まいです、ごきげんよう❀
大寒の時期に異例のあたたかさ。おかしな冬に私は動物園に行ったのであります。
埼玉県の東武動物公園という動物園で、ホワイトタイガーの赤ちゃんが生まれたのはご存じですか?
生まれた3頭のうち無事育った2頭の子トラの公開「チビとら見学会」が今月から始まりました。
国内の動物園でも珍しいホワイトタイガーで、しかも期間限定の赤ちゃんトラとなれば、見ない理由はありません。日々、赤ちゃんトラが大きくなってしまっていないかSNSで確認しつつ、観に行く日を相方と決めました。
共用のカレンダーに「東武動物公園🍼🐯」と書き込み、チビとらに並ぶ場所や時間を確認し、一日のスケジュールを立て、ホワイトタイガー柄(正確にはダルメシアン柄)のファッションでトラの好感度も上がるはず、万全の準備で当日を迎えた
…はずでした。
ここからが今日のおはなし。
実は今回の旅は、相方の都合で「チビとら」とは別にもう一つ目的がありまして。
「ぐるり森」というカードゲームをみなさんはご存知でしょうか。私は塾講師をしている際に小学2年生の男の子から知ったのですが、なんと、うちの相方が「ぐるり森」「ガチ勢」だったんです。
相方になってからかれこれ4年経ちますがこれは初耳。少ない情報の中で「ぐるり森=小学2年生」という公式を作っていた私は思わず相方を2度見してしまいました。どうやら昔カードを集めていたらしく、東武動物公園に「ぐるり森」があると知ると目をキラキラ輝かせるのでした。
まさかの入園料とは別に「ぐるり森料」が500円かかるのですが、あの眼を曇らせるわけにもいかず「チビとら」と「ぐるり森」が今回の旅の目的となったわけです。
しかし当日。相方はあんなに持ってくると言っていたカードを自宅に忘れてきました。寝坊して慌てて時間に間に合わせてきたら置いてきてしまったという次第。我々はすでに東武動物公園駅でした。
通常参加者はその日ゲーム内でもらったカードで勝負するので問題はありませんが、手持ちの強いカードで戦いたかった相方。入園料と別でお金払うくらいなんだし、今日の目的の一つだったし。
よし、「取りに戻るぞ!!」
最短で帰ってこられるよう、乗り換えは走ることにし、往復の電車を調べつつ相方と共に自宅に向かいました。
最寄り駅に着き13分後の電車に乗るために駆け足で改札を抜けると、真横でピンポーンという音が。
そういえば気づいた時点で引き返したので相方は改札を抜けていませんでした。
「忘れものでも一回改札でてくださいねえ」と駅員のおじいさん。
改札を抜けたすぐそこでせわしなく足踏みしている私。
落ち着こう。機械でピッとやってもらえば一瞬。そこまでのタイムロスにはならない。さあ、機械、起動せよ!!
「チャージが足りません」
よりによって今ああああ!?私は頭を抱え、相方も慌ててチャージ。まあ、慌てている日は「よりによって今!?」が重なるものです。泣きっ面に蜂とはまさにこれのこと。
さあ、時間はあと10分。相方の家は最寄り駅から近いので走れば間に合う。
走って、走って、相方の家の前で待ち、玄関で靴を履く音、相方の母親の「え~さいて~」という声、ドアがガチャッと開き振り返ると、相方の妹でした。
あやうく「あと5分~!」とガラの悪い取り立て屋を見せるところだった…あぶない…。
「大学行ってくるね~」と言う妹ちゃんに「いってらっしゃ~い」と笑顔で手を振り、開いたドアの音に振り返ると今度こそ相方。
「走るぞ!!」
なんとか、予定通り乗車。チビとらの時間まではまだ余裕があるものの、少しでも動物園に長く居た方がお得だろうと思いほっとしている私の横でなにやら相方が楽しそうにしている。
「なんか変わったと思わない?」
相方の目線に従い足元を見ると、そこにはさっきまでとは違う新品の靴。そういえば今朝届いたけど時間なくて履けなかったって言ってたなあ。……って
いやなにちゃっかり履き替えてるんだよ!!!笑
私が家の前で待っていて妹ちゃんと挨拶している間に、相方は披露したがっていた靴に履き替えていたそうな。大抵のことが漫才でいうボケ扱いになる我々なので、今回も「おい~」で笑い飛ばしました。
「ま!これで気兼ねなく動物園楽しめるし!!あらためてしゅっぱーつ!!」
バタバタのスタートもこれでひと安心。
と思いきや。
東武動物公園駅到着。
無事改札を通過。
改札目の前に看板。
ん。
【東武動物公園は本日休園です】
……
「お~いぃぃぃいいい!!!」
我々の嘆きが駅構内に響き渡りました。
それはやがて笑いとなって、しかたなく「休園」の看板前で笑顔の一枚をパシャリ。そこには愛くるしいホワイトタイガーの赤ちゃんも写っていました。
おしまい。
*****
我ながら、下手な作り話のようですが、これが100%ノンフィクションなんですよ。
お恥ずかしながら、あんなにホワイトタイガーの赤ちゃん情報を調べていたにもかかわらず、開園しているかどうか確認していなかった。休園の可能性をいっさい疑わずカレンダーにいれてしまったわけです。
この悲劇の後日談ですが、次の週に予定の合う日があり、すぐリベンジしました。
平日にもかかわらず「チビとら」公開時間は長蛇の列。1時間ほど待って順番が来ると、列に続いて歩きながら10秒ほど眺めることができました。
かわいかった。でもいっしゅん、一瞬すぎるよ……。
さて、れいの「ぐるり森」到着です。
相方は50枚くらい(?)のカードをなんと「ぐるり森」専用のポシェットに入れ(グッズとかも販売されてるんだ…知らなかった…)、一緒に入場。
「ぐるり森」に並ぶのはみな親子。成人同士は私たちだけです。
ルール説明担当のおにいさんが出てきて「このゲームはやったことありますか?」と訊くと、相方は首から下げた分厚いポシェットを自慢げに見せ「任せてください!!」
隣には目を丸くして硬直する私が。
・・・
「ぐるり森」は迷路を辿りながらクイズを解いていき、全問正解すると専用のゲーム機で敵と戦うことができます。もらったコインを入れると一枚カードがランダムで出てきて、それを機会に読み込ませ敵と戦える……とは言っても、ここまでクイズを頑張って解いてきたのに、まさかの最後は丸いボタンをひたすらバンバン叩くやつで勝敗が決まります。それで敵に勝つと、レベルの高いカード(東武動物公園ではホワイトタイガーをデフォルメした「ホワイトガイア」というキャラクター)がもらえるという仕組みです。あれって、本当に叩く回数が多ければ勝てるのかな…?
相方はと言えば、自前のハイレベルカードがあるので、それを読み込ませ敵と戦うことに。
腰をかがめ、両手指先をボタンに添え、いざ真剣に叩きまくる!!
……
不幸なことに、相方が使った機械は壊れかけかボタンの反応が悪く、相方が押した回数の5分の1くらいしか反応していませんでした。
なんだか、格好のつかない私たち。
どうしようもない笑い声が今日も響くのでありました。