みなさん、こんにちは!
目下、卒論執筆中のももこです。
本日ゼミでの発表を終えて、ここからは本格的に、これまで調査し、分析し、考察してきたことを文字に書き起こすという作業が中心になります。今までちまちまと書き溜めていた文章の添削や修正をし、卒論全体の調整を行うことを含めて、ついにここまできてしまったか…(涙)というのが正直な気持ち。卒論と向き合うことができる期間ってあっという間だったなぁと実感している今日この頃です(まだ書き終わってないのに何感慨に浸ってるんだと、自分でツッコんでおきます(笑))。
さて、卒論執筆が生活の大幅な時間を占めている中で、日々の心の糧を求めるのは当然のことですよね。きっと、世の卒論と格闘している大学4年生の皆さんも、賛同してくれるはず…!
【今の私の心の糧たち】
その1:束の間の息抜きのティータイム
最近は、甘いお菓子としょっぱいお菓子、温かい飲み物から冷たい飲み物まで、家に常備してあります(笑)。
その2:毎週木曜日よる9時~ドラマ「緊急取調室」
これだけははずせない!「キントリ」だけは、毎週リアタイで見ると決めています。ちなみに、天海祐希さんと小日向文世さんを秘かに推しています(笑)。
その3:卒論提出したら絶対に見る映画
「室井慎次 生き続ける者」「ズートピア2」「緊急取調室」「ウィキッド 永遠の約束」を、卒論を提出してから見ます!大事なのは、卒論を無事に出してからということ。それまでは我慢します(涙)。願掛けみたいなものですね(笑)。
挙げていけばきりがないのですが、今の私を支えている心の糧はこんな感じです。自分を追い込みつつも、息抜きを忘れず、卒論を出した後のご褒美に向かって、あとは猪突猛進するのみ(最大のご褒美は納得のいく形で卒論を提出することですが…)!卒論を提出するまでの残り少ない日々を大事に過ごしたいと思います。
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お話は変わりますが、後期が始まってすぐのゼミにOGの方々が来てくださいました(紹介するのが遅くなりましたが、私は中世ゼミに入っています)。夏休み期間から、ゼミの4年生とグループラインを作って様々な相談に乗っていただきました。研究の内容から、レジュメの示し方、プレゼンテーションの仕方まで、丁寧にアドバイスをくださって、私たちにとっては感謝してもしきれない存在です。
そんな先輩方とライン上でやり取りする中で、「自分が研究している題材(作品や人物)のテーマソングって何だと思う?」という話題が上がりました。研究の本筋からはそれた雑談的な話題だったのですが、これまで自分が持っていなかった新鮮な視点だったので、ずっと心に残っていました。「私もいつかは自分の推し(研究対象)のテーマソングを語れるようになりたい!」と強く思ったんです。
そして、その答えがちょっとだけ見えたような気がするので、今日はそれをご紹介します。
私が卒論で研究しているのは「崇徳院」という人です。高校で日本史を選択していた方は、どこかで聞いたことがあるお名前ではないでしょうか…。高校生の頃の教科書には、保元の乱を起こして敗れた天皇というような説明があります。しかし、これまで1年~1年半をかけて崇徳院と向き合ってきた自分にとっては、「う~ん全然足りない!」というのが正直なところ…(高校の「日本史」で学ばなければならない膨大な知識を思えば、この説明もうなずけますが(笑))。
私から見た崇徳院の印象は、「様々な側面を持つ人」という言葉が1番ぴったりかなと思います(そこが魅力でもある…!)。
複雑な出生の事実を持つこと。天皇の位についたものの、統治者として実権を握る機会には恵まれなかったこと。讃岐国に流され、その地で亡くなるという薄幸な最期であったこと。死後怨霊として人々から恐れられたこと。その一方で、歌人として名高く、勅撰和歌集に多数の歌が入集していること。
今、挙げてみたように、崇徳院という人物は様々な側面をあわせ持っているんです。様々な側面があるからこそ、どの切り口からでも語れる人だと思います。その中で、私が注目したのは崇徳院の真の姿はどのようなものだったのかということ。卒論のテーマを「崇徳院」に決めたときから、「崇徳院の真の姿とは、物語に描かれた姿や人々に抱かれていたイメージとは異なるに違いない!」という根拠のない自信がありまして、簡単に言えば、「それをしっかりと証明するんだ!」というのが私の卒論の目標でもあります。そういった研究の原点から、いろいろと紆余曲折を経て、今、やっと卒論のゴール地点が見えてきたところになります。
さて、おかたいお話はこのくらいにして…(笑)。崇徳院を語る上で絶対に避けて通れないキーパーソンがいます。藤原俊成です。中世歌壇を牽引する巨匠にして、藤原定家の父。『千載和歌集』の撰者でもあります。実は、若き日の俊成を見出したと言っても過言ではない存在が、誰あろう崇徳院なのです(アツい!)。崇徳院が、自ら主催した『久安百首』と呼ばれる応制百首の部類をする役に、俊成を大抜擢したことからふたりの関係は始まり、崇徳院が讃岐で亡くなるまで続きます。崇徳院の死後、俊成に届けられた「崇徳院遺詠」と呼ばれる長歌と反歌、またそれに対する俊成の返歌…、これはもう涙なしには語れません。年齢も立場も違うふたりが、和歌を通して永遠に繋がっていることがひしひしと感じられて、今この文章をパソコンで打ちながら目がウルウルしちゃいます(涙)。
ここで1番最初のお話に戻りまして…(説明が長くてすみません)。崇徳院と俊成の関係性のテーマソングとも言うべき歌を自分の中で見つけたんです!先ほど、卒論が終わったら絶対に見ると宣言した映画「ウィキッド 永遠の約束」の中の楽曲「For Good」です。映画「ウィキッド」はブロードウェイミュージカルを原作としているので、舞台版の俳優さんが歌った楽曲もあるのですが、私はやっぱり映画版のシンシア・エリヴォとアリアナ・グランデが歌ったものが好きです。
「ウィキッド」は、もし、誰もが悪役だと信じていた人物の裏に、隠された真実があったとしたら…という視点からの作品。童話『オズの魔法使い』に登場する「悪い魔女(エルファバ)」と「善い魔女(グリンダ)」の知られざる過去を描き、何が本当に「善」で、何が「悪」なのかを問いかける物語になっています。
「For Good」は、実は親友であったエルファバとグリンダが永遠の別れを迎える直前に歌う楽曲。ふたりの美しい声もさることながら、素敵な歌詞にも感動を覚えます。以下に和訳した歌詞が付いているYouTubeを添付してありますので、お時間がある方はぜひ聞いてみてください。
[和訳]For Good – 映画「ウィキッド 永遠の約束」より / Wicked: For Good “あなたを忘れない” 歌詞 日本語 英語 字幕 – YouTube
個人的には、崇徳院とエルファバが重なり、俊成とグリンダが重なる気がしています。しかし、両者は完全に一致しているわけではありません…。性別も、言語も、生きている世界も違います。俊成はグリンダみたいに浅はかではないし、崇徳院はエルファバみたいに犯していないことの業を自ら背負おうとはしません。ただし、「For Good」でエルファバとグリンダがふたりとも口にする
Who can say if I’ve been changed for the better?
But because I knew you
I have been changed for good
(良い方へ変わったかどうかは誰にも分らない。でもあなたと出会えたから、私は永遠に変わったの。)
という部分。全てはここに集約されているように感じます。
彗星が太陽に引き寄せられて軌道をそれるように、また、小川が岩と出会って流れが変わるように、俊成は崇徳院から様々な影響を受けました。船が風に吹かれて岸を離れるように、また、種が鳥に運ばれて遠くの森に行き着くように、崇徳院も俊成から様々な影響を受けました。互いが互いに与えた影響が良い方へ向かったのかは分からないけれど、ふたりの出会いが確実に自分たちを変えたということを認識し合っている点が、崇徳院と俊成の関係性、エルファバとグリンダの関係性において、深く重なる部分だと思います。
対外的にどう思われていようとも、ふたりの間には確固たる絆があるということが描かれている点で、「For Good」は崇徳院と俊成のテーマソングと言ってもいいのではないでしょうか…!本来なら、日本の曲で考えるべきかもしれないのですが、自身のJ-POPに対する畑の狭さから、今回は「For Good」という楽曲を崇徳院と俊成のテーマソングとして紹介させていただきました。崇徳院単体のテーマソングが見つかったら、またこの場で語らせてください!
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自分の推し(研究対象)について語ろうとしたら、とても長くなってしまいました…(反省)。でも、推しについてお話するってとても幸せなことですね。実は、今年度は自分の自信のなさが目立ち、悩んでいたのですが、自分の思いを書き出してみたらすっきりしました!このような機会をいただけることって、本当にありがたいことなのだと実感しています…。
巷では「ワーク・ライフ・バランス」という言葉が流行っていますね(もう遅いでしょうか…(笑))。今の私にとっては「卒論・ライフ・バランス」かもしれません。私は「卒論・ライフ・バランス」を捨てることはできないかもしれませんが、適度に息抜きしつつ、卒論提出までの残り少ない期間を走り抜けたいと思います。頑張るぞー!!
本日も長々とお付き合いいただきありがとうございました!それでは、また!

