水無月の頃に

6月30日。1年の半分が終わりましたね!梅雨もそろそろあけそうですがいかがお過ごしでしょうか。梅雨明けということは、そろそろ海県民である私が過去最高級に恐れているこの世の炎熱地獄盆地の夏がやってまいりますね。今週の日曜日に石山寺で初蝉に遭遇して、いやいやここは山だから、京都で聞くのはまだまだ時間がかかるだろうと思っていたら、一昨日ぐらいに御所の方から鳴き声が聞こえてきて思わず絶望しました。

6月30日といえば夏越の大祓。今日までに彼方此方の神社で茅の輪をくぐったり、人形に穢れを移して半年分の厄を祓うと共に、残り半年の無病息災を祈ります。京都は歩けば神社にあたるので私も今までに北野天満宮さんや学校の近くにある護王神社さん白峯神社さん、大好きな寺町通りにある下御霊神社さんなどで厄を祓い、今日は授業後堀川通りを上って、上賀茂神社にて茅の輪をくぐり人形に厄を託した後に、20時から行われた夏越の大祓に参列してきました。

上賀茂の人形流しは「風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける」という歌もあって、あまりにも有名。今日は朝から雲行き怪しく、日が沈むころには雨がかなり降っていたにも関わらず、たくさんの方々が来られていました。

神主さんの手によって、今日まで一緒にくっ付いていた穢れが、他の人のと一緒に流されていくのは実に滑稽です。闇の中、ところどころ消えかかりながら下流へと流れていく人形をみていると、なんかもう半年、京都での暮らしも3分の1過ぎちゃったのかと時間の流れも早いなとしみじみします。桜も藤も薔薇も紫陽花も、ついこの間まで盛りだと思っていたのに、今は「まだ早い」と思っていた廬山寺の桔梗が見頃なのですから、本当に早いものです。

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今日食べるものといえば、水無月。今回はせっかく京都にいるので食べ比べをしてみようと、朝からふた葉、鍵善良房、かぎ甚と周り、合計9つの水無月を用意しました。白黒だけでなく、抹茶、柚子にほうじ茶とバリエーション豊かに。

関東ではなかなか話題にならない水無月。聞けばこんなに熱狂しているのは京都だけだとか。半夏生で有名な両足院さんのスタッフさん曰く、大阪はタコ、福井はサバ、石川は翌日に氷室を食べているとか。

食べ比べてみると、シンプルなお菓子だからこそお店ごとに違いがわかります。全部美味しいですが、個人的にはかぎ甚さんの柚子と出町ふたばさんの抹茶が好きです。抹茶や柚子があるのだからチョコ味とかないのでしょうか。いちごはあるそうで、これもまた美味しそうです。

しかしながら、こんなに食べればさすがにお腹いっぱいでして、明日が心配です。明日からは祇園祭。相変わらず寝込む暇もない京のみやこ。夏バテなんてしてる場合はありませんし、今日の水無月パワーで乗り切れたら良いなと思っています。

祭のころ、いとをかし

賀茂祭前日、上賀茂神社にて賀茂祭で使う「葵鬘」をつくる、という内容のJR東海様主催のイベントに参加いたしました。神社に正式参拝を説明つきでしていただいた後、葵鬘作りをし、葵鬘を一つと水耕栽培用に根が少し生えた葵を複数いただきました。

作った葵鬘

それから二週間。葵鬘の方は桂共々、持ち帰ってから二日ほどでカラカラになりましたが水耕栽培の方もとうとう茶色が目立って来ました。もうあの日からこんなに経ってしまったのだなと牛車の音を恋しく思いつつ、走り梅雨ですか、いよいよ本格的に梅雨入りが予想される天気予報に毎朝げんなりしております。明日から雨ですってよ。これは本格的な梅雨と言って良いのではないですかね。

昨日も河原町通りを歩いていましたら紫陽花がもうすでに満開レベルで咲いてしまっていて、「季節回るの早くない!?」と叫びたくなるのを抑えつつ紫陽花といえば三室生寺でしょ、藤森でしょ、烏丸は…授業終わりに行けるか、長谷とか府外も行けたら行きたいな、など紫陽花を目一杯楽しむために頭をフル回転させて予定を組み、休みの日は朝から夕方まで彼方此方、一年しか居られないから数は多く見たいけれど、一つずつは見逃すことのないよう丁寧に、目に焼き付けるように。楽しいけれどめちゃくちゃ忙しいです。もう少しスローペースになろうぜ、季節の循環。

こんにちは、わたです。前回も少し触れました賀茂祭、本祭行列共に無事楽しめました!衣装、装飾、何よりキイキイ音がする牛車!早朝からスタンバっててよかったー!!と炎天下の中思っておりました。いや、冗談なしで本当に暑くてですね、湿気もあるのですが何より日差しが酷かったです。日焼け止めを丁寧に丁寧に塗り、日傘をさしていたにもかかわらず、最悪にもズボンとスニーカーの間が焼けて、足枷みたいになってしまいまして、以来お風呂あがりに保湿剤をベトベト塗る日々が続いております。

皆さまご存じの通り、結局火曜日に「行列は」延期されてしまいましたが、例祭は例年通り月曜日に一部の方以外非公開(といいつつ鳥居越しに遠目で見える)でやっておりましたので、上賀茂神社の例祭を鳥居の外から見ておりましたら、祭終了直後、『上賀茂やすらい花』の一行が鳥居の前までやってきまして、踊りの披露後、風流花傘に入れていただきました。(写真を撮らなかったのがちょっと残念、なのでNHKさんが上賀茂やすらい花を取り上げているURLを。↓)

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230516/2000073707.html

やすらい花、実は禊の儀の日に予告パンフレットが貼られているのを見て、興味しかないなーでもその時間行列あるしなーと思っていたので、近くで見ることができて、さらには花傘にまで入ることができて本当に嬉しかったです。これで風邪一つ引かず春までいけるはず。はず。

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上賀茂神社から北山通りまでスーっと下りて、そこから北山駅の方向に少しだけ歩きますと、表千家北山会館があります。

先日この北山会館で初の試みである市民茶会、「北山茶会」が開かれまして、私も茶道部の先生にご紹介していただき行ってまいりました。一席目はお家元の内弟子さんによるお手前。お茶席は二葉葵が涼しげな大津籠に生けられ、上賀茂神社の御神木で作られた二葉葵棗など、賀茂祭の名残をも惜しめる初夏の趣向が凝らされていて、とっても素敵。

一席目が終わると移動して、二席目は自分でお茶を点てて、合わせるお菓子によって変わる風味を体験してみようというコーナー。カステラ、チョコレートが入った最中、干し芋、唐菓子の索縄(だったはず)と好きな順に食べては飲み食べては飲み……。また、一席目二席目ともに柳桜園さんの有慶の白という今のお家元好みのお茶を使っていたのですが、このお茶がまた美味。二席目途中、まだ抹茶にする前の乾燥した茶葉が用意され、食べてみてください、ということで恐る恐る口に運び、噛むと広がるお茶の味。感動。有慶の白は北山会館で販売されているので、買って帰ろうかなと思いましたが今月の予算がすでに危機に瀕している為次回に回します。

実は学校外のお茶会に行くのは初めてでした。(男性のお手前もリアルに拝見したのは初めて!)お茶席のしつらえ、お菓子の選び方等々、今回のお茶会で学んだことを関東に帰ったら取り入れられたらと考えております。

玄関前にあった案内板を見ますと普段より「呈茶をいたしております」とのことで、是非上賀茂神社や太田神社、京都府立植物園、古田織部美術館などとセットで、学ぶことの多い展示に涼しい室内、美味しいお茶とお菓子で心を落ち着かせてみてはいかがでしょうか。こちら北山会館のURLです↓

https://www.kitayamakaikan.jp/sp/

北山会館の目の前にある府立植物園はとっても広くて、200円(+温室200円)で本当に入っていいのかしら、と思うほど、1日中楽しめる場所です。日によっては入場料が無料の日もあり、狙って行くのもおすすめです。先日行った際にはバラが見事でした。あのオウサイカクもあるようなので開花したらまた行きたいと思っております。

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また、これらの近くには長久堂という和菓子屋さんがございまして、ここの『きぬた』という昔からあるお菓子がそれはもうとんでもなく美味しいのです。私は中学生の時に部活でいただいてから、「好きな和菓子は?」と聞かれれば「きぬた」と答え、「なんでも買ってきてあげると言われたら?」と言われたのなら「長久堂さんの『きぬた』」と答えるほど、虜になってしまったのですけれども、その部活の先生以外まだ誰一人として私もこれ好き!と私に言ってくれた人がいません。東京ではなかなか売っていないので布教タイミングが少ないのが一因としてありまして、日本橋や池袋などのデパートで隔週でも売っていただけたら嬉しいこと、この上限りなしなのですが稼ぎなしの小娘一人が言っただけではそんなことになるわけもないでしょうから、まずはこのブログを見てくださったお方で、まだお食べになっていないのであれば、次の京都旅行のご予定に是非「長久堂に行く」を組み入れていただくか、通販サイトでポチッと押していただきたく。こちらでは「特選京都」さん中にあるお取り寄せページのURLをあげさせていただきます。とても品が無い表現ですが、一人一本どころか二本いけます。それくらい私はこのお菓子を推します。どうか一度。

https://www.tokusenkyoto.jp/products/detail.php?product_id=7

北山駅周辺、そのほかにも美味しいお店やお洒落なお店も多数あり、やけに騒いでいる人たちもいない閑静な場所なので大好きです!京都駅からですと少し距離がありますが、是非。

京都での学び

緑もすっかり深いものとなり、早々にカキツバタは見頃を迎え、立夏という「夏」の一文字が入った節気を迎えて早速やる気になっているのか汗ばむことの多い日々、かと思えば激しい雨の日もあり、忌々しき梅雨前線の気配も薄々感じつつありますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

GWというエクセレントな連休も終了し次は夏休みまで大きい休みはないのかよというボヤきも聞こえる、どこか連休前より疲れ果てた教室内。今は土曜日なのに来週の月曜日を迎えるのが今から気が重い。いかに夏休みまでモチベーションを上げ続けるか、それをさらにどれだけ上げるかが勝負どころだと思っております。学生同志よ、互いに頑張りましょう。

月曜日といいますと、来週の月曜日は四年ぶりの賀茂祭(葵祭)でして、私も先輩と「葵祭楽しみだねー」と実に一ヶ月前から言いあい、正直この賀茂祭こそ一年の中でメインイベントの一つと考えているほど楽しみにしております。青空の元無事開催されることを祈っております。雨予報だけど。

賀茂祭といいますと、ご存じの通り古典文学…主に平安文学では定番中の定番行事。私もそれこそ初めて存在を知ったのが『源氏物語』の車争いでして、御息所が可哀想なので最悪な初対面ではあったのですが、その後読んだ枕草子で清少納言の賀茂祭への熱意、それは素晴らしく。祭(=賀茂祭)のことが書かれている章、数多く。「他もいいけどとりあえずこれを見ろ」と耳元で言われているようで、そんなに推されると絶対に見なくてはという気になってしまい、以来賀茂祭をみることを人生でやりたいことの一つに挙げておりました。二十歳を前に叶えられそうで何よりです。

今年は上皇上皇后両陛下もいらっしゃるそうで、本当に晴れていただきたい。ちなみに御禊の儀は晴天のもと、ちょっとだけ混雑しておりました。寝坊して正面から見れなかったのが少し悔しかったです。

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さて、今回は同志社大学宮廷文化センターさん主催の『薫物「盧橘」作りワークショップ』に参加させていただいた件についてお話ししたいなと思います。

すっかり書くのを忘れていたのですが、今私は国内留学中で、東京を離れ上洛し、同志社女子大学さんに交流学生として身を置いています。このことについてはおいおい書いていくので今はそんな制度あったんだへーぐらいに思っておいていただけたら嬉しいです。ただ、今このお話をする為に知っておいてほしいなあというのは、とてもありがたいことに交流学生でも正規の学生さんとほとんど同じ待遇をしていただける、ということで、博物館や美術館の学割もあれば、学内イベントも参加できるのです。今回の『薫物「盧橘」作りワークショップ』も「同志社大学・同志社女子大学の学部生および大学院生」が対象でして、もちろん交流学生も可!

ということで行ってまいりました。行く以外の選択肢が日本文学科の人間としてはありませんでしたね。

実はこのワークショップが楽しみで楽しみで、このことを書きたくて書きたくて、ずきさんに「十三日か十四日の担当にさせてください…。」と図々しく頼み込みまして、十三日担当にさせていただいたという裏話もあったりします。ずきさん、ありがとうございました。

さて、この『薫物「盧橘」作りワークショップ』。今出川家の当主が自筆で書き写した可能性があると言われる『薫物秘蔵抄』一巻に記載されているレシピを参考に、練香をみんなで作りましょうという内容でした。

まずはじめに使う香原料を嗅がせていただくところからスタート。その後古事記に出てくる多遅摩毛理(田道間守)と非時香菓について、日本に古来から存在する柑橘類についてご解説いただき、非時香菓とは何を指すかを考えながら、橘は場所の違うものを三種、他に近畿大学のコウジやダイダイ、キシュウミカンにユズの花々の香りを堪能させていただきました。これらがすごく良い香り!お持ち帰りしても良いですよ、とのことだったので特に気に入った橋本神社のタチバナ、近畿大学のコウジ、ダイダイ、ユズをお持ち帰りさせていただいたのですが、入れて帰った鞄が数時間経ってもなお柑橘の匂いを発しています。

そして練香作りがスタート。参加学生、総力戦です。香具の分量が重いものから順に乳鉢に入れて、混ぜ、均等に混じったものに水分の少ない蜜を投入、粘り気が出るまで乳棒で混ぜ続け、少量を手に取り、手のひらでコロコロしながら小さな丸を作っていきます。表面にテカリがあると良いらしく、例えが例えですが泥団子の小さいバージョンを作る感じ。丸くするのには手汗が少なく体温が高い人ほど向いているらしく、とても綺麗に作る人もいれば、諦めた人もいました。私もテカリは諦めてました。丸まったらもう出来上がり。簡単に聞こえて、意外と混ぜるのも大変、さらにはなかなか綺麗に丸まらないので時間がかかります。プロの方は一度に七つ、同時に丸くするらしいです。すごすぎる。

途中、四国の方からお越しになった先生がレモンの皮が原料の香具と、それに実の要素も加わった香具の二つを私たちに分けてくださり、それらを練香に混ぜて新しい香りをつくる、というこれまた貴重な体験もさせていただきました。実も入った方は今日一甘くて良い香り。すると、新しい薫物だから名前をつけようということになりまして、各々が手のひらでコロコロ転がしながら雅な単語を思い浮かべ悩む中、「江戸時代からは浄瑠璃などから名前を取った例もあるのですよ」と言われ、上がったのは「じゃあ曽根崎とか?」「曽我兄弟…」。二つとも血の匂いがしそう、と盛り上がりました。今回のワークショップ、学生もとてもフレンドリーで面白い方が多く、マスク下では始終口角が上がりっぱなしでした。

出来上がった練香は古典らしく貝の中に入れて、お持ち帰り。とても楽しく、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

盧橘とタチバナ、コウジ

写真左上の方にあります貝に入っている黒い二つの丸が、今回作った練香状の盧橘。写真手前のお花が先程触れたお花の一部で、左から橋本神社のタチバナ、近畿大学のコウジです。お馬鹿なので蜜を入れる前の状態のものを袋に詰めたのに持って帰り忘れましたが、昨年度のワークショップで作ったという、小野通女ゆかりの「匂油」同志社大学の紅梅製をいただきました。毛先バサバサ民なので発表など、人前に出る時につけたいと思います。

練香、見たことない方は「え!これが!?」と思うことでしょうけれど、これが練香です。私もびっくりしました。香炉にセットせずとも、鼻を近づけるとしっかり良い香りがします。二百度くらいで熱すると良いですよ、とのことで、炭は少し怖いため先ずは電気の香炉を手に入れて楽しもうと思います。

水が合わなかったり料理しようと台所に立てば最高に不味いスープを製造してしまったり、ニュース645の時間がほっと関西、おはよう日本が途中で変わる、テレ東が映らないなどホームシックが常な日々ですが、このように「東京では出来ない、伝統的で自分の趣味にばっちりあう、心から面白いと思う」イベントやワークショップが京都には沢山あり、これが最近の生きる糧となっています。これからも沢山参加していきたいです。夏休みに帰省した際には「これ私たちが作ったんだぞ」「これが元カレだぞ」と自慢し嗅がせにまわりたいと思います。それから冬まで残るくらい沢山いただいてしまったので、着物に…というわけにはいけないでしょうけれど、なんらかの形で成人式にも持っていきたいものです。

この度は貴重な経験を与えてくださり、本当にありがとうございました。

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大学生になって一年と一ヶ月半、結構経ってしまいましたが、大学では授業以外にも沢山学びの機会があるなあと感嘆する毎日です。生涯学習センター、図書館のオンラインデータベース、ラーニングコモンズのイベントなどなど。博物館美術館は無料になったり割引がきいたりしますし、年齢的に国立国会図書館にも行けますし、シンポジウムは参加しやすくなるし、留学も。情報アンテナを常に張り、日程を一時間単位で整理し、選びに選び抜いて、それでも「あれ参加したかったー」と床をバコバコ叩く日も少なくはありません。超贅沢な悩みだなぁとは思いますが、この一ヶ月だけでも何度、どこでもドアか分身の術が使えれば良いと思ったことか。今ある本音としては今やってる対面の生涯学習センターの講座と七月十七日に鎌倉芸術館で開かれる講座にも参加したかった…。このように全部参加することは到底無理でしょうが、出来るだけ多くの企画におじゃまして、それらを通して沢山のことを学生時代のうちに学んでいきたいものです。

五感で楽しむ

お久しぶりです、わたです。かなり遅くなってしまいましたが、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!好きなこと学んで、好きな場所行って、大学生生活を一緒に楽しんで参りましょう~!

さて、約一か月ぶりの更新となったのですけれども、この合間にスギ花粉は消え、前回一つ二つと咲き始めていた桜はもう見頃を既に終え、仁和寺の御室桜も既に葉桜。黄桜や八重桜は咲いていても、もう見納め。「わがせこが衣はるさめふるごとにのべのみどりぞいろまさりける」という歌もありますが、一雨過ぎるごとに木々は少しずつピンク色が剥がれ落ちて緑色へと変化していき、その緑もまた深いものへと進化します。緑の季節ですね。梅雨が来るまでは一年の中でも本当に散歩に適した、楽しい季節です。まあ、ここのところ半袖でも汗をかくような暑い日があったり蚊に遭遇したりして、もう今までの過ごしやすい五月は来ないのかとか、いつかこの頃の時候の挨拶が「清和のみぎり」とかから「日毎に炎暑が厳しさを増す今日この頃」とかになるのではないかと思って震えたりしてもいるのですが……。

それはともかく、この時期忘れてはいけないのが、藤の開花です。実に要らない情報ですが私、藤という木が好きで好きで。いつか藤の木をお迎えして、お庭で楽しむのが夢です。今年もあちらこちらの藤の名所を巡っては藤の香りを思いっきり吸いこんだりしてました。とっても良い香りですよね。ただ実は、例年なら咲き始めたくらいの時期なのですが桜同様色々早く、平等院の藤もこの通り、今まさに見頃を迎えていたりします。

清少納言が藤の花は房が長くて色が良く咲いているものがとても素晴らしい、と書いていますが、確かに、長い房の方が風が吹いて揺れた時に香りが広がりやすいというか鼻に近い方が自分的にうれしいというか。私も短いものより長いものが好きです。清少納言先輩とは絶対違う意味だけど。

さてさて、そんな清少納言先輩が『枕草子』で挙げた無数の物事のうちの一つ、「みもひも寒し」の飛鳥井は上京区の白峯神宮内にあることは結構有名。手水社です。お水に触れることができます。すごくないですか?

そんな手水社のある白峯神宮は崇徳天皇と淳仁天皇を祀る神社。百人一首の「瀬をはやみ」や怨霊伝説で有名な、あの崇徳天皇と、舎人親王の子で、淡路廃帝ともいわれる淳仁天皇。境内には「瀬をはやみ」の歌碑があります。

また、この神宮は和歌と蹴鞠の宗家である飛鳥井家の邸宅地跡にあります。飛鳥井家の守護神として代々祀られてきた精大明神様も祀られておりまして、蹴鞠をはじめとした球技上達のご利益があるとして信仰を集めてもいます。境内には蹴鞠ができるような砂の敷かれた開けた空間(鞠壺)が存在し、四月十四日の淳仁天皇祭(春季例大祭)と七月七日の精大明神例祭(七夕祭)では「蹴鞠奉納」が行われるそうです。

蹴鞠、見たことあります?私は淳仁天皇祭までありませんでした。

どうやら京都を中心に、西日本では蹴鞠が儀式の一つなどとして見る機会がまあまああるようなのですが、関東はざっと(雑に)ネットで調べた限り、なかなかやっていない様子。

蹴鞠をしている場面を読んで、みっともないけどどうやら面白いらしい…めちゃくちゃ上手い人もいるらしい…落としたら終わりらしい…などと情報を少しずつ取り入れ、頭の中で想像の蹴鞠を独自に作り出すしかなかったのですが……。

蹴鞠って、サッカーのように一斉にプレイヤー全員が鞠庭に入るのではないのです。一人一人順に入るのです。蹴鞠って、声を大きく出しながら、鞠を回すのです。意外とうるさいし迫力あるのです。砂埃が離れていてもかかってくることだってあるのです。勝ち負けがないものもあるそうで、特に儀式で行われるものがそれに該当するのでしょうか、どれだけ落とさず続けられるかを試す、平和なゲームという一面があるのです。また、落としたら終わり、なのではなくて落としたら再び初めて、頃合いを見て一番目に鞠庭へ入った人が鞠を地面に置くことで一ゲームが終わるらしいです。鞠が本当に桜木の上に乗ることもあるのです。鞠が風に流されていくこともあるのです。やっているうちに鴨靴や緌袴のひもがほどけることも、烏帽子が前にずれていくことも、実際あるのです。目の前で実際に見て、始めて知ることができました。

今やいつでもどこでも何でも調べて見たり聞いたりすることができるようになっています。調べる手間もなく紹介されることもあり、私のタイムラインにはよくよく地域のお祭りの動画が出てきます。このような動画や画像を通して存在を知ることに関してはとても良いことであると思っているのですが、これを観ただけで満足して終わってはいけないと思うのです。インターネットは臭いや、砂の味、目の前を過ぎていった鞠水干の袖がつくった僅かな風、日差しによる肌がジリジリ焼けていく予感や、ずっと立っていて足がだるくなってきたなという気持ちを与えてくれることはないのです。リアルに触れることでしか得られないものがこうして、確かにあるのです。

やっぱり現地に立って五感で感じるに限るなあ、そんなことを考えながら、ずっと蹴鞠を見ていましたところ、鞠が柵を超えて私の足元に転がってきまして、私は鞠をそっと押し出して戻そうとしました。

あの鞠って、中身本当に「空気」なのですよね。コロコロ転がすつもりが、ぺこっとへこんだだけで進まず、結局手渡し。これもリアルでしか体験できないことですよね。しかし、まさか鞠に触れることができたなんて!蹴鞠奉納の後にあった蹴鞠体験には時間の問題で参加できないとわかっていたので、とても嬉しかったです。いつか私も友達とどこまで鞠を落とさず続けられるか試したいものです。身体運動の科目に「蹴鞠」が増えないかな。これなら顔面に当たっても痛くなさそうだしね。

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新学期、慣れないことだらけですよね。朝イチの満員電車に気分が悪くなっちゃったり、勝手がわからないから何処に行っても緊張しっぱなしで気が滅入っちゃったり。私もそうでした。今も実は毎日ポケットの中に胃薬を常備していたりします。しかし蝉が鳴き始める頃には、この胃薬は食べ過ぎた時以外飲まなくなりました。焦らなくても大丈夫なようです。絶対無理だーと思っても慣れていくものです。不思議。

冒頭でも書きましたが、これからはお散歩に適した心地の良い季節です!そして幸福の知らせ、GWはもうすぐです!GWまであと少し、たまにお天気のいい日にお散歩するなど気分をリフレッシュしながら、GWの到来を待ちましょう!

春の訪れ、たらちねの海

生ケンサンバをキメた(生でマツケンサンバを観たの意)のですよ。

某日、『大逆転!大江戸桜誉賑』(https://www.meijiza.co.jp/lineup/2023/03/)を鑑賞いたしました。舞台の内容は控えさせていただきますが28日までやっているとのこと、是非是非足を運ぶことをおすすめいたします。とにかく観てください。今すぐ明治座ホームページを開いて席とりくんでパパッとお申し込みください。諭吉2人が瀕死状態になるのは特に学生にとって血の涙を流すほどの出費ですが大丈夫、ここで使うが得しかないですよ。

それで、マツケンサンバなのですけれどもね。
最後に絶対に来ることはもちろん知っていました。しかしそれでも、いざ幕が上がりダンサーの両腕を高く挙げたシルエットが見えると興奮度が一気に上がり、神は本当に居たのだ的な感動がそこにはありました。
バァン!という音と共に煌びやかな舞台が露わになり、ピンクと金、水色と金という初見だとこれは正解なのかと疑う色の組み合わせの着物を着た男女の役者さんたちが舞台を左右に移動しながら踊り始めました。そして曲が始まってから1分7秒あたりのところで舞台が更に豪華絢爛(金)に。
想像の50倍くらいは輝いておられました。
まずお着物がね、きんきらきん…というよりかは「発光している」と表す方が近いかしら。テレビやYouTubeの所謂「液晶越し」で見るのと現実で見るのとであまりにも違っていて、実体験の有り難さを改めて実感いたしました。あまりの眩しさに老若男女問わず会場中の誰も彼もがうかれ騒ぐなか、続いて登場する檀れいさん、久本雅美さん、コロッケさん。お着物が金色で無いだけにかなり目立ち、この時点でなんとさっきまでうるさいくらい輝いていた金色が背景色と化しつつあるという恐ろしい事態が発生しました。1秒毎に舞台上の煌びやかさの基準は秒刻みで上がっていき、最後はオレ!!!!!の声と共に飛び出す金テープで会場の熱狂と煌びやかさを最高潮にした状態で終了。私はというと、いつのまにか手と手を合わせ涙を流していました。花粉じゃないです。感動の涙です。マルコポーロよ、これがジパングだ。金色って素晴らしい。

『大逆転!大江戸桜誉賑』、とにかく楽しいひとときでした。実は観てからずいぶん経つのですが未だに毎日夢に出てきています。私はこのような演劇を気軽に観るために日本に生まれてきたのかもしれない。ちなみに私は丹波貞仁さんの役が1番好きです。繰り返しますがまだ座席余裕ありそうでしたら明治座へ行ってください。頭を空にして観れますので春特有花粉の辛さや別れの悲しさもどこかへ吹っ飛びますよ。

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さてさて、今回はですね鎌倉に行った話でもしようかなと。
鎌倉文学館主催の文学散歩に参加しまして、ざっくりルートをいうと妙法寺→由井若宮→実相寺→光明寺。いわゆる材木座あたりですね。文学者ゆかりの地を文章と共に巡る、中々勉強になる文学散歩でした。そしてそのツアー自体は正午ぐらいに終わった為これを逆走。なんで行った道を戻るかって?あるじゃないですか、ツアー中にあれもっと見たい、ってやつ見つけるの。

光明寺は令和の大修理とかで、しかも行った日は門も清掃中でしたので少し残念。アカデミアの跡も程々に見て、九品寺の方向へ出ます。材木座の土手というところからは国道134と海が望めます。この国道でドライブはいいですよ、免許持ってないけど。秋谷~長者ヶ崎、あとは田越川越えてからがいいですね、夏は見るに苦しい混みようなところがありますが。
海をバックに由井若宮や芥川龍之介の旧家跡、辻薬師を経由しながら北へ北へと向かえば、やがて大町四ツ角という交差点に差し掛かります。ここには大くにという和菓子屋がありまして、ここの豆大福は甘くて安くて可愛くてとてもおすすめです。他も美味しい。この交差点を右に曲がって、「八雲神社→」とある看板のところで入り、八雲神社、ぼたもち寺の前を通ってしばらくすると幼稚園児の可愛い声が聞こえてきます。妙法寺の比企谷幼稚園です。
そうそう、妙法寺!私ここに行きたくて文学散歩申し込んだようなもので…。鎌倉、狭くも多いのでついつい行きたい場所を忘れて帰ってしまうことがあって、妙法寺はその中でも代表的な1つでした。今回半強制的に行くことで場所を認知しようと。
なぜそんなにも行きたかったのかと言いますと、妙法寺の海棠、といえば日本文学科、特に近代文学専攻の方は「あ〜」と声を上げるのではないでしょうか。小林秀雄が中原中也と一緒に眺め、川端康成が書いてるアレですアレ。文学散歩でも取り上げられていました。
最近やけに暖かいし少し咲いているかなと思っていましたが流石に多くは蕾でしたね。ですがやっぱり1部咲いているのを見つけたので皆様に春のお裾分け。

“色は桜より濃く桃より薄くて” 咲き立てだからか薄い紫はさして感じませんでしたが、確かに “日の光の加減でほのかな濃淡” があります、可愛い〜〜。古い樹皮なのでしょうか、雪が降り積もったかのようになっていてこれまた綺麗。満開になったらさぞ美しいのでしょうね。

妙法寺を出ると真っ赤な椿がところどころに落ちて彩られた道が右目の視界に入ってきました。椿に誘われるようにその先にあった階段を登ると、小さな御堂と観音様、池、祠、そして井戸がありました。あの井戸はなんだと思いつつ、これも何かの縁かとお参りさせていただきました。…後々調べてみると鎌倉時代をろくに勉強しなかったツケがここで回ってきていたことがよくわかりました。知識ってこういうところでこそ持っているか否かで楽しみようが変わるというか、何事もしっかり学んで覚えておくのに損はないですね。

鎌倉駅に戻り、小町通りの混みようにうげーと声を漏らし、通り手前のレストランで軽く腹ごしらえした後、再び歩いて向かうは鎌倉文学館。ご存じの方も多いとは思いますが、ここ今月27日で休館するんですよ、4年間。私が坪内逍遥を始め多くの作家を知ったのはここの展示でしたので社会人になるまで行けないのは正直悲しい…。
文学館では今、『鎌倉文学年表 古典編』という収蔵品展をやっておりまして、今なら万葉集から近世、常設展のものを合わせて現代までの、「文学上の鎌倉」を学べます。これも26日までなので是非。
また、バレンタインホワイトデー企画として毎年お馴染み「文豪の愛の言葉おみくじ」(〜3/14)が入り口入ってすぐのショップ内にございまして、私も引きました。無料ですし。
黒いボタンを押すと中に入っている12面サイコロが回る仕組みの箱(?)があって、出た目の番号をショップ店員さんに見せると、その番号がついたおみくじを貰えます。
店員さんに気合いを入れて押しましょう!!と言われ、見守られながら出た目は3。肝心の内容はというと……

恋愛は一度で懲りたら駄目です  久米正雄

そ、そうなのか〜〜
まだまだ恋愛とは程遠い身ですが、いずれこの言葉を思い出すようなことがあるのかも……

文学館のお庭は薔薇を中心に有名で、以前薔薇のシーズンに行った時にはカメラのカシャカシャ音が多く聞こえましたが、今の時期は椿とスノーフレーク、クリスマスローズが木陰でひっそりといるだけで、時間帯もあったのかもしれませんが映えだのなんだのとは程遠くまだ冬の気配残る静かな場所となっておりました。
行ったことある方はお分かりかと存じますが、もちろんここからも海が見えるのですよ。
相模湾については都会から多くの人が来て渋滞するわハワイの海とかと比べると汚ねえなと思ってしまうわトンビは食べ物を奪うわ最近では海と南国風の木が映えるとかで道の真ん中で撮影を始める輩がいるわ文句がついつい出てしまうことも多いのですが不思議ですよね、幼いころ慣れ親しんだ海ほど見てホッとするものはありません。とは言え海は好きじゃないので海に入ろうとは思いません、こうして少し遠くから見るに限りますが…
4年後にまたこの場所で穏やかな海が見れますように。

また今回も長くなってしまいました。あれもこれもそれもどれも話したくて仕方なく、これでもかなり削った方だったり。ちょっとした旅の思い出っていいですよね、いくらでも話せる。これから先、私のブログはこういった記録が多くなるかもしれません。知識は浅いし文章力はないからその土地の魅力を全て伝えきるような文章は書けませんが、しばらく思い出話にお付き合いいただければ嬉しいです。

階段には流しそうめんを

スギ花粉降りしきる季節、いかがお過ごしでしょうか。こんにちは、わたです。

今日はひな祭りの日ですね。可愛いひな人形を飾ったり、食べ物も、正月同様「風習だから」という言い訳をつけてちらし寿司に蛤のお吸い物など普段は作らないような美味しい料理に加えて、菱餅にひなあられに桜餅、とお菓子も楽しめます。なんて素晴らしい行事なのでしょうか。皆様良いひな祭りをお過ごしください。

さて、3月に入り、街に出ると卒業式を終えたと思われる中高校生たちを見るようになってきました。あっという間に別れの時期ですね。このブログをご覧の卒業された皆様方、ご卒業おめでとうございます。更なる飛躍と今後のご活躍、そして春休みを後悔ないくらい楽しまれることを心よりお祈りいたします。

駅やカフェで卒業アルバムを広げて友達とみたり、改札で別れの挨拶を交したりする卒業生を見ていると、自分の中高生時代の楽しかったあれやこれを思い出し、帰りたさで泣きたくなってきます。べつに大半の中高の友達とは会おうと思えばすぐ会えるのですが、こうも学校学科はなれてしまうと、廊下で見かけて助走つけて背中めがけて突進したりすることもそうそうできないので、それがなにより悲しいのですよ。いかに平凡な日々が貴重なものであったか思い知らされます。

卒業後も近くに用があると正門近くまで行き、週に1、2回は1~6年前の写真を見返すぐらいには学校とそこで出来た思い出が大好きな私ですが、そんな充実した中高生生活に実は1つだけ心残りがあったりします。卒業からそろそろ1年、もう時効かと思いますので今回ここに書くことで1度葬っておこうと思います。

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突然ですが皆さま、日々妄想することってありますよね。大抵の人間がYesと頭を縦に振るかと存じます。どうか縦に振ってください。実は私もめったに声には出しませんが

泉プロムナードで学科対決蹴鞠大会とか大迷路大会in西生田の森とかリアル脱出ゲームin西生田とか百年館の屋上で凧あげるとか百二十年館の吹き抜けで宝塚か2.5次元の真似事を本気でするとか体育館で学科対抗バトミントン最弱選手権とか

日々「学校であんなことしたいな~」とふと考えてはマスクの下でニヤついていたりします。ふと妄想する癖は今に始まったことでなく、いつからと言われると「いつだ…?」と悩んでしまうほどには長い付き合いの癖でして、小学校では妄想族だと揶揄われたこともありますが、この妄想癖には課題などで助けられたことも多々ありまして。それに中高で同じような同志に会ったこともあって、特段恥ずかしがることでは全くねえなと、今では自ら妄想族という言葉を率先して使ったりもします。ようは他人に被害をもたらさなければいい、というか実行に移さなければいい話でして、頭の中でシナリオを書き、設計図を描き、これはいい!と思った時は仲のいい友人と共有して更に発展させる。正直妄想ほど場所を問わずお金を使わない楽しい遊びはないと思います。あの緑あふれる学び舎で友人とよく叶えもしない願望や、ありもしないテーマパークについて考えたものです。

しかし、過去に1つ、これはやれるかも!と思い実行手前まで動いたことがありまして。実はこれが先述にある私の中高生生活に対する心残りだったりするわけです。

私は高校生時代、一丁前に「友人たちとバンドを組む」という青春っぽいことをしていたのですが、そのクラブ室がまあ~~~辺鄙なところにありまして、教室棟から渡り廊下を渡り、幾棟かを通過しさらに進んで進んで進んで進んで、かなり行ったところにある別棟の地下にありました。で、その地下に通じる階段があったのですけれども、その高低差を利用して流しそうめんをしようと企んだのです。職員室のある教室棟から離れているから発見が遅れるでしょうし春休みなら尚更。なんと近くに水道もあるという絶好の場所。素麺と竹を持ってきてはいけないなどという校則は無いから「これは勝った」と友人に話し設計図を完成させ、実行は春休み中にある部活の日とし、竹を真剣に親戚の土地から取ってこようとしたその時。

やってきたのです、新型コロナウイルスが。

部室はもちろん学校が閉鎖され、学校や部活が再開しても我らが部室は閉鎖空間なので結局私たちが卒業するまで使えませんでした。結果的に実行できなかったことで私と友人は可能性としてあげてはいた、反省文と世にもくだらない教員会議の危機から回避できたのですが、それはそれ、

うん。本当にやりたかった。

こうして流しそうめんに対する無念を抱いたまま卒業し、流しそうめんをするはずだった階段に涙声で別れを告げ、そのまま大学生になってしまいました。大学に入ってからも階段教室の通路って大規模流しそうめんに向いていそうだな。とか思ったこともないことはないのですが、やっぱりここでやるには抵抗がある。さすがに友人1人2人だけじゃなくてプラス何人か賛同者がいないと竹を持ってこようにも恥ずかしい。やっぱり「若気の至り」として許される範囲のことはたとえそれが黒歴史製造への道であっても大学あがる前、広く青春とよばれる頃にやっておくべきだったなと思う次第です。

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寒さに凍え、花粉で寝込んでいたら新学期まで1か月を切りました。私もなんともう2年生です。来年の冬には成人式があります。20歳です、20歳。なのでこれまで以上に精神的にも大人にならないといけないのですが、個を尊重している学校で育ったからこそ生まれた、流しそうめんという名の戯れに対する情熱は、いつまでも大事に抱えていなくてはいけないという気持ちも存在していたりします。

明日は私の大好きな学校の創立者の命日です。明日のお昼ご飯はフリージアを飾った食卓で素麺を啜ろうと思います。

はじめまして!

はじめまして!本日ブログ部デビューいたしました、わたと申します。

ブログは初めてなので、文章面でも編集面でも不安しかありませんが、私なりに精一杯努めさせていただきますので何卒お付き合いお願いいたします。

さて、先月怒涛のテスト・レポート提出を終え、先日は成績もついて、ようやく心休まる春休みに入りました。
舞浜にクッパ城にジブリパーク。函館に博多、金沢に京都。はたまたアメリカ、イギリス、ニュージーランドまで、2カ月という長い時間を使ってあらゆるところへと大学生が繰り出すこのシーズン。
学年末試験が目の前の妹には睨まれ、父には免許は取らないのかと聞かれ、母には暇なら家の手伝いでもしろと言われる日々。
日中はなるべく外へ出かけ、家にいる時は極力静かに、何かに集中しているフリをして休み期間を過ごしています。

外にお出かけするのは大好きで、休み期間に関わらず、大学の授業がある週でも、博物館を徘徊したり小旅行したり甘いものを食べに行ったりしています。
なんと言っても大学が「都会」と書いて「寄り道絶好の地」と読む場所に立っているので、授業の後でも博物館や美術館の企画展に行ったり、今日は池袋でパフェ食べてから大学行って、学食でケーキ食べて、授業終わったらブリュレバームクーヘンを買って、プリン食べて帰ろう〜というのも余裕で出来るのです。素晴らしい。都会万歳。目白駅があと1.4キロぐらい南東に移動していただければ、最高のキャンパス立地ですね。

しかし、そんな楽しいお出かけが楽しめる日々も期間限定ではありますが、気軽にはできない時期が存在します。残念ながら、その「時期」はすでに始まっていると天気予報が毎日言っていますね。特に今日(19日)は酷かった。

花粉どもの襲来です。

怒りと嘆きで一曲歌えそうです。外は花粉がいるからカラオケルームとかで。生物学上無理だとはわかっていますが、私のライフ的にも洗濯物的にも、真夜中のうちにやってくれという思い。

もう随分と長い付き合いですが、いつまでも慣れること無く症状が落ち着く気配無く。目がかゆいのも喉が痛いのもマスクの下が悲惨になっているのもニキビも花粉のせい。薬なしには生きていけない。世界が黄色に見える……。

出身高校には校門から生徒玄関への道の真ん中を占拠する杉の大木がいたので昨年まではそいつのせいにしていましたが、緑の少ない都会にいる花粉たちは一体どこから来ているのでしょうかね。来るなよ…と言いたいところですが、杉には様々なところで私たちの生活を支えていただいているので、最終的に怒りの矛先が向かうはアレルギーという存在。これが存在しなかった頃はいつでもどこにでも行けたのに。後天性アレルギー、恐るべし。

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ここ最近の関東南部は「どうしようもなく寒い!」というのがなくなり、暦通りの気候です。地から若葉が芽吹き、イチゴパフェが発売され、鳥は鳴く。地から虫が這いあがり、変態が活動を再開し、花粉は降り注ぐ。

桜も咲き始めました。早咲きのものですが桜を見ると、もう間も無く大学生活2年目が始まるのだなと思い、不安と焦りでいっぱいになります。が、来るものは来る。来年度もなんとか頑張っていきたいものです。

初めてのブログなのにあまりの症状の酷さから愚痴のような投稿となってしまいました。今後のブログでは大学生活での出来事や行った場所について、美味しかった食べ物や思い出話などを気ままに投稿していきたいなと思っています。
これからどうぞよろしくお願いいたします。