春は花粉症、夏は死ぬ。秋は幻、冬は寝込んで、また春がやって参りました。私はここ数日頭痛と目眩に悩まされており、薬飲めども気休め程度です。目と鼻はまだ何ともありませんので本当に花粉症なのか風邪の後遺症か疑うばかりです。
花粉降り頻るこの頃といいますと、そろそろこのブログ部にも新入部員さんの投稿が始まるということで、私も心から楽しみにしております。自己紹介をチラッとみたところ、皆さん趣味を複数お持ちで羨ましい。あと同類が少なくとも二羽いて嬉しいです。
話は戻して花粉の大元凶杉でございますが、いつもは滅んでくれと思っている私が、例外的に杉へ頭を下げる時があります。伏見稲荷の「しるしの杉」です。「きさらぎやけふ初午のしるしとて稲荷の杉はもとつ葉もなし」という歌もあるように、初午参りをした際に御弊として持ち帰る風習があった杉の葉。今は1500円で授与所にていただけます。
2月午の日の暁、前々からやるぞやるぞと決めていたのにも関わらず寝坊し、急いで出町柳の駅まで歩きましたけれども、まだ出町の橋を渡っているところなのに6時になってしまいました。日の出の刻まで47分です。
17分発の急行に飛び乗り、揺られること数分、七条から東福寺の間で東の空がうっすら青くなっており、すっかり出遅れたことを実感いたしました。
伏見稲荷の駅に着きますとすっかり空は水色になっており、鳥居の前にはカラスが群がっておりました。人はちらほら居りましたが、それでも静かです。
本殿に参拝をして、いざ千本鳥居へ。撮影している観光客もおらず、待つことなく頭下げることなく進むことができました。
四ツ辻に着くと、そこには朝靄かかった街。物珍しく見入っていたら、雨が降り出したので先を急ぎます。
道が整備されているとはいえ、なかなかの山ですので苦しさに加えてだんだん暑くもなってくるわけでございますが、止まると余計辛くなります。他の参拝客と、追い越し追い越され挨拶を掛け合いながら、山頂を目指します。目的が同じ者は多ければ多いほど自分にとって力になります。
途中、御剣社があります。ここは能の『小鍛冶』の舞台でして、昨今の刀剣ブームも相まってか、ここは一段と小さな鳥居を持っていく方が多く見られました。私も個人的にここには昔お世話になった身、供えようかとも思ったのですが、小さいのにちょっとバイト無し学生にはお高いんですね、鳥居。もっと社会的に活躍して、自分の願いが叶ったら、参道に建てたいなと思っています!
約一時間ほどかけて登頂すると、やはり初午ですので、をあげさんを持った参拝客が末広大神の御前に詰めかけていました。持参はしてきていない人も、目の前の売店でお供え物を買って。
本殿の方へ戻るとそこには大勢の参拝客!本殿にはもちろん、授与所にもとんでもない人が押しかけていて、朝早くに行って本当によかったです。こうしている間にも増える参拝客。直ちに退散を、と楼門の方へ向かうと、また雨が降り始めました。お稲荷さんの縁日に朝から複数の狐の嫁入り。天気が変わりやすい山かつこの季節とはいえ、なんだか不思議で素敵な1日の始まりとなりました。
こうも早く1日が始められると、次の行動が起こしやすいものです。この日は京阪で北上し、三条で降りて、みやこめっせで行われていた『京菓子と京の文化の祭典』に行って和菓子作り体験をしてきました!
亀屋重久さんの指導を受けて、挑戦したはいいものの、とても難しく、かなり見本とかけ離れたものとなってしまいました。今年度の国語国文学学会で和菓子作りをしたと伺って羨ましかったので私もようやく、しかも亀屋重久さんに教えていただけて嬉しかったです。
207番で京都駅へ行き、乗り換えて千本七条へ。『本家さんきゅう』さんでランチの寿司定食をいただきました。ここは卸売市場の隣に位置していて、大きめで新鮮なおさかなを使っているので安いうえにとても美味しいです。
そのあとは梅小路公園で早咲きの梅を鑑賞しました!
今年も咲くスピードが速く、北野天満宮さんでもすでに見頃を迎えそうなまであります。もしかしたら吉野の桜を見て帰れるかもしれないという希望を胸に、あと1か月ちょっと、京都暮らしを満喫しようとおもいます!