皆さんこんにちは、あかりです。一月ということで、先日初釜茶会へ行ってきました。初釜茶会とは、新年最初のお茶会のことで茶道のお正月イベントのようなものです。お茶菓子の他に懐石料理やお酒が出て、とても華やかなお茶席です。
え、お茶会なのにお菓子とお茶だけじゃないの?そうです、それだけではありません。せっかくですのでここで少し正式なお茶席の流れをお話ししましょう。お茶会はまず、炭を入れる「炭点前」から始まります。炭がないと炉に火が入らず釜のお湯が温まりませんからね。お茶を飲むためには必須のお点前です。一口に炭を入れると言っても、茶道ではその手順や使う炭の種類に至るまで細かく作法として定められています。火がよく燃えるように効率的な炭の組み方をしないと、釜を温めることができず、お客さんにぬるいお茶を差し上げることに…。せっかく楽しみにしてたお茶がそれではちょっと残念な気持ちになりますよね。炭点前はとても大事なお点前なのです。パチパチと爆ぜる火の粉は見ているだけで心が温まり、お茶会の緊張を程よく解してくれます。何より炭とともに燃える練り香の香り。マスク越しでも微かに感じ取ることができ、お茶室の雰囲気をより一層穏やかで落ち着いたものにさせます。
炭点前が終わると次は懐石料理が運ばれてきます。この日はお弁当とお雑煮、それからお酒のおつまみをいただきました。もちろん、お酒もありました。といっても、小さな杯に注がれた日本酒を二杯だけでしたのでそこまで酔うことはありませんでしたが。懐石料理をいただきながら、お釜が温まるのを待ちます。お弁当もお雑煮も、どれもとても美味しくてこの時点で既に大満足。まだお茶もいただいていないのに、皆でお茶室でいただく懐石料理に身も心も温かくなり満たされました。
懐石料理をいただいた後にはついに花びら餅の登場です。お正月と言ったらやっぱりこのお菓子は欠かせません。花びら餅とは求肥の生地にみそあんやごぼうをのせて二つ折りにした、半月型の餅菓子のことで、茶道ではほぼ必ずと言って良いほどお正月の時期に登場します。非常に柔らかいお菓子で一口食べただけでとろんとして崩れそうになるほど。なんでも、柔らかければ柔らかいほど良いとされるのだとか。まだまだ気の早い話ではありますが、皆さんも次のお正月には是非花びら餅を召し上がってください。有名なお菓子なのでご自宅付近の和菓子屋さんなどでも売っていると思いますよ。
さて、少し早いですが今回はここまでとしたいと思います。え、お茶会のこと最後まで書かないの?ええ、私だって本当はそうしたいですとも。ですが残念なことに花びら餅をいただいた後すぐ、貧血で体調を崩してしまいやむを得ずリタイアを…トホホ。ということで書きたくてもこのあとのことが書けないのですよ。次回は最後まで参加したいな…皆さんも体調管理はしっかりと。それではまた。


