こんにちは。
最近、度々スーパーに買い物に行きます。あるときは白菜やらしめじやらを探し、あるときは夜ご飯のデザートや何かを探し、とそんなことがあります。よく行くスーパーは家から歩いて15分くらいのところにあるので、何もない日でもよい運動、よいお散歩としてふらりと出かけるのにちょうどよいです。
寒い時期にはお鍋が食べたくなります。そうすると先程の白菜をはじめとした野菜類やきのこ類を買うことになります。
お鍋に入れるきのこは我が家では特に決まっておらず、あるときはしめじ、あるときはしいたけ、あるときは舞茸…といったように、そのときの気分に合ったきのこ、あるいはそのときにお安く買えるきのこを買って帰ります。
しめじ、しいたけ、舞茸、エリンギ。その他にはなめこ、えのきなどもありますが、我が家で馴染みがあるのは先の4つくらいです。ときどき、普段あまり食べないきのこにも挑戦してみようかと思うのですが、なめこはお味噌汁に入っているイメージしかなく使い方もよく分からない。えのきはどこまでも咀嚼できる上に歯に挟まる、という理由からなんとなく我が家では馴染みの薄いきのこたちです。(妹はなめこのお味噌汁が大好きらしいのですが。)
またこの他にもう1つ、私が避けてしまうきのこがあります。平茸です。
平茸は比較的入手しやすく、サイズ感も味もまいたけやエリンギくらい存在感のあるもので、これまでにも何度か買おうか迷ったことがあります。「ひらたけ1パック98円」というのを見ていると、「どうしようか、買おうかな…。」という気分になります。しかし最終的には買うに至りません。それは舞茸も98円で売っているからということもありますが、舞茸やしめじとは関係なしに私の中で気にかかることがあるのです。
話が変わりまして、私は昨年、所属している中世自主ゼミの活動の中で『宇治拾遺物語』を読んだこと、以前にもお話ししたでしょうか?その巻一第二に「丹波国篠村、平茸生ふる事」という話があります。ざっくり一言で申すと“実は平茸は不浄説法をする法師の生まれ変わりだったのだ”という話です。この話はゼミの中でもなかなかウケて、昨年の目白祭ではこの話をお題にしたクイズを作ったものです。ゼミメンバーで汚らしく不真面目そうな法師をたくさん描いて寄せ集め、稀に見る渾身の力作が誕生しました。
そうです。おもしろいこと限りなしなのですが、私が平茸を買うに至らないのはこの法師たちが原因なのです。もちろん、平茸がおいしいということは知っています。農家さんが丁寧に作ってくださった安心安全なものであることも分かっています。それでも、私が買い物に行くときには、このうさんくさい法師たちの存在を思い出してしまうのです。我ながらいつまで引きずっているのやらとあきれるばかりですが、それでももうしばらくは、「平茸か…。なんとなく違うきのこにしよう…。」といって舞茸やエリンギを買ってしまうと思います。

