少しだけでも肯定的に包み込んであげられたらいいなと思えるようになりました…。

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、興奮と感動がぎゅっと詰まった物語ですので、ぜひご覧になってください!(私はもう一度観に行こうと、母と相談中です(笑))

本日も長々とお付き合いいただきありがとうございました!それでは、また!

地名と物語

まいです、ごきげんよう❀

こちらのブログの中で「私の父は“満員電車は魂のぶつかり合いだ”と言っている」という記事を見かけました。すごい。

私はその「魂のぶつかり合い」にあっさり負けるタイプなので、満員電車は耐えられません。満員電車で酸欠になり人生で初めて走馬灯を見た日から、電車は座っていないと不安になるようになりました。そのため今は、一限のある日のみ定期券外ですが空いている路線で行っています。そういえば先程ちらっと出た走馬灯の話ですが、それは、これまでの経験の中から生き残る術を探す本能なのだと何処かで聞いたことがありますが、これはどうやら本当です。私が電車で気絶しかけたときも、(小学校のマラソンの後に倒れた時はどうやって死なずに済んだんだっけ…)というようにこれまでの「具合悪くなったけど生き残った経験」が次々と脳裏に浮かびました。

みなさんも降りれない電車内で具合が悪くなった時は、勇気をだして言ってみましょう、「誰か席を変わってください」と。先日はそれでなんとか乗り切れました。絶対変わってくれる人がいます。

*****

前述の通り、いつもと違う電車に乗ると聞き馴染みのない駅名が耳に残ります。なんでこういう名前になったんだろう。どういう意味だろう。駅名、地名、その何気ない疑問から物語を立ち上げてみるとおもしろいものです。

ということで、どうぞ、「水射る青年」。

 左腕を地面と平行になるように真っ直ぐと持ち上げ、肩甲骨の高さが一直線になるように反対の腕も持ち上げる。首を伸ばし胸を開くように力一杯腕を引くと反発しようとする力がギリギリと二の腕の筋に響いてく。その力が限界まできた瞬間手を開く。ヒュッと鋭い音を立てた矢が冷えた空気を切り裂くように飛んでいく。

 走る男の足の裏から土煙が立っては風に散らされていく。かき分けたススキの中に黄金がかった緑色の物体が艶としている。
よし、と口内でつぶやく。矢を引き抜くと、男は雉の脚をちょうど爪同士が当たるようにして握り持ち上げた。そのまま歩こうとすると皮の伸びきった首がぶらぶらと揺れ嘴がふくらはぎを薄く引っ掻くので、やはり両手で抱えることにする。でかい男の汗ばんだ胸に首をもたげてる雉のそれは、まるで人間の赤子のようだった。
帰路の途中、男は妙なものを見た。土手に誰かがしゃがんでいる。その誰かは足元にあった弓を手にするとすくと立ち上がり、突然水面に向かって矢を放った。魚を捕る仕草ではない。奇妙なやつだと思いながら男はその場を後にした。

 家に戻ると、男は思わずため息をついた。乾いた泥がこびりついた床、根がちぎれて無惨に転がる植物の遺体。ちょうど一ヶ月ほど前にこの村を襲った暴風雨による被害跡である。この村には年に一度か二度、暴風雨が訪れる。そして必ず近くの川が氾濫し村人の生活は泥まみれになる。土地を離れさえすればいいと去っていく者もいるが、生まれ故郷を捨てるということは、この家を離れるということは、実際は簡単なことではない。
 本来ならあるはずの戸は下の方が腐って外れたため、この家は吹き抜け状態である。捕ってきた雉をどさっと前へ投げ置くと、男はしばらく眠りについた。

 何日かすぎて、男はまた狩りに出かけた。ここ最近にしては暖かいからか、人通りが比較的多い。すると見知らぬ子どもが3人、おじさーん!と黄色い声で叫びながら男のもとへかけてきた。
「おじさん弓もってる。もしかしてあのオトコのこと知ってる?」
「あの男って誰だ」
「ほら!あのひとだよ!」
子どもが一斉に指さした先はいつもの土手だった。よく見るとそこに一人の青年がいる。先日の雉狩りの帰りに、男が見かけた「誰か」であった。
「知らないなあ。でもどうしてそんなことを聞くんだい」
「だってあいつヘンなんだよー」
「いつも水に映る自分に向かって矢を放つんだっ」
「自分のことをテキだと思ってるんだよねきっと!」
子どもたちは自分たちの言ったことになぜか大笑いをしながら、じゃあねーと走って行った。男はその青年が水に向かって弓を引く真剣な眼差しを見た。あの目を知っている。あれは狩人の目だ。あいつはふざけたやつなんかじゃない。

 それから男は毎日あの土手を見に行った。見に行けば必ずあの青年がいる。そしていつも、真剣な目で水面を睨んでいる。
そうして一年近く経ったある日、その青年は突然姿をあらわさなくなった。朝見ても夜見てもその姿はどこにもない。それが数日続けば男もすっかりその青年のことなど忘れてしまった。それより、間近にせまるあの暴風雨の到来に怯えていた。
 だがどうだろう。今年の暴風雨はいたって軽く、川の氾濫はおろか、少しの濁りさえなかった。次の年も、その次の年も、あの恐怖は訪れない。村は少しづつ、発展していった。

 村が以前より大きくなりにぎやかになると、村に新たに名前をつけようということになった。話し合いの場に男は弓を片手に立ち寄った。いくつもの声がいくつもの案を投げる。その時、ある老人のつぶやきが男の眼を覚まさせた。
「この村がこのように発展したのは、繰り返されていた災害がなくなったからだ。あの川にいた疫病神を、誰かが射抜いたのだろうねえ。」
男の脳裏にあの青年の横顔が浮かぶ。

——よって、この村の名はいみず、射るに水と書いて射水とする。


富山県射水市

すごい速さ

ご無沙汰しております、みちるです。

 

生きるのがとても速い私の歌は、信じられないほど短い。

「きっと世界の終わりもこんな風に味気ない感じなんだろうな」

いや、世界が終わる日にはきっと私たちのぎらぎらとした記憶があらゆる地平を、海を、風の一つ一つを駆け巡って輝くはずだ。
そうじゃないなら、もしそうじゃないとしたら。きっと私もあなたも、本当に生きていなかったんだ。

「あのバンドの新譜と牛乳を買いに部屋をでたけれど」

そう、GLIM SPANKYの新譜が出たとのことである。
私の愛する長髪のベース弾きが二曲参加している。彼はかの有島武郎の曾孫で、しかしもうそういう売り方はしていません。
彼も、最愛のロックスターも、バンドメンバーをとっかえひっかえの尻軽男である始末。高速移動する指先で安寧の地を蹴とばし、破壊!破壊!破壊徹底!!!

「大切なものも、無くしちゃいけないものも、全部なげうって蹴散らして生きてきました。」

そう語る私服のロックスターのしゃがれた声を聞いて、聞いて、教えて、話して、黙って、ダンスを踊る。

「5分前に出会ったふたりも今じゃベッドでささやきあって」

将来の夢は大好きな人とキスをすること――妄想疾患のお姫様がダンスを踊っている。
私はコーラスをやりながら、生まれる前に誰かと交わした約束を思い出す。瞼の上の真っ赤なアイシャドウ、真っ黒な神学徒の服、長髪。猫のような、といって誉め言葉になるか知らない。

なんて狭い箱の中で飛び回るのだろう、今夜は必ずあなたが世界一美しいのに。そう思うけど、何処へも行かないでほしいとも願っている。

「くだらないTV消してはじまりのおわりのはじまりのおわりの話をする」

解釈を変更できないから部分にフォーカスすることなく、やがて豆粒のように極小の標的を睨みつけることになる。誰に言っているのかもはやはっきりしないのは、私の前にそうした”患者”があまりに多く現れては消えてゆくためだ。

「すごい速さで夏は過ぎたが」

「ラララララララ」

「熱が胸に騒ぐ」

 

(間奏)

 

この後は、私の話ではない。
上のことだって別に私の話ではなかったが、そういう問題でもないか。

私は私の感傷を許していないし、今だっていつでも誰も彼も突然置き去りにしてどこかへ行ってやる、という一見センチメンタルで実は攻撃的な意志に肉体を突き動かされている。
andymori「すごい速さ」は、行き場のないエネルギーを費やしながら走る先が映画館だったから私と共鳴した。私は「何かやれそうな気がする」し、何か言えそうな気がする。ずっと惜しいところをさわさわうろうろしているのではないかと思われる。ああ、そこじゃなくてさ、もっと上、もっと奥の方に……自分の肉体じゃないのにわかるわけないじゃない、自分の肉体だってよくわからないのに。どうして指先が動くのか、どうして脳が痺れるのか、どうして心臓が拍動するのか、どうやって、いつ、何のためにか。

欠伸が出た。

破壊も逸脱も自傷他傷も、欠伸くらい呑気な出で立ちであったら気を揉まずに済むのに。

 

加速の果てに或るものは何なのか、誰も分からないのではないか。
領土化と脱領土化、これを人が話すたび、自分が異邦の民となってインドへの道を直接経験するかのような気分になる。

すごい速さで生きる私の怒りは深く、そして短い。なぜならこの怒りは、私の生と同じ長さしか持たないためである。

 

またお手紙書きますね、大好きです。    みちる

対戦相手募集中

こんにちは、さくらです。

突然ですが最近将棋を打ち始めました。きっかけは有吉の壁という番組で空気階段が披露していたネタ。

生まれてこの方将棋に触れたことは無かったのですが、このネタを見た時にルールが知りたい!と急に将棋への興味が急上昇しました。録画で見ていたので、もぐらさんが一手打つ事に停止して一緒に見ていた母に「これはどうしてこうなるの!?」と食い気味に聞いていました。最初のうちは母も付き合って解説してくれていたのですが、私があまりにもルールを知らなすぎたのか呆れて「ネットで調べた方がいいよ」と言われる始末。鉄は熱いうちに打て、と言いますようにスマホに将棋アプリを入れてコンピュータとの対局を始めました。

将棋への知識は駒それぞれで動ける範囲が違う、ということと、王を取られたら負けるというくらいです。まずは実践!と思いほぼゼロ知識で打ち始めたのですが、なかなか負けはしないけれど勝てる道筋もない……。という感じ。王を取られてはいけないと分かってるから逃げることは出来るのですが、駒を有効に使うことも出来ていないのでずっと劣勢です。

このままでは一生勝てない!そう思い、アプリに用意されていた初心者向け講座を見てみる事にしてみました。どうやら一手目は角の斜め前にある歩を前に出すといいらしい。角は斜め方向ならどこまでも進める駒です。試しに言われた通りにやって見ると、相手の角の駒が私の角を奪っていきました。

話が違うじゃないか!!

将棋の駒はほかの駒を飛び越えては進めないので私が歩を前に出したことにより私の角の通る道をあけると同時に相手の角の道をあけることにも繋がるんです。しかし相手の角は敵に囲まれている中に突っ込んできたのでほかの駒に襲われ、私の角となります。

もう難しくないですか?私はこの角の交換になんの意味があるのか未だに分かりません。どの駒がどんな動きをするかやっと分かってくるようになり、アプリの中でいちばん弱いコンピュータには勝てるようになってきましたが正直、角と飛車が最強だと思っています。始める前は王や金が強いと思っていましたが王や金は動けても所詮1マス。それに対して角は斜めにどこまでも、飛車は縦横にどこまでも進めます。キングダムで言う飛信隊のよう。そんな思いでリビングで将棋を打ちながら「角と飛車があったら勝てるくない?」と母に自信ありげに言うと「まだまだだね」と言われてしまいました。確かに角と飛車は自由に動けるけれどそれだけでは勝てない。そもそもそれを操る軍師が賢くないと……。そう言いながらうちの祖先(らしい)である山本勘助のエピソードを話し始めました。

ゲームの感覚で楽しんでいた将棋でしたが、自分が軍師の役だと言われるとキングダム好きとしてはワクワクします。李牧や昌平君のようで勝手に賢くなった気分。まだまだコンピュータに5回に2回勝てるくらいの実力なのですがもっと何手先も読んで戦術的な将棋を出来るようになりたいです。

あとまだコンピュータとしか対戦相手したことが無いので上手い人に教わりながら打ってみたいです。

ここまで書いて思ったのですが、私のブログは最近○○を始めました系が多いかもしれません。

統計を取ったわけではないですが、わりとミーハーな人間だという自負があるので広く浅くで過ごしているなと思います。実は将棋と同時進行で刺繍も始めた今日この頃。これは推しのぬいぐるみを作りたいなと思って始めたことです。もっと上達したらいつか刺繍のお話もしたいですね。

次のブログの予告をしますと、明日からは秋田旅行なので今度は秋田のお話です。熊がたくさん出ているらしいのでまずは生きて帰ってくることを目標とします!次のブログが無事更新されるよう皆さんも祈っておいてください。

超シスコン

 どうやら姉に彼氏ができたようで、私は太陽が西から登ってきたかのような気持ちになった。いつかこんな日が来るだろうと、小学生くらいの頃から考えていたが、中学生になっても、高校生になっても訪れなかったので、じゃあ一生訪れないのかと思って、そんなことも考えなくなっていた日に、いきなり訪れた。
 相手は普通の人だった。趣味の話で盛り上がって、付き合うことになったらしい。姉と同い年で、29歳で、定職に就いておらず、バイトマンらしいが、そういうのは抜きにして、普通の人だった。
 実家に帰った時に、姉に服を借りようと思って部屋に侵入した時、ちょうど姉は彼氏と話している最中だった。彼氏のことは気にせずに私は姉と会話していたけど、そのまま彼氏とも会話することになって、大学生になって初めて、「姉の彼氏と会話する」というイベントが発生した。
 優しい声をした男性だった。声優志望らしい。姉を愛している感じがした。姉の妹だから、私にも親しい気持ちを抱いてくれているようだった。
 結局服は借りずに部屋を出て、姉は引き続き彼氏と話していた。
 なんだかモヤーっとした気持ちになった。姉に彼氏、姉に彼氏、姉に彼氏……?
 姉が世界で一番愛しているのは私だと思っていたが、違ったのか。いや、違うことは無いと思うけど、私と同時に、彼氏のことも愛しているのか。それなら、男性じゃなくて、いいじゃないか。てっきり姉は彼氏じゃなくて彼女を作ると思っていた。その方が、私も安心だったのに、どうして、男の人なのか。女の人に姉を取られるより、男の人に姉を取られる方が嫌だ。
 姉は、彼氏のためにクリスマスプレゼントを手作りしたそうで、嬉しそうに見せてくれた。何を手作りしていたかは言いたくないので言わないが、正直、ダサかった。手作りするより、オシャレなブランドで買った方が、よっぽどいいと思った。手作りの何かなんて、かなり上手く作らない限り、シロウト感が溢れ出て、芋臭い。そんなものを彼氏に使わせるなんて、どうかと思った。でもきっと、あの彼氏なら、めちゃくちゃ喜んでくれるんだろうなと思った。姉が手作りしたプレゼントを、大事に使うんだろうなと思った。余計に悲しかった。私は、姉から貰った羊毛フェルトのぬいぐるみを、飾らずに無造作に袋に入れて段ボールにしまってある。きっと姉の彼氏は、飾っている。姉も、彼氏からもらったらしい絵を、飾っている。ピンク色の髪の毛をしたキャラクターが微笑んでいる。アラサーなのに、中学生みたいな恋愛をしている姉と、姉の彼氏が、たまらなく憎くて、羨ましい。
 姉の彼氏は東京に住んでいるから、最近、姉は彼氏に会いに東京まで来た。東京なんて、私に会いにくる以外の目的で来たことないのに。東京に来て、私に会わずに帰って行った。母親から、ニコニコで帰宅した姉の写真が送られてきた。サンシャイン水族館で買ったらしい、コツメカワウソのぬいぐるみを抱いていた。買ってもらったんだなあと思った。姉はいつも私のお姉ちゃんで、なんでも私に買ってくれていたから、姉にも何かを買ってくれる人ができて、よかったなあと思った。涙が出た。姉には頼れる人がいただろうか。いつもみんなのお姉ちゃんで、妹の面倒を見て、親からも頼られて、姉が甘えられる人は、人生で何人いただろうか。
 姉は、最近の私のことを心配していた。私は私生活がゴタついていたので、しばらく実家に帰ったり、友達の家を転々としたりしていた。ようやく落ち着いたけれど、なんだか精神が不安定で、幻聴を聞いた。姉によく似た声が、意地悪そうに私を呼ぶのだ。やめろ、と私は言った。なんで?とその声はより近く私に問いかけた。うるさい、と言うと、奇妙な音が耳で鳴った。聞こうと思えば言葉に聞こえるような不気味な音だった。聞こえない、聞こえないと私は言って、顔をブンブン横に振った。声は聞こえなくなった。全身が痺れていた。すぐに姉に電話すると、私の話に呆れていた。なんだか安心した。怖い夢を見ると、決まって私は姉の部屋に行って、一緒に寝ていた。
 姉に彼氏ができたからと、変に構えたのは自分だった。姉はいつでも姉で、大好きなお姉ちゃんで、ずっと変わらない。